小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

3月2日

 

 


ダミアン「テオドールは居るか?

世界でトップクラスに珍しい Rh nullのO型の血液が手に入っ

 


サタン「あれ?その血液を持った人間って 
世界に数十人しか居ないんじゃ」

スケープ「ですな。
そんな物何処から調達して来たのやら」

 

ダミアン「・・・Σへ?」えーと。

 

 

家康「あ。固まってる固まってる」ありゃ

蒼月「つか、西洋の奴等って 自分等の大ボスの顔も知らないの?」

粋「結構兄貴も知られてねえぞ
クッソ偉そうな能面ヅラの白くて酷いのって事以外は「そんなんお宅の兄ちゃんしか居ないよ ほぼ特定だろ」

 

 

ダミアン「Σササササササタン様ああーーーっ!?」ひええええっ

 

蒼月「あ。知ってた」

ダミアン「Σあああ当たり前だ
なんでこの方がこんな辺境の島国にっ!?」あわあわっ


サタン「遊びに。」にこっ

ダミアン「Σええええええ!?」ひええっ

 

粋「いや うちの兄貴も一応東の魔王だから
その西の魔王と対等なんだけど」あのー。

ダミアン「アレは魔王と言うより 野生動物!もしくは野生のチンピラだろう!!」

 

サタン「うん。西洋の者があんまそう言うの言うと 国際問題になるから やめようね」

ダミアン「Σすみませんでしたあっ!」

 

 

サタン「で、この子、何でこの国に居るんだろ?」おや

スケープ「えーと。

この者は 確か吸血鬼一族を破門された者で御座いますね
なんでも人間の女に誑かされたとかで」


ダミアン(Σ忘れかけてたのに!!)ひいっ

 


千様「うわ。目上なだけに何も言えなくて悲惨ね」

 


テオドール「ああ、人間の女性と駆け落ちぶっこき
吸血鬼も思ったより普通とフラレたと言うあの」はいはいっ

ダミアン「Σ頼むからズバッと言うのやめてくれんか!?」えええっ


テオドール「私は過去の仕打ちを許しておりません故。」ふんっ

 


サタン「ん?

お友達じゃないのかな?」おや

テオドール「違いますね」即答っ

 


粋「うん。オーバーキルやめたげて
ダミアン灰になってる灰になってる」


灰さらさらっ。

 

 

蒼月「吸血鬼って どいつもこいつも打たれ弱いなあ」

 


サタン「ん?過去の仕打ちとは 何が?

白「なあ、バカラスが
ぜんざいに餅何個だって聞いてるぞ」
襖すぱんっ。

 

サタン「Σおお!ジャパニーズサイレントキラー!」おおおっ

スケープ「良く噛んでお召し上がり下さいませ」

 

ダミアン「??」

 

 


白(サタン 意外と親バカだしな) ふう。

彬羽(ガキの頃の話とは言え

息子を虐め倒してたと知れたら

ダミアンの奴、どうなるか解らん)やれやれっ

 


ダミアン「だからその
詫びの品をだなっ」

テオドール「結構に御座います
私は 何処の誰とも知れぬ者の血は好みません」つーん。


サタン「いやー。気位い高く育っちゃって」あっはっは。

千様「まるで保護者の目線ねー」あらあらっ


白・彬羽(保護者だ。)

 

 

ダミアン(そう言えば
テオドールの奴は 何故かサタン王の所に召し抱えられて居たな

何故にそんな大抜擢か解らんが、良い職場だった様で良かったな 
私が言うのも何だが) ほっこり。


サタン(多分とても仲の良い友達なんだな。
喧嘩でもしたのかな)ふむ。

 

 


白「よし。良い感じに勘違いしてるみたいだし 
とりあえず餅で流せ流せ」

彬羽「流すとか言うな
喉に詰まる」


サタン「おお。これが噂の 日本の食べる凶器。

いいねいいね。
ほら私もジャパニーズテイストだよ」黒髪っ


蒼月「いや、あんた黒くなっただけじゃん。
ガタイも何もかも日本ぽくないんだよなあ
違和感しか無いって」

サタン「えー。

黒いだけじゃダメと、じゃあ着物でも


彬羽「いや 背丈とか服装の問題じゃなくてな
西洋と東洋じゃ 顔立ちその他がな。」

スケープ「背丈だけなら西洋規格の方が言われると 説得力有りますな」ふむ。

 

 

サタン「え?でも 此処の家主さん
金髪碧眼 長身に袈裟でこの国に馴染んでるよね?」あれ?

家康「言われてみれば うちの天海は違和感の塊なんですけどね」うん。

 

スケープ「ですね。
しかし 此処に来る途中、道端で御婦人方の 所謂井戸端会議に混ざっておられましたし

やはり 馴染んでおられる様で。
サタン様と何が違うのやら」うーん。

 

サタン「そもそも私は あの軍団に混ざろうって気は起きないなあ
あ、きなこの良いね」餅びろーん。

 

一同(あれは 内なるオカンが滲み出てるからだろうなあ。) しみじみっ


サタン「?」餅びろーん。

 


白「普通なら混ざろうと思わない所に混ざる 性格の問題だと思う」えーと。

サタン「成る程?」びよんっ

スケープ「あのそれ 
1度切られた方がよろしいのでは?」

サタン「うん。日本の食べ物は技術点高いね」びよーん。

彬羽「器用すぎんか」おい。

 
テオドール「危険なので チョキン致します。 ヒルデ」

 

呪い人形 ブリュンヒルデ桃子「グガッ!」

ちょきんっ

 

サタン「おや可愛い人形。
良い使い魔だね

で、疑問なんだけど

あの金髪僧侶は この国の政務のトップじゃなかった?
なんで道端で御婦人に混ざってるの?」真顔っ

彬羽「慣れて何とも思わなくなってたが
改めて聞かれると 確かに異常だな。」ふむ

 

家康「えーと アレだ
市政のアレコレを知る事も その、政治には必要でね」

サタン「ふむ?
位の高い者達の話だけでなく 生の庶民の声も聞こうと?」

家康「そうそう。だいたいそんなん」うんうんっ

 

 

蒼月「物は言いよう感凄いな」うわ。

千様「あいつの場合 八割趣味なのにねー」うんうんっ

 

 

サタン「スケープ 今のメモ。」

スケープ「致しております。」メモカリカリっ

 

粋「Σいきなりどしたの!?」えええっ


サタン「いやね。
西洋の魔物の世界も いつまでも THE・魔界! とかってカビの生えた退廃空間はどうかと思ってね」

スケープ「現在じわじわ秩序と統率を、
いわゆる近代化をと画策されている所なのです」


家康「Σ悪魔が統率!?」えええっ

 


サタン「テオドールが定期的に話してくれる 日本のアレコレが参考になってね

いやー こっちも負けてられないなって」あっはっは。

 

粋「Σこのガラ悪い町に住んでて 何処をどう曲解したら そんな風に伝えられんの!?」えええっ

テオドール「日本は有る意味良く出来ておりますよ?
争いになっても 相手の命まで取ろうと致しませんし」えー。

 

蒼月「Σ西洋が物騒すぎるだけだろ!」ひえっ

家康「Σいつまでもそんなワケないでしょ!

そう言う時代は根性で終わらせました!!」

 

 

サタン「やはりそうか。 人間の殿、
貴方は凄いな」ほー。

家康「Σいえあの
今それやってるの天海なんですけどねっ」あわわっ


千様「確かに 戦国時代のまんまなら西洋と変わんなかったかも?

そう考えると 殿、功労者なのねー。」へー。

 


ダミアン(むしろ こいつ等 将軍を何だと思ってたのだろう)

 


スケープ「と言う事で 参考になりました。
これからも善き国を作る為
お互い頑張りましょう」

家康「あ。はーい」複雑っ

 


白「悪魔の方が 家康より働き者だな。」

彬羽「言ってやるな」

 


サタン「さて、勉強になったし
帰ったら早速アレコレしないと」

テオドール「ん?お発ちですか?」おや


サタン「だねえ。またお土産持ってお邪魔するよ

あ。その前に そこの吸血鬼」くるっ

ダミアン「Σは はいいっ!?」声裏返りっ

 


サタン「若い内の女での失敗は むしろ誇りだから。

それで身を持ち崩しても 後に武勇伝になるから 強く生きなさい。」穏やかな微笑みっ。

 

ダミアン「Σあ。はい」

 

 


千様「あら?サタンさん
結構遊び人?」

 

テオドール「西洋は 場所にも寄りますが
神話の時代から 色恋でぽんぽん国が滅んだり生まれたり

その辺フリーダムで御座いますからねえ」うーん。

 


サタン「よし。
密入国はダメだけど
今回は青春に免じて不問と言う事で」

ダミアン「Σあ」

 


粋「まあ、テオも始め密入国だったしなあ」うん。

テオドール「私は後からちゃんと許可取りまして御座いますよ?」えー


スケープ「いえ。許可は先に取らなきゃ駄目ですって 本来は。」

 

 


サタン「じゃお餅ご馳走様。
次は地元の美味しい焼き菓子お土産に持って来るね」手ふりふりっ

ダミアン「お!お気をつけて!!」最敬礼っ

 

 


蒼月「あの人、なんで微妙に近く住んでる親戚みたいなノリなの?」

白「結構 そんなんだからかな?」

蒼月「は?」

 

 

 

 

魄哉「おや?今のサタンさんですか?  もう帰られちゃったんですか?


おもてなし 間に合いませんでしたねえ」ありゃ

家康「あ!天海
遅いよ あー緊張した」へたっ


魄哉「?
よっぽど失礼な事しなきゃ普通で大丈夫だと思いますよ?」

蒼月「アンタ ほんとに神経太いな」引。

 


千様「でもでもー。
コイツのおかげで西洋良くなりそうなのよね?

聞いてたら 今はめちゃめちゃ物騒みたいだしー
良かったじゃない」

魄哉「へ? 僕のおかげとは?」はい?

 

粋「えーと。お前が 下々の様子を同じ目線で見てるの見て、
西洋の改革とかっての?の 参考になったんだってさ」

 


魄哉「へ?

あの、僕は単に 町内会のゴミ当番の話し合いしてたんですが。」はい?

ダミアン「Σまさかのただの主婦してた!! 」えええっ

 

 

蒼月「え?町内会優先して 国賓後回しにしてたの?」引っ

魄哉「お構いなくと言われたもんで。
てか、町内会なめたら怖いですよ?」しれっ

 


白「この国、あんま参考にしない方が良いよな
多分」

彬羽「・・色々 曲解されてる方が良い事も有るもんだな。」冷や汗っ

 

 

 

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