小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

4月12日

 

 

魄哉「おまじない ですか。」髪ぼさぼさ 寝起きぼーっ

 


一二三「んだべ。
町の子供等の中で流行ってるだよ

けんど、前に魄哉さんも晴明さんもおまじないは怖いから使うなって言ってただし、皆大丈夫なんだべか?って気になって!」

魄哉「成る程 一二三ちゃんは良い子ですねえ。

大丈夫、其処らの子が使った所で そうそう怖い事にはなりませんよ

ただ 妖怪の一二三ちゃんがやると洒落になんない事になりかねませんので ぜーーーったいやらないで下さいね?」

 


一二三「怖いって
例えばどんな?」

 

魄哉「そうですねえ

白君みたいなのを召喚しちゃうとか?」

一二三「それ 怖えんだべか?」えー。

 


家康「寝ぼけてるねえ。」うーん。

千様「微妙に説得力足んないわね。
てか本人 もう何言ってるか解ってなくない?あれ」

 

挿音「一二三悪い。

親父な、毎度お馴染み徹夜明けなんだわ。
もちょい寝かしてやってくれや」

一二三「Σぎゃ ごめんなさいだ!!」ひいっ

 

魄哉「いえもう大丈 Σう!この香は」うぐっ


ぱたりっ


魄哉「すやー」

 

 

挿音「飛天特製眠り香。
普段なら鉄壁の精神力で効かねえのにな」

千様「やっぱ疲れてるわねー」あらあ

 

一二三「あの、疲れてるんなら もちょい穏やかに寝かしてあげても良いんでねえか?」

家康「ああでもしないと大人しく寝ないから

あれも愛だよ」うん。

 

 

ーーーーーーー

 

 


【町中】

 


子供A「見てみてー。
このおまじない効くらしくってー。」

一二三(やっぱ 流行ってるだ。)むう

 

子供B「あ、それより
こっちのおまじないのが効くらしいよ?
ほら、この紙人形可愛いでしょ?」


一二三(Σ依り代!?
その手のはダメだって石燕さんが言ってたべよ!?)えええっ


子供A「一二三ちゃん?どうしたの?」


一二三「そそその! おまじないは『呪い』て書いて まじないって読む物だから
あんまやり過ぎると危ねえんだよ!?」あわあわっ


子供B「そうなの?」

一二三「んだべ! だから そう言うのはほど程にして
子供らしく健全に遊ぶだよ!!」

 

子供AB「へー。おまじないって そんな良く効くんだあ」ほうほうっ

一二三「Σあああ逆効果だべ!」ひいっ

 

子供A「言っても 私等陰陽師とかじゃないんだし
そんな怖い事にはならないよ きっと」へらっ

一二三「ん、んだどもっ!」えっとえーっと

 


子供C「お? 何してんだよ女共。
何その気持ち悪い人形」うわー。

子供A「男子はこれだから。
おまじないの人形ですー。」べーっ


子供C「おまじない?
女はそう言うの好きだよなあ」ぷぷっ

子供B「Σはあ!?」カチンっ

 


一二三(Σよっしゃあ! テンプレガキ大将来たべ!
あの手の面倒臭い男の子は
絡んでくる割に 女の子のやってるのケチつけまくりだべ!!
そのまんま おまじないも全否定してけろっ) おおおっ

 


子供C「お前等なあ
そんなんで喜んでるとか ガキかよ」はーやれやれっ

 

一二三(アンタもガキだべ。ってのは この際言わねえでおくべ!頑張るだガキ大将)うんうんっ

 

子供C「どうせやるならド派手に行こうぜ!
ほれ!まじないなんて チマチマした事してねえで

禁じられた遊び こっくりさんだ!!」どやあっ


一二三「Σあああ 間違った方向にワイルドだべ!」ひいっ

 


子供A「Σえ?こっくりさん
それはさすがに怖くない?」えええっ

子供B「だよねえ?
お化け呼び出すんでしょ?」引。 

 

子供C「気持ち悪い人形持ってなーに言ってんだよ

そんなん持ってブツブツ呪いかけてるより こっちのがまだ解りやすいだろー?

つか、やるなと言われたらやりたくならねえ?」うずうずっ 

子供A「Σう。確かに!」ごくりっ

 

一二三「Σ!?」

 


子供B「興味は有るんだよね。怖いけど
けど、これだけ人数居たら  ・・大丈夫?」チラッ。


一二三「Σえ。嘘 やるんだか!?」ひええっ

子供A「一二三ちゃん 怖がりだなあ おまじないにもビクビクだし。
大丈夫だってば。ほら 一緒にやろう?」にこっ


一二三「Σあああ無邪気なのがタチ悪いべ!」ひええっ


子供C「お前 ちょいちょい大人みたいな事言うよな

じゃ、やろうぜー。
ほら、あの 古い神社の中とか良くね?」にやっ

子供B「おおー。雰囲気出る!」


一二三「Σやべえフラグびんびんだべ!
だれかああー!!!」うわーん

 

 


間。

 

 

 

子供A「で、こっくりさんってどうするんだっけ?」

子供B「皆で小銭の上に指を乗せて 
あ、六枚重ねて六文銭でやってみる?」うきうきっ

子供C「ジャラジャラやりにくいだろ
1枚にしようぜ。」えー

 

一二三(どどどどうしようっ
やべえだよな?こっくりさん
この町ってただでさえ 変なの寄って来やすいだにっ
下手すりゃヤバいの呼び出しちゃって 皆食べられっ!

うわあどうするだ!?) ひえええっ

 


子供B「一二三ちゃん?
そんな怖がらなくても

ほら 皆でやれば怖くないよー?」

一二三「Σそう言う考え方は危険だべ!!
流されて生きてると身を滅ぼすだよっ!」

子供A「一二三ちゃん?
本当に子供?」ええー

 


子供C「なんでも良いからやろうぜー。

えーと。こっくりさんこっくりさ
一二三「Σだあああーっ!!」


子供A「Σ一二三ちゃん!?」びくっ

 

一二三(ダメだ!!
どんだけおらがダメって言っても皆やるべ!
今やめようってなっても またどうせ他でやるべっ
そしたら それこそっ)頭ぐーるぐるっ

 

子供C「ごめん。 そんな怖いんなら帰って良いけど」あのー

一二三「Σいんや!帰らねえだ!!」くわっ!

子供C「Σあ!はいっ」びくっ

  


一二三「こうなったら

おらがやるべ!皆ちょち離れて見ててけろっ!!」くわっ

子供トリオ「Σえ!?」

 


一二三「皆 こっくりさんがどんだけ怖いもんか
そこで離れて見てるだよ!!」びしっ

 


子供A「え?結局やりたいの?」

子供C「怖いって
そう思うんなら何でまた」えー。 

 

子供B「そういや一二三ちゃん
こう言うのやたら詳しいよね?」

子供C「Σえ。そなの!?」びくっ

子供A「え?え?
じゃあひょっとして
本当に 怖い事に!?」ひええっ

 


一二三「こっくりさんこっくりさん
えーと。なんだったけ?

適当で良いやもう おいでませ!!」やけくそっ

 


ずんっ!!

 


子供B「Σ何!?地震!?」

子供C「Σ違う!揺れてない 何だこれ!」ひええっ

 

 

一二三(Σあ しまった。
おらがやると 人がやるよりヤベえの呼び出すって 魄哉さん言ってたんだったべ!!)はっ


ズゴゴゴゴゴゴッ!!

 

子供A「Σちょ 床!床が渦巻いてるっ」ひええっ

子供B「Σうわああん!おかーさーん!!」びえええっ

 

 

ぼんっ!!

 

一二三「Σひいっ!?」びくっ

 

 


白「あれ? なんだ
お前等 何やってるんだ?」きょとんっ

一二三「Σ例えじゃなく マジで白さん呼び出しちまっただ!!」えええっ

 
子供トリオ(Σ知り合い!?)

 

九尾「いや、呼び出しに応じたんは わち。」こんっ

 


子供A「Σぎゃあああ狐のお化けー!!」ひええっ

 

九尾「そりゃこっくりさんは 漢字で書くと『狐狗狸』さんじゃからの
狐も呼ぶわ」こんっ

 

白「で、俺は
ここらでそんなの呼び出す馬鹿は怒っとかないと と思って 着いてきた」

一二三「う、馬鹿でごめんなさいだべ
てか、なんで髪の毛短いんだべか?」

 

白「木の枝に引っ掛かって 邪魔くさいからブチッて「世の中のハゲの皆さんに謝った方がいいだよ。」

 

 

 

子供B「一二三ちゃん?
あの出てきたのと知り合い?」あわあわっ

子供C「ツノ生えてるよな?
鬼だよな?」ひえええっ

 

一二三(Σあ! ツノと髪短いせいで 有名人なのにバレてねえべ!)

 


九尾「で、わちを呼び出したのは お主等かの?

なんじゃ?食うか?食ってええかの?」あーん。


子供トリオ「Σぎゃー!!」ひええっ

 


一二三「えっと。

皆 悪ノリしてただけだから許してやって欲しいだ」 

 

白「あ。
お前じゃなく あいつ等が九尾呼び出したのか
凄いな」へー。

一二三「いや。呼び出したのはおらだべ
どうにかして 皆にこっくりさんとかまじないは怖いって解って貰おうと・・


あれ? 普通の子なら九尾さん 呼び出せねえだよな?」ありゃ

白「うん。それなら結果オーライだな。」

 

 

九尾「食うか?食ってしまおうかえ?」ほほほほほほっ

子供A「Σいやー!!」ひええっ

子供B「ごめんなさいごめんなさい!もうしませーん!」うわああっ

子供C「かーちゃーん!!!」びえええっ

 

 


白「ほら、からかい過ぎだぞ
帰るぞ 九尾」髪の毛ずるずるわさわさっ

 

子供A「Σぎゃっ!あの鬼凄い早さで髪の毛伸びてる!」ひいっ

子供B「Σもういやああーーっ!!」うわーん!

 

 


ーーーーーーーーー
ーーーーーー

 

 

 


子供A「こっくりさん

あれ マジで洒落になんないから
アンタ等も子供みたいな事してんじゃないよ」

子供D「Σえ」

子供B「大人がやっちゃダメって言う事は
理由が有るからやっちゃダメなんだよ」冷ややかっ

 

 

子供C「だよな! 一二三のアネゴ!!」親指ぐっ!

一二三「Σおらの扱いおかしくなっただ!!」えええっ

 


子供A「だって一二三ちゃん。
アレが怖いの解ってて 皆を守る為に1人で呼び出したんだよね」じーん。

子供B「しかも あんな鬼とお話してたし

ってアレ 何を話してたの?」


一二三「え、えっと
なんかっ 契約して魔法少女に とか何とかって」そのっ


子供トリオ「Σ絶対契約しちゃダメな奴!!」ひええっ

 

一二三「んだべ。
だっから ああいうのダメなんだべ」な?

子供トリオ「Σ了解!
おまじないもこっくりさんも二度とやりません!!」びしっ

 

 

 

白「一二三 女ボスか
さすがだな。」すたすたっ

粋「兄貴 また何やらかしたの?」

 

 

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