【町中】
彬羽「ふむ。今日の買い出しは以上か」荷物抱えっ
一二三「Σあ！ 飴屋さんだべ」おおっ
彬羽「菓子ならさっき買っただろ」
一二三「でもー」えー。
彬羽「あの家の奴等は 有れば有るだけ食うだろ
嗜好品は程々にだ。
全ては我慢出来ない大人共のせいだ。」すたすたっ
一二三「それで おらが我慢するのおかしくねえだか？」むう。
彬羽「菓子自体は有るだろ。
なら何も問題ない」すたすたっ
一二三「むー。お菓子はいくら有っても足んねえんだぞ
ん？」あれっ
彬羽「今度はなんだ
要らん物は買わな
商人「さあ！寄ってらっしゃい見てらっしゃい！
取り出したります この小瓶の中身。
ドロッと塩辛？いやいやまずは 此方をご覧下さいっ」
野良猫にゃーにゃーにゃーにゃーわらわらわらわらわら
商人「この通り！
ツンとした野良猫達もデッロデロ
もっとおくれと寄ってくるよー！
飼い猫が懐かない。飼えないけど触りたい
そんな癒しの欲しい皆様方 さあいかが？」はいっ
一二三「おら 怒んねえから
買って良いと思うだよ？」
彬羽「Σな。何を！」ぎくっ
一二三「興味津々なのモロバレだべ
彬羽さん 動物めっちゃ好きなのに大概怯えられるだ。
触らしてくれるのは 白さんの猫くらいだども、 あのにゃんこスッゴい気位高いから
『撫でたいなら撫でてもよろしくてよ？』くらいのノリで ちっとも楽しくねえのもモロバレ 「Σどれだけバレバレなんだ俺は！！」
一二三(ここで違うと言わねえ辺りが さすがだんべ。)うん。
彬羽「だいたい あんな物 無くても困らんだろうが。
こう言う無駄使いの積み重なりが散財に繋がるんだ
ほら、帰るぞ。
お前の将来の為にも貯金は必要だ」
一二三「えー。だども
人生には今の潤いも必要だべ？」真顔っ
彬羽「お前は 本当に幼児か
？」困惑っ
一二三「魄哉さんも言ってたべ
若い内にしか出来ねえ事もある。
老後の事を考えるのも大事だども そんで若い時期を我慢で過ごしたら
あっと言う間に年寄りだべ。
やれる事は今やるべきだ！」びしっ
彬羽「いやアレは千年妖怪だぞ
一瞬な筈が「千年生きてても一瞬なくらい 若い時ってのは過ぎるの早いんだべよ！」
彬羽(何の話か解らなくなってきたんだが
なんだ一二三 こんな屁理屈何処で覚え・・・)
テオドール「Σおわ！猫が沢山に御座います！」ぎょっ
粋「え？何これ
猫のエサの販売？」ひええっ
白「ねこに買ってくか
アイツ最近食べる物ワガママだし。
ん？」
彬羽「あれもそれもこれも 手前のせいか」
白「なんでいきなり怒ってるんだ」なあ？
テオドール「Σあ！この前 夕飯前に 戸棚のどら焼きつまんだのバレたのではっ」
粋「え？ 朝飯後に 金平糖1袋行った アレじゃねえの？」
一二三「あーこりゃ 確かにある分無くなるだ」うん。
白「よし。どれで怒られてるのか解らないけど
とりあえず お前にも1つやろう。」
商人「まいどー。」
彬羽「Σは！？」
白「良くは解らないけど
何となく察したし。
我慢ばっかしてるとハゲるぞ。」な？
彬羽「いや手前は少し我慢を覚えろ」
一二三「白さん、さすがだべ。
彬羽さん 良かっただなー。」
テオドール「へ？
猫の餌が欲しかったので御座いますか？
何故に？」
粋「あー・・ 聞かないでおいてやろ」察し。
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彬羽「そんな気はしていた。」ボロッ
千様「Σちょっ どうしたのその怪我！」ひいいっ
一二三「平たく言うと 食い逃げだべ」あちゃー
千様「Σはああ！？」
家康「彬羽は 動物にビビられ過ぎて
動物の前で緊張しちゃうからなあ。」苦笑
蒼月「で、餌だけ強奪して逃げられたんだ。
不憫な奴」あーあ。
空き「微妙に残ってるんだが
捨てるのも何だ。 食うか？」ふっ
大嶽丸「Σありがたく頂くには重すぎる！！」ふにゃああっ！
白「悪い事したかな？」うーん。
テオドール「毛根が死滅されてはいけませんし
しばらく良い子でおりましょう。」しーっ
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