小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月3日

 

 

 

遊郭

 

地獄太夫「何を聞き耳立ててござんすか?」じろっ

滝夜叉姫「Σべ。べつに?」ぎくっ

 


地獄太夫「・・・此処のお客さんから見聞いた事は 
外には持ち出さぬ方が身の為にござんすよ。」すたすたっ

 


滝夜叉姫「うわ、クビをチラつかせられてしまったぞ。

しかし、 京の祭にお偉いさんが来ると」ふーん。

 

小雨しとしとっ

 



滝夜叉姫「持ち出し不可なら 妾が情報使ってしまえば問題ないな」にこっ。

 

 

 

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家康「と言う事で

京の都のお偉いさんが お忍びで神社を参拝するって日に合わせて 
滝夜叉姫が下っ端妖怪を京の都に集結させてるらしいよ」

 

粋「Σうおお酒呑童子お手柄!!」ひええっ

酒呑童子「そりゃ見ない顔がアレだけウロウロしてちゃよお。

つーか お前等は 何であの姫さんに従ってんだよ?」


下っ端妖怪「・・オモロイし 可愛いから」たんこぶボッコボコッ

 

 

大嶽丸「うちの母上も 久々の戦じゃー!とかって殲滅に出とるが なんせ数が多い。

 

京は大雑把に見ると四角いだろ?
あの1辺くらいなら掃討して来るとは思うのだが 四辺全てを均等にとなるとなあ」うーん。


家康「うん。さすが鈴鹿御前様 頼もしい。」ああうん

 


彬羽「目的は 毎度お馴染み。 か」げんなりっ

白「地獄太夫が 帰ってきたら本気で叱るって言ってたから
捕まえたらそっちに任せた方が良いぞ。

俺等より絶対怖い」うん。


テオドール「というか、滝夜叉姫さん
我が主に楯突いてまで 従う程の人物に御座いますか?
絶対我が主のが面白う御座いますし 神々しさその他でぶっちぎりで上 (略)」 ぶつくさっ

 


千様「テオ君が早くも臨戦体制だわー」あらあらっ

テオドール「見る目の無い阿呆共の いらぬ目玉くり抜かねばなりません故」真顔っ


家康「うん。この子本気でやりかねない
その辺も地獄太夫に任せようね

 

と言う事でどう?」


挿音「相手は妖怪だしよー。
やっぱ人間じゃ無理が有るわな 市街地に入り込まれるのも時間の問題って所か」手紙がさっ

伝書鳩「ぽぽー」

 

魄哉「かと言って 避難勧告を出し、騒ぎになれば
やんごとなき方々と幕府がまた面倒臭い事になりますし

 

あー これが狙いか。」ため息っ

 

 

粋「Σあれっ!意外と普通に思案してる!!」

 

彬羽「てっきり寝込んでるかと思ったんだが」

魄哉「彬羽君 そのおかゆ何ですか「食わせて無理やり指揮を取らせるつもりだった。」


魄哉「君、優しいのか厳しいのかどっちですか。

 

原因が僕ですからねえ
寝込むのは全部終わってからと言う事で

しかしっ!」くうっ

 

家康「うん。皆耳ふさいであげて。
王様の耳はロバの耳だよ」耳おさえっ

 

 

魄哉「嫌われたい憎まれたいゴミを見る目で見られたいとかどんな性癖ですか!
こちとら坊主なんですよ!拗らせた性癖満たしたいなら マニアな店にでも行けーーっ!!!」うおおおおっ

 

 


白「耳ふさいでも聞こえるなコレ」

家康「よりによって 政務取り仕切ってる天海が、あの滝夜叉姫ちゃんに好かれちゃうとはねえ」苦笑。


千様「誰にでも愛想良くするからよー。」

 

蒼月「普通に会話してんじゃん
やっぱ皆 耳塞いでるフリだけだよね」うん。

 

 

 

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【京の都 外側】

 


鈴鹿御前「ふむ。次から次へと沸いてくる
あの姫様の何処にそんな求心力が有るのやら」


下っ端妖怪B「ふっ。
ワガママ姫に振り回される喜びよ」ボロッ


鈴鹿御前「ただの変態の集まりか
ドヤるな。傍迷惑な」げしっ


下っ端妖怪B「Σあああヒヅメで踏まないでっ!」ひいいっ

 

 

鈴鹿御前「ふむ。私が居てこれでは
他の三面は大江山の鬼共と うちの山の奴等を向かわせとるが 撃退は無理があるな。

晴明の結界も 悪さをしとらん京妖怪共に配慮し、弱めと来た
破られるのも時間の問題か」うーん。

 

 

 


【京の都 内部】

 

 

晴明「あ。破られたな」ありゃ。

 

泰澄「Σえええ!
だから もっと頑丈なのにしましょうと!!」ひえっ

晴明「しゃーなかろ
これ以上は町中の小妖怪共が消滅するわ

そげな事になれば 嫌でも人間vs妖怪の 大戦が始まってしまうぞ」

 


泰澄「Σ白さん達と喧嘩!? 
うわああ無理です 無理っ!!」ひいっ

晴明「アレも魔王じゃしのー。
嫌でもそうなろ

 

まあ、アレもなんやかんや今後の事を考えて 人間と仲良うしろとは言っとるが

ぶっちゃけ 今の時点では妖怪全てを敵にしたら滅ぶのは人間よな」はーやれやれっ

泰澄「・・ですよねえ」冷や汗っ


晴明「徳川が天下取ったのかて 
各派閥に雇われとった妖怪共が 『徳川の鳳凰』に恐れを成したのが決定的な勝因だったしのう」


泰澄「鳳凰?」へ?

 


晴明「あ、いや。
あの時期 各派閥は当たり前みたいに妖怪を傭兵にしとってな。
まあ徳川にもそんなのが居たと言う話よ」

泰澄「へー。 随獣をですか。
家康さんってやっぱ凄いんですねえ」

 


晴明「(ま、今回 その鳳凰が原因でこげな事になっとんのだがの。

あやつ昔から地雷女にばかり好かれとったらなあ)


ん?」

 

 

忍「天海様より 指示に御座います」しゅたっ

晴明「ふむ?
私が此処に居て 出来る事等限られとるがな」

 

 

 

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茨木童子「うーん。大嶽丸引きずって来ればよかった

山の外じゃ 普通に殴る蹴るしか出来な

ん?晴明の紙人形?」

 

紙人形ぴょこぴょこっ

 

鬼「あ。なんか持ってますぜ?」手紙ぺらっ

 

茨木童子「地図?

Σえ。ちょっと待て 此処放棄して 町中入れって 本気か!?」えええっ

 

 

 

 

下っ端妖怪C「姫様姫様!
我等に抵抗していた奴等が 都に逃げ込みまして御座います!

いや、なだれ込んだ1軍を追ったのかも! 畳み掛けるなら今がチャンスですぞ!!」わははっ

 


滝夜叉姫「へ?
いや 妾はべつに京を攻め落としたいわけでは」えーと。

 

下っ端妖怪D「流れに乗りましょうぞ!
貴女様が この世の女帝になるのも夢ではありませぬぞ!!」

 

滝夜叉姫「いや あの魔王が居る限りそれは無理

Σあ。こら お前達!人の話を聞かぬかっ!こらーっ!!」

 

 

 

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下っ端妖怪C「ん?何だあいつ等
少しやり合ったら 即座に引きおるぞ?」

下っ端妖怪D「町を壊せんとか甘い事を考えてんじゃないのか?

わははそんなで我等に敵うか!
ワシはその昔 源頼朝公に支えて

 Σおうっ!?」矢ぶすっ!

 

 


与一「つまりは 義経の敵か。」ふんっ

 

下っ端妖怪C「Σ同胞おおおーーっ!!」

下っ端妖怪D「ど、どうせなら可愛い女の子に射貫かれたかった」かはっ


与一「平和ボケしとるな」ドン引っ

 


下っ端妖怪C「Σやかましわ!
おのれ 同胞の敵いいいっ!!」うおおおっ


与一「Σうっお! えーと!次私は何処行きゃ良いんだ!?」 地図あたふたっ

 

 

 


忍「晴明殿。
ターゲット全て  1ヵ所に集まりました。」

晴明「ふむ。

王手じゃ」ほれ。


泰澄「はーい。術式発動」えいっ

 

 

滝夜叉姫軍勢「Σぬっわあああああ!!!!」

封印結界びびびびびっ!!

 

滝夜叉姫「Σえ。何なにっ!?」ひいいっ

 

 

 


鈴鹿御前「何かと思ったら
この手順、京の都を将棋盤に例えておるのか

で、人気の無い何も巻き込みようの無い 此処等で王手と。」ほー。

茨木童子「あー。確かに

此処の町並みって 綺麗に将棋盤みたいに並んでるもんなあ」ほうほうっ

 


白「うん。
で、晴明って将棋強いらしいからな

忍で動き見ながら お前等使って 将棋してたって事らしいぞ」


鈴鹿御前・茨木童子「成る程。」おおっ

 


石燕「来るなり与一さん貸せって言うから何かと思ったら
コマが足りなかったんすか。」

与一「Σ言い方!!」

 


滝夜叉姫「あああ妾の軍勢がっ!

で、あのっ」きょろっ

 


白「魄哉なら来ないぞ

嫌な顔してるの見たくてやるんなら 自分は行かないっーって。

だから 軍師出来ない晴明に得意な将棋させたんだ。」

滝夜叉姫「Σ妾を喜ばせない為にそこまでやる!?」えええっ


テオドール「構って貰う為に 戦起こすお嬢様が何言ってんで御座いますか」

滝夜叉姫「Σはっ」背筋ぞわっ

 


彬羽「テオ、 鎌はやめろ
首は落とすな
地獄太夫に引き渡すからな?」

 

テオドール「此処で仕留めた方が手っ取り早
彬羽「いや、 この手の1部に異常に好かれる奴は 下手に排除すると信者が面倒な事になる」真顔っ


粋「情の欠片もねえセリフ」うわー。

 

 

白「で、どうする?

此処で誰も見てないしって骨も残さず燃やしても良いんだけどな」

滝夜叉姫「Σじ、地獄太夫に怒られて来る!!」ひいっ

 

 

 

 

 

魄哉「僕、将棋では ほとんど晴明さんに勝った事無いんですよねえ」ふっ


千様「の、割に 清々しそうね。」

家康「天海、自分の策に相手がハマるの大好きなんだよ」


挿音「親父、脳筋ぽい癖に 
なんだかんだで根っから軍師なんだよなあ」うん。

 

 

 

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