小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

4月8日

 

 

 

泰澄「これが、 伝説のっ」おおおっ

 

 

粋「伝説の  何?」

晴明「それが、古すぎて解らんのだ」ふっ

 


泰澄「なんか 幕府の方々が治水工事してたら
遺跡?みたいのにぶち当たって 出土しちゃったらしくて。」

蒼月「持ってきて良いの?そんなもん」

 

晴明「ピー助の話だと 古代文字で『死出の旅の共』と書かれておったらしいがな

その死者が昔過ぎて 影も形も無く朽ち果てとったんで
ま、いっかとなったらしく

粋「尚更持ってきちゃ駄目じゃね?それ」おい。

 

 

晴明「安心せい
成仏したらしく 変な物は憑いておらぬ
稀代の陰陽師安倍晴明を信じろ」どやっ

粋「Σそう言う問題じゃなくて!」ああもうっ

 

彬羽「普通に考えれば
人の供え物に手を出すな。なんだが」

千様「そんな昔のなら 何でコレ形を保ってるの?
むしろ 古さを感じないし、何これ」えー。

 


晴明「それよ。

陰陽師とは本来学者
ゆえに調査を頼まれたのだがな」


泰澄「調査云々の前に まず何か目星を着けないと と思いまして」ちらっ

小太郎「ん?俺?」わおんっ


蒼月「匂いで判断って事?
お宅にも犬居るだろ?」

 

晴明「うむ。犬神に判断させようとしたら いきなり食らい付いて来おっての」

泰澄「あわてて引っぺがして 山本さんにステイお願いして来ました

てか、よく考えたら 何か解っても犬神さん喋れないんですよ
基本ただのデカイ犬ですから。」真顔っ

 

白「お前等 賢いんだよな?」えーと。

 

晴明「陰陽師だからの」うむ。
泰澄「私は見習いですので」そのー。

 

蒼月「知識量=頭の良さだと思ってる典型じゃんかよ」うわー。

粋「へ? 違うの?」

 

蒼月「知識は実用して応用してなんぼだよ」ほら。


彬羽「ふむ。弾力はあるか
あ。素手で触るな
呪いの類いは付いて無くとも 古代の菌は着いてるかもしれん」

白「それ持ち出して大丈夫なのか?」

彬羽「今更だ」

白「そっか。
犬神がバクッと来た辺り
これ食べ物じゃないかと思うんだけどな」

彬羽「成る程。となると あのメッセージは
あの世の道すがら摘まんでおけと言う事か」ほう。

 

 

テオドール「このお二人がコンビでやる気出すと 話がサクサク進むので御座いますよねえ」わお。


泰澄「あの、白さんて 
ひょっとして凄く頭良かったりします?
普段ボケッとして見えて 実はIQ化物クラスとか?」冷や汗っ

粋「どこの探偵物の設定?」えー。

 


家康「白は天然で視点ズレてて頭ズレてて 基本やる気も表情筋も仕事してないから解りにくいけど
決して おバカじゃないよ?」

晴明「この前 戸棚の団子摘み食いしようとして 
忍のトリモチに引っかかっておったが?」

家康「・・前言撤回。
行動は 結構おバカかもしんない」

 

 


千様「ふーん。 じゃあ食べ物なのねコレ

なんで腐らないのかしら?」


彬羽「食うなよ。
さっき言ったように 何の菌が着いてるか解らん」

千様「さすがに賞味期限いつのか解んないの食べる程 いやしくないわよー。」

 


テオドール「しかし、腐っている臭いも致しません
いったいコレは」すんすんっ

粋「すっげえ防腐剤とか入ってんじゃね?」

テオドール「あー。お墓に入れてた物に御座いますしねえ」ふむ。

 


一二三「へー。コレ、なんだか解んねえんだべか?」

彬羽「だな。
あ、あまり近寄るなよ」

一二三「食べ物でねえんだか?」

彬羽「そこはまだ仮定だ。」


一二三「ふーん。

 

白さん。はい、あーん。」

白「ん?」あーん。

 

粋「Σこら待て兄貴 脊髄反射で餌付けされんなコラアア!!!」ひええっ

 


ぱくっ。


一同「」

 


ごくんっ。

 

 

 

テオドール「だっ、大丈夫で御座いますかっ」冷や汗だらだらっ

 

 

白「めちゃめちゃ甘い」真顔っ。


晴明「あー。砂糖てんこ盛りで 実質防腐加工されとったんか」成る程っ

 


一二三「白さんなら 体に悪いのが入ってきたらその場で燃やしちまう体質だから多少ヤベエ物でも安心だべ」にこっ。

テオドール「Σ確かに合理的に御座いますけど!!」ひええっ

 


晴明「では 報告書に書いとくか

供え物の 砂糖の塊であったと。
アレか。盆に備える砂糖菓子みたいな物だな」

泰澄「こちらに持ってくると
労せずお仕事完了で楽ですね」にこっ

 

蒼月「アンタ 孫をヤバい方向に英才教育しちゃってない?」ねえ。

 

 


彬羽(待てよ。

確かに砂糖で防腐処理は可能だが
それならアリなり何なり集るんじゃないのか?)

白「ん?」

 

 

彬羽「・・手前、その体質で良かったな」

白「うん。俺も今気がついた
多分 甘いけど 普通の奴が食べたら死ぬ奴だ。」うん。

彬羽「『死出の旅の友』ってのは そう言う事か!!」はっ

 

 

 

千様「てか よく真顔で居られるわねえ」あらー。

家康「内心おええってなってるのかもしれないよ」


テオドール「顔に出られない方に御座いますから

具合悪かったら こちらにどうぞで御座いますっ」桶っ

 

 

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