小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

3月12日

 

 

 

 

江戸城

 


魄哉「いい天気ですねえ」

家老「ですな。

しかし、 冷えます故 障子はお閉めになられた方が」

 

魄哉「外を見ながらの方が 仕事も捗るんですがねえ

ま、体調崩しては意味が有りませんか

おや?」

 

 

ぱたたっ

 

家老「ん?カラス」おや。

 


魄哉「あ、手紙ついてますね
またですか」がさごそっ

家老「(伝書カラス? 忍の者か?)


ん?天海様 どうされました」

 


魄哉「・・・。

またか。」ちいっ!


手紙ぐしゃあ!!


家老「Σ天海様!?」ひえっ

 

 

魄哉「ちょっと出てきます
夕方までには帰りますんで」すたすたっ

家老「Σ勤務先に夕方って 徹夜前提ですか!?
え? あのっ
政務ほっぽらかして何処へ!?」ええええっ

 

 

 

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【下町 飲み屋街】

 


魄哉「お邪魔します

くおら蒼月君! 冬眠しそうしそうと朝から大騒ぎしときながら 何こんな所に遊びに来てるんですか!!」くわっ

蒼月「Σうおお! まさかの即バレた!!」ひええっ

 


店員「あ、あの お坊様?」困惑っ

 


女の子A「ちょっと こんな所は無くない?
アタシ等にとっちゃ 大事な仕事場だよ?」

魄哉「あ。これは失礼
うちの子がお世話になってます」ぺこりっ

女の子B「え? お母さん?」えーと。

 


魄哉「はい、と言う事でどうしても遊びたいなら春まで待ちなさい 
発情期にはまだ早いでしょう」

女の子ズ(とんでもない事言ってんな この坊さん) ええー。

 


蒼月「Σはあ ちょ待ってよ!今来た所

てか 何で店に着いた途端に乱入!?」

 

魄哉「春を待ちきれない学習しない蛇の監視は 彬羽君にお願いしてますから。」真顔っ

蒼月「Σはっ!それで ここの所昼休みに戻って昼飯作ってまたバイト行ってたのか あのカラス!!」はっ

 

女の子A「働き者のお母さん?」

女の子B「この人、どんだけお母さん居んの」ええー。

 


蒼月「大丈夫だって 厚着してるし。
てかさあ、こんな所に保護者が来るとか格好悪いだろ
とっとと仕事戻んなよ」しっしっ

魄哉「去年それで意識すっ飛ばして 診療所のお世話になったの忘れたんですか?」

蒼月「あれは急病と間違われただけだし

お湯に浸けたら復活するもん」ふんっ

 

女の子B(え?持病持ち?)

女の子A(なにその寒天みたいな病。)困惑っ

 


蒼月「とにかく俺まだ帰らないから
精神に潤いが欲しいのー!」ふんっ

 

魄哉「そうですか
保護者として悲しいんで 鏡子さんにでも愚痴りますか」

 

蒼月「Σあ それはっ
魄哉「そうですかそうですか。
潤いと。 鏡子さんでは潤わないんですか

あれだけ毎度熱心に口説いておきながら いや何とも最低ですねえ」ほー。

 

 

蒼月「Σいや潤うって言うか
鏡子ちゃんは物理的に色々無理じゃん!

枯れたジジイには解んないだろけど 若い俺には発散しなきゃいけな Σぶっ!!!」


粋「大声で何暴露してんだお前はよ。」ドン引きっ

蒼月「Σいきなり後頭部ぶん殴らないでくれる!?
つか何処から生えたんだよ!」あだだっ


テオドール「派手な坊主と女好きの隻眼男が言い争っていると 芝居小屋の近所の方に助けを求められまして御座います」


蒼月「は?
役人ならまだ解るけど なんで芝居小屋に」へ?

 

 

粋「うちの兄貴 チンピラから盗賊一味まで 通りすがりに殴り倒しまくってるもんよ。」

白「なんか 最近役人に言うより早いとかって言われてるんだ」困惑っ

 

蒼月「うっわ。 目立つ人が目立つ事ばっかしてるから」

 


白「瓦版常連だしな。

で、頼まれちゃったし。あんま騒ぐなら 今度は俺が殴るぞ?」

蒼月「Σ騒いでないない!
むしろ騒いでたのは このクソジジイ

 

魄哉「何の事でしょう?
君が何かしでかさない限り この様な店に入る僕ではありませんし。
そもそも、ほら 坊主ですんで」しれっ

蒼月「Σこんのクソジジイ!!!」

 

 

女の子A「あのさ。良く解らないけど
具合悪いんなら 無理してこんな所で遊ぶもんじゃないよ?
こっちの坊さん 心配してくれてんでしょ?」

 

女の子B「そうそう。元気になってまたおいでよ

って言うかその

彼女さん? 難攻不落っぽいけど アタシ等みたいので誤魔化してたら 
そう言う子は 余計落ちないんじゃないかなーって。」ね?


蒼月「Σまた変な誤解生んでるし!!」

 

 

魄哉「良い人達ですねえ
非礼をお詫びします」ぺこりっ

店員「あ。いえいえ
うちの自慢のスタッフですから」どやっ

 

 

テオドール「解り合っておられる?」おやまあ


粋「職業に貴賤なしだよな。

って事で優しい姉ちゃん達に心配かけねえの。
帰んぞ蒼月」ほれ

蒼月「Σえええ!心配って 俺どこも悪く無いんだけど!」

白「頭が悪い」きっぱり。

蒼月「Σこの人に言われた!!」

 

 

テオドール「と言う事で お会計お願いします」

店員「あ。はいはい

えーと、 あ。この前のもツケになったまんまですね」おや。

 

魄哉「え?」


蒼月「Σやばっ」はっ

 

 


店員「あのー。本日手持ちはいか程で?

金額に寄っては 前回のツケの条件として提出して頂いた 此方に請求する事に

 

ん? 請求先、 江戸城?」おや。

 

 

 

蒼月「先帰るね!!」

どたたたたっ!


魄哉「待ちなさい クソガキ!!」数珠ぶんっ

 

 

白「ん?

あれっ おい 金どうするんだ?」きょろっ


店員「えーと。 江戸城が駄目でしたら
お知り合いに払って頂く感じになりますかね 」

粋「Σえ。一時的にでも兄貴が払うのかよ!?」えええっ


店員「すみません 私も雇われなんで。」そのー

 

テオドール「帰ったら蛇狩りに御座いますね」ちいっ!

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

【閻魔殿】

 


閻魔「ん? お、 久しぶり。
どうしたの 魔王君

Σえ。ちょ 何事


魄哉「すみません ちょい失礼します」すたすたすたすたっ

閻魔「Σあの 部外者は立ち入り禁止!!」

 


白「気にするな
罪人を地獄に叩き込みに来ただけだから」

閻魔「Σいや ワシの裁きは!?」

白「俺は 独断で種族なり国なり滅ぼして良いって 八百万の神のお墨付き持った『破壊神』だぞ?」

閻魔「Σいや 破壊神でも死後の世界まで好き放題は無いんじゃ

てか 何!?何そんな怒ってるの!?」えええっ

 

 

こーちゃん(閻魔の孫)「あの、爺ちゃん

あの人達 衆合地獄に向かったぽいんだけど」えーと。

 


テオドール「衆合地獄?」

彬羽「色恋でやらかした奴が落ちる地獄だ。
それこそ出家したくなる様な 色恋地獄が待ってるらしい」はーやれやれっ

粋「そりゃ 蒼月にはピッタリだけどさ」

 

 

 

 

魄哉「ほーら、そんなに爛れた色恋沙汰が好きなら
胸焼けする程 好きなだけ味わうが良いですよ

どこまで耐えられるか 見ものですねえ」ふふふっ

蒼月「Σくっ!

むしろ満喫してやるよ!!」中指びっ!

 

地獄の鬼(Σえ。何あの人達 嫌だ怖っ!) ひいっ  

 

 

 

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