ばささっ
千様「あら、伝書鳩？ 誰のかしら」
白「あ、俺宛だそれ」
千様「あら珍しい 誰から誰から？」覗きこみっ
白「四国のヤマヒメからだな。」
千様「名前からして なんか見ちゃいけなかったかも ごめんなさい」
白「言っとくけど違うぞ
第一こいつ 銃ぶっぱなされても素手で弾掴んでにこにこしてる どこぞの天海みたいな奴だし」
魄哉「僕そんなイメージなんですか」
千様「あー。確かにやりそう」
魄哉「Σやりませんって！！」
白「ん？じゃあ銃使う家康より弱いのか？」
魄哉「銃弾は掴めませんが、叩き落とす事は可能です」きりっ
白「負けず嫌いだな本当に。」
千様「それも大概おかしいわよ」
魄哉「えー・・ コホン。
で、ヤマヒメさんは何と？」
白「達筆すぎて読めない」きっぱり
千様(そもそもひらがなしか読めなかったわよねえ)
魄哉「どれどれでは失礼して
あー これはヤバイですねえ」眉間に皺。
千様「？
何がどうしてるの？」
白「えっとな。まず
四国って山が多いよな？」
千様「へ、 まあそうねえ」
白「でな、山って動物がいるもんだろ？」
千様「？？
そうだけど」
白「四国の陰神刑部狸が 人間から森を取り戻すとかって
たぬき合戦ぽんぽこしててな」
千様「何処かで聞いたことあるタイトルね。」
白「で、一応総取締の俺の所に来たと。
人間と本気で全面戦争になったらタヌキだけの問題じゃないからな」ため息。
千様「黄龍サマも大変ねえ」
白「まあ なりようが無いんだけどな。
全面戦争。」
魄哉「何かあったら揉み消しますし」※実質幕府のトップ 天海大僧正
千様「まっさか双方のトップが揃ってるとは ヤマヒメさんも思ってないんでしょうね」
魄哉「しかし可能な限り衝突は避けて頂きたい物です
イタズラ程度ならともかく
犠牲者が出たら さすがに放置とはいきませんよ？」
白「大丈夫だ。そこは考えてる」
千様「と。言うと？」
白「タヌキは相撲好きだからな
相撲で負けたら大人しくするって条件で粋向かわせてる」
千様「Σ道理で朝から見ないと！！」
魄哉「えっと。 まさか徒歩ですか？」
白「そんなワケない。全力疾走しろって言っといた」
千様「勝負前にそれって大丈夫なの？」
白「負けたら泣かすって言ってるから 絶対負けないだろ。」にやり
魄哉「・・そりゃあ怖すぎて負けれませんねえ」うわあ。
千様「お兄ちゃん容赦ないわあ」
白「何言ってる
弟は兄の下僕だろ？」真顔。
千様・魄哉(Σ鬼がいる！！)
小太郎「なあなあ。さっきから聞いてたけど
タヌキがもし約束破ったり逆ギレして やっぱケンカしたらどうするんだ？」
白「ん？お前も知ってるだろ？
勝ったもんに従うのが妖怪だぞ？」
千様「・・そういうもんなのね」引。
魄哉「あはは粋君 責任重大ですねえ」苦笑
白「という事で ヤマヒメに返事代わりに頼む
何書いてたか解らないし」
魄哉「あー。オール平仮名は読みづらいですしねえ
なんなら 安心して下さいと人間側トップとして書きましょうか？」
白「ヤマヒメびびるからそれはいい。」
蒼月「刑部タヌキねえ」ふむ
シロ「ん？知り合いか？」
彬羽「多分 この国で一番有名なタヌキだな。」
シロ「は？」
小太郎「あ！あれか」
家康「信楽焼のタヌキのモデルだよ」
シロ「Σあれか！！
モデルってめちゃめちゃ人間に好かれとらんか？」
蒼月「うん。だから多分大丈夫大丈夫
絶対負けらんない人が行ってるしね」
挿音「つーか。結果的にあいつの舎弟増えてってねえか？」煙管すぱー
一同「Σはっ！」
一二三「しゃてー？」
彬羽「子供は知らんでいい。」
家康「あれ？あいつも天下統一するつもりなのかな？」
蒼月「いや。何も考えてないだけだと思うよ？」
