小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

4月16日

 

 

 

 

 


一二三「だから 今はお部屋入っちゃダメなんだべ」しーっ

シロ「ふむ。瓦版のコラムか
ネタだけでも大変そうだな」

テオドール「何処で使うのか謎雑学の固まりみたいな方故 筆さえのれば早そうで御座いますが」苦笑。

 


白「そうか。たのもー
もう昼だぞ」

襖がらっ!


粋「兄上。人の話聞いてた?」

 

 

彬羽「入るなっつってんだろが」ギロッ。

白「いつになくピリピリだな
腹減りか」

彬羽「誰がピリピリさせてんだ?」ああ?

 

粋「どうどうどうどうっ 怖えから。
つか兄貴 邪魔すんなって言われてんのにっ」

白「腹減りで頭使おうとしても無理だぞ
脳ミソも空腹でサボるって聞いたし」

彬羽「ん? それはそうなんだが。

あー 昼か。イライラしてても仕方無いしな
何ぞ食べて、脳に栄養行ってから改めて考えるか」ふむ


白「そっちのが生産的だぞ」うん。

 

 

彬羽(・・Σって昼作るのも俺か!)はっ


一二三「んっとにちゃっかりしてるだなー」むう。

白「お前も腹減りだろ
子供が我慢するもんじゃないぞ」

粋(兄貴は少し我慢覚えた方が良くねえかなあ?)

 

シロ「まあ ようやく飯にありつけるので 結果オーライか」すたすたっ

テオドール「何でしたら私作りますのに「お前はやたらカタツムリを食わせたがるので 日本人にはキツイ」

 

 

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蒼月「つか休めば?」キジ汁ずずーっ

彬羽「Σまた正論を」ぐっ

 


粋「あの、この具何?」

テオドール「先程何処ぞのデカにゃんこが仕留めて来た物に御座いますね」


一二三「動物でも大丈夫な様に鳥さんのダシメインの薄味なんだべな」にこっ

大嶽丸「山猫とは言え 妖怪なんだがなあ」キジ汁ずずーっ

 


蒼月「で、何でお前 女の子の匂いぷんぷんさせてるの? 」

大嶽丸「Σぶほあ!!」ごほっ

 

一二三「汚ねえだな。」むう


彬羽「ん? 大嶽 お前」

白「バカラス 鍋傾いてるぞ。
めちゃドバドバ溢れてる 落ち着け」


粋「Σうおおシロ 氷こおり!!
カラスが火傷したああ」ひいいっ

シロ「Σだああどんだけ驚愕しとんのだ!」冷風びゅおおおっ

 


テオドール「おや?彼女が出来ましたので?生意気な」ほー

大嶽丸「Σデリカシーの欠片も無い上 なんだこの反応!!」えええっ

 

 


テオドール「で、何処の家のペットちゃんで御座いますか?」

大嶽丸「Σ家猫に手なんぞ出すか!
人間だ人間!!」


一同「Σえ。」


大嶽丸「いやあの 熊用の罠にかかってた所を偶然その」ゴニョゴニョっ

一二三「よく足ちぎれなかったべな。」へー。

 

 

粋「えっと。おめでとう
なんか腹立つけど」ぱちぱちぱちっ

大嶽丸「Σお前もか!
ああもういい! 帰
蒼月「で、その彼女の所行くの?」

大嶽丸「Σやかましわ!!」しゃああっ

 

一二三「あーあ。怒っちゃったべ
男の人はデリカシーねえだな。」キジ汁ずずー。

蒼月「うわー さすがちっさくても淑女
チクッと言われちゃったね」あははー


彬羽「手前 ロリコンの気は「Σ無いから確認しながらシメに来んな!!」ひいっ

 


粋「しかしマジかあ
なんか おいてかれた感凄え」うええっ

テオドール「いえ特に
女性は怖い物と既に学んでおります故」

粋「・・お前の歳でそれはちょっと
てか何?何処で学んで「我が主の周りの女性が尽くヤバい御方に御座います故。」

 


千様「あらー 粋君何ガッツポーズしてるの? 
あらキジ?美味しそう」きゃー

シロ「安心したのであろう
アホらしい」やれやれっ

 

 

白「で? 女の匂いってのは ホントに人間のだったのか?」

蒼月「それならどんな御嬢さんか 一目見に着いてってると思わない?」にやっ

 


粋「Σえ。それって」

蒼月「んーと。下手に手出すと危険かなあ。
メス妖怪って やっぱ喧嘩不利だから騙して連れ込んで餌取るのも多いし」


一二三「うっわ。たちの悪いツツモタセだべ」うわー。

彬羽「Σお前何処でそんな言葉を!?」えええっ

 

 


テオドール「つまり カモられました?
あの山猫」おや。

粋「ぽいな
うわ 可哀想  とかって言ったらプライド傷つきそうだし

でもほっといたら危なさそうだし」ひええっ

 

 

白「じゃ。俺等気付かなかった事にして

他の奴に偶然通りがかって貰おう」うん。

彬羽「他の奴?」ん?

 

 

 

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晴明「いやー 化け物だと勘付いたのでの、隙を見て加勢にと思ったのだが

まっさか 殺気ゼロでぶん殴ってくる系のおなごとは」ぐるぐる巻きっ

大嶽丸「何処から突っ込んで良いのか解らんが
なんでここに「良い天気なので健康的に散歩をしておった「化かす気無いだろ 性悪狐。」同じく縛られごろーん。

 


晴明「下手な嘘ならつかん方がマシぞ

しかし 色香でまどわし男ぶん殴って転がしといて踊り食いとは

山の女はワイルドよの」はーやれやれっ

大嶽丸(そもそもこんな山奥に 女1人で住んでる時点で有り得ないだろ
俺の馬鹿 )ずーん。

 

晴明「あまり気にするな
私達の様な動物系は 相手がメスだとどうしても気が緩みやすいのだ
野生のサガぞ。」ふっ

大嶽丸「いや 気にするなって言われても
厳重に縛り上げられて 無様に転がってる陰陽師目の前にしてそれはちょっと」困惑っ


晴明「誰が無様か。
そもそも私は 喧嘩には向かん。後方支援方じゃ
昔からこう言う危険なのは口先三寸で あの口煩い鳥にだな。Σあだっ無理に動こうとしたから背中のスジがっ!!」あだだっ

 

 


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【その頃 江戸城

 

挿音「親父?」


魄哉「なんでしょう 一瞬物凄く誰に向けたら良いのか解らない殺意が
こう言う時は8割あの狐ですねえ。

おりゃ!」壁に呪符ざくっ!

 

挿音「何でも良いけど 職場で呪詛やめてくんね?」

 

 


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晴明「Σお。なんじゃ今背中に程よい刺激が
背中のスジが治ったわ」おおっ

 

大嶽丸「何か知らんが良かったな」ぜーぜーっ


晴明「ん? なんだ私が背中ツッとる間に 縄脱け頑張っておったのか
その手のは暴れても痛いだけでどうにもならんぞ」

大嶽丸「Σ喧しい!お前が頼りにならんからだろ!
陰陽師なら 術の1つも使って縄を焼くとか「それを危惧されて 両手塞がれとるのだがの」腕拘束済みっ。

 

 

大嶽丸「・・・

Σだあああ!それこもこれも俺のせいだ 呪いたくば呪え!!
死後は自ら志願して衆合地獄に堕ちてやる!!」うわああごろごろごろごろっ!


晴明「いきなりキレるな怖いわ。
猫科はストレスに弱いのう

これくらいで邪淫の罪で堕ちる地獄行きにはならんだろ
鈴鹿の奴 息子にどんな躾をしたのやら」


大嶽丸「あの母上だから
俺はマトモに生きようと思ったんだ」大真面目っ

晴明「・・ なんかすまん。」すごく納得。

 

 

大嶽丸「しかしそれもここで終わりの様だ。
アホな真似して 他の妖怪に食われて終わる
何とも笑えない人生だった」諦めごろーん。

晴明「いや 終わらんと思うぞ。 心底打たれ弱い

だいたいあやつ等も把握して Σあ。」はっ


大嶽丸「いやバレバレだからな?
じゃなきゃ出不精のお前がこんな所・・

何故に縄が解けてる」おい。

晴明「ほどけとらんぞ
ほれ 結び目そのまんまであろ?」な?

 

大嶽丸「Σ細かい事はどうでも良い!
なんだどうやって

Σはっそうか お前は狐!」はっ


晴明「いや 私は半分しか狐では無いのでな
化けられるのは首から上のみぞ

よって、頑張っても狐フェイスの人間じゃい」

大嶽丸「Σ妖怪より妖怪ぽい!!」ひえっ

 


晴明「ちっと工夫をしたのよ

ほれ、頭殴られてクラっとはしたがの。縛り上げられておる時は意識は保っておった
ゆえに

両腕を縛られる際、こう 手首の内側をくっつけるのではなく
手首の骨と骨をくっつける様に横に並べるのだ
さすれば 後で角度を変えればスポッとな」

大嶽丸「お前、陰陽師ではなく 奇術師の間違いじゃないのか?」

 

 

陰陽師「似たような物よ

まあ詳しく語るなら ピー助が一時期手品にはまっておってな
ぶっつけ本番で脱出マジックしましょうとかって あの馬鹿たれやりながら覚えますじゃないってんじゃ」けっ。

大嶽丸(この国の陰陽師は頭おかしいのしか居ないのか) 納得。

 

 

晴明「よって 人の世も妖怪の世も器用でなきゃ生き残れん
お主も精進せよ!

くおら 性悪女妖怪!! 
覚悟せい!」扉蹴りっ!


女妖怪「Σげ!どうやって!?」ひいっ

 

晴明「希代の陰陽師に不可能はない!

行け!大嶽丸!!」びしっ

大嶽丸「あ。俺の縄までいつの間に
Σじゃなくて俺が行くのか!?」えええっ


晴明「私は喧嘩出来んと言うとるだろ!」どやあっ!!

 

 

 

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与一「ん?なんだ庭のあれ
誰か生き物でも飼ってるのか?」おや。

石燕「ん? ここの庭に来るのなんて野良猫と雀くらいっしょ?

あー こりゃあ」 ふむ。

 

 

 

 

白「なんか合わせる顔がないとかって 出てこないんだけどな?」首かしげっ

テオドール「なら何故にこの辺ちょろちょろしてるので御座いましょう?」むう。


千様「傷心なのよ。優しくしたげてー」苦笑

 


晴明「にゃん公は繊細で生きにくそうじゃのー。」ふんぞりっ

蒼月「うん。狐なら 図太かったのにね」はいはいっ

晴明「シモ特化の蛇に言われたかないわい」ふんっ。

 

 

 


彬羽(さすがにこれをネタにするのは  

・・人でなしだな。ボツ)うむ。

 

一二三「かつぶし撒いたら出てくるべかな?」

粋「つか せめて茶碗にしてやんね?」餌入れに煮干しざららっ。

 

 

 

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