小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

4月15日

 

 

 


江戸城

 


魄哉「・・・。」

白「・・・。」


空気ぴりぴりっ!

 

 


家康「まあ いつかはこうなる気もしてたけど」苦笑。

彬羽「だな。守る物が違うとどうしてもな」ため息っ


粋「Σなんで達観!?
この2人が喧嘩になったらタダじゃすまねえだろ!?」おろおろっ

テオドール「ご安心ください。
我が主がマジギレしたら 喧嘩の前にこの辺一帯も私達も吹き飛びまして御座います「Σ安心出来ねえええ!!」

 

家康「言って人間側のボスと妖怪側のボスだからねえ
お互いに言い分・・一瞬ならまだマシかな」ふっ

彬羽「諦めるな。
そして人間側のボスは手前だ家康。」

家康「あ。」

 

魄哉「すみません。話す前に自覚の無いバカ1発殴っていいですか?」イラッ。

白「お前 すぐ八つ当たりするの良くないぞ」

 


粋(Σあれっ 思ったより大丈夫そう?)

 

 

 

大嶽丸「その すまん。
気軽に相談すべきでは無かったか」ひそっ

彬羽「いや 問題ない
むしろ大事になってから発覚する方が大問題だ。」

 

 


家康「」きゅうっ。

 

魄哉「えー スッキリした所で」手ぱんぱんっ

白「ちょいちょい俺より酷いよな」うん。

 


魄哉「すみません。

鈴鹿山の木伐採しまくってる業者とかホント寝耳に水なんですけど

本気で幕府御用達て言ってんですかそれ?」

大嶽丸「Σえ。

人のフリして話を聞いたら確かにそう言ってたぞ!?」


魄哉「いえ。やりませんって
君等妖怪の領分に人が入り込めば何をされても文句は言えない
その代わりに 妖怪は縄張り外では人間に危害を加えない

と言う協定結んでますし」ね?

白「じゃなきゃ人間と妖怪で戦になるだろ?」うん。

 

粋「Σまさかの兄貴 ちゃんと魔王の仕事してた!!」おおおおぱちぱちっ

 


彬羽「この前も晩飯の時に話してたろうが」

粋「Σあ、あれマジな話!?

つか飯時の駄弁りで そういうの決めるってどうなんだよ」えー。


魄哉「話しやすくて良いじゃないですかねえ?」

白「だな。」うんうんっ

 

家康(アットホームなトップ達で良かった。
ひとまず人魔大戦にならずに済んだよ )ほっ

 

 

 

大嶽丸「すまん。争いにならず良かった感は解るのだが
鈴鹿山の方どうにかならんか?

俺等みたいなのはともかく 木霊達が行き場を失って」ううっ

木霊ちょろちょろっ


粋「あ、可愛い」おおっ

 

 


白「よし。 場合が場合だし先に手出したの人間側だから殴るけど良いな?」キリッ。


テオドール「お好きなタイプなのですね。
木霊さん達」木霊よしよしっ

 

魄哉「あ、どうぞ
こっちも名前語られて迷惑なんで 遠慮無くやっちゃってください」にこっ

家康「天海 僧侶が親指下にビッてしないの」

 


テオドール「ん? では最初の睨み合いはいったい?」

魄哉「それがその
何かの間違いでは そんな届け出出てたかなー?と脳内のファイルを捲ってた感じですかね?」

白「単に 魄哉ボケたかな?とか思ってた」

 


家康「お互い信頼してる様で何よりだよ」ああうん。

 

 

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鈴鹿山】

 

 

伐採業者A「ハイ コノヒノキ良イヨー!
イッチャッテー!」

伐採業者B「日本ハ何故ニコンナ良イ木材伐ラナイカ」 斧よっこらしょっ

 

 

粋「幕府どころか日本人ですらねえだろがあああっ!」ああもうっ

大嶽丸「Σそうなのか!?」ええっ


テオドール「お坊ちゃんは外国人すら見た事無いので御座いますか?」おやまあ

大嶽丸「外国の妖怪なら目の前に居るが。
あれ方言じゃ無かったのか」ふむ。

彬羽「お前さては ほぼ縄張りから出た事無いな?」成る程。

 


家康「はい、強制送還待った無し。
白ちょっとそこの縄取って」頭に銃ゴリッ

伐採業者A「Σワーーッ!!!」ひいいっ

 

白「将軍が直々に捕物ってどうなんだ?」

家康「将軍でもなきゃ 後々国際問題とかややこしいでしょ

職権乱用バッチコイだよ!」くわっ

 


粋「家康がいつになく怖え」ひええっ

家康「外交ってそんだけ難しいから」ふっ

 


白「難しいのか?」ん?

彬羽(サタンの隠し子を下僕にしてる時点でな。
人間じゃなくて良かった) しみじみっ

テオドール「人間は色々面倒に御座いますねえ」ほー。


家康「そっちは良いなあ 安泰そうで」

 


伐採業者A「私達ナニモシテナイヨー
立チ入リ禁止知ラナイ 
文字ヨメナイヨー!」じたばたっ


粋「あ。往生際悪い」

 


家康「ああそっか
知らないなら仕方無いよねえ

Σああっ! この人達が暴れるからー!

泥でぬめって足が滑ったあ!」どしゃあ!!

粋「Σ何!?何してんの!?」びくっ

 


彬羽「ああ。 こんなでもこの国じゃ立場の有る奴だってのに

手前等 ケガさせたからにゃどっちみちブタ箱行きだな」察し。

家康「ふっ」にやりっ

 

テオドール「Σ人間怖っ!!」ひいっ

白「めちゃめちゃドロドロしてるな」うわ。

 

彬羽(人間の外交なんぞ 化かし合いだしな。)遠い目

粋「カラス? お前 ちょいちょい手伝ってる政務でいったい何見てんの?」怪訝っ

 

彬羽「ともかくだ。
お前達の国では知らんが この国では国有林というのがあってな
この辺は国が管理している為 木の伐採、狩りその他は禁止されている」


大嶽丸(Σえ、知らない )えええっ


白「そう言ってたら普通の人間入らないだろ?」

大嶽丸「Σ成る程!」おおっ

 

 

伐採業者A「ンナ事知ラナイヨー」

伐採業者B「有ル物採ッテナニガワルイ」ぶーぶー。

彬羽「いやだから国の決まりでな。
そもそも海外に持って帰って売る気かお前ら
どうやってこんな物運ぶ気だ?」

 

伐採業者AB「イカダニシテ。」

彬羽「腐り倒して無駄になりまくるだろが
国に帰ってそこでやれ」

 

 

粋「作戦ザルだけど すっごいチャレンジャー」ひええっ

テオドール「こうでもなきゃ 海外に突撃等出来ないので御座いましょうね」

大嶽丸「・・そうだな」ああうん。

 

彬羽「とにかく ここの木は伐採するのは禁止されてる
ので、お前等はこれから幕府の方で
伐採業者A「知ラナイッテ言ッテルダロー」

伐採業者B「落チテル物ヲ有効活用 何ガ悪イ!」

彬羽「いや落ちてるんでなくだな「オマエラノ国ノ決マリナンテ知ルカ」けっ

伐採業者B「ソウダソウダー
コノ国ノルールヲ押シ付ケルナー」

 

テオドール「あ、負けておられますね」おや。

白「バカラス口喧嘩弱いからな」うん。

家康「また 日本語微妙に上手いのが腹立つねえ」

 


彬羽「そうか。ルールを押し付けるな か。」ふっ

 

伐採業者A「私等ノ国デハ全テ早イ者勝チ」

伐採業者B「目敏イ奴ガ正義。何カ間違ッテルカ?」ふんっ

 


彬羽「黙れここは日本だ!

国の常識通したきゃ手前の国にとっとと帰れ!それとも何だ 痛い目合わなきゃ解らねえか!!」ぶちんっ

伐採業者「Σイエアノッ!?」びくっ


彬羽「他所は他所!うちはうち!!」くわっ

伐採業者「Σオカアサン!?」ひいいっ

 

 

 

白「あ。キレた」

テオドール「あのキレ方って 万国のオカン共通なので御座いますねえ。」わお

 

 

 

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魄哉「そんなわけで
何でも親御さんに謝りたいとか殊勝な事を言われてましたし 
普通にこの国から追い出すだけで対処しました」


粋「いや多分それ 違う意味で謝りたいんだと思う」

魄哉「はい?」

 

テオドール「2メートルの大男と母上重ねてしまったら そりゃ謝りたくもなるかと思われます」うん。

 

彬羽「言う程か?」憮然っ

白「お前 大概オカンだぞ」きっぱり。

 


家康「ともあれ 海外絡みは気を使うねえ
いやー疲れた疲れた」あははっ

白「嘘つけ。 銃口ぐりぐりしてたろ」

 

大嶽丸「落ち着いている所をすまん。
その、また外国の者らしき奴が その」

一同「Σえ」ぎくっ

 


大嶽丸「そこで道を聞かれたのだが」

侍「すみもはん。道をお聞きしよごたっとじゃが」えーと。

 


魄哉「大嶽君 それ薩摩の人です
ごりっごりのジャパニーズ。」

家康「気持ちは解る」うん

 

 

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