庵「あああこの家の畳だああ
古くてガサガサー
1年終わったー」ごーろごろっ
シロ「どんなしみじみ感だ。」引。
テオドール「あ。いつもはいらっしゃっても 天井裏か床下に御座いますし
庵「何の事でしょう」真顔。
小太郎(いや、白のストーキングバレバレだから)
ひな「毎年すみませんが
庵さんが近寄ると白さんに不運が襲いかかるので
年越しどんちゃん中も気を付けてくださいね」ひそっ
千様「いおりん。かわいそうな子」しみじみ
大嶽丸「お？割烹組は ようやく仕事納めか。」おおっ
シロ「うむ。午前中に自宅で茹でろと蕎麦その他を販売して終わったわ
それだけで充分利益が出るらしいしな」
朱禅「と言う事で 今年も年越しお世話になりまーす
こっちツマミな」お重どんっ
大嶽丸「お前らも毎年此処で年越ししてるのか」ほー。
ひな「と言う事は 今年は大嶽さんもなんですねー」のほほんっ
大嶽丸「だな。
世話になるんでせめて年越し蕎麦の出汁でもと
彬羽「無理してカツオでダシ取らんで良いぞ」おい。
大嶽丸「いや無理なんぞ何も」もぐもぐっ
ひな「かつお節 つまみましたね。」ああうん。
彬羽(Σうっ！旨く出来てる！！)驚愕っ
シロ「猫科でなければスカウトが来ておる所だったな」ふむ
大嶽丸「へ？」
ひな「お店の物はつままれると困りますからねえ」うんうんっ
大嶽丸「いや 何で問答無用で雇われたらの話になってんだ？」
朱禅「ひなは言い出したら聞かねえから。
お前 猫で良かったよ」ほっ。
庵「あー 畳ぃ」ぐったり。
家康「1年お疲れ様。
年末 ホントにキツかったんだねえ」苦笑
間。
白「帰ったぞー」縁側からよっこらせっ
シロ「舞台衣装フル装備で どこから帰宅しとんのだ」おい。
白「玄関だと帯とか引っ掛かるだろ」ずるりっ
千様「これ引きずりながら 町中歩いて来たの？」ええー。
粋「正確には よっしゃ終わった！と着替える時間も惜しんで町中全力疾走？」
テオドール「もはや大晦日恒例行事なので
お客様方にめちゃめちゃおひねり投げて頂きました」ほくほくっ
蒼月「全てを収入に繋げる 役者って凄いな」うわー
白「そもそもこれ着て走れる奴ってそうそう居ないしな」どやあ
千様「Σうわ！付け帯だけで重っ！！」ずしっ
シロ「確かにこれは祭よな」うーん。
蒼月「てか、お客に沢山お捻り投げて貰う為に あえて派手で重いの着せられてない？あの人」
粋「Σあ！それで 今回だけ衣装指定あったのか 皐月の奴！」はっ
テオドール「Σ商人とはおそろしい！」ひえっ
白「よし。大分軽くなった
正月は寛ぐぞ」ふう。
一同(Σ外した飾りで畳えっらい凹んでるんだけど！！)ひいっ
シロ「う、うむ。存分に寛ぐがよい
ご苦労だったな」冷や汗っ
白「？
ま、いいか。 あ、ミカンあるかな」すたすたっ
千様「あ。白君ストップ！ 居間にはいおりんが
床板ばりずぼおっ！！
粋「Σあああ！衣装本体の重みに廊下が耐えられなかった！！」ひいっ
シロ「Σ大掃除終わった所のに！！」
庵「え。今の音なに？」ひょこっ
テオドール「Σうおおそれ以上こっち来ないで下さいませ！」あわあわっ
庵「へ？」
大嶽丸「悪意がない分 悲惨だな」引。
九尾「だのう。
まあ 毎年の事じゃ」ほほほっ
ーーーーーーーーーー
【夕方】
魄哉「お、 終わった」
どしゃあ！！
挿音「おう。今年もお疲れ」
シロ「Σ激戦の後みたいになっとるぞおい！！」
挿音「政務って名の強敵と戦い抜いた後だしなあ」キセルすぱーっ
魄哉「あ。彬羽君 おせちどこまで進んでます？」むくっ
挿音「あ。意外と余力有ったわ」ああうん。
彬羽「いや頼むから寝てろ
そんな状態の奴に手伝いは頼めん」冷や汗っ
シロ「うむ。
今年はテオドールも大嶽丸も こら大嶽、カズノコはいかん」
魄哉「本っ当に大丈夫ですか？」えー
石燕「お？これで皆さんおそろいっすかね？」
与一「だな。
今年もどうにか無事 もうすぐ終わるな」しみじみっ
白「そうでもないみたいだぞ」
与一「ん？」
石燕「あれ？白さん なんでオデコ擦りむいて 「うん。そっちはほっといてくれ
来るぞ」
パンッ！！
大嶽丸「Σうお！行灯が！！」ひえっ
曲者A「ちいっ！外したか！」
曲者B「やはり飛び道具はあてにならん！
かかれ者共！！」
曲者軍団「うおおおお！！」どどどどっ
粋「Σうおおまさかの年越し襲撃！？」ぎょっ
彬羽「構わん。そのまま芋の裏ごし頼む」
粋「Σえ。良いの！？」
彬羽「そりゃあな
今この屋敷に どれだけ猛者が揃ってると思ってるんだ」
庵「年末を生き抜いた接客業なめんなああ！！」だおりゃああ！！
曲者C「Σごふっ！」
曲者D「Σ躊躇なくウエスタンラリアットだと！？」ひえっ
九尾「おやおやせっかくだーりんと いちゃいちゃ年越しと思うたのに
人の恋路を邪魔する奴は 頭からぼりぼりぼりぼり食らってやろうかえ？」こーん！
曲者D「Σおばけえええ！！」うわああっ
曲者A「うおお何だこの屋敷！
あっち行け化け物共っ」
発砲どむっ！
庵「Σうお危なっ！
誰が化物だ失礼な！！」むかっ
コマ『だから襲撃前にリサーチくらいしなさいと言うに。』内蔵ランチャーがこんっ
石燕「大掃除後なんで 出来るだけ散らかさんようにしやしょ」毛有毛現の筆すちゃっ
曲者A「Σぎゃあああ！何処からか百鬼夜行！
うおお！からくりが大砲撃ってくる！！」ひいいっ
チュインッ！
ひな「Σちょっ！流れ弾危ないじゃないですか！」むかっ
朱禅「うん。危ねえから奥行っとこか
ん、何か急に暗 Σ！！」ぎょっ
曲者A「うおお！来んなああ！！」発砲バンバンっ！
挿音「見たところ 銃持ってんのあいつ1人ぽいけど？」
家康「成る程 じゃあもう片付いたね」
挿音「へ？」
魄哉「貴方のその銃ですが、連射の可能な最新型。
しかし その弾数は最大6発でしたね。確か」
曲者A「Σえ。」ぎくっ
魄哉「はい。と言う事で 全弾撃ち尽くし お疲れ様です」にこっ
曲者A「Σくっ！
覚えてろ化物共っ！！」くるりすたたっ
庵「Σああこら！仲間置いてくなー！！」
焔「釣瓶落としの如くどーん！！」
どしゃっ！
曲者A「Σげふっ！」ぐしゃっ
焔「よっしゃ捕まえた
ったく 孫共も冷てえなあ。
年越し集まるなら爺ちゃんも呼べっての 寂しい寂しい」
小太郎「Σあ、白がやたら大人しいのって！」はっ
千様「Σあ！居ない」きょろっ
家康「お祖父ちゃん 酒癖悪いもんねえ」苦笑。
魄哉「さて、では皆さん揃った所で 始めますか」
石燕「この人達はどうするんすか？」あのー。
魄哉「縛り上げて其処ら転がしときましょう
酒ぐらい流し込んでやらない事もありません」
曲者軍団「Σ！！」ひいっ
与一「悲惨すぎる年越しだな」引。
テオドール「あの、我が主がお祖父様から逃げようと
また池にハマっておられたのですが」ぜーぜー
白「・・・。」ずぶ濡れっ
粋(Σそういや 庵、大概近くにいた！！)はっ
魄哉「はい。じゃお疲れ様の乾杯済んだらお風呂入ってらっしゃいね。
風邪引きますよー」のほほーん。
白「俺、来年も水難なのかな」ぼそっ
彬羽「・・とっとと風呂入ってこい
年越しでずぶ濡れのまんま「話反らすな」
魄哉「では！
皆さん今年も1年お疲れ様でしたー！！」かんぱーい
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