小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

4月6日

 

 

【割烹春一】

 


ひな「困りましたねー」うーん。

庵「無理に増やさなくても良いんじゃないかな
今はこれ以上はさ。」うん。

 


シロ「む?何の話だ」


ひな「あ、シロさん おはようございます

そうだ。ちょっと意見聞かせて下さい」

 

 

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テオドール「はい?
バイトが片っ端から辞める?」おや

 

シロ「うむ。確かに俺以外に数人 見た事はあるが、
毎回1度きりであったな

以降は見ん。

いつもの事なので もはや気にもならなくなっていたが」うーん。


白「なんだ。春一って めちゃめちゃブラックなのか?」

シロ「俺から見れば お前らの芝居小屋のが万倍ブラックなんだが?」

 

 

粋「あー 確かに

シロの仕事ぷり見てたら 無理はさせてねえの解るよな。

これは解らんって言ってたら 
毎度誰かやって見せるか 今度教えるって代わってるし」ふむ。


シロ「努力はしておるがな、
店の経営者達と 人並み外れたスーパーバイトには敵わんわ」うむ。

テオドール「彬羽さんは色んな意味でサポートになれておられますからねえ」


粋「誰のせいだろうなあ」うん

白「ホントにな。」すっとぼけっ

 

 

テオドール「で、そんなバイトに優しい環境だと言うのに
毎度皆さん即辞めていると。

そっちも疑問に御座いますが、
そもそもあの店 そんなに人員が必要なので御座いますか?」

シロ「甘いな
お前は大事な事を忘れておる」ふっ

テオドール「はい?」

 

シロ「今は春だが 時期に梅雨、

そしてまた 夏が来るのだぞ」

テオドール「Σああっ!彬羽さんが使い物にならなくなる季節!!!」うわああっ

シロ「そう言う事だ!
俺とて元は 春一内の冷却装置として雇われたのだぞ!!」※氷操作能力持ち。

 


白「ん?
俺あんま お前の働きぶり見てないけど
冬は何してるんだ?」

シロ「主に出前だ。
寒さには強いのでな」どやっ

 

粋「いやお前 末端冷え性

まあいいや。
確かに カラスが毎度アレなら 夏場だけでも数人バイトが欲しいよな」うんうんっ

 

 

テオドール「しかし、そんななら何故 バイトが逃げるので御座いましょう?

あ。お給金が洒落にならない程お安いとか?」

シロ「そんならそもそも人来んだろ。 俺でも平均は貰っとるわ」真顔っ

 

粋「ん? 待遇は良いんだよな?

店主が朱禅だから 人当たり良いはずだし、
あの姉ちゃんも 怖いのはモンスター客相手にくらいだし

Σあ、新人バイトが尽く 庵の尻でも触って殴り飛ばされてるとか!?」はっ!

 

シロ「確かに酔っぱらいが其処らにめり込んどるのは良く見るが

新入りバイトでそれは無かろう
と言うか 尽く触るとは何だ。尻にブラックホールでも着いとるのか」怪訝っ

 

 


庵「まとめてセクハラで訴えて良い?」


粋・シロ「Σっぎゃああああーーっ!!!」ひええっ


庵「また要らん気使ってんじゃと思って来てみたら
人が居ないからって 何て話してくれてんの

ん?」

 

 

白「・・・。」こそっと距離取り

 

テオドール「我が主は 庵さんの近くだと不運に見舞われます故。」苦笑。

庵(ブラックホール やっぱ欲しい) ずーん。

 

 

粋「あ、ちょうど良いや

何でんなバイトばんばん辞めんだよ?」

庵「あー。やっぱその話してたか
それがね  えーと、私等は慣れてるから良いんだけどさ」

テオドール「はい?」

 


庵「シロ ちょっとこっち来て来て」手招きっ

シロ「ん?」


庵「そいでね。

あ!居た居た 彬羽おーい」手ぶんぶんっ

 

彬羽「ん?何だ 」

 

 


庵「多くは語らない

ほら、圧迫感。」ね?

 

シロ「Σ俺は物差しか!!」 約155センチ

彬羽「ん?」約2メートル

 


テオドール「成る程に御座います

あそこでバイトをしようとなると 結果的に彬羽さんに 色々教わる事になるので御座いますし」うわー。


彬羽「また辞めたのか。」察し

庵「Σうおう バレた!!」

 

白「今ので何でバレないと思ったんだ」むう。

 

 

彬羽「前から 動物やら子供にやたら逃げられるんで 自覚は有ったが

自分が思ってる数倍 端から見ると俺は恐ろしいらしい」大真面目っ

 

粋「うん。でけえし糞真面目だし口下手だし

その上 目が悪いからめちゃ機嫌悪く見えるよな」ああうん。


庵「うん。それで 皆ビビっちゃって逃げるんだよ

まだ 食材にはなりたくないって。」

テオドール「彬羽さん
さては 仲良くしようと頑張って話し掛けたりされましたね?」

彬羽「Σ何故バレた!」


白「あ、それで余計怖い事になっちゃったんだな」察し

 


庵「新人にアレコレ教えるのは 私等がやるから
彬羽は自分の仕事に専念しててって、ひなが言ってたよ?」

 

彬羽「いやしかしな。
同じ職場の仲間として
庵「アンタは頼むから肩の力抜け。
新人よりガチガチでどうすんの」

 


彬羽「肩の力か」大真面目っ

白「駄目だ 下手に言うと余計に力入るぞ」

 


庵「良し。 この後昼からシフトだろうけど
またバイト希望1人入るから アンタ半径3メートル以内に入るな」

彬羽「Σいやそれ厨房入れないだろ!」

庵「しゃーないでしょが!
メンツ足りないと 
アンタ熱中症だろうが何だろうが出勤して来るでしょ!!」うがあっ

 


粋「労られてはいるんだよなあ」うーん。

テオドール「てか その新人さんに
女性に怒鳴られてるこの彬羽さんの姿見せたら 怖さも何も無くなるのでは?」


白「今度はバカラスが胃を痛めるぞ」
テオドール「あー・・」

 

 

 

庵「って事で 新人が怖くないと判断するまで アンタは寄らない話し掛けない!
向こうが心を開くまでは私等に任せよう!はい決定!!」びしっ


彬羽「Σ!?」


シロ「歯向かうな。
無駄だぞ」

テオドール「日本の飲食店は大変で御座いますねえ」しみじみっ

粋「こんなの この店だけだって」

 

 

彬羽「俺は、 熊か何かか?」困惑っ

白「見た目と中身の狂暴さが合ってない分
熊より面倒くさい生き物だ」うん。

シロ「うむ。見るからに普通でないお前が言うと 説得力があるな。」

 

 

彬羽「・・しばし大人しくしておくか。」ふむ。


粋「また 素直に言う事聞くしよ」苦笑。

 

 

 

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テオドール「で、また逃げられたので御座いますか。」うわー

 

 

彬羽「Σ何故だ! 今回俺は何もしてないだろが!!」えええっ

 

ひな「お客さんの注文を伝えようとしたら
彬羽さんの話し掛けるなオーラが凄すぎて 腰抜かしちゃったそうで。」困惑っ


庵「気を使いすぎて
色々滲み出ちゃったか」あちゃー。

 

 

 

朱禅「はい。と言う事で

臨時の場合 シフトに入って貰います。」ほれ

粋「よっしゃ!任せろカラス!

俺ならお前にびびる事はねえ!!」どやあっ

彬羽「Σ手前は いい加減役者見習いどうする気だ おい!!」

 


粋「いや、なんかそっちは時間かかりそうだし

そもそも妖怪温泉の警備兼清掃とか 結構あれもこれもバイトしてるし、今までもしてきたし
俺なら バイトの手順解んなかったらいつでも気軽に聞けるだろ?」

彬羽「Σう、確かにっ」

 


粋「今まで辞めた奴等もさ、
お前がバイトの癖に 色々凄すぎて引いてる所も有ると思うんだよなあ

その点 俺はお前に敵うとか 追い付けるとか思ってないから安心だろ?」へらっ

彬羽「安心して良いのか それは」困惑っ

 


粋「よし!これで夏場の収入源確保!
芝居小屋は結構 暑さで休みになるからなあ」わははっ

 

庵「ん? 居候なのにそんな金必要なの?」あれっ

粋「あーいや。
そりゃ必要には必要だけど その、それ以上にその


ぶっちゃけ あの家に世話になる前に住んでた 長屋のお前の隣の家。

アレの滞納してた家賃 兄貴が肩代わりしてたって 最近聞いてさ」ふっ。

 

ひな「それは、
返さないと 人として駄目ですよね」成る程っ

粋「おう。しかも年単位だよ
ヤベエ 見事に忘れてた」冷や汗っ

庵「忘れてる時点で 充分人として駄目じゃないそれ」ええー。

 

 

粋「って事で!
俺もガキじゃねえんだし
ちゃんと働いて返納するからな!!」拳ぐぐっ

 

白「ああうん。期待しないで待ってる」適当っ

テオドール「とっとと一流役者になって 稼ごうと言う気概は「無理!!」

 

 

 

彬羽「何でも良いが 熱中症にはなるなよ。」


シロ「任せい。そこは冷却するでな」

ひな「ですねー。
じゃあ

今年も夏が早そうですし
特訓始めますか」ふふっ

粋「Σえ」

 

 


朱禅「何も知らない新人なら そりゃ優しくするけど

俺等はお前が ちょっとやそっとじゃ壊れないの知ってるし」な?

庵「まあ、彬羽レベルとは言わないけど 出来るだけ、色々出来る方がありがたいよね」うん。

 

粋「え。あのっ」たじっ

 

 

 

白「何でも半端は良くないぞ。
せいぜい頑張れ」

テオドール「この方、 ああやって道草ばかりするから 道が遠退くので御座いますねえ」おやまあ。

 


粋「Σちょ ごめんお手柔らかに!
カラス ちょい助け

彬羽「熱中症になるなよ」

粋「Σそれしか心配ねえの!?」えええっ

 

 

シロ(器用なのがモロバレだしな
大概の事は叩き込めば出来るであろう。)うむ


ひな「アメとムチなら ムチの方が得意なんです」にこっ

粋「Σ知ってる!
お手柔らかにお願いしますっ」ひええっ

 

 

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