小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月15日

 

 


大嶽丸「すまん!
助けてくれ!!」襖すぱーん!

 

 

家康「・・本能に負けてお魚取っちゃったんなら 早めに弁償してごめんなさいした方が
大嶽丸「Σ誰がお魚くわえたドラ猫だ!!」むかっ

 


千様「でも殿の言うとおりよー?
ふざけてうなぎ取っちゃったばかりに後々兵十のおっかあもー

九尾「ごんぎつね混ぜるな
そやつ山猫じゃろ」こんっ

 

 

大嶽丸「Σはっ!狐
もういっそ狐でいい!
母上が乗り込んで来る前に 適当な女に化けてくれ! でもって見合いの話をぶち壊

 


白「今、茨木童子来てるぞ」

茨木童子「思うに 本人が見合い出来る状況じゃなくなれば良いんじゃないかな?」


大嶽丸「Σあああ 庭のサザンカの枝がああっ」ふにゃああっ!

枝しゅるしゅる巻き付きっ

 

粋「Σどうどうどう!
山の外で大技はやめよう!
対価で大怪我すんだろ茨木っ」ひええっ

 

 

 

間。

 

 

テオドール「つまり、年頃なのに彼女の1人も連れて来ない息子を案じ
鈴鹿御前さんが 見合いの話を持ってきたと」ほー。

大嶽丸「こればっかりは余計なお世話だ」紅茶ふーふーっ


テオドール「紅茶は適温で淹れているので御座いますが」むっ

大嶽丸「Σ猫舌に無理言うな!」シャアアッ!

 

 

白「鈴鹿御前 普段ほったらかしな割に 変な所過保護だな」むう。

粋「豪快で不器用なだけで 普通に息子は可愛いんじゃねえ?」

 


大嶽丸「にしても迷惑だ

そう言うのは時期が来たら自然にその 

 

蒼月「いや何ガキ丸出しな事抜かしえんの
そんなん自力で見付けなきゃ無理だから
理想の彼女が自然に見付かるとか どんだけ世の中ご都合主義だと思ってんだよ。世間知らずのお坊ちゃん」けっ。


大嶽丸「・・・。」

 

 

蒼月「あーさむっ」コタツにすぽっ

 

白「言いたいだけ言って引っ込んだな
こたつむり」


粋(やっぱそう言う物なのか。)ふむ。

テオドール「こっちも何を 真面目に悩んでらっしゃるので御座いますか」

 

 

九尾「なんじゃ つまりは嫁探しかニャンころ。
んな物 好みのが其処らにおらんかったら

自分好みのを育てれば良い。

ほれ人の世でも源氏物語とか

大嶽丸「Σ非人道的にも程がある!!」えええっ

 


九尾「そうかえ?

あれ読んだが、手を出した女は全てちゃあんと責任取る辺り
あの時代の男にしては しっかりしておると 「Σやめろ!価値観おかしくなる!!」ふにゃああっ

 


粋「平安時代って そんなだったんだ」冷や汗っ


挿音「今でも大概そんなんだろ

俺も御落胤って奴だしよ」すたすたっ

千様「あらお帰りー。

ガラ悪すぎて忘れてたわ」あははっ
挿音「シバくぞクソアマ」

 

 

大嶽丸「・・・えええ」引っ


家康「ああ、箱入り猫がカルチャーショック受けてる「


粋「マジか」ずーん。

テオドール「こちらは何でスラム育ちなのにこんなんなんで御座いますか。」困惑っ

 

 

九尾「ま、わちは其処らのオスは気に入らんで
好みのでも育てるかのーと思っておった矢先だーりんに出会ったし

この世は思ったより ご都合主義なのかもしれんがのう」すりすりっ

 


茨木童子「・・・へー。」ほー。


白「ジト目やめろ獣マニア。
俺なにも悪くないぞ」


粋(Σてか茨木 まだ居たの!?)ひいっ

 

 

大嶽丸「結局どっちなんだ。

あ、それよりも 今は母上の追撃をどうにかしないと
あの母の事だ ごり押しに負けて見合いなんぞしたら 
よしその気は有るんだな!とか無理矢理話まとめるに違いない」くうっ

千様「余裕で想像出来ちゃうわねー」あらあらっ

 

白「ちょっと前の うちのじじいみたいだな」ふーん。

大嶽丸「Σそうなのか!?
え、どうやって逃げたんだ!?」


白「嫌だから行く理由無いし
片っ端からすっぽかし倒したら 周りが諦めた」どやっ

大嶽丸「Σメンタル強過ぎる!」

 

 

テオドール「しかし実際
それくらいしか無いのでは?

意思表示は必要に御座いましょうが」

大嶽丸「いや、現に今逃げ倒してんだけどな

え?これじゃ足りないのか?」


粋「面と向かって母ちゃんに嫌って言った方がいいんじゃねえかな?」うーん。

 

 

大嶽丸「いや言ったんだ。
けど、 会ってみたら気持ちも変わるかもーとかって 全く動じんと言うか」

家康「お見合いあるあるだね」ああうん。

 

 

 

大嶽丸「・・まだ所帯持ちたくない

それ以前に 彼女くらい自分で見付けたい」ううっ


一同(何でこんな所は素直なんだ。)困惑っ

 

 

 

白「それそのまんま鈴鹿御前に言ったらどうなんだ?」

 

大嶽丸「言って あーそうかそうか
じゃあ見合い行こうか。とならんだろうか?」
白「多分なるな。話聞かないからな」うん。

 

 

 

大嶽丸「Σだああもう家出する!!

誰か 何処か母上に見付からなさそうないい家知らんか!
暖房完備の!! 」ふにゃああっ


挿音「野良になるって選択肢はねえのかよ。このボン」風呂上がりのキセルぷっはー

千様「あったらここに逃げてきて無いと思うわー」

 

挿音「マジかよ根性ねえな。
こちとら死体置場で屍に紛れて1週間張り込み

あ。あそこ寒いし夏なら良いかもしんね
大嶽丸「Σ住めるかああ!!」

 


白「そんな所で何の張り込みしてたんだお前。」

挿音「企業秘密」ふっ

粋「そりゃ帰って速攻風呂入るよな」ああうん。

 

 


大嶽丸「し、しかしリストには入れておく
夏か 臭いがキツそうだが。


しかし今の季節はどうすれば
暖かい所・・ 温泉宿?」うーん。

 

 

鈴鹿御前「母の懐はどうだ?
暖かいぞ?」ふふふふふふっ

大嶽丸「Σぬっわあああーーっ!!!」鳥肌ぞくうっ

 

 


シロ「ま、待てい

いきなり大技とは卑怯なりっ」よろろっ

 

家康「Σ番犬がやられてる!!」ひえっ

粋「Σシロ負けたの!?
え! ダチの母ちゃんに負「Σ喧しわああ!!!!」

 

 

白「うちのガキんちょ虐めないでくれるか」むう。

鈴鹿御前「すまん。うちのガキんちょが逃げたのでな

さて 大嶽丸。まずは顔合わせに行くとするか」襟首掴みひょいっ

大嶽丸「Σわー!わー!!」じたばたっ

 


粋「え!あのっ

えー  テオ パス!!」

テオドール「Σ何故に私で!?

えっと 鈴鹿さん?
その 息子さんにも息子さんの意志が

鈴鹿御前「あ?」ギロッ


灰ざらあっ!!

 

粋「Σごめん!化け物としての格が違い過ぎた!!」ひええっ

 

 

鈴鹿御前「すまんな。
子供は親の所有物という時代の女なのでな」ふんっ

白「清々しくて 何も言えない」うーん。


家康「Σああ!白が勢いで負けてる!!」ひえっ

 


挿音「しゃーねえなあ

 

なあ、今時のガキは面倒だぞ?
可愛い素直な息子を構い過ぎてグレたりしたらよ
そっちのがヤベえんじゃねえの?」

 

鈴鹿御前「その時は拳で語るのみ。」ふんぞりっ


挿音「悪い。勝てる気しねえわ」

大嶽丸「Σ諦めが早すぎる!!」ひええっ

 

 

 


茨木童子「同世代の妖怪としてのアドバイスだけど。

最近の若いのは 目上の奴の言いなりとかそんな生き物じゃ無いんだよなあ」

 

鈴鹿御前「それは知ってるが

他所は他所。うちはうちだ」

茨木童子「なんでこう言う所はちゃんと母ちゃんなの?」えー。

鈴鹿御前「母ちゃんだからな。」どや

 


家康「こりゃ手強いねえ」うーん。

千様「ねえ。
口喧嘩で勝てそうなのって言うとー

江戸城まで行って魄哉呼んでくる?」

家康「天海は今仕事地獄だから 呼び出し無理じゃないかな」

 

 

彬羽「何の騒ぎ

Σうお!なんだこの壁の穴!」ぎょっ

 


粋「Σ穴開けて入ってきたの!?」えええっ

シロ「うむ。制止する俺ごと壁を叩き壊して 突破されてな」くうっ

 


千様「彬羽君!ちょうど良い所にっ」

彬羽「何が Σ!?」

 

 


鈴鹿御前「何だ? 鞍馬山のカラス」ゴゴゴゴゴゴっ

彬羽「・・・何なんだろうな。」冷や汗っ

 

一同(Σ戦う前から負けたー!!!)

 


白「そもそもバカラス 口喧嘩めちゃめちゃ弱いぞ」

粋「Σそういやそうだった!!」はっ

 

 

大嶽丸(さらば 自由な日々っ)ううっ

蒼月「コイツはコイツで諦め早いし。

ダメだこりゃ」あーあ。

 

 

白「仕方ないな」やれやれっ

彬羽「おい。話が見えんのだが」困惑っ

白「良いからちょい向こう向け

あ。出来たら座れ」

彬羽「は?」

 


粋「あの 兄貴?何してんの?」えーと。

 


白「あのな鈴鹿御前、

お前年頃年頃言ってるけど
大嶽丸はハッキリ言ってまだガキだぞ」ごそごそっ

鈴鹿御前「ん?

あーまあ なりは小さいが
私の時代で言えば 所帯を持っても何ら不思議は無い年頃「それ 中身がしっかりしてればだろ?」

 


鈴鹿御前「それはそうだが。
大嶽丸はそこまで幼くもないぞ」むっ


九尾(だーりんよ。さすがに母親にこれはまずいのではないかのう。)冷や汗っ

 

白「そっか。
そんな大人なのか


じゃあ、大嶽丸 これちょっと見ろ」ぺしっ

大嶽丸「ん?

 

Σにゃっ!!」ぴくっ

 

 

 

ざらざら復活っ

テオドール「あー ビビりまして御座います。

ん? 彬羽さん
こんな寒い時期に何故ポニテ

 

彬羽「Σうおこら やめろ大嶽!!

当たる!お前のはさすがに怪我する!!」どたばたっ

大嶽丸「んにゃー!!!」じゃれじゃれっ

 

 

家康「Σそうか!彬羽の量の多い髪はさながら巨大猫じゃらし!!」おおおっ

蒼月「しょーもない作戦立てさせたら右に出る者ないよね。うちの魔王様」ああうん。

 

 

 

白「あれが大人か?」な?


鈴鹿御前「・・・遊び盛りの子猫だな」うん。

粋「Σあ。すげ
納得した!」おおっ

 

 

鈴鹿御前「大嶽丸すまん

孫の顔が見たくて暴走したようだ。
こう言うのはもう少し大人になってからにしようなー」おーい。

 


彬羽「Σいや手前のガキ聞こえてねえぞ!こらやめ Σあだっ」

 


千様「あらあら。解決ねー」のほほーん。

 

 

シロ「で、狩りモードに入った大嶽丸をどうやって止めるのだ?」

白「考えてなかった」うっかり。

 

 

挿音「しゃーねえ

小太郎」

小太郎「わんっ?」ひょこっ

家康「お前コタツに居たの?
番犬の仕事は?」あれっ

小太郎「シロが居るから良いかなって」わんっ!

シロ「待てい 犬ころ」イラッ

 


挿音「おう。そこは良いから
ちょいあのドラ猫吠えて追っ払い頼むわ」

鈴鹿御前「昔から 集中すると他が見えなくなる子供でなー

それ故、学問は出来るがな。」へらっ


粋「うん。大嶽丸、可愛がられては居るんだな 
やっぱ。」

 

 

 

くろねこ太郎の落書き部屋 [フォレストページ+] 夢小説対応・簡単オシャレな創作サイト作成サービス  <サイトトップへ戻る