小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月26日

 

 


【町中】


蒼月「ヤバいヤバいヤバいヤバいっ」すたたたっ

 

通行人「お?どうした兄ちゃん
浮気でもバレたか 血相変えてよ」わははっ

蒼月「Σ不吉な冗談言ってんじゃないよ! 
そこ退いて くたばるよ!!」うがあっ

 


通行人「へ?くたばるって

 

どむっ!!


ガレキがらがらがらっ

 


四つん這いの女「アアァアァァア゛」ギロッ

通行人「ぎゃあぁあぁああーーっ!!!」ひいいっ

 

 

だんっ!!

 

通行人「Σ飛んだ!?」ひええっ

 

 

ずだん!!


蒼月「Σうっお脚力凄っ!
1飛びでってバッタかよ!!」だだっ

四つん這いの女「アアァアァァア゛」

 

ざかざかざかかっ

 

 


しーん。

 


通行人「・・え?番所

これ 何に届ければ良いの」えええっ

 

 


ーーーーーーー

 

 


【割烹春一】

 


朱禅「お客さーん
うち連れ込み宿じゃないんですよー」包丁研ぎ研ぎっ

蒼月「Σわざとやってんだろ!助けろよ!!」うがあっ


朱禅「あーうん。アレだろ?
どうせまた 何処ぞの姉ちゃんにちょっかいかけたんだろ?

で、拗れにこじれて相手が妖怪化と」げんなりっ


蒼月「Σいや大事大事!
いつもそこまで行ってないだろ!!」


ひな「いつかやると思ってました」真顔。

彬羽「手前 人間に危害を加えるなとアレ程言ってるだろうが
蛇の炙り待ったなしだぞ」ため息っ

蒼月「Σだから冤罪だっての!」

 

 

庵「良いから早くどうにかしてくんない!?
抑えられない抑えられない!
ちょ! お客さん 店内で揉め事はお止めくださいーーっ!!」ふんぬおおおっ


四つん這いの女「アァアアアッ!!」じたばたっ

 

 

彬羽「すまん。俺が押さえ付けるとセクハラになるんでな。」大真面目っ


蒼月「逃げ込んどいて何だけど
マジでトラブル慣れしてんな ここの店員達」うわあ。

 

 

粋「ちーす。
此処等で派手な痴話喧嘩で町壊れたとか何とかって
徳川忍が出動してるらしいんだけど」

白「ん? 何してるんだ?」

 

蒼月「Σうおお 最悪のタイミングで魔王サマ登場!!」ひいっ

 


テオドール「あ、痴話喧嘩って
片割れ 蒼月さんに御座いますか?」うわー。


四つん這いの女「アアァアァ!!」じたばたっ

蒼月「Σ違う違う違う!知らない人知らない人」首ぶんぶんっ


粋「いや 必死でお前の方に行こうとしてるし」引っ

テオドール「ほんと 女性と見ると見境のない

蒼月「Σなんで 問答無用で俺がちょっかいだしたで 誰1人疑わないの!!」

 


白「いや、俺は蒼月今回は濡れ衣だと思う」

一同「Σへ!?」

蒼月「Σおおおお!!」

 


庵「へ?そうなの?」押さえ付けぎりぎりっ

白「片手で凄いなお前。

んーとな。いつもの蒼月なら
怒られてもフラレても
手形なり、殴られた跡なり 女が自分に それだけ執着して怒ったっての 自慢げに見せてくるから

これだけ殺意向けられたら
それこそ喜んで 自分から報告してくると思うぞ?」えーと。

 


一同「うっわ 最低。」納得。

蒼月「Σ間違ってないけど どっちにしろ評価が最低!!」ひええっ

 


ひな「ん? 
じゃあ 何でこんな、必死に追いかけられてるんですか?」

 

彬羽「人違いか何かか?」

蒼月「いや こんな男前と誰見間違うって言うんだよ

 

実はさ この人はマジで知らないんだけど

その、さっきちょっと馴染みの店に遊びに行っててさ」

 

 

テオドール「昼前に御座いますよ?」うっわ

蒼月「うっさい。察しが良すぎるだろ未成年」ちっ

 

粋「あーうん。 そういう所か。

で?」

 

 

蒼月「で、そのさ。

昔其処らで仕事してた女の子が色々あって人間やめちゃったらしくて 
そこで まれに目撃されては居たんだけどさ。

見てると思わなくて 2人同時にあれ?コレ行けるんじゃね?てなって
2人同時に まあその口説いてる所見られたと言うか」そのー


彬羽「つまり 人間やめる原因になったバカ野郎と 同じ事をしたって事か?」

蒼月「みたい? あはは俺に殺意向けられてもねえ」


粋「あははじゃねえ
下手すりゃ この姉ちゃんみたいのが もう1体増えるって事だろ」うわー

 

 


蒼月「あ。それは無い無い

大概即座にバレて 両方に殴られるから」へらっ

白「お前それ 何が楽しいんだ?」なあ。

 


四つん這いの女「ァアア?」えーと。

庵「あ、悩んでる」


ひな「真面目に怒るのがバカらしくもなりますよねえ」うんうんっ


四つん這いの女「ア゛?アァアアア 」えーとえーと

 

粋「お? 鎮まった?」

 

 


テオドール「でも、バレなきゃそれはそれで 二股かけるので御座いますよね?」
蒼月「そりゃあね」食い気味即答っ

 


四つん這いの女「アァアア゛アッアァアアア゛ーーッ!!」ぶちーん!

庵「存分にどうぞ」手放しっ


粋「Σ蒼月のアホー!!」ひいいっ

 

 


白「今回助けないぞ

けど 人間に危害加えたんじゃなくて ただの最低だから
解決したら それで終わりな。」


蒼月「Σいやどうやって解決したら良いのコレ!」ひいいっ

 

朱禅「さて困ったな
蒼月の奴 女は殴れねえからなー。」あーあ

ひな「そこはフェミニスト貫いてるんですね」

朱禅「それくらいしねえと
マジでただの最低だもんよ。」


蒼月「Σ言いたい放題かよ!
良いの!?この世で2人っきりの兄弟だよ
Σうおおこっち来た!!」どたばたっ

 

朱禅「記憶に御座いません。
あ、ツケは払ってから逝けよ」

蒼月「Σがっつり覚えてんじゃないかよ! Σっだあああ!!」ひいいっ

 


彬羽「外でやってくれ
厨房が使い物にならんのだが。」おい。


粋「うわ 皆が皆 見事に冷たい」

テオドール「初犯ならまだ で御座いますよねえ」あーあ。

 

 


蒼月「Σくっ!マジで加勢ゼロかよ」

 


徳川忍「ここか! 器物破損の怪異が逃げ込んだって店は!」わらわらわらわらっ


粋「Σうおおタイミングタイミング!」

彬羽「Σやめとけ頭連れてこい!
お前等じゃ無理だ!!」

 


忍A「あ、またアンタ等ですか。
お頭は 足治りたてなんで現場には来てません」


テオドール「Σ尚更逃げて下さいませ!
死亡フラグがああっ!」ひいいっ

 


四つん這いの女「Σアァアアア゛ッ!!」


忍軍団「Σどわーっ!!」ひえっ

 

庵「Σヤバっ 我を忘れてる!!」

 

蒼月「ちいっ!こうなったら!」蛇眼くわっ!!

 

 

ばしゃ。

蒼月「Σ目があああーっー!!」うわああっ

 

粋「Σえ。何!?何ぶっかけられたの!?」

 

ひな「お酢ですね。」ありゃ

テオドール「うわ キッツ」ひええっ

 

四つん這いの女「アァアア゛アッ」ぶんぶんっ

庵「『やめて近寄らないで 皆嫌い』とか言ってんのかなあ」えーと。

 

忍B「あ、あの
自分等どうすれば?」びくびくっ

彬羽「少なくとも 油が有るんで爆薬は使うな」

忍C「いえ、そうではなく」えーと

 

 

白「困ったな
被害者燃やすのもなあ」うーん。

粋(被害者誰だっけ?)困惑っ

 

 

朱禅「あ、そうか。
物騒なのは多いけど、無傷で捕まえられる手ってなると 蒼月の蛇眼ぐらいなのか

うわ。まさかの酢に負けて詰んだ?」うわー。


蒼月「お前なあ

うう、マジで開かない」目ごしごしっ


ひな「これはしばらく無理ですよ」あちゃー

 


蒼月「あ、もういいや
誰も俺の心配しないし

良し。双子なんだから目玉貸せ!お前の物は俺の物!!」

朱禅「Σへ!?」

 


強制蛇眼くわっ!!

 

朱禅「Σあだだだ目が 目の奥があいたたたた!!!」いででっ

蒼月「気張らないと 視神経千切れ飛ぶよ 
根性で耐えろ」

朱禅「Σ無茶言うな いっだあああ!!!」

 


四つん這いの女「Σアァァ゛!?」

蒼月「大丈夫大丈夫
ちょっと催眠かけるだけだから」


朱禅「Σ少しは俺にも優しくしろや!」いででっ

蒼月「うっさい!その言葉そのまんま万倍にして返すよ!!」けっ

 

 

粋「何だろう
凄い 高度な真似してんだろけど」うーん。

テオドール「色々 酷すぎて全く スゲーッてならないのがさすがに御座いますよね」

 


白「さて、帰るか
今日 店営業出来なさそうだし」くるり

彬羽「ん?解決したか 確認していかんで良いのか?」


白「蒼月の性格とかは全く信用してないけど
腕は認めてるからな」すたすたっ

 

 

朱禅「だってよ。

魔王に認められるって凄いじゃねえかよ」いててっ


蒼月「取って付けた優しさはいらない 
つか喧嘩売ってんの?」いらっ

朱禅「ツケ、トイチにすんぞ」むかっ

 


ひな「兄弟喧嘩は他所でやりましょうね」はいはい

庵「てか今 揃って前見えてないのに 良くやれるよね」うわー。

 

 

 

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