小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月19日

 

 


江戸城

 

家老「しかし、民衆の心理とは 興味深いものですな」瓦版ぺらっ


魄哉「同じ人間ですよ?
さほど難解ではないかと。

(僕と比べたら かなり理解しやすいと思いますがね)」茶ずずーっ

 

 

家老「いえしかし、
この 押し込みを取り押さえようとした一般市民により
家屋敷が吹っ飛んだ事件とか  そんな見て面白いかと

魄哉「すみません。吹っ飛ばしたのうちの子ですそれ。」

 


家老「・・どれ  いえ何でも。

まあ、派手で小気味は良いかもしれませんな」えーっと


魄哉「物を壊すなと普段から言い聞かせては居るんですがね」とほほっ

家老「壊すなと言うレベルの話では

 

ん?どちらへ?」

 


魄哉「ちょっと 野暮用が」

家老「そうですか。
御仕事が溜まらぬ程度にお早くお戻り下さい」慣れっ

 

 


ーーーーーーーーー

 

 

 


【町中】

 


魄哉「うっわ

また派手にやらかしましたねえ。

あー 彬羽君あるあるな 家屋の倒壊ぶり
事件の概要聞いたら仕方ないっちゃ仕方ないですが」うーん。

 

 


町人A「あー そこそこ
今調度 あの坊さんが見てる奴」ほら

町人B「Σげ、なんじゃこりゃ
何をどうやったらこんななるんだよ」ぎょっ

 

町人B「なんでもなあ
通りすがりの板さんが、押し込みに捕まって泣いてる ここの娘さんの声聞き付けてよ

壁ごと 一味吹っ飛ばしたらしいわ」

町人B「いやどんな板さん」引っ

 

町人A「近くのモンの話だと
同い歳くらいの娘が居るとかって話でよ。

手前の嬢ちゃんとかぶったんだろ?
いやー 屋敷は吹っ飛んだけど 凄いのが通りがかって良かったねえ」うんうんっ

 

魄哉(彬羽君 解りやすっ)納得。

 

 

 

町人B「はー。どんな化物だよって話だけど

ま、お上が頼りないからねえ。
ありがてえ事この上ねえや」うん。

町人A「だよな」うんうんっ


魄哉「Σえ」

 


町人A「ん?どした 派手な坊さん?」

 

魄哉「え?あの
お上って あなた方から見ると、そんな頼りないんですか?」そのー。

 

町人B「あー。寺で南無南無言ってる坊さんには解んねえかもな

けど、この町は特に治安悪いしよ?」


魄哉(Σそこは否定出来ませんけどっ) ううっ

 

 

町人A「お偉いさんは おおざっぱにしか俺等庶民の事なんて見てねえのよ

つか、見えねえか。あーんなお城の上から見下ろしてんじゃよ」けっ。

 


魄哉「あの、具体的にはどのような?」

町人B「ん? なんだ
気休めの説法でもしてくれんのか?

そうだなあ。 まずはあそこのボロ酒屋なんだけどよ
ーーーー」

 

 


間。

 

 

 

魄哉「ああこれは

確かに 盲点でした。」

 


ごろつきA「なんだこのクソ坊主!!」ひええっ

ごろつきB「Σコイツはやべえ  ブツを持って逃げ
Σぐっはああ!!!」

 

魄哉「こんな町中で 堂々と盗品の競りとは 舐められた物です

ほらそれ床に置きなさい。
離さないのなら仕方ありません その腕引きちぎって

ごろつきB「Σすんません!置きます置きます!!」ひええっ

 


魄哉「解ればよろしい」

 

 


ごろつきC「え?え?

この前観音様盗んだ寺の坊主?」ひええっ

ごろつきD「いや 仏像から金箔剥がした寺の奴かもしんねえ」ガタブルっ

ごろつきE「いいいやっ! ひょっとしたら 皆で地上げした寺の


魄哉「どんだけ心当たりあるんですか アンタ等。」数珠びんっ!

ごろつき一同「Σわーーっ!!!」ひええっ

 


ごろつきE「Σなんで数珠で 刀叩き折れるんだよおお!!」ひえええっ


魄哉「こら。逃げるんじゃありません」

 


ごろつきE「Σぐほあ!」げふっ

 

ごろつきF「Σ仏具投げたぞ!
何この破戒僧!!」

 

 

 


挿音「あのー。親父よ

そう言うのは俺等に任せてくんね?」

 

魄哉「遅い!!」くわっ

挿音「Σなんで初っぱなからキレてんだよ!!」むかっ

 

忍A「あー、こりゃ 解りにくい」うん。

忍B「傍目にゃ ただのガラ悪いのが集まる酒場だもんなあ。
タレコミ無いと無理だって」うんうんっ

 

 

魄哉「すみませんが 町の治安維持の方、もうちょい気合いを入れてお願いします

なんなら経費も人員もなんぼでも回しますんで」

挿音「何を そんなムカつく事が有ったんだよ」おい。


魄哉「いえね。
ボロクソ言われるのが政治家ってもんですがね
面と向かって言われると さすがにムカつくっ!」くううっ


挿音「Σへ?
面と向かって?
アンタにかよ?」えええっ

 

 

 

 

ーーーーーーーーー
ーーーーーー

 

 

町人A「何でもよ。
最近往来で お上をボロカス言うと 問題解決されるぽいぞ」

其処らに潜伏忍一同(Σそう来たか庶民共ーっ!!)

 

 

町人B「Σええ! 普通しよっぴかれんじゃ!?」えええっ


町人A「何でも 具体的な方が早く片付くとかって話でよ

内容によっちゃあ こっちの身が危ないから なかなか言いにくいけどなあ」苦笑。

 

 

 

 

魄哉「ったく!

ホントにしょーもない事する人ってのは 後を経ちませんねっ」手ぱんぱんっ

 

粋「あのー
袈裟姿であんま暴れると お前も町の名物になっちまうから」な?

テオドール「『天海大僧正』は存在がトップシークレットだったはずに御座いますがねえ」うーん。

 

白「それよりお前
城の仕事良いのか?」

魄哉「Σあっ」顔面蒼白っ

 

粋「うん。こっちは徳川忍や 俺等に任せて
政務キッチリやってくれよな?
俺等はそっち出来ないんだし」な?

魄哉「・・仕方ないですね。

あー 城に戻りたくない」どよよんっ

 

 

白「お前ならすぐ終わる終わる

あ、ひったくり。」

 

道ずどむっ!!

ひったくり「Σうおおおっ!?」へたりっ

 


魄哉「すみません。可能な限り 
町壊さない方向で 皆さん治安維持をお願いします。」

 

 

 

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