小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月14日

 

 


江戸城

 

女中A「6月って イベントが無いよねー」ため息っ

女中B「あー。うん無い無い
雨も多いし 憂鬱だよね」

女中C「城勤めには関係なくない?」えー。

 

 

魄哉「・・ふむ。」

家老「天海様?」

 

 

 

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家康「と言う事で!
第1回! 御町内チキチキスタンプラリーだよ!!」じゃんっ

蒼月「あのクソジジイ、また 変なイベント思い付いたんんだね。」ああうん

 


家康「で、この手のでよく言う『チキチキ』て何?」

千様「さあ?
少なくとも 若い子はよく言ってないわよ?」

家康「Σえ。おっさん用語なの!?」がーん。

 

 

粋「あ、なるほど
買い物したり その場所行けばスタンプが貰え・・ 貰えんの御朱印かよ。」説明書ぺらっ

家康「この時期 芋版はカビるからね」うん。

 

テオドール「つまりは地域の経済の停滞を防ぎ、
同時に住民にも楽しみを と言うイベントに御座いますか。

これ、町内だけでやって 意味があるので?」

 

家康「ん?同時に全国でやってるよ」真顔っ

蒼月「またしょーもない事に全力だな 徳川幕府。」おい

 

 

彬羽「良いんじゃないか?
雨だ蒸し暑いと家に篭っていたら健康にも悪いしな

お前等も カビの生えそうな石燕辺りを引っ張って来い」


白「ん?来いって事は」あれっ

粋「Σあ。コレ飲食店なら何処でも良しって書いてる」

テオドール「凄いざっくりに御座いますね」うわ。

 


千様「これ、地元の人の負担も大きそうねえ」あら


テオドール「ひょっとして、春一で御朱印書く係と言うのは」

彬羽「あのメンツで 他に書ける奴が居ると思うか?」

 

家康「いや。遊びだしそんな全力で書かなくて良いと思うんだけど。

店長の名前書きなぐりとかでも良いんだよ?」あのー。


彬羽「頼まれた以上 手は抜けん

良いか、くれぐれも 他の参加者に迷惑はかけるなよ?」はーやれやれっ

 


白「1人だけ全力の御朱印書いて 集めた奴がドン引く奴だな

で、御朱印て何だ?」

蒼月「神社仏閣で 参拝者が書いて貰える ありがたい文字とかだよ」

 

テオドール「カラス天狗のガチ御朱印
めちゃありがたそうに御座いますよね?」

家康「だねえ、それだけで魔除けにはなるだろうし
皆で行っておいでよ」へらっ

粋「価値観崩壊してんなあ」うーん。

 

 

 

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【飲食店街】

 


テオドール「早速参りましたが」うーん。

 

 

白「バカラス、 参加者怖がってるぞ」

彬羽「煩い 気が散る」ゴゴゴゴゴッ

 

粋「そいやカラス
注目されるの苦手だったはあ」あーあ。

テオドール「人に見られながらの御朱印書きは そりゃキツう御座いますね」


ひな「店内に殺気が満ちてますねー」ため息っ

 


スタンプラリー参加者「すすすすんません!忙しい所すんませんっ出直しますんでっ」ガタブルっ

彬羽「遠慮するな」くわっ

 

スタンプラリー参加者「Σひいっ!!」

 

 

朱禅「これ、ホントに店の為になってんのかなあ」うーん。

 

 

 

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【大通り】

 

粋「次は雑貨、衣料品系なら何でも良いのか」ふーん。

 

テオドール「なら千様さんに ちょっとした物でも買って帰るのはいかがで御座いますか?
あの方 常にあれも欲しいこれも欲しいと言われておりますし」

粋「だなー。

何かちょっとした

千様「なになに?買ってくれるの?ありがとー!

お姉さん ちょうど今欲しい物があってー」

粋・テオドール「Σ生えた!!」ひいっ

 

 

千様「夏の着物が欲しいのよねー
ほら、あそこの店のー」ぐいぐいっ

 

粋「Σうおお たんまたんま!
あそこマジで高えからっ」

千様「あら。さすが芝居小屋の衣装係
よく知ってるわねー

だから 自分じゃ買えないのー」にこっ

粋「Σすんません!俺 衣装係じゃなく見習いなんで薄給です!!」

 


白「買わなきゃ帰れない奴か これ?」えーと。

テオドール「無理と言ったら 道端でダダこねそうに御座いますよねえ」うーん。

 


千様「よっしゃ
さすが白君。出せないとは言わないのね。
弟を人質に取って正解だったわ」きらーん。

粋「Σしまった!
兄貴ごめーん!!」ひええっ

 

 

 

間。

 

 


白「町の店は儲かっても
参加者の財布は寒い事になるぞコレ」やれやれっ

千様「そう?アタシの心はほかほかよー?」ほくほくっ

 

粋「うん。レアケースだとは思うけど
マジでごめん 兄貴。」ううっ

テオドール「次は何処に御座いますかね?
あまり お金のかからない所なら良いので御座いますが」


千様「えっと次はー

あら? 次からは1件指定なのね?」ふむふむ

 

 

 

 

番所

 


挿音「・・お前
何だ その荷物」キセルふーっ

 

千様「Σげ。アンタが何でここに!

あ。捕まったの?」

挿音「んなワケ有るか

役人は事件が有ったら即出なきゃいけねえだろ
御朱印係だっつの。」


粋(忍っつか
ちょいちょい 幕府おかかえの万屋になってるよなあ)

 


挿音「で?

1個前は 雑貨、衣料品だったよな?」

千様「Σう」ぎくっ

 


白「ゆすられてタカられた。」

挿音「よし。牢に入ってろ」


千様「Σちょっと白くーん!?」えええっ

テオドール「まあ実際
粋さんを捕まえて離さなかったので しゃーなしにって感じに御座いましたし

千様「Σいやああ言い返せない!」

 

 

挿音「ったく 親父も少しはルートを考えろってんだよなあ」キセルぷはーっ

白「めちゃめちゃ考えてんじゃないかな?」


千様「Σぎゃっ 牢屋に先住の人が沢山!」

 

女A「この機会にと 彼氏にねだり倒して店内で痴話喧嘩しました。」しくしく

女B「お父ちゃんのヘソクリちょろまかして使いました」ううっ

男「・・値引きしろって 店頭で騒ぎました」目そらしっ

 

 

テオドール「ひょっとして スタンプラリー 専用牢に御座いますか?」

挿音「おう、
反省したら 御朱印着けて放免しろってよ。
ほれ、お前らの。」御朱印ぺらっ


粋「何か、やだなあ」うーん

 

 

 

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粋「えーと。次は」あれっ

テオドール「いや、しかし これは」

 

 

 


【芝居小屋】

 


粋・テオドール「何故ピンポイントでうちの職場。」ええー。

 


皐月「宣伝になるからや。

ほれほれ 皆さーん! 
本日演目はお休みですが ご指名の役者が直筆で御朱印書かせて貰いまーす!」


追っかけ一同「Σおおおお!!」

 

つつじ「何ポケッとしてはんの?
ほれ あんさんもご指名やで」筆ほいっ

白「え?聞いてないぞ「言うてへんもん。」

 

 

テオドール「ああ。漢字が書けない御方故
手形ペタペタ祭に」

粋「力士のサイン会みたいになってんなあ。」

 


白「とりあえず ここのはこれでOKだろ
ノリで来たけど いい加減面倒だし、皐月に捕まったさら俺はここまでだ。

ほれ持ってけ」手形っ


粋「飽きと 後は任せたが当時に来たよ」うわあ。

 

テオドール「ん? でもコレでコンプでは御座いませんか?

後はゴールに持っていけば良いのでは」

粋「え?マジで

ゴールってどこどこ?」おおっ

 

 

 

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【幕府公営診療所】

 

飛天「はーい。御朱印集めお疲れさーん。」


粋・テオドール「なんで此処?」ええー。

 

ダミアン「不服か?
蒸し暑い中を 歩き回り
具合の悪い者はおらんかと言う 幕府のはからいらしいが。」

粋「番所と言い 変な所ばっか行き届いてるイベントだなあ」うーん。

 


飛天「と言う事で 御朱印をコンプリートした人には こっちの福引きで 豪華景品が当たるけど?」福引きじゃんっ

 

テオドール「それ神社とかにある御神籤の番号つきの棒が出てくるアレでは」

飛天「うん、潰れた神社のリサイクル品」

粋「喜んで引き辛えよ。

テオ 引く?」

 

 

常連の婆さん「豪華景品って 何なんじゃろうなあ」

常連の爺さん「あー、
御町内のじゃしなあ。

なんか 先生のお手製の健康食品、栄養ドリンク その他らしいぞ」

常連の婆さん「あらやだ。私欲しいわ
ちょい御朱印集めて来るわ」どっこらせ

 

 

 

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石燕「つー事で

色んな意味で健康の為に あっしも参加する事にしたんす。」


ひな「出来たら 閉店ギリギリはやめてくれませんか?」

石燕「夜のが調子良いんすよ」真顔っ

 

彬羽「まあ、歩くだけ健康的ではあるか」うーん。

 

 

朱禅(つか、コイツ等の場合

家に居ても 御朱印集まったんじゃねえかな?) 

 

 

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