小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

3月16日

 

 


蒼月「ねえー!何で俺が野良仕事なんてしなきゃなんないのー」ぎゃあぎゃあっ

 

粋「この前の店の支払い、最後は結局魄哉の奴が肩代わりしたろ?
散財なんで 晩飯分の山菜採ってこいってさ。」

蒼月「はああ?ダルいな
つか夕飯草なの?
何だよ ジジイも大袈裟だな。
溜め込んでるんだろし あれくらいの支払い

 

テオドール「魄哉さんが肩代わりされなければ
あのまま我が主に借金してた事になりますが
よろしいので?」ジト目っ

蒼月「・・黙って草摘めば良いんだろ」ちいっ!

 

 

粋「兄貴は基本ユッルいけど
躾のなってねえアホと 無礼な奴には容赦ねえからな。
優しい保護者に感謝しろよ

お。ふきのとうゲッツ!」よしゃあっ

 


蒼月(あの人 自分が1番躾なってなくて無礼なのに) むすーっ


テオドール「あのー。ちなみに どれが食べれる草なので御座いますか?」

粋「あ。そこから?」ひょいひょいっ


蒼月「なんでんなひょいひょい採れんの?
普通の奴は草とか採らないから知らないんだよ」

 


粋「育った環境 かな?」真顔。

※戦国も終わりのスラム育ち(家無し。)


蒼月「Σ変な事聞いて悪かったよ!!」ああもうっ

テオドール(この方、草食べて生き抜いておられたので御座いますか )ひええっ

 

 

粋「つーか。兄貴も山でサバイバルしてたって言うし
解んじゃね?」

白「んー。俺は襲ってくる熊とか返り討ちにして食べてたし」ごろーん。

粋「あ。肉派か」

 

蒼月「Σ納得すんなよ!
つくづく兄弟揃ってエゲつないなアンタ等!」ひええっ

テオドール「場所は違えど どちらも過酷な子供時代だったので御座いますねえ」

 

 

粋「で、食えるのと食えないのだけど
説明すんの難しいし

とりあえず 口に入れて痺れたり刺激感じたり うおマズってなんなきゃだいたい大丈夫な」にこっ

蒼月「Σ大丈夫じゃないよ!
アンタのやり方は逐一体張りすぎなんだよ!!」

 

テオドール「その時大丈夫と思っても 後でお腹壊す物も有りや致しませんか?」質問っ

粋「そこは 運?」

 

蒼月「Σ誰!こいつに引率頼んだの!!」ああもうっ

 

 

粋「んー。じゃあ安全に
覚えやすい王道だけ採る?

ほら、これがふきのとう」

蒼月「ん?あー コイツならまだ解るかも?」ふむ。


粋「でこっちが ふきのとうにそっくりな ハシリドコロ

毒が有るから採るなよ」ハシリドコロほれっ

蒼月「何それ 存在自体が嫌がらせ?」

 

 

テオドール「え。これ 見分けが」困惑っ

粋「慣れりゃ解るって」へらっ

蒼月「マジかよ。
何処が違うんだよこんなの」

 

粋「んな悩まなくても

どっちかなーってなったら
 ちょっとちぎって食ってみりゃ良いんだよ」

ぶちっもぐもぐっ

 


粋「Σごふっ!!」


ばたーん!

 


テオドール「Σお医者ああああー!!」うわああっ

蒼月「Σアンタも見分けついてないんじゃないかよ!

Σいだっ!ちょ日傘当たってる あだだだっ!」ひええっ

 

白(色々恐いから 後でまとめて茨木童子にでも見てもらお)

 

 

 

間。

 

 


テオドール「さて、粋さんは毒抜きの為に1日入院との事です御座いますが」

蒼月「あの人 今まで良く生きてたよね」冷や汗っ


テオドール「どんくさい分しぶとい方に御座いますよ。
しかし どう致しましょう

私共では山菜の見分けがつきません」うーん。


蒼月「引率負傷だし このまま帰って良いんじゃないの?」

テオドール「蒼月さんにハッパかける為に 只今食材のストックがゼロだそうに御座います。
手ぶらで帰っては 買い出しやら何やら大変で御座いましょうね」

蒼月「Σどんだけ野っ原の草を摘ませる気だったんだよ!!」

 


白「ん? ふきのとうの天ぷら旨いぞ?
揚げたてシャクシャクしてるし」

蒼月「Σぐ。ちょっと良いかもって思えて来たけどさ」ううっ


テオドール「美味しくても 1歩間違えば入院コースに御座います

あ、あちらにも山菜採りの方がおられますね。
どうにかしてレクチャー頂けませんかね?」おおっ

 

白「ん? 
なんだ 吸血鬼並に日除け凄いな」

テオドール「今日は日差しが強う御座いますし
私も日傘を手放せなくて御座います。」


蒼月「いや邪魔なんだけど。
そんなんで来ないでく・・」

テオドール「ん?」

 

 

蒼月「あの山菜採り 女の子だ」キラーン。

白「こんな遠くから あんな着込んでるの良く解るな」

 


蒼月「そこのお姉さーん!山菜採り?

俺等もなんだけど 詳しい人が倒れちゃってー
晩御飯無くなりそうで困ってるんだよね? 詳しく教えてくれない?」しゅぱっ

山菜採りの娘「Σぎゃっ

え、あ それはお困りで」

 

蒼月「そうそう困ってんの

だから手取り足取り教えて欲し Σだあっ!!」

 

白「セクハラ馬鹿がごめん。

お前の採ったの売ってくれ」ぐりぐり踏みつけっ

山菜採りの娘「Σえ。あの 夕飯買うお金も無いんでは!?」


白「どっちかと言うと 山菜食べたいだけだし。
セクハラの慰謝料込みで払うから売ってくれ」ぐーりぐりっ

蒼月「Σあだだだカカトやめてカカト!!」ひええっ

 


テオドール「あのー、あまり山で暴れるなと 彬羽さんに言われておられたのでは?
この時期は

・・Σあ」ぴくっ

 

 

熊「グオオオオッ!!」雄叫びっ

 

 


白「肉も取れそうだな」良し。

 

熊「Σグオッ!?」ええっ

 

 

蒼月「Σ問答無用!!」

白「草だけじゃ嫌だったんだろ? 喜べ」

 

 

テオドール「御安心下さい
我が主は熊程度 1撃で御座います故。

あ、お姉さん。熊肉1部と山菜トレードは如何に御座いますか?」

山菜採りの娘「わあ! おっ母が病気なんで助かります!」わーい。


蒼月「Σメンタル強!!」えええっ

 

 

 

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