小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月28日

 

 

 


土御門 泰澄「うちの! おじい 御師匠様は凄いんですっ!! 
あの方はやはり 日本一 いや世界一の陰陽師っ」

テオドール「はー。で御座いますかあ
しかし陰陽師では世界一でも、 
我が主の前ではただの焼き狐に御座いますよ」ふっ

 

泰澄「Σんなっ!」かちーん!

 

 


千様「男の子って 最強談義好きよねー」

家康「そもそも 強さの質が違う二人を比べてもねえ」うーん。

 

 

粋「つーか、また面倒臭い二人が張り合ってるし」

蒼月「何が面倒って お互い自分じゃなく
自分が崇拝してるのこそNo.1って言ってる事だよねー」


粋「あー、芝居小屋の客が 店先で揉めてるアレと同じかコレ」うわ

 

 

テオドール「何せ我が主には 最終手段の龍脈が御座います
その気になれば 大地ごとどーんと
泰澄「Σそんな物! 晴明様なら抑えられますっ
龍脈の1つ2つ3つ4つっ

五行の気を操ってこその陰陽師

ですよね!!晴明様っ」くるり

テオドール「んな事御座ませんよね主様っ!!」くるり

 


白・晴明「「喧嘩でもさせたいのか。」」おい

 

 

 


晴明「だいたいのー。
龍脈は んな何本もわさわさ通っとる物ではないわ

アレは 大も小も全てをひっくるめての流れの事ぞ?」


泰澄「Σう。あの そのイメージがいまいち解らないのですがっ」

晴明「例えるなら そうだの。
生物の1匹1匹を見るのでは無く種と言う単位、いや全ての生き物という観点から見れば この世の生物は1度たりとも『死』しておらんんのと同じで

泰澄「Σすみません! まずそれが意味不明です!!」ひええっ

 


白「?

生き物は命が終れば そいつは終わりだろ?」はて?

テオドール「で、御座いますよねえ
理屈こねた所で それが真実に御座います」うんうんっ

 

蒼月「何コレ 陰陽師と化物の価値観バトル?」えー。

 

 

白「俺はバトる気ないぞ」ん

晴明「同じく。
価値観なんぞ 個々に有って然りじゃ
強制する物ではないわい」

 


千様「強さの方向違ってて良かったわねー」あらあらっ

蒼月「似たようなんなら どっちが強いか実際喧嘩して決めようとかなってたよねー。この人達」あははっ

 


粋「あ、でもさ
兄貴って 何かの時 晴明の結界破って無かった?」あれっ

泰澄「Σえ」

 


晴明「あれは 私はこの国の守護結界も常に張っておるでな。
ハンデを背負った上で 不意打ち食らったような物よ
全部放棄した上で防いで見よと言うなら やってみせるがこの国沈むぞ?良いのか?」早口っ

 

白「それ 俺もフルでやれって事になるから 
どっちにしても国沈む てより 龍脈爆発して全部吹っ飛ぶぞ」なあ?

テオドール「海外移住の用意をしておくべきで御座いますかね」おやおやっ

 

 

千様「あ-、孫の前で 負けらないお爺ちゃんがムキになっちゃってるー」あらー。

家康「Σやめてごめんすんません!ホントやめて!
屈強過ぎる盾と矛の意地の張り合いは 犠牲者エグい事になるからね!!」ひええっ

 

白「やらないやらない
後テオ お前も喧嘩するなら自分の強さでやれ
勝手に俺等戦わせるな」むっ

テオドール「Σえ。
不快に御座いましたかっ

これは失礼致しましたっ」あわわっ

 


粋「あー。違う違う
兄貴捻くれてるから
ストレートに うちの主が1番とか信用されたり褒めまくられると 対応に困 Σあだっ!! 」


白「ハズレだ

喧嘩するなら自分達で殴り合えって話だ」ふんっ


泰澄「Σあ。確かに」はっ

 

 

彬羽(図星な事に変わりは無いようだがな。)ふむ


粋「あだだ、頭割れるかと思った」いででっ

彬羽「毎度毎度毎度 いらん事ばかり言うからだ」

粋「へ?」


千様「この子も お兄ちゃんとは別の方向で天然なのよねえ」うーん。

 

 

 

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【割烹 春一】

 

 

白「なんだろな。

慕われて嫌な気分はしないんだけどな」

晴明「ぬしもか。

捻くれ者の口からかような言葉が出るとはのう。
いや人の事は言えんか」ふっ

 

白・晴明「「時々 大概クソ重いな。」」大真面目っ

 

 

庵(Σえ。何の話?)ぎょっ

ひな(この御二人が同意とか

その前にどんな組み合わせですか コレ)えー。

 

 

晴明「信用はええんじゃ
認められとると言う事だしの。
それを嫌がる程ひねてもおらぬが

あ、栗ぜんざいお代わりじゃ」

白「だな。
なめられたらそっちのがムカつくし そこは良いんだけど
俺もきなこ餅追加。」

晴明「じゃな。
しかし何とも 誇るべき所が 師やら何ややらと言うのが

正直、誇るのは自分自身であれと

あ、桜餅くれ桜餅
中はこし餡でな。」

 


朱禅「いやさすがに 桜餅はねえわ
甘いもんしか食わねえなら甘味屋行って」

ひな「晴明さん 白さんと同じペースで食べてたら 血圧上がりますよ」


晴明「安心せい
漢方薬くらい常備しとるわ」茶ずずーっ

庵「いや 不摂生やめようよ。
孫が泣くから」

晴明「Σぐ。」

 

 

白「晴明、何だかんだで 過保護だな」甘酒ずずーっ

ひな「白さんのは純然たる愚痴みたいですがね

晴明さんは完全に保護者目線になってますねえ」苦笑。

 

晴明「保護者?バカを申すな

私は己の息子すら育てとらんよな男ぞ?
そんなのどこに保護者の資格なんぞある」ふんっ

 


一同(今ごろになって後悔してるんだな。)納得。

 

晴明「何ぞ」むっ

白「解りやすくて面倒臭くて 難儀な爺だなって。」

晴明「喧しわ 小僧。」

 

 

茨木童子「ま、平安の頃なんて 
子供作ろうが何だろうが 女の方は生涯生まれた家で過ごすのが多かったしなー」

庵「へ?そなの?」


酒呑童子「あー。だから 誰のか解んねえガキがやたら多かったのか
人間は難儀だなあ」ほー。

茨木童子「そうそう。
だから そこの狐みたいに放置とは言え 養育費はキッチリ払ってただけでも 
当時的には凄い人格者

晴明「おいやめろ。
何となくこう キツイ」

 

 

ひな「実際に見てきた人が言うと違いますねえ」

茨木童子「ちなみに
今でこそ 凄い最低男扱いされてるけど
手を出した女全員の面倒見てる光源氏は 当時的には物凄い人格者な。」豆知識っ

庵「Σそうなの!?」げっ

 

朱禅「それなら 晴明
アンタ物凄い誠実な男なんじゃ」わお。


晴明「やめろ!マトモ扱いされるのは苦手と言うておろうが!

なんじゃ!なんで鬼共が此処におるんじゃい!!」うがあっ

茨木・酒呑童子「用心棒だから。」


晴明「Σええい!マトモな答えはもう良いわ!!」

 

庵「じゃあどう答えろと?」ええー

 

 

白「うん。愚痴るだけ愚痴って俺の愚痴聞く気ゼロだな晴明。

せっかくあいつ等巻いてきたけど 帰るか」やれやれっ


ひな「あ、なんなら私聞きますよー お茶付きで。

別料金ですけどね。」にこっ。

白「いらないいらない」首ふるふるっ

 

 

ちりーん。

 

焔「よし。なら爺ちゃんが聞いてやろう」がらっ。

朱禅「すんません、うちの玄関 マヨイガに繋げないで下さい。」

 


白「帰るからいい。」

扉ぴしゃんっ

焔「Σあっ」

 


晴明「おい、少しは祖父さん大事にしてやらんか」

酒呑童子「お前の所 孫素直で良かったよな。」うん

 

 


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晴明「うーん。甘酒飲みすぎたわ

しっかし あやつ、この私の血を引いとる癖に 
ホントに進歩が遅いしのう」ぶつぶつよろろっ

 


皐月「あれー?珍しくへべれけやん。
気をつけて帰りやー」


晴明「ん? なんじゃ芝居小屋の狂暴娘か。

うむ ちと飲み過ぎたわ。
気苦労が多いのでの」

 

皐月「ふーん?
アンタでもそんな有るんや

あ、せやせやそんならほんま気をつけや
最近 ちょい暖かなって来たから 妖怪達もようチョロチョロしてんねん。

 

妖怪同士の小競り合いも多いみたいやし、アンタも巻き込まれんようにな」


晴明「おい。私を誰だと

ん?」

 

 


妖怪「強い妖怪のにおい
お前も魔王の下僕かあああ!!」うおおっ!

晴明「Σ誰があんのスカスカ脳味噌の下僕か失礼な!

泣かすぞ三下  Σうっ!!」 よろっ

 

皐月「ん?どしたん?」あれっ

 

 

 

晴明「く、食いすぎの 飲み過ぎて気持ち悪っ」うぷっ

皐月「おい。」

 

晴明「お、桶か何か」 ううっ

妖怪「Σ!!」後ずさりっ

 


皐月「しゃーない。

ほれデカブツ こっちが相手したるわ
人間見とるから 路地裏行こか」

妖怪「Σ何このちっこいの!」ひえっ

 

皐月「エエから。
大通りでやったら 通行人に迷惑やろ」手招きちょいちょいっ

 

晴明「ま、待てい 

妖怪退治を小娘に任せたとあっては 陰陽師として末代までの名折れっ」うぷっ

皐月「ごめん そう言うのはスッキリしてからにしてくれへん?

あ、ちょい 寄らんといて」うわ

 

晴明「Σんなっ

良し!問題ない この程度問題なーし。

良し!裏路地で決着着けるぞ三下 」すくっ

皐月「いや 顔真っ青「問題ないわい!」

 


通行人ざわざわっ

 

妖怪「えーー

うわ、やりにくいなあ」しぶしぶ とことこっ

 

 

 


晴明(とは言ったが 気持ち悪っ!!)うううっ

 

皐月「なあ。汗凄いで 」

晴明(喧し!話しかけるな小娘!!)

 

妖怪「え、えーっと

よっしゃ 仕切り直しじゃあ!!
おどれの骸をあの偉そうな白髪の前に引きずり出してくれるわっ!」わはははっ

 

皐月(晴明が おええなったら 即頭カチ割ろ。) うん。


晴明「くっ! 体調不良とは言え お前ごときにっ Σあ、やっぱキツッ」くらあっ

 


妖怪「よっしゃ貰っ 



Σぐっはああ!!!」


皐月・晴明「Σへ!?」

 


煙しゅううううっ

 


晴明「へ? 私はまだ何も」あれっ

皐月「あ!これちゃう?

ほら 袖の隙間に何か挟まっとる!」よいせっ


晴明「これは

泰澄の練習しておった退魔の符か?
いつの間に紛れ込んでおったのだ」 おおっ


皐月「ん? 泰澄ちゃんてアレやろ?
アンタのえーと何代下?の 子孫の子やろ?

うわ こんなん作れるってかなり腕エエんちゃうの 凄いやん」へー

晴明「ん?

まあな。我が血族であるしな
当たり前と言えば 当たり前ぞ

(あやつ、いつの間にこんな上達を。)」

 


皐月「で、アンタ 気分悪かったんちゃうん?」

晴明「へ?

Σあ」うぷっ

 

 

 

 

 

 

 

泰澄「外国の符はこんな形状なのですねー」へー。

テオドール「陰陽師の呪いフダとは 多少違うかと思われますが

あ、呪い返しなら此方で御座います」さらさらっ

 

 

彬羽(Σ呪い返しと言うか 悪魔特有の万倍返しの呪文だそれは!! ) ひえっ

 

 

千様「あら?
今度は仲良くなってる?」あらまあ

家康「最強談義以外なら気が合うんじゃない?
似たような気質ではあるみたいだしねえ」うんうんっ

 

 

 

 

皐月「おじーちゃん
無理はあかんでー」背中さすりさすりっ

 


晴明「ううっ誰が爺ちゃんか。


・・ん?
私、あんなフダの書き方教えておったかの?

まさかオリジナルか!? 
うっお うちの孫 才能こわっ!!」ひええっ

皐月「へ?何や いきなり孫自慢?」

 

 

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