小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

1月27日

 

 

 

 


粋「て事でな。この姉ちゃん ずっと変な男の姿が見えるらしくって」

町娘「でも!確かに居るのに他の誰からも見えてないんです!!」うわーん。

 


白「うん。それは良いけど

なんで俺等の所に連れてきた?」

粋「Σえ」


町娘「え?ここ お祓いしてくれるんじゃ?」あれっ

シロ「微妙に違うな。

そしてそう言われたからと言って
若い娘が知らん奴にホイホイついて行くのはやめた方が良いぞ」うーん。


町娘「あ、大丈夫です!
うちのお母さんが 芝居小屋の雑用さんは良い人だよーって
いつも飴ちゃんあげてるって言ってましたから」にこっ


彬羽「頼まれて断りきれなかったんだな?」

粋「なんか 俺がそう言うの詳しいとかってガッツリ噂になっちゃってて」ううっ

 

シロ(かなり前に 地元の化け物関係の情報を集める為に祓い屋的なのしておるとか

自分で適当な事をぬかして情報集めておったような?) あれっ


テオドール「さては忘れておられますね?」

粋「何を?」へ?

 


白「そもそも正面から連れて来られると困るんだけどな」うーん。

町娘「へ? Σああっ!じゃ貴方やっぱりあの芝居小屋の看板の」おおっ

白「Σしまった」はっ


彬羽「何盛大に自爆してんだ手前は。」

 

町娘「そっか!今流行りの副業ですね。
そっか バレたらお役者としてキャラ崩壊?色々響きますもんね
黙ってるんで お祓いお願いします!」ずいっ


白「うん。めんどいからそれで良いや」ああうん

シロ「良いのか?」ええー。

 


彬羽「この際細かい事は無視してさっさと片付けた方が良さそうだな

で、居ないはずの男が見えるって話だが?
ん?何だ」


町娘「お蕎麦の美味しい割烹の名物板前さん?」あれっ

彬羽「よし!ちゃっちゃと片付けるぞ!!」冷や汗っ

 

テオドール「地元だとこう言う身バレが厄介に御座いますねえ」うーん。

粋「1度晴明辺りにパスしときゃ良かった」あちゃー

 

 

 

間。

 

 

蒼月「ひょっとしてさあ。
その男って元カレとか?
実は未練タラタラで 幻覚見ちゃってるとか?

そうなら即解決。ちょっと奥に Σあだっ!!」

 


千様「ごめんなさいねー。この子エロいだけで悪気はないのよー」おほほっ

町娘「充分悪気じゃないですか?」引。

 

粋「あ、そっか
怖い話的なのじゃなく そう言う事も考えられんのか」

町娘「いえ無いです無いです

てか彼氏とかまともに居た事無いですし」無い無いっ

粋「じゃ えーと言いにくいけどその、
すんげー片思いしてるとか?」

町娘「無いですね
私の周りろくな男が居なくて」きっぱり。

 

蒼月「えー勿体無い
じゃあ ろくな男と付き合ってみ Σぎゃーごめんごめんごめんっ!」ひいっ

白「話にならないからあっち言っ行ってような?」

蒼月「Σうわ目がマジだこの人!
ちょ踏まないで かかとでにじらないでええっ!!」ひいいっ

 

テオドール「ちょっとしつこう御座いましたからねえ」おやまあ。

彬羽「だな。
自業自得だ」

蒼月「Σああっ味方が居ない!!」


千様「なんで居ると思ったの?」白い目っ

 

町娘「で、あのー
私にだけ見えるのは ホント見た事は無い人なんですよ?」

 

テオドール「イマジナリーフレンド的な物では?」

町娘「・・それって
姿だけ見せてにげてく物なんですか?」

テオドール「あー それは違いますね」ふむ。


粋「お前なんで詳しいの?」あれっ

シロ「経験者 か」察し。

 

 


与一「お?今度は何だ
また何ぞ事件か?」壁ぬけぬるうっ。

一同「Σっわーーっ!!」あたふたっ

与一「Σへ!?」びくっ

 


白「大丈夫だ。与一は普通の奴には見えないぞ」

粋「Σあ、そっか」

 

町娘「えっと 見えないって何か居るんですか?」きょろっ

テオドール「ネズミに御座います」きっぱり。

 


千時「よく考えたら この子等に相談に来る時点で お化けとかバレても良くない?」ひそっ

彬羽「それでも化け物屋敷バレはまずいだろ
変なオカルト野郎の集まり、くらいに留めておきたい物だが」うーん。

シロ「それも大概キツくないか?」

 

 

 


更に間。

 

 


千様「結局なんなのか解んなかったわねー」うーん。


彬羽「だな。」ちらっ


与一「霊感は無さそうであったな
至近距離で変顔しても気付いておらんかったわ」割り箸っ

シロ「お前あれ 見られてたら相当恥ずかしくないか?」

与一「・・だな。」うん

粋「俺等には丸見えだったけどな。鼻割り箸ってお前」引。

 


白「幽霊系は 本人が見せたいってならないと見えない事も有るんだよな?」えーと。

彬羽「だな。普通に見える人間ならともかく
1人にだけ見せたい場合、 その他大勢に見せ場合 どちらも霊側の意思で調節可能な様だが」


与一「私みたいにうっかり目撃されまくるパターンもあるぞ」ふよふよっ

千様(さっきうっかりしなくて良かったわー)しみじみっ

 

白「じゃやっぱり その知らない男が見えてる時じゃないと何も出来ない感じか?」

テオドール「取り憑かれているにしては 何の臭いも感じませんでしたしねえ」うーん。

 

粋「そっか。取り憑く程じゃないけど 野良幽霊に絡まれてるパターンも有るのか」成る程っ

シロ「そんなの有るのか 面倒な」うわ。

粋「道端で人脅かして喜んでるチンピラみたいなもんじゃね?」

 

彬羽「と、なるとやはり張り込みか」ふむ。


白「良し。頑張れ
お前が連れてきたんだし」

粋「Σえ」

 

白「考えてみろ
ただ見えるだけで迷惑かけてないんだし

俺等が張り込みまでやる理由無いんだぞ?」

粋「Σあ。確かに」はっ


シロ「まあな。イタズラに人に害を及ぼすのであれば
魔王のお達しガン無視と言う事で お前に燃やされても仕方ないのだが。」うむ。

白「そう言う事だ 頑張れ」しれっ

 

彬羽「すまん。害が有りそうなら言ってくれ
俺も今からバイトだしな」

粋「へいへい!1人で見張りますよー!!」どちくしょおおっ

 


与一「安請け合いするからだ」あーあ。

シロ「仕方あるまい
あやつはそう言う奴ぞ」

 

 

ーーーーーーーーーー

 

【割烹 春一】

 

飛天「へー。そんで 1人で張り込み?
根性有るなあ」蕎麦ずぞぞぞっ

彬羽「だな。
お人好しにも程が有ると言うか

まあ帰りにでも様子を見に「お前も大概お人好しじゃね?」ずぞぞっ

 

庵「けどさ。別に悪さされるわけじゃないんでしょ?
確かに誰か知らない奴が視界でチョロチョロしてたらウザいけどさ」

彬羽「それだけで済むなら良いがな
何せ相手の目的が解らん」うーん。


ひな「普通にモノノケと人とのロマンスなんじゃ?
うちみたいに。」ねえ?

朱禅「Σへ! あ、うんうんっ」皿ばりんっ


庵「なんでんなバカップルなのにいまだにギクシャクしてんの?」うわー。

彬羽「店長 皿折るな。」

 

飛天「ロマンスねえ。

毎度姿見られて逃げるって 相当どんくさい幽霊って事になるよな」ふむ。

彬羽「ん? どうした」

飛天「いや話聞いてたら

その子 俺の元患者かも。
色々適当っつか 大雑把な感じがな」蕎麦湯ずずーっ


庵「へ?何の病気だったの?」


飛天「んー それが 俺の推測が正しければ

よし。彬羽今日早退しろ」

彬羽「Σは!?」


飛天「俺は番所に確認行ってくる!
お前はその姉ちゃん確保! 頼んだぞ!」だだっ

 

庵「Σへ?何なにっ!?」えええっ

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 


粋(なんかややこしい事になったーっ!!!)えええっ


町娘「Σえ!?何 今日は触れる!
アンタ何者!?」えええっ

町人「あの。袖離して貰えませんかね
てか どちら様で?」ええー。

 

粋(Σお化けじゃなかった!?え。どうなってんだよ!!) 物陰あたふたっ

 

 


町人「ほうほう するってえと

最近あっしに良く似た奴が周りをチョロチョロと?」ふむふむ

町娘「えーと。ひょっとしてご本人「いや 初対面ですってば。」

 

粋(えーと。これどう考えたら?

やべえ俺の頭じゃ無理かも やっぱカラスに相談を) こそこそっ

 

 

彬羽「Σあ!手前こんな所に!」

粋「Σお!調度良かった!! 変な事になってんだよ!
例のいつも見えてる男が実在してたみたいで」おろおろっ

彬羽「Σ遇ったのか!?

で、そいつは今何処に!」

粋「へ?あー その あの姉ちゃんに取っ捕まって 向こうで揉めてて」えーと。


彬羽「Σなんで見張ってねえんだ!!」だっ!

粋「へ? え 何?」きょとんっ

 

 


町人「いやー。理由は解りませんが あっしの幻?がこんなお嬢さんの周りをうろちょろしてたとは
何ですかね? 運命?」わははっ

町娘「あーいえ そう言うのでは

(うわ、良い人そうなんだけど ナンパ系かあ)」引。

 


町人「で、そう言って言い寄って来て 
その気になったら またポイ捨てか?」

町娘「Σへ!?」びくっ

 

 

 


粋「よしゃ居たあ!」ずざざっ!


彬羽「離れろ!そいつは数ヶ月前の連続バラバラ事件の犯人だ!!」


町娘「Σはいい!?」ひえっ


町人「Σ何でバレた!?
ちくしょう!お前が悪いんだ!!」ドス突きつけっ!

町娘「Σっぎゃーっ!!」あわあわっ

 

町人「そうだおみつ お前が悪い!お前みたいな性悪が居るからっ」

町娘「Σ私おみつじゃありませんーっ!」ひいいっ

 


粋「うわやべ完全におかしくなってる!」

彬羽「下手に刺激するとまずいな

さて、どうす     ん?」

 

 

じゅおっ!!

町人「Σうお!ドスが!?」

 

どろりっ ぼとととっ。

町娘「Σ溶けた!?」ひえっ

 

 

白「人の縄張りで何してるんだ」耳元ぼそりっ

町人「Σえ。」背筋ぞわっ

 


粋・彬羽(また何処の路地裏から。)うわ

 

 

ドゴシャアアアッ!!

町人「Σぐっはあああっ!!!」

 

 


町娘「え?え?」へたりっ。


粋「えっと。

そのうちの兄貴の副業は その、用心棒的な?」

町娘「Σあ!そっちだったんですか!?」おおっ

 


町人「くっ!なぜに俺が犯人だと」げほっ

 

飛天「角膜だ角膜。

この姉ちゃんに移植した角膜に 持ち主の最後の記憶として 逃げる犯人の顔が残ってた、いや 許すまじと最後の気力で焼き付けたんだろうなあ」よっこら縛り上げっ

 

町人「Σ移植!?」ええっ

 

 

町娘「え? あれ先生

と言う事は 私が治して貰ったこの目って。」えええっ

飛天「若い娘に アンタの目は犯罪被害者から貰った物だって言うのも何かなーって」


町人「Σいや移植って何!?
目玉を!? そんなん解るかああ!!」どちくしょおおおっ

 


彬羽「まあ 普通なら出来んだろうな。」

テオドール「理論上は可能でも 西洋でも成功した例は聞いた事が御座いませんでしたねえ」おやまあ。

 


粋「マジで凄い医者なんだな お前」うわー。

飛天「まあな。
今回は若干オカルト入ってるけどな」

白「俺等元々そっちの生き物だけどな」うん。

 


彬羽「ん? で、お前までなんで一緒に路地裏に?」

テオドール「あ。それは

この寒空の下 1人で張り込みとかお可哀想と思われたのか Σもがっ!?」


白「俺は蒸し饅頭買いに来ただけだ」饅頭ねじ込みっ

テオドール「ひょうふぇごひゃひまひゅへ。」もぐもぐっ

 


町娘「えーと。よく解らないけど

ツンデレお兄さんもありがとう御座います」ぺこりっ

白「・・・。」むすーっ

 

 

飛天「よし。召し取ったりー!
懸賞金かかってたし 番所に突き出してくるわ

今月の生活費ゲットー!」わははっ

 

テオドール「凄腕なのに 生活苦で逞しくなられて」饅頭もぐもぐっ

彬羽「今度は全部仕送りしちまうんじゃねえぞ」

 

 

粋「兄貴。口ではあんな事言いながら」じーん。

白「うるさい 団子の串刺すぞ」ふんっ

 

 

 

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