小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月30日

 

 

 


【市】

 


粋「今年も後2日かあ」てくてくっ

テオドール「あっと言う間に御座いますね
えーと。 かんぴょうは乾物屋さんに御座いますね」買い物メモっ

 


粋「お前も日本に慣れたよなあ。
俺よか年末慣れしてる気がするの気のせい?」

テオドール「そんな事は御座いませ

あ、餅米これは彬羽さんにお願いした方が
おや このアタリメと言うのはスルメの事に御座いますね

御存知で御座いますか? 賭場等で売るのに スルメだと『する』つまり『賭け事に負けて銭を失う』のと似ている事から縁起が悪いとされ
そこから すったりしません当たります。こちらはアタリメですと売り出したので スルメには二つの名前が

粋「寄りによって 要らん所で其処らの日本人より詳しいんだけど。」引

 


白「バカラス 変な豆知識好きだからな。

知識が増えるのは面白いとかって そう言うの古本屋でたまに漁ってるし」あんころ餅どっこいせっ

粋「兄上、それ一気に食うなよ頼むから。」

 


テオドール「おかげで 読み書きを教えて頂いている私も 豆知識が増えまして御座います!」どやっ

粋(どうせなら日常生活で役に立つ事を教えてやりゃ良いのに。)うーん

 

 

白「けどそうか。
スルメとアタリメって同じのだったのか 知らなかっ


ん?」

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

家康「と言う事で

年末年始は友達と遊ぶぜ的な 親離れ頑張ってる大嶽丸もうちで過ごすよー」のほほーん。


大嶽丸「えっと。すまん
世話になる」菓子折りっ

蒼月「しょぱなから 何か違わない?」えー。

 

 

家康「親御さんにも連絡済みらしいし
もちろん天海にも許可取ったよ?」

大嶽丸「い、忙しい時期にすまんっ」ううっ

 

粋(誘ったのまずかったかなあ。)うーん。

 


小太郎「ガチガチだなあ」わおんっ

蒼月「アンタ 遊びに来たんじゃ無いのかよ」おい。


大嶽丸「Σだってその 年越しだぞ!?
ホイホイ来といて何だが 気を遣うなと言われても色々と
Σあ、食費はどれくらい」はっ

 


彬羽「気にするな。
年末年始なんざ 誰か飲みに来るなり、挨拶に来るなりが前提だ
少食の山猫1匹増えた所で どうと言う事はない」

大嶽丸「Σそう言う物なのか!?」えええっ

 


シロ「育ち盛りの男子1人を少食と言う辺り さすがと言うか」

小太郎「普段から尋常じゃなく食べる奴が居るし」わんっ


白「そう言う事だ気にするな」どやっ

大嶽丸「台所担当 心底大変そうだな」冷や汗っ

 

彬羽「慣れた。

では、俺とシロは夕方まで割烹の方なんでな。

蒼月 サボらずごまめは煎っておけよ」

蒼月「えー。ダルい」

 


大嶽丸「Σあ!それなら俺が」挙手っ

 

 

テオドール「ごまめは小魚に御座いますが?」

大嶽丸「Σにゃっ!」ぴくっ

 


千様「あらあら猫科にはキッツイわねー」あらあ。

大嶽丸「もももも問題ないっ
待てのひとつ二つっ」 ぐぐっ

 

彬羽「いや多少つまんで構わんからな?
そこは手伝いの役得だろが」困惑っ

大嶽丸「Σ此処は天国か!?」えええっ

 


千様「あ、彬羽君 更に懐かれたわね コレ。」

小太郎「誰かさんのせいで色々慣用になってるもんなあ」


白「誰だろうな?」あんころ餅もぐもぐ

彬羽「手前それ 正月のじゃないのか?」

白「気のせいだ たぶん。」

 


大嶽丸(おおらかな奴等だなあ) しみじみっ

蒼月「あんまこの人等を基準に考えない方がいいよ」 あーあ。

 

 

間。

 

 

 

大嶽丸「なあ おおらかなのは良いが

この家って 経済面どうなってるんだ?」ごまめざらざらっ

白「まだ気にしてるのか」ごろーん。


粋「いや結構どうにでもなるから
つか今 年末だしさ」

 

 

白「今年もおひねり大量だったから毎日早めのお年玉祭みたいな物だ
安心して飲み食いしろ」どやっ

大嶽丸「俺が言うのも何だが んな金有るなら将来の為に蓄えてくれんか」真顔っ

 

テオドール「無粋なにゃんころに御座いますねえ

江戸っ子は宵越しの銭は持たない物に御座いますよ」けっ。

 

大嶽丸「いやそれ 万一役者として売れなくなったら


テオドール「山猫って珍味に御座いますよね 
かっさばいてお正月ディナーに
大嶽丸「Σうおお違う違う!お前の主を愚弄したんじゃ ちょっ!五寸釘やめろこらさ刺さるっ!刺さるううう!!」ふぎゃああっ

 


白「心配性だなお前。

坊っちゃん育ちって 何でこう 頭カチカチなんだ」ため息っ

 


粋「兄貴の場合はなあ

それはそれでどうとでもなるし」

大嶽丸「どうとでも  とは?」へ?


白「その辺は安心と信頼の実績があるしな」うん。

テオドール「おお!難しいお言葉をっ」おおおっ

 


玄関どんどんっ!

 

千様「あら?お客さんかしらー」てくてくっ

家康「あ。千ちゃん気を付けて

最近此処等


千様「はいはーい
どちら様?」がららっ

 

 

 

熊「ぐるるるるっ!」


小太郎「Σあああ冬眠しそこねの荒ぶる熊がっ!!」ぎゃいいんっ

 

 

間。

 

 

 

白「年越しは熊鍋だな」ふう。

テオドール「年越し蕎麦だけでは物足りのう御座いますしね」わーい。

 

 


粋「な?
別に 正当防衛で熊でも狩ってりゃ1日は食いっぱぐれないし」

大嶽丸「Σこのサイズで1日なのか!?」えええっ

粋「兄貴めちゃめちゃ食うから」うん。

 

大嶽丸(燃費が悪すぎる)ひええっ

 

 

白「世の中結構どうとでもなる。
自分にそれなりの実力有ればだけど」

大嶽丸「Σう。じ、実力かあ」ううっ

 

家康「ん?大嶽丸もキジとか狩れるじゃない
アレすごいんだよー?」

大嶽丸「Σそうなのか!?」おおっ

 

小太郎「早く血抜きして捌かないと生臭くなるんだっけ?
俺はそれも好きだけど」わんっ

千様「熊はねー
臭くない方がありがたいわねえ」うーん。

家康「彬羽が帰るまでこのまま置いとけないねえ

えーと。この大きさのはどうしよう」えーと?

 


大嶽丸「あ!それなら出来るぞ!」

 

小太郎「Σホントか!」おおっ

粋「うわ助かる
何だよお前 坊っちゃんじゃなくても漁師とかでいけんじゃねえの?」

大嶽丸「そ!そうか!?」おおっ

 

 

一二三「楽しそうで何よりだべな。」お茶ずずーっ

石燕「青春っすねえ」うんうんっ

 

 

 

ーーーーーーーーーー
ーーーーーーー

 


鈴鹿御前「大嶽丸が他所で年越すと言うので  私も大江山の鬼共と飲み明かす事にしたのだがな。

やはり息子が世話になるとなると 挨拶くらいはしておかんとと思ってな」

家康「ありゃ これはご丁寧に

(何気に過保護だよね)」苦笑。

 


鈴鹿御前「で、大嶽は迷惑かけとらんか?」

家康「ん?大丈夫だよ

 

むしろ 馴染みまくって物凄いテンションになってるね」ほらっ

 

 

一二三「コマちゃんにー 紐をぐるぐる巻きにしてー」


大嶽丸「これが本当のコマ回しっ!!」だっはっは!

コマ『正月にはまだ早い』くるるるるっ

 

 


鈴鹿御前「いやうちの息子 何しとんの。」引。

家康「年末年始の我が家に染まっちゃった」

鈴鹿御前「ああ。これが此処の通常運転なのか」

 

 

千様「何かねー
此処に居ると ガチガチなのが緩むみたいでー」ほのぼのっ

鈴鹿御前「自宅よりか?

親として複雑なんだが」えー。


蒼月「緩むってか 緩みきっててヤバくない?」

白「良いんじゃないのか?
年末だし」

小太郎「年がら年中ユルッユルのお前からしたら そりゃなあ」わおんっ

 

 

鈴鹿御前「そうか。

少し寂しいが、素の自分を出せる場所と言う事か」ふっ

家康「子供の成長って 見守る方からしたら複雑


ん? さすがに何かおかしくない?」あれっ

 

 


猫「にゃあん。」ゴロゴロでろでろっ

千様「あの、白君の猫ちゃん
酔ってない?」あら?


家康「Σちょっと誰ー!
マタタビ持ち込んだの!!」

 


コマ『ああ。 テンション壊れてると思ったら 酔っぱらいだったと』くるるるるっ

大嶽丸「わはははは 良いではないか良いではないかっ」あっはっは

 

鈴鹿御前「息子よ
それはやめとけ
シラフになった時がキツいぞ」 あーあ。

 


  

 

くろねこ太郎の落書き部屋 [フォレストページ+] 夢小説対応・簡単オシャレな創作サイト作成サービス  <サイトトップへ戻る