小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

11月17日

 

 


粋「で、なんであんな所に居たんだよ」ため息っ

旅人「そ、それはそのっ」

 

白「なんだこの大きい荷物?」

旅人「Σあああそれ触らないでええ!!」ひええっ

 

 

千様「え?何 どしたの?」

 

テオドール「町の心霊スポットで 魑魅魍魎に襲われてたので御座いますよ。

我が主が近寄った途端 蜘蛛の子を散らすように逃げていきましたが 
やはりさすがで御座います」うんうんっ

千様「うん。白君が凄い辺りのくだりはおいといてー」

 


家康「町の心霊スポットって どの?」真顔っ

旅人「Σそれですよおお!!」指差しっ

家康「Σえ!どれっ!?」びくきょろきょろっ

 

 

粋「ん?
ひょっとして やべえ所と知ってて入ったとか そんなの?」えー。

 

旅人「そう言うのがわっさわさ有る町なら チャンスも有るかと思いまして」ううっ


千様「チャンスって。
何のー?」

 

 

 

間。

 

 


家康「つまり、このでっかいのが
西洋の写真機って奴で」ほうほうっ

千様「で、あなたはそれを買った堺の商人さん」ふむ。

 

粋「で、わざわざこんな所まで 心霊写真ての撮りに来たの?」ええー。

旅人「稀にあるんですよ!
西洋のでスッゴい怖いのが!!
やっぱ良いの買ったんならチャレンジしてみたいって言うか!!」興奮っ

 


家康「写真機って 確か、しばらく同じ格好で居ないといけないんだよね?」ひそっ

千様「それ、うっかり写り込むの難しくない?」えー。

テオドール「写ってるのも出たがりの悪魔とか精霊の仕業に御座いましょうねえ」苦笑

 

 

粋「Σえ?まさかその為にわざわざ堺から?」

旅人「はい!夢を叶える為に店も畳んで女房にも逃げられましたっ」くうっ

粋「Σうおお色々勿体ない!!」ひいっ

 

白「オバケなんて そんな良い物でも無いのにな」えー。

旅人「やはり!貴方そっちに詳しい方ですかっ
登場と共に魑魅魍魎が悲鳴あげて逃げてったんでそんな気したんですっ

お願いします!是非是非ご協力をっ!」うおおっ

白「そこ昨日骨折れたから痛いんだけどな」


旅人「Σうおおすんません!」ひいっ

 

 

家康(さすがに一晩じゃ治らないんだ) ああうん。

粋(マジでごめんなさい。)ずーん。

 

 

白「あのな。危ないから人間が化物の住みかに行くのはな」えーと。

旅人「Σくっ!ここでも諫められるかっ

もう良いです自力で頑張ります」だっ!

千様「Σあ。ちょっと」

 

 


彬羽「一緒に1枚撮ってやったらどうだ?」

首根っこ掴みぶらーん。


旅人「へ?」ぶらんぶらんっ

 

 

家康「おお。凄いタイミングでおかえり」

 


テオドール「我が主と共に1枚ご希望で御座いましたら
江戸城にもお呼びのかかるお役者様に御座います故、

えーと粋さん 料金表何処で御座いますかー?」

粋「ん ちょっと待って待って
あーお客さん うちの兄貴はじっとしてらんないタチなんで ちっと値が張りますよー」料金表がささっ

 


家康「Σお前 料金表有るの!?」

白「俺は高いぞ」ふっ。

 


役者「すみません。
芸能人じゃなく化物と1枚撮りたいんですけど」あのー

彬羽「・・・」えーと。

 


千様「もう彬羽君 御一緒したげたら?」

役者「いえ ですから私は化物と

ん? こっちの方も有名な方で?」


家康「あーうん。強いて言うなら 
町の名物板前であり作家であり
あ、医者の手伝いも出来るよね?」

役者「Σえ。すごっ」おおっ

 

 


蒼月「うん。霊よりよっぽどレア物だから

もう町の名物と1枚撮りましたで帰れよアンタ」

 

 

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【割烹春一】

 


晴明「はあ?
なんじゃ 其処らの霊とっ捕まえて 金縛りでもかけて写り込ませろと言うのか?」はああっ?


彬羽「いや それは其処らの霊に迷惑だろ」

晴明「んじゃ他にどないせえと言うんじゃい」

粋「いや他に発想ねえのかよ 陰陽師」ええー。

 


テオドール「この方に相談したのが間違いに御座いましたねえ」うーん。


晴明「うっさい小童。
こげな阿呆な相談された事無いんじゃ 当たり前であろ。

御主等も何故に律儀に付き合っとるのだ
物好きな阿呆は其処らに捨ててこい」しっしっ


粋「うわ。とりつく島もねえ」

晴明「いいトシして 自ら危ない場所に行きたがるよなたわけに構ってられる程 暇ではないわ」ふんっ


朱禅(暇じゃ暇じゃと さっきまで煩かった癖に) 苦笑。

 


白「俺もホントは暇じゃないんだ。
家でゴロゴロしてたいんだ

けどな、ほっとくとまた話通じない奴等の居る所行くだろコイツ

そしたら踊り食い間違いなしだぞ。それ無視したら 揚げ足取りの奴等がまた煩いだろ 
凄い面倒臭くなるから面倒臭いの我慢してるんだ」イラッ

晴明「魔王も大変よな。」うーん。

 


旅人「あの 魔王ってのは?」

一同「アダ名です。」きっぱり。


旅人「あー 確かにそれっぽい」はいはいっ

 

 


晴明「しっかしなあ。

ん? おいあの弓の霊はどうした?
アレに協力頼めば良かろ?」

粋「いや 与一にはもう頼んだんだけどさ」

 


旅人「コレ。本当に何か居たんですか?」

写真ぴらっ。


彬羽「居たはずなんだがな」うーん。

テオドール「見事に写っておられませんねえ」あちゃー

 


晴明「経験不足過ぎて 機械に感知させるまで実体化出来なんだか」成る程っ

粋「あの形になってから2年か其処らだもんよ」うん。

 


晴明「ふむ。人に害を成さん程度で その手のに写りそうな霊体か。

さほど強くない雑魚のみ呼び寄せる ホイホイ的な符なら有るが」ぴらっ。

粋「Σそれで良いんじゃねえの!!」おおっ

 

晴明「ちいと値が張るぞ
出せるか?」にやっ

旅人「おいくらで!?」おおおっ

 

ひな「あのー。うちの店で胡散臭い霊感商法やめてください」怪訝っ

 

 

白「このフダ 普段何に使ってるんだ?」あれっ

晴明「目眩まし。」小銭ひーふーみー

テオドール「どんだけ大量に来るので御座いますか」うわ

 

 

旅人「よし!これで今度こそ 幽霊と念願のツーショット!!」うおおっ


彬羽「そう簡単に行く物か?」嫌な予感っ

 

 

 

間。

 

 


旅人「全て ピンぼけっ」くううっ


テオドール「弱い霊なら
それこそ じっとしてろとか言っても通じるワケ御座いませんでしたね」ああうん。


彬羽「と言うか 写りはするんだな。」ふむ。

白「与一 其処らの雑魚霊よりその辺下なのか」

テオドール「集中力皆無に御座いますからね」

 

 

晴明「いや ビビリが失神しとるが 放置か?」


粋「」きゅうっ

 

白「俺もあんな来るとか思わなかったし」

テオドール「浜辺のフナムシを彷彿と致しましたねえ」鳥肌っ

 


彬羽「一応写っては居るんだ。
もうこれで良しとしないか?」

旅人「いえこれ
心霊写真と出されて 納得出来ますか?」

彬羽「・・頑張れば この辺顔に見えるかも「私にはドアップの虫に見えますが」

 

 

白「あのな。あんまワガママ言わない方が良いぞ

噂聞いて来たんなら知ってるだろ
この辺はホントに・・

 

旅人「ん? あの何見て

Σひいっ!?」

 


滝夜叉姫「あやつおる?」ひょこっ

晴明「店開いてる? 的なノリで来るな変態ストーカー女。」

 

 

 

旅人「Σなななんなんですか!あの女の人!
でっかい骸骨に乗って なんか色々連れてる!!」ひええっ

 

白「うん。あんなのがウロウロしてるから 自分から行っちゃダメなんだぞ」な?

旅人「Σ慣れてんですか!え怖っ!!」ひええっ

 

 

ひな「すみません 予約承ってませんので、団体さんはお引き取り願います」ぺこっ

一同(Σメンタル強っ!!)

 


滝夜叉姫「胆の座った人間じゃな。

まあ良かろう 妾はそんな無作法はせぬ 
あやつおらんし。

 

皆 帰るぞ。邪魔したな」くるり

 


ずしーん ずしーん。


ぞろぞろぞろっ

 

 

 

旅人「か、帰った?」びくびくっ

 

 


魄哉「ぷはっ!

よっしゃあ やり過ごせましたっ!」

旅人「Σぎゃあああっ!!」びくううっ

 

魄哉「あ。すみません
大荷物だったんで 隠れるのに調度良くて。
勝手に忍び込ませて貰いました」ぺこっ


晴明「お前ホントにおったのか。」うわ。

 


旅人「へ? あのっ
・・お坊さん?」心臓ばくばくっ

魄哉「ええまあ。一応」はーやれやれ

 

旅人「この町でお坊さん! 大っ変ですねえ
Σあ!さっきのに追われてたんですか!!」おおおっ


ひな「いえ お坊さんが大変と言うより
違う意味で大変な人ですね」

 

 


旅人「すみません。1枚良いですか?」真顔っ

魄哉「へ?
あ、写真機ですかハイカラな

かまいませんよー」

旅人「Σやたっ!」おおおっ

 

 

テオドール「え?魄哉さんでよろしいので御座いますか?」はい?

彬羽「本物の妖怪への恐怖から それを祓う坊主のが格上になったんだろ。
勘違いだが」

晴明「あやつただのストーカ被害者だしの」うむ。

 

 

魄哉「あの、話が良く見えないんですが?」

白「金髪くりんくりんの坊主が珍しいからだろ」適当っ

魄哉「Σ成る程っ!」おおっ

 

 


ひな「はい粋さーん
そろそろ起きて下さい 踏みますよー」ぺちぺちっ

 

 

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旅人「ーーで あの後、故郷に帰る途中で偶然嫁と再開し、戻って再び店を作ろうと元の鞘に収まり

道中 山の屋敷で一晩の宿をお願いしたら 其処の主の最期を看取る事になり財産丸ごと譲り受けてしまい
更には子宝を授かってた事が発覚し

本気でお礼言いたいんですが
あのお坊さん 幸運呼んだりとかするんですか?」真顔っ

彬羽「いやその

偶然 だと思うんだがな?」冷や汗っ


旅人「Σいや絶対何か有りますよね!ツイてるつか憑いてますよね!怖いんですけどっ!!」

 

白「心霊スポットとか行くからだろ」しれっ

旅人「Σやっぱそれかああ!幸運過ぎて怖いいっ!!」うわああ

 

 


テオドール「鳳凰とのツーショット。

考えてみれば 確かに福呼びまくりそうに御座います」ふむ。

 


魄哉「自分が生きるラッキーアイテムなの忘れてました」頭かかえっ

千様「普通忘れる?」ええー。


家康「人の人生左右しちゃうから 
今後うっかり写りこまないようにね」苦笑。


晴明「写真機の技術がまだまだ低くて良かったのう。
ま、 2度とヤバ気な所には自ら入らんであろうよ」やれやれっ

 

 

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