小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

4月7日

 

 

 

家康「いやー。良い陽気だねえ」のほほーん


テオドール「おや?我が主は何処へ?」きょろっ

千様「白君なら 日当たり良さそうだからって 鳥居の上でお昼寝してくるってー

紫外線怖っ!!」がたぶるっ

 


テオドール「日光モロは確かに恐ろしゅう御座います」ぶるるっ

蒼月「お前とは絶対意味が違うよ 吸血鬼。」

 

 

粋「鳥居かあ
よくんな高い所で寝れ・・ ああ。」

 

 

一同(バカと煙か。)察し

 


粋「た、確かに日当たり良さそうだよなー

つか どの鳥居に居んのかなー」わははっ

蒼月「あ。誤魔化した」

 

テオドール「てかマジでどの鳥居に御座いますか?
ここから見えるだけでも ひいふうみい うわ、改めて見ると怖っ」

 

千様「そうなのよー
彬羽君に伝言頼まれてるんだけど
此方から伝えに行こうにも、どの鳥居か解んなくて」

粋「ふーん。

じゃ 探してみるか
休みで暇だし」よしゃ

 

家康「若いねえ」苦笑。

千様「頑張ってねー
お姉さん 直射日光が怖いからお家で寛いどくわー」のほほーん。

 

テオドール「鳥居に御座いますか。
私 日避けをしていても 上を向くと Σあ」

灰ざらあっ。

 

粋「うん。お前も大人しく留守番しといて」

ちり取りで灰ざかざかっ

 

 


間。

 

 

粋「カラスからの伝言って
大概大事じゃねえかよ
姉ちゃんユッルいからなあ

つか、兄貴マジでどの鳥居の上だよ」うーん。

 

 

雀ちゅんちゅん

ぱたぱたっ

 


粋「上からじゃねえと解んねえよな
よし。1本1本登るか」袖まくりっ

 

 


間。

 

 


白「Σうわ」ぎょっ

 

 

粋「見いつけたあああ」ぜーぜー


白「ん?何だお前

1本1本 登って探してたのか?」

粋「おうよ!ここの鳥居デケえもん!
下から見えねえもんよ!!」


白「そりゃ 普通の人間が入る気無くなる呪いのだし

ん? 何だ」


粋「あ。いやちょっと」すすすっ


白「?」

 


粋「さすがに 鳥居の上に土足はどうかと思って」よっこらっしょ

白「わざわざ草履脱いで持って来たのか
変な所律儀だな」

 


粋「俺は兄貴と違って神様じゃねーもん」よいこらよじ登りっ

白「うん。破壊神だから
バチ当たりどんと来いだ」どやっ


粋「そのメンタル羨ましい
ん?どしたの?」

 

 


白「人が入りたくなくなる呪いかかってるのに
入ってきてる奴等が居るな」見下ろしっ

 

粋「Σえ。マジで
この山入ったら 家康狙いの刺客とか挿音のトラップとか 

いや 危ねえの8割人間じゃねえかよ!」はっ!

白「裏山は普通に妖怪の巣で危ないぞ
俺も家康達のが危ないと思うけどな。

で、何してるんだ あいつ等
子供だよな?」うーん。

 

 

子供A「なあ 帰ろうぜー
ここって オバケが出るんだろ?
何か 気持ち悪いしさ」びくびくっ

子供B「なーに言ってんだよ

Σお! これ見ろよ 名前何だったか父上が言ってた 凄え高い植木だ!
持って帰って園芸屋に売ろうぜ!!」ほらほらっ

子供C「マジか!
じゃあ オバケが出るってのは」

 

子供B「きっと ここ来りゃ儲かるって知ってる奴が
他の奴等が入らねえ様に噂流したんだよ」どやっ

子供C「Σまじか!しょーちゃん凄え!!」成る程っ

 

 


白「欲に目が眩みまくってる 小遣い稼ぎのクソガキか。
着物パリッとしてるし そこそこ良い所の奴だろ
躾なってないな。」うわ

粋「つか、あれ魄哉の育ててる奴じゃね?」

 

白「だな。
ちょっと脅か「Σ兄貴のちょっとはちょっとじゃないから駄目!!」ひいいっ

 

 

子供B「いって!
この枝邪魔だな」ぼきっ


粋「Σあああ蕾がつき始めた桜の枝!!」ひいっ

 

 

子供C「邪魔なの先に折っちまおうぜー」

子供A「Σええ!それはちょっと」

子供B「だなー。やりにくいし Σうわ!?すっげえ毛虫!」ひえっ

 

粋(Σおお!大自然の救済!?)

 

 

子供C「うわ気持ち悪い
なあなあ。まとめてグチャッと潰しちまおうぜー」

子供B「だなあ。
町じゃこんな遊び出来ねえよなー」にやっ

 


粋「Σ残酷にも程が有るだろ このガキ達!!」ひええっ

白「・・・」ふーん。

 

 

子供A「や、やめとこうよ

そもそもここって住んでる人居るんでしょ?
人の庭先でそんなのっ」おろおろっ

子供B「え?こんな所に人居んのかよ」

子供C「え。じゃあ害虫駆除で駄賃貰えんじゃね?

ほら、お前もびびってないで毛虫集めろよ」


子供A「え。ええええっ」困惑っ

 


子供C「ん?人住んでるってなると
とっとと 植木持ってかねえとヤバくね?」

子供B「Σあ。確かに
ヤベ 急ごう!」はっ


子供A「Σいや泥棒なんだけど!!
怒られる前に帰ろうよ!!」

 

 

子供C「うっせえなあ

あークソ なら次から駄目じゃんかよ 要らねえ皮算用した

八つ当たりだこのやろっ」足上げっ


子供A「Σホントにやるの!?
虫でも粗末に扱ったらバチが当たるって

子供B「お前いちいち年寄り臭


Σいだあ!!」ぢくっ!

ぼととっ。

 


子供A「え。何

Σひいっ!?」びくっ

 


子供B「Σけ、毛虫のオバケええええーー!!」うわああっ!!

 

 

子供A「やっぱり!
ここに入る時嫌な感じがしたんだ!!

うちのオババも言ってたんだ
ここには 人間離れしたヤバい奴等が住んでる。 そんなんでなきゃ住めないような怖い山だって

盗っちゃ駄目だ 化物まで持ち帰っちゃう!!」ひええっ

 

子供C「Σまじかああ!!」ひいっ

子供B「Σ俺刺されたんだけど!!
医者!?陰陽師!? うわーん!」だだっ


子供B「僕も帰る もうしょーちゃんとは遊ばない!」だっ!

子供C「え?え?

ま、待てよ!」うわあああっ

 

 

しーん。

 

 

 

粋「あの、兄貴

俺のワラジ どうしてくれんの?」

白「少しくらい裸足で歩いてもどうって事ないだろ」しれっ

 

粋「いや、確かにすっげえ安もんだし 裸足でも良いけどよ

ワラジほぐして毛虫に見せようって 発想が怖えわ」

 


 巨大毛虫(ほぐされ倒したワラジ) でろんっ。

 

 

白「春先は変なの沸きやすいからな。
見張りしてないと たまーにはしゃいだのが紛れ込んで来るんだよな」はーやれやれっ

粋「へー・・

 

て、兄貴 ひょっとして ここで見張りしてたの?」あれっ

 

白「縄張りに勝手に入られるの嫌だしな」あくびっ

粋「道理で 追っ払いなれてると思った」ああうん。

 

 

 


オババ「だからイカンと言ったのに。

あそこには 神様が居てのう」

子供B「Σえ。 人が住んでるんじゃ!?」

オババ「人が住んどるからと言って 神様がおらんとは決まっとらんぞ

お。ちょい赤くなっとるだけだな」

子供C「よ、よかった」ほっ

 


オババ「神様は気まぐれじゃ
子供だから見逃してくれたのかもしれんが、
次は無いと思うが良い
二度と近づくで無いぞ。」

 

子供B・C「は、はーい」びくびくっ

 

 


子供B「あの、オババ
気まぐれって、なんでそんなに神様について詳しいの?」あれっ

オババ「茶飲み友達じゃから。」真顔っ

 


子供A「え?婆さん ボケてる?」

子供C「いや。
この婆ちゃんなら有り得るぞ」冷や汗っ

 

 

 

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