小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

1月15日

 

 

 

 

挿音「あれ?親父はよ?」
 
家康「ん?あれ居ない?
そんならまた何処ぞにお忍びで見回りでもしてんじゃないの?」

 

挿音「幕府のトップが警護も付けずにちょくちょくお忍びって どう言う事だよ」ちっ

千様「アンタも忍のクセに 毎度まかれてんじゃないわよ」


挿音「あんなもん 人間に追尾出来っかよ」けっ

 

 

 

白「そいや。災いの芽は出る前にとか何とか言ってたな」ふむ。

テオドール「あー。となると情報元は」ふむ

 

  

 


ーーーーーーーーー

 

 

遊郭

 

地獄太夫「ーーと、以上でありんす。

しかしまた直々に 偉い御足労おかけしんして。」


魄哉「あーいえいえ。
トシですからね
ちょくちょく歩いて体を動かさないとバッキバキに凝っちゃうもんで「どの辺がちょくちょく?

江戸城からここまで何里有ると思ってんでござんすか? 」

 


魄哉「一応人外ですんで。

いやしかし助かりますよ
皆さんこう言う所ではペロッと本音を出しちゃうんですねえ」報告書ぺらりっ


地獄太夫「硬く閉じた貝程 緩むときはパカッにござんすよ。

こちらとしても 情報を有効利用して 少しでも良い世にして貰えれば何よりでありんす」

魄哉「尽力しますよ。
さて、では お忙しい中
お手を煩わせてしまいすみませんでした。」資料しまいっ

 

 

地獄太夫(いやそれより 坊さんにクッソ派手な袈裟で遊郭来られると 他のお客さんビビり倒すんでござんすが。)

 

 

 

魄哉「あ、どうもー
お邪魔しました」ぺこっ

 

遊女A「お坊さんさあ。 毎度姐さんと話してばっかいないで 
たまにはあちき等と遊んでよー」もー。

遊女B「なになに説法?
あたし等も聞きたいなー」ねー?

 

地獄太夫「Σもはや顔馴染み!!」

 

 

 

魄哉「いえ遊びに来て居るのでは無いので
では失礼しますね」会釈っ

地獄太夫「あー。はいはい
僧侶と言うのに おモテになりんすなあ」

 

遊女A「では そこまで見送りんしょ」

遊女B「あ、草履出しときんす!」たたっ

 

魄哉「Σあの!お構い無 


Σう!!」

ぐきっ。

 


遊女AB「ん?」

 

 

 


ーーーーーー

 

 


【花街内 医院待合】

 

 

男「お?
お坊さん どうしなすったよ?」ありゃ。


魄哉「その、ちょっと腰が」ううっ

男「ほー そりゃあ

いやあ、見かけに寄らず生臭いねえ!」肩ばんばんっ!

 

 

魄哉「すみません 痛いんでやめてくれますか」ギロッ

男「へ?おお こりゃ失礼」

 

男B(Σ涙目!?)

男C(よっぽどの魔性に振り回されてんのかねえ) 成る程っ

 

 

魄哉(うわ帰りたい。

 

しかも 連れて来て貰えたのはありがたいんですが) チラッ

 

 

姐さんA「うわー。何今日混んでるねえ
こんな混んでると思ってなかったわ
うわ。人減んないねえ」

姐さんB「ホントにねえ。
あたしゃ此処に通って長いけどこんな混んでんのは

あ、ちょっと今入ったの何処の見世の子?知らないわー。
あたし此処長いけど見た事ないわー」

 

魄哉(隣の お姉さん方 煩っ!!) ずーん。

 

 


禿「・・・。」ちょこん。

 

魄哉「(あ、反対側の隣
こんな小さい子も 花街には居るんですよね
何処が具合悪いんで)

Σだっ!?」

 

姐さんB「あら ごめんねー。
ちょっと襟巻きがさあ
滑るのよねー」あははっ

姐さんA「あんた そんなフル装備で来るから」

姐さんB「えー。やっぱさあ
良いもんは人に見せないと意味ないだろー」襟巻きばさっ

 

魄哉(いえ。良い物別ビシバシ当たってんですけど。

てか医院に なんて格好で来てんですか
何処の遣り手の方々ですか)イラッ

 


姐さんA「しっかしさあ

ホント混んでるよねえ。
皆今日に限ってなんで一気に来んだろ。
人多くて気分悪くなるねえ」

姐さんB「だねえ
あたし此処長いけど こんな混んでるのはそうそう

あ、アメ食べる?」

 

襟巻きびしっ


魄哉(Σいや こんな所で物食うんじゃありませんよ!
何ですかこの人達!!)えええっ

 

 

禿「・・はー。」ため息っ

 

魄哉(Σはっ!

ですよね。子供の前で恥を知れですよね
大人のこんな面 見たくないですよね!

せめてこの子の前では イライラしないようにっ) ぐぐっ

 

 


姐さんA「てかさ。荷物重くない?
席空けば 置けるんだけどねえ」

姐さんB「だねえ。

向こう空いてんだし、誰か移動してくんないかねえ」ちらっ

 

 

魄哉(退けってか。)イラアッ


禿「Σ!」びくっ

 

 


姐さんA「んっとにさー
なんでこんな混んでんだろ
人多いのは嫌だねー」

姐さんB「だねえ。
ホントあたし此処長いけどー

 

魄哉(Σいやそのくだり何回目ですか!?)イライラっ

 

 

禿「・・ふっ。」


魄哉(Σああ!未来有る子供が 侮蔑の表情を!

すみません!なんか色々すみませんっ
僕等大人が不甲斐ないから てか正直花街とか潰したいですし 此処から出したげたいんですけどね!

下手に潰すとそれはそれで生活成り立たないとか 外での生き方解らないとか 結局前も新花街出来上がって意味なかったんで
いやでも やっぱ人が人を売り買いするってどう考えてもおかしいっ! ) 頭抱え悶々っ 

 

 

男(あの坊さん よっぽど腰辛えのかな。)

男B(順番 おらと変えてやってくれって言ってこようかなあ。)うーん。

 

 

 


魄哉(しかし 地獄太夫さんが此処を仕切っている以上、
色んな意味でブラックはしゃーないとは言え 漆黒の闇レベルにはならないはず。

大概荒んだ所の様ですが
地獄太夫さんを、
人間を信じましょう) ぐっ!

 

 

 

入り口がらすぱーん!!


ちんぴら「おうおうおう!大繁盛の様じゃねえかあっ!

此処等で商売すんなら きっちりショバ代

 


魄哉「ブラックにブラック重ねんなと言ってんでしょうがあっ!!!」

ちんぴら「Σ何が!?」

 

どがしゃーん!!!

 


ちんぴらB「Σアニキいい!!」ひええっ

ちんぴらC「Σ1本背負い!?
今の1本背負い!?」ひええっ

ちんぴらD「Σ背負いっつか飛んだんだけど!!」ひええっ

 


ちんぴら「」

 

姐さんコンビ(Σ壁に突き刺さってる!!)ひえっ

 

 

 

粋「Σあ。居た」ぎょっ


魄哉「おや? どうしました君達。」スッキリ


テオドール「どうしましたって
帰りが遅いので様子を見に参りましたら
ぎっくり腰で此処に運び込まれたと聞きまして」おやおや

 

彬羽「動けんならと 向かえに来たんだがな」ふむ。


ちんぴら「」壁から煙しゅううっ

 

 


白「とりあえず 他の患者に迷惑だから朧車に乗れ
さっさと帰るぞ」な?

魄哉「Σ寄りによってめちゃめちゃ揺れる乗り物を!!」ひえっ


白「なんだ嫌なのか
せっかく向かえに来てやったのに 

じゃ良いや」つーん。

魄哉「Σうわ拗ねた
すみません!」ひえっ


粋「あー 兄貴今日さ。
本番中に変なのが乱入して来たからキゲン悪いんだよ」苦笑

 

テオドール「その場で顔面掴んで 舞台の床にて紅葉おろしにされましたが 
イマイチ気が済まなかった様で御座いまして」あちゃー。

魄哉「Σ本番中に何やってんですか!」ひえっ

 

 

彬羽「まあ、そもそも迎えはいらなかった様だがな。」

魄哉「へ?

あ。 そう言えば


Σあ!動いた拍子にハマったんですかね!?」腰しゃきっ

 


白「何をどう動いたら
病院で あんなのなるんだ」

ちんぴら「」

 

 

魄哉「ありがとう御座います
おかげで綺麗にハマりました!」感激っ

禿「Σはい!?」えええっ

 


粋「え?何がどうなってんの?」

テオドール「さあ?」うーん。

 

 

 


ーーーーーーー

 


地獄太夫「Σはああ!?ぎっくり腰起こしたんで そこの医院に担ぎ込んだ!?」ひええっ


遊女A「だって、あたし達
町から出れんせんしー」

遊女B「お坊さんは座り仕事だから
そりゃ寒いとぎっくりくらいなるよねえ」可哀想っ

 


地獄太夫(鳳凰は高潔かつ、神経質なくらい繊細な生き物と聞いてありんすが

 

だ、大丈夫でござんしょか。)冷や汗どぱっ

 



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