小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月15日

 

 


蒼月「あれ?どしたの皆
神妙な顔して」

 

家康「えっとね。

その、晴明さん所の山本五郎左衛門さん居るでしょ?」

蒼月「あー。俺暑苦しい筋肉の話はちょっと「Σ聞いといてそれ!?」

 


晴明「ま、そんなこんなで

昔、 こやつの爺さんに108つに裂かれた体共が どうも封印解けたらしくてのー

自我ぶっ飛んで 何処ぞへ行ってしまっての。
お前見んかったか?」

蒼月「んなサラッと言う事かよ!
アレ 封印前は古の魔王だったんだろ!?」えええっ

 

白「うちのじじいに裂かれるまでだな。
信長よりも無茶苦茶やってたぽいけど」

魄哉「僕も陰陽師時代に 噂は聞いてましたねえ
人格崩壊してるんで近寄るなと。」


家康「天海、江戸城に行かなくて良いの?」

魄哉「政務頑張っても 世界終わったら意味無いですし」

 

 

蒼月「そこまでの事なの?」冷や汗っ

晴明「うむ。 108分の1でアレだったのだぞ?
本人も人格ぶっ壊れとるから、封印を解かれぬ事を願っておったのだぞ?

こんなん自制の効かぬ猛獣ぞ 」はーやれやれっ

 

 

テオドール「あの、ひょっとしてなので御座いますが
このメンツで この話の流れって まさか。」恐る恐るっ

彬羽「伝承の通りに
見境無く暴れて人も化物も虐殺するって言うんなら 俺等でどうにかするしか無いだろ」

粋「Σどうにかって まさか!?」

 


白「そもそも何で 急にそんなゴッソリ封印解けたんだ?」むう。

魄哉「この前の大雨で土砂崩れが起きたんですが
どうも其処に 結構な数の山本さんのパーツが埋まってたらしくて」

 

 

晴明「お前どんだけ適当に封印しとるんじゃい」おい

焔(そもそも 108になんて裂いたっけか?) 頭かかえっ


白「じじい、 ボケちゃったのか?」

焔「まっすぐ目を見ながら言うな 自信ねえわ」とほほっ

 

魄哉「うまく片付いたら 他の封印の強化ですかねえ

ちゃんと全部思い出しといて下さいね?」

焔「えええええ
そもそも封印した記憶がねえぞ!?」

 

粋「うまく行ったらって」

彬羽「それだけ油断出来ないって事だろ。

お前等は 中途半端に手を出すなよ
おそらく助けに入れん」

テオドール「あ、本気でヤバい奴に御座いますね」冷や汗っ

 

 

 

ーーーーーーーーー

 


コマ『キャタピラモード オン。』ぶいいーん

 

蒼月「うわ、山道もサクサクだね」へー。

コマ『石燕さんに山道なんぞ登らせたら くたばりますんで』カタカタッ

 

石燕「からくりとは言え 女の子に運んで貰うのはさすがに恥ずいっすねえ」苦笑。


コマ『お気に召されるな。

で、ヤバ気な気配は?』カタタッ

石燕「ビンビン来てるっすねえ
近くに居るっす。

隠す気もねえって感じっすが」ちらっ


蒼月「すっごい 木やら何やら薙ぎ倒されてるね
ったく あのバカ犬のお世話係の仕業とは思えないよ」ため息っ

 

石燕「・・マジで 理性どっか行っちゃったんすねえ」

 

 

コマ『しんみりしてても仕方有るまい。
喧嘩が得意な人達が どうにかしてくれるのを願って 私達は場所探知です』カタカタッ


石燕「うわ、逞しい
そっすねえ 自分に出来る事をっすね

つか、コマさんのセンサーには反応しないんすか?」

 

コマ『此処等 動物や妖怪多いんで
私の、センサーではどれがどれやらです
あれ?向こうの反応はひょっとして人里?』カタタッ

 


蒼月「うん。忙がなきゃダメぽい
Σどうわっ!?」


どしゃあっ!

 

コマ『蒼月さん!』カタタッ


石燕「蒼月さんなら大丈夫っす
アレで致命傷負うような間抜けじゃねえっしょ」


蒼月「うん。これで即死こいてたら気まずいから ハードル上げるのやめてくんない?」いででっ


石燕「無事で何よりっす。

つか いつの間に」冷や汗っ

 

 

山本五郎左衛門「誰だ。お前等は?」はて?

 

コマ『いきなりタマ取る勢いの 蹴りかまして来た人が言うセリフじゃありません』カタタッ

 


山本五郎左衛門「?

誰  だったかな?」えーと。

 


石燕「ふざけてる  わけじゃ無さそうっすね?」

蒼月「あー。コイツさ
妖怪の中でも特殊なタイプでさ

沢山の妖怪、その他の生き物の魂やら怨念やらが集まって 上手い事形を成しちゃったってレアケースらしいよ?」

 

石燕「Σあ!それで 裂かれても生きてんすか!?」

蒼月「そだよ。

普通なら 妖怪でもくたばってるってそんなの」

 

コマ『つまり 複数の封印が解かれて、融合してるこの姿は』カタタッ

 

 

山本五郎左衛門「よし、知らん

気持ち悪い 消えろ」

 

蒼月「多重人格が1つの体に収まりきらないで思考がぶっ壊れてんだよ!

話出来ると思うな 逃げろ!!」

 

石燕「Σくっ!体力無いのに逃げきれるわけが

せめての目眩ましっ!」符ばばっ


蒼月「Σ馬鹿!」

 


符じゅおっ!


山本五郎左衛門「ほう。

我に 歯向かうか」

 

コマ『攻撃しては 危険です!!』カタタッ

 

 

炎ぼんっ!!

 

 

山本五郎左衛門「この火は・・

覚えておるぞ!!」くわっ

 

 


白「うん。俺はお前に食らわせた事無いんだけどな」えーと


粋「ひょっとして山本、 じじいと兄貴を混同してる?」

彬羽「人格が壊れてるなら
記憶も壊れてるだろうな そりゃ」うーん。


テオドール「話は聞かせて貰いまして御座います。

と言うか、万一の為に
コマさんには 遠隔操作可能な特殊言霊が着けてありましたので 状況把握しました」

 


蒼月「Σ仮にも女の子に何つけてんの!!」

コマ『あ、報告手っ取り早いんで
現在位置付きで 通信可能にしてと改造頼んだの私です』カタタッ

石燕「さすがっすね。」ひええ

 

 

 


山本五郎左衛門「・・覚えているが

何か 小さくなったか?」

白「は?」むかっ

 

 


テオドール「ああ。おじい様と混同されてるから またややこしい事に」

粋「つか山本、 微塵も覚えてねえよ
兄貴 じじいと全く似てねえよ」

 

 


白「・・そうか。
ワケ解らなくなってもやっぱり山本だな

封印解ける度 同じ事言うんだな」ゴゴゴゴゴッ

 

彬羽「おい。まさかと思うが」

テオドール「私達の知ってる山本さんが 初対面で我が主にマウントポジションでシバきまわされたのも

初対面でチビッ子呼ばわりしたからに御座いますよ。」

粋「マウントポジションの前に 番傘で殴り飛ばされるとか 大概滅茶苦茶されてたけどな」うん。

 

蒼月「どんだけ背丈気にしてんの
うちの魔王様」引。

石燕「んな言う程ちっさく無いと思うんすがねえ」うーん

 

 

白「俺はな

色んな意味で 見下されるのが大嫌いだ。」くわっ

 

一同(物理は仕方ないだろ。)うーん

 

 

山本五郎左衛門「知らぬわ。

お前も知ってるが全く知らぬ、気持ち悪い さっさと消えろ」

 

 

彬羽「Σ石燕! 防御結界は貼れるか!」

石燕「晴明さんから符貰ってきやしたんで!
巻き込まれたくなきゃ中入るっす!!」印びびっ

 

 


ーーーーーーーーー

 

 

千様「ちょっと なんか向こう山火事みたいになってるわよー?」ひええっ

座敷童子「封印が解けた山本相手では仕方ない

これで全てではないから 恐ろしいがな」

泰澄「まだ他にも封印は有るんですよね

山本さん、こんなに強かったんだ」へー。

 


千様「泰澄君 案外余裕ね?」あら

泰澄「そりゃ晴明様も対策を練られておりますし

何より あの人達が負ける気がしません


あ、山本さん ボコボコで帰ってくるだろうから飛天さんに往診の予約入れてた方が良いですかね? 」へらっ

 


千様(あ、晴明さん

ヤバい事態だってのは この子には伝えて無いのね)

座敷童子「あやつは孫に甘いからな」うむ。


泰澄「犬神 心配しなくて良いよ
山本さんはちゃんと帰ってくるから」よしよし

犬神「きゅーん。」

 

 

千様「そうねっ
絶対 大丈夫よっ!」ううっ

泰澄「あの、目が真っ赤なんですが

あれ?ひょっとしてヤバ「ごめんね!昨日夜遊びしてて寝不足なのっ!!悪いお姉さんでごめんなさいねっ」おほほほほほっ

 


座敷童子「もちょい 他に言い訳の仕様が無かったのか」おい。

 

 


ーーーーーーーーー

 


土煙もうもうっ

 

 

蒼月「うっそお」冷や汗っ


粋「Σ兄貴が負け

白「負けてない。」けほっ

 


テオドール(まずい。力負けしておられます
出来るだけ無傷で回収しようとなんてなさるからっ!)ああもうっ


白「うん。こんなの相手じゃ じじいが本気で暴れたってのよく解った

加減無しで行

彬羽「Σ待て待て待て!
頭に血が登り過ぎだ馬鹿野郎!
これ以上はっ」

白「ん?」

 


地鳴りずごごごごっ

 

粋「え? 地震?」あれっ

石燕「Σ白さんストップ!
それ以上暴れるとまずいっす!あんたが本気になると龍脈ドーンとなるの忘れてんすか!!」

白「Σあ」はっ

 

テオドール「Σそう言えば 綺麗に忘れておりました!」

石燕「Σアンタもっすか!」

粋(ごめん 俺も!)ひええっ

 

白「え?これ以上ダメって

どうせ晴明が その辺で外に影響出ない様に結界張ってるだろ
龍脈ドーンくらいどうにかならないのか?」

 

彬羽「足場無くなってどうにかなると思うか?」おい。

白「ストレス溜まるな」むすーっ

彬羽(コイツがダメなら 俺が出てもどうしようも無いだろうしな
どうするか) 冷や汗っ

 


九尾「安心せい
だーりんだけなら その島国が降っ飛んでも 隣の大陸まで乗せてくぞよ」こんっ

蒼月「九尾ちゃん
海外指名手配じゃなかった?」

九尾「Σあ」こんっ


石燕「ちゅーか 加勢しないんすか?伝説の金毛白面九尾の狐さん 」

九尾「わち ドンパチ殴り合いは不得手なのじゃ
足手まといになるぞ」こんっ

 

 


白「うん。駄弁ってると危ないぞ」


山本五郎左衛門「マトメテ コロス!!」ぐわっ

粋「Σうおお からくりみたいになってる!!」ひええっ

 

 

蒼月「からくり?
Σそういやコマちゃんは!
どこかで巻き込まれてない!?」きょろっ

 

 

 

魄哉「大丈夫です。無事ですよ」

コマ『ちょっと改造して貰ってました』がしょん。

 

テオドール「Σバトッてる真横でで御座いますか!?」

魄哉「間近で敵の行動パターンや何やを見ながら それに応じて改造。
合理的じゃないですか」しれっ


粋「Σ敵って まさかコマを戦わせるつもりかよ!!」えええっ

 

コマ『御安心を。

今回私の腕は 触れるだけで妖怪にダメージを与える 陰陽師の呪具 そのものです。』

じゃきんっ!!

 

テオドール「Σ腕金ピカ!
てか長あっ!!」ひええっ

 


彬羽「おい。」ジト目っ

魄哉「モチーフは千手観音です」ふっ

蒼月「変な所で坊主感出すなよ

じゃなくて!解ってんの!?相手はうちの魔王様でもキッツイ相手

 


山本五郎左衛門「なん だと。」煙しゅうううっ


石燕「あ。コマさん優勢っす」

蒼月「Σあの腕凄いな!!」えええっ

 

 

魄哉「力と力こぶつかり合いなら 単純に力の強いのが勝ちます。

しかし、周りや本人達への負担が偉い事になるんで
相手が1番やり辛い 嫌らしい戦い方をせよ

それが陰陽道です。」南無。


白「普通の陰陽師が聞いたら怒ると思うぞそれ」

彬羽「基本は間違ってはないんだがな」うーん。

 

 

 

山本五郎左衛門「腕に触れるのがいかんのなら
頭を狙えば良し!!」くわっ


蒼月「Σほらほら!人格ぶっ壊れててもバレバレじゃん!」ひええっ


コマ『まあ、そう来ますよね』カタタッ

粋「Σコマ違う!避けろ避けろ!
そんなほっせえ腕じゃ!」

 

ばきゃんっ!!

 

 

テオドール「折られた!!」コウモリ羽ばさっ!


白「もう 出来るだけ無傷とか言ってられないな」

彬羽「ちっ!龍脈だけは暴走させるなよ」


魄哉「はい。皆落ち着いて
大丈夫です。
粋君もどうどうどう 龍脈並に偉い事になります」

粋「へ?」ぷしゅーっ


九尾(Σこっちの封印も解けちゃうぞえっ!!)ひええっ

 

 

 

魄哉「言ったでしょう?

モチーフは『千手観音』です。」


コマ『折られても折られても
まだまだ 生えてくるぞほれ。』

じゃきん がしっ。


山本五郎左衛門「Σ何いいい!Σあだだだだぁ!!」じゅおおおおっ

 


彬羽「お前 質量保存の法則はどうした」おい。

魄哉「陰陽師なめちゃダメですよ」メガネきらーん。

石燕「陰陽師は魔法使いじゃないっすよね?」ええー。

 


山本五郎左衛門「ぐううっ離せがらくた!

腕は使えんでも足が

コマ『だから

千手観音 や言うとるやろ。』


ぱきゃっ

 

一同「あ。」

 

 

 

石燕「あの、頭部が割れて 三本目の腕が生えたんすけど」引っ

魄哉「からくりですから。」しれっ

蒼月「Σアンタ 娘をなんだと思ってんの!?」

 

 

コマ『脳天呪術チョップで 私の勝ちー。』いえーい

山本五郎左衛門「」きゅうっ

 

 

テオドール「これ 大概力対力では?」

粋「たんこぶ出来てるしなあ」うーん。

 

 


焔「お? 終わったのか?」ひょこっ

白「全部片付いてから出てきた」

 


焔「そう言うなって。
やっぱどうやっても 108に裂いた辺りが思い出せなくてなあ」

粋「まーだ頑張ってたのかよ」

 

魄哉「おや。思い出せないとは 困りましたねえ

なら、どうやったら いつもの山本さんに戻せるんでしょう?」ふむ。

焔「あ。そりゃ多分


あー。お前等はコイツとお友達なんだよな?
じゃ 見ない方が良いぞ?」


粋「Σへ。何すんの!?」

 


焔「裂いても割っても死なねえとは言え

ある適度は回復に時間がかかるだろうしなあ」

 

粋「何が Σえ。ちょ カラスなんで目隠しすんの

ちょっと何だよおお!!」じたばたっ


彬羽「お前もあっち向いてろ
夢に見るぞ」

テオドール「Σへ?まさか」

 


魄哉「あの!理論上は解るんですが ちょっ

 

ぶちぶちっ ぶちいっ!

 

 

 

白「うっわ。」ドン引きっ


石燕「アレ ホントに元に戻るんすか?」ひええっ

 

 

ーーーーーーーーーー
ーーーーー

 

 


山本五郎左衛門「んなわけで

108にバラされたら 上手い具合に薄まって元に戻ったっぽい?」うーん。

座敷童子「濃度の問題なのか お前は。」ええー

 


泰澄「何にせよ 無事で何よりです
ね?犬神」

犬神「わんっ!」しっぽぱたぱたっ

 


山本五郎左衛門「まあそれで良いわ。
深く考えたら敗けの気がする

しっかし 封印か。
我自身も 其処らの記憶は無いのよな」うーん

座敷童子「バラバラにされて 記憶ある方がどうかと思うぞ?」

山本五郎左衛門「それもそうだな」茶ずずー

 

 

 


【常春の里】

 

朔日(そりゃ バラしたのは私だしなあ。)遠い目

 

翡翠「今度は何を千里眼ですか?」ジト目っ

朔日「後半 面倒臭くなって
後半まとめて其処らに撒いた とか言えない」ふっ。

 

夕霧「は?何?
何をばら蒔いたの?」

旭「ろくなもんじゃねえのは確かだなあ。」



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