小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月28日

 

 


晴明「町の方は賑やかじゃのー

役人の類いが 手薄になるで、あまりはしゃいでもおれんのにのう」さむさむっ

 


家康「うん。当たり前みたいに入ってきてコタツに入ったね」ああうん。

晴明「ミカンはな。
揉むと甘くなるのだぞ?」ミカン揉み揉みっ


千様「ここまで他所で全力で寛げるのも凄いわあ」あらまあ。

 


蒼月「何? 役人って年末少ないの?」

小太郎「公務員だからな。

幕府関係は 1部を除いてみーんな今日で仕事納めだ。
年末勤務は当番制だけど 特別手当出るぞ」わんっ

蒼月「マジかよ 
年末年始何ぞトラブルあったらどうすんだよ」えー。

 


晴明「そこは新年まで あれやこれやの捜査も手が足りんでの。

自分で始末をつけても足がつきにくいと言う

蒼月「Σ公務って そんなんで良いの!?」えええっ

 

家康「だからと言って 役人の皆を 年末年始まで働かせるのもどうかと思うし」うーん。

蒼月「Σ慈悲深いのか適当なんだか 徳川マジで大丈夫!?」ひええっ

 

 

晴明「毎年 それでどうにかなっとるしな」

千様「まあ 精神的、物理的にも今年の汚れ今年の内に的な?」


蒼月(実質 幕府公認の闇討ち期間じゃないかよ) ひええっ

 


晴明「ま、人間そう言う期間も必要であろ

何でも全て幕府が管理する様になっては面白うない」せんべいぼりんっ

家康「それもそうだねー」へらっ


小太郎「お前は納得しちゃ駄目だと思うぞ。家康」わんっ

 

 

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【芝居小屋 楽屋】

 


テオドール「成る程 公務員のほとんどは今日で仕事納め と。」へー。


挿音「ほとんどはな

俺等みたいのは 親父が仕事してる以上休めねえけどよ。

ほれ、陣中見舞い」団子の包みっ


粋「Σおお!助かる!
皆年末へとへとなんだよな」わーい

 

テオドール「意外とお気遣いの いえ何でも御座いません

と言う事は天海様と忍の皆さんは 今年もギリギリまでお仕事の『ごく1部』と言う事で」ふむ。

挿音「おう。此処でテロでも起こされたらたまんねえしなあ」やれやれっ

 

テオドール「いっそ皆でせーの!で城を空にしてお休みに入って

乗っ取られたら新年と共に焼き払ってしまえば

挿音「んな血塗られた新年嫌すぎるわ」引。

 

 

テオドール「そうで御座いますか?
炎には浄化の効果が有るので御座いますよ」えー。


挿音「西洋のノリは解んねえわ

つか、炎と言えば お宅の発火兄貴はよ?」

粋「何そのアダ名

兄貴も 年末ギリまで出番有るから 昼休み中に奥で仮眠して

Σあ。」

 

 

小豆洗い「あのー 私、小豆洗いと言いますが
年末年始 店が閉まっちゃうと 私何処で小豆買えば良いんですかね?」小豆しょりしょりっ

白「・・買いだめとけば良いんじゃないかな?」眠っ

 

 

粋「Σやめたげて!
兄貴今ホントにバテてんだから寝させたげて!!」ひいっ

小豆洗い「いやーしかし
小豆洗いが小豆洗わんと何になるんだって話ですんで

そうか、買いだめかあ
Σあ。そんな金無かった」はっ

 


テオドール「でしたらこちらを。

お手玉の中身は大概小豆に御座います」お手玉に五寸釘ざくんっ


びいいいっ

小豆ざらざらざらっ。


小豆洗い「えーと。何だか凄くすみませんでした」

 

粋「テオ 怖い怖い」どうどうっ

挿音(つーか。芝居小屋ってお手玉有るのかよ) キセルふーっ。

 


テオドール「全く 朝からしょーもない相談ばかり

我が主には 昼間の顔も有らせられると言うのに」ぷんすかっ

 

挿音「朝からこんななのかよ?」

粋「なーんか年末ってやり残した事あんじゃね?てなるぽくてさ
特にやる事無い妖怪達も 変にそわそわするっぽくてさ」うーん。

 


白「魔王って大変なんだな」うつらうつらっ


挿音「いや。何だかんだで お前話しやすいんだろ

トップにしょーもない相談とか、考えても見ろよ?
この国の奴が うちの親父に 今日の夕飯の相談するような物

テオドール「ご近所の奥様方がよくされておられますよ?」

 


挿音「・・年末年始こそ、其処らウロつかねえ様に言っとかねえと」ずーん。

粋「袈裟姿の癖に 其処らの井戸端会議に普通に馴染むもんなあ」うん。

 

白「よし、今度こそ寝るぞ
ホント寝るから 誰か来たらもう追い返してくれ」奥によれれっ

挿音「役者も大変だなおい」

 

狸囃子「あのーすみません

オイラ夜中に何処からかお囃子が聞こえると言う怪異なんですが
テオドール「除夜の鐘が聞こえないんで自重して下さい
ごちゃごちゃ抜かすと狸汁に致しますよ」


狸囃子「Σ了解しましたあっ!!」ひいっ

 


挿音「テオの奴 今年1年で偉く逞しくなったな」へー。

粋「いや疲れてるだけ

俺等も 朝からドタバタでやっとこ休憩なんだよ」とほほっ

 


テオドール「雑用ですらこの疲労
主演やっておられる我が主は如何程か!!

ご安心を!休息を邪魔する者は私が全て排除致します!!」うがああっ!

 

白「うん。テオうるさい」


テオドール「Σだああ申し訳御座いません!!」


灰ざらっ。

 


挿音「疲れてる分 いつもより打たれ弱えな」うわ。

粋「Σ畳の上で灰になんのやめてくんねえかな!?」ひええっ

 


皐月「はいはいはーい。昼休み終わるで
そろそろ用意してんかー」手ぱんぱんっ


白「Σ!?」

 

皐月「アンタもな 二足のわらじはエエけど。
キツいんなら 魔除けの札でも貼っときや?

それで仕事に支障でたらはっ倒すで。」すたすたっ

 

白「魔除けって 
俺が居たら 焼き切れるだろ そんなの。」えー

 

挿音「何? 張り倒されんのかよ
魔王が?」ひそっ

粋「皐月ならやりかねねえわ。

よし、俺等も午後の部のアレコレ行くぞテオ」

テオドール「か、かしこまりました」ざらざら復活っ

 

挿音「つくづく専用楽屋持ちで良かったな あいつ

気張れよー。」

 

 


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彬羽「そうか。
手前等の所にも来たか」ため息っ


粋「Σて、事は お前の割烹にも!?」ひえっ

彬羽「だな、俺の方はややヤバめと言うか

ウブメが 新年で浮かれてるガキ共を見ると 持ち帰りたくなるが何人までなら良いかとか
粋「Σ何人でも駄目だろ!!」ひえっ


彬羽「安心しろ。
1匹でも拐ったら その場で羽毟って 正月料理にしてくれると言ったら飛んで逃げた」くくくっ

テオドール「あ。彬羽さんも大概疲れておられますね」うわ。


粋「Σ同じ鳥としてどうなのそれ!」ひええっ

 


石燕「飲食店と芸能人は この時期大変っすよね」苦笑。

小太郎「石燕は無事仕事納め出来たのか?」わんっ

石燕「何とか今年も締切は守りきったっすよー」のほほーん。

 


家康「魔王もその副官も 二足のわらじが辛そうだねえ

せめて片方だけならね」

晴明「ん? ではこう言うのはどうじゃ?
化物絵師 ちょい紙と筆を寄越せ」

石燕「ほい?」

 

 

 

 

【割烹春一】

 


ひな「あー。今日も疲れた」ふう

 

朱禅「御客が来たら来たで大変 って贅沢な悩みだよな 」苦笑。

ひな「ねえ。
いつもは閑古鳥

ってあれ?シロさん 忘れ物ですか?」


シロ「いや、届け物をしに来た

あの家出は俺が 1番寒さに強いしな」ふっ

朱禅「いやお前末端冷え性

あれ?それ何?」

 


シロ「年末年始。無事に営業をする為に こちらの貼り紙を表に貼らせて貰いたいとの事だ」

ビラぺらっ!


ひな「『本日の魔王は終了しました』 ?」えー。

シロ「安心せい。
普通の人間には見えぬ文字だ。」

 

朱禅(Σいや、ひなは何で読めてんの!?)ええっ

 

ひな「あーそれなら

はいはい成る程。魔王様も王様ですからね
公務員みたいな物ですしね」はいはいっ

朱禅「Σいいの!?その認識でいいの!?」えええっ


ひな「良いんじゃない?
これならしょーもない相談で彬羽さんもイライラしないだろうし」

朱禅「Σ結構ヤバめの相談来てた気するの俺だけかな!?」えええっ

 

シロ「問題ない

やらかしたら新年の業務後 まとめて処置に当たる。と此処に小さく書いておるしな」ほれ

ひな「あら 悪質健康食品の表示みたいですね」あらまあ。


朱禅「Σ根本的な解決になってなくない!?」えええっ

 

シロ「俺に言われても知らん

俺とて有象無象より 自分の知っとる奴等が無事年越せる事のが大事だしな」ふんっ

ひな「まあ 全部を守ろうとするのも無理が有りますしねえ

あ、此処貼っときます?」

 

シロ「うむ、頼んだ。
芝居小屋にも1枚貼らんといかんのでな」


朱禅「え、

これで 良いの?」ええー。

 

 

 

江戸城

 


挿音「って事で妖怪側は ボスが仕事納めしたみたいだけどよ?」

魄哉「いえ。それで僕まで休んじゃったら マジでこの国 無法地帯になりますからね?

ギリまで僕も君も休めません」


挿音「駄目か。」ちっ

 

 

 

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