小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月25日

 

 


【常春の里】

 

 

翡翠「げ。

何ですかこの格好!」ぎょっ

 

 

朔日「何でも これがサンタの正装らしくてね」赤いもこもこ服っ

翡翠「は? どこの三男坊ですか」

 

 

夕霧「翡翠ちゃん 三太じゃなく サンタクロース。

ほら、 今日人間共はクリスマスって奴でさ」ほらほらっ

翡翠「ん? 
ああ、あの 何でも夜中に子供の家に忍び込み贈り物をしていくと言う

あ、ネズミ小僧的な」手ぽんっ。

 

旭「間違ってねえけど 根本が違えな。
サンタが配ってんのは盗品じゃねえな」

翡翠「Σ何!? 自腹で世界中の子供に贈り物をしているのか!?」驚愕っ

 

 

朔日「翡翠は頭は良いんだけど
真面目過ぎて 即座にフィクションをフィクションと捉えられ無いんだよね」うーん。

夕霧「てか、ソリが空飛ぶとかどう思ってるんだろ」

 

 

翡翠「そこはそう言う特殊能力持ちでは?」真顔っ

旭「この里で生まれたら そりゃこうもなるか」ああうん。

 

朔日「仮に高速で飛行が可能だとしてもだ。

 

一晩で世界を回ってたら 音の壁にぶつかるか
その前に空気との摩擦で サンタが消滅するんじゃないかな?」

翡翠「それは確かに Σはっ!まさか 幻の瞬間移動能力者!?」おおおっ

 


旭「いつまで続くんだ 
この頭悪い会話」おーい。

 

 

 


間。

 

 


翡翠「成る程。ほんのりとしか存じませんでしたが、サンタクロースと言うのは童話で。

と言うか 今年は長が『クリスマスがしたい』とか言い出されませんでしたので、その様な行事失念しておりました。」絵本ぱたんっ

 


夕霧(クリスマスの絵本とか 何処から持ってきたんだよ。王サマ) 引。

 

 


翡翠「で、何ゆえ あなた様がその様な格好をされておられるので?」ギロッ

朔日「何を警戒しているのかな?

いや、私も王として色々考える事があってだね。 「すみません付けヒゲやめて下さい。
髪真っ黒なのに 何故ヒゲだけ真っ白なんですか」

 


朔日「心配しなくても大丈夫!
さあ!翡翠もこれを着ようか!!」サンタ服びらりっ!


夕霧「Σまさかの2着目!!」ひえっ

翡翠「Σすみません! 何処で手に入れられるのですかこんなの!!」

 


朔日「まあまあ、とりあえず着てみなさいって暖かいから。
あ、上から着れるちょっとゆったりサイズだよ」

翡翠「はあ。

あ。ホントに暖かい」ほかっ。

 


夕霧「アンタなんで翡翠ちゃんのジャストサイズ知ってんだよ」おい。

朔日「さあ?」ふっ


旭(目計り か。)ああうん

 

 

翡翠「で、私はこの後どうすれば良いので?」


朔日「愚問だね
サンタは子供に夢を配るもの

 

うちの一族は寿命が長い分 子供が少ない。

そんな一族の宝たる子供達が健やかに育てる様
宮の宝物庫から何ぞ贈り物をだね」

翡翠「Σなんと お情け深い!!」おおおっ

 

 

朔日「しかし、私は普段から気軽に外に出るなと言われているだろう?
だから 配るのは翡翠にお願い出来ないかなー?と」チラッ

 

翡翠「もちろんですとも!!私全力で長の代打勤を
あ!サンタ代打ですね ヒゲつけねばっ!」ごそごそっ

夕霧「Σうわああ付けヒゲやめてええ!!」


旭「緑髪に真っ白ヒゲもどうよ。」なあ?

 

 


朔日「では頼んだよ

誰に何を配るかは 翡翠に任せるよ」にこっ

翡翠「お任せください!!
里の名簿が有りますので
1人も欠かさず 贈り物をして参ります!!」だっ!

 

 

夕霧「Σあああヒゲ着けたまんま行っちゃった!」ひいっ

旭「つーか。この里 常春なのに、あんな格好でうろついたら暑

ん? おい。王サマどこ行ったよ」

夕霧「ん? 

あれっ」きょろっ

 

 


旭・夕霧「やられた。」はっ

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

一二三「わーい! サンタさん来ただーー!」ひゃほうっ

彬羽「そうか。良かったな」


一同(まーた いくらかけたんだろう)うわー。

 

 

粋「つか、俺も起きたら枕元に謎の包みが」困惑っ

家康「Σぶはっ!!」

粋「なんで笑うの」おい。

 

蒼月「なんでって そりゃガキ扱いって事だろ。」


テオドール「頂けるなら ありがたいでは御座いませんか。」

シロ「いや しかし、ガキ扱いはな。」うーん。

与一「で、中身は?」

粋「御守り?」困惑っ

一二三「色々解りやすいだべな。」ああうん。

 

千様(この辺全員 サンタさん来たわね) ああうん。

 

 

彬羽「お前も大変だな」

白「何が?」しれっ

彬羽「財布的に
いや、何でもない」

 

 

 


朔日(ふむふむ。
案の定 イベント満喫してるね。

さて、ここでサプライズと来れば さすがのポーカーフェイスも驚くだろう。

年に1度くらいはしゃいでも


ん?)

 

 


テオドール「で、何故に先程 雪の上にお団子を置かれて居たので?

タヌキでも餌付けしておられるので御座いますか?」

白「あーうん。
そうだ タヌキだタヌキ」うん。


一二三「えー!タヌキさん!?見たいだ!!」

白「タヌキは臆病だから、覗いたりして脅かしたら居なくなるんだぞ」


一二三「そうなんだべか?

へー タヌキってサンタさんみたいだべな」ふーん。

 

 

 

小太郎「Σおい! 置いてた団子が 饅頭になってるぞ!」わんっ

家康「Σ 木の葉でどろん!?」えええっ

粋「それ 食べようとしたら馬糞でしたとかじゃねえの!?」ひええっ

 

 

 

石燕(何してんすか
この 破壊神と創成神。)察し

 

 

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