小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月21日

 

 


【幕府公営診療所】

 


人魚「採血 ですかあ?」あらー。

 

ダミアン「だそうな。
私達の体は 自然の動植物とは多少違う、
そこで人間の病に効く成分が発見出来るやも。との事でな」

 

人魚「確かに 私の血肉食べると不老長寿になるとか言われてますけどー。


Σ まさか薬として売りさばかれる!?」はっ

飛天「俺はどんな悪徳医者?」えー。

 

 

ダミアン「安心されよ人魚殿。

飛天殿にそげな真似が出来るなら こげな貧乏暮らしはしとらん」

人魚「あー。それもそうですね」にこっ


飛天「うん。納得する所そこなんだ
まあ良いけど。

と言う事でちょっとチクッとするけど

人魚「すみません。注射は嫌です」

 

 

飛天「・・わざわざ西洋から取り寄せてるのに?」えー。

人魚「その手間は私に関係無いですし、
そもそも なんで人間の為に私が痛いの我慢しないといけないんですか?

私、前に1度 人に干物にされてますしー」

 


粋「ド正論だな」うーん。

テオドール「考えてみれば 敵意こそ無いように御座いますが
人間に好感を持ってる感じも致しませんね。この方」納得。

 

 

人魚「あら 居たんですか。
私が人間襲わないのは お宅の魔王様に逆らったら焼き魚だからです。

って、お二人 既に血を引っこ抜かれたんですか?」あらー


粋「んー。まあ」苦笑

テオドール「吸血鬼が採血されるって どうなので御座いましょうかねえ。」袖直しっ

 

飛天「ちなみに まだ軽くしか調べてないけど
ダミアンのと 偉く成分が違うんだよなー。

同じ吸血鬼でも 血を吸うか吸わないかで違ってくるのかな?」カルテぺらっ

人魚「そうなんですか?面白い」へー。

 

 

白・彬羽(そりゃ 半分はサタンの血だしな。)

 


テオドール「あー 採血って恐ろしゅう御座いますねえ

針が刺さる前に 三回程灰になってしまいまして御座います」苦笑。

粋「お前それ 注射ガン見してるからだろ」

テオドール「見ないで いきなしドグサッと痛い方が嫌では御座いませんか?」えー。

 


人魚「そんな痛いんですか?」

飛天「・・いたくないよ?」にこっ。

 


ダミアン「む? 副官殿も来ておったのか?
カラス天狗の血なら飛天殿本人ので良いのでは」おや。

 

彬羽「いや 俺は採血じゃなく

コイツが暴れた時の為にだな。」チラ見っ

白「採血我慢したら飴玉くれ

たから良いけどな」むっすー。

 

人魚「ここ動物病院でしたっけ?」

テオドール「カラスも魚もコウモリもおりますし 間違っては居ないかと


あれ? そう言えば我が主は何者だったので御座いましたっけ?」おや。

粋「うん。あんなんでも竜神様な 神様な。

来年の干支な。忘れないでやって」

 

 


人魚「そうだったんですか

カナヅチさんだし思いも寄りませんでしたー」のほほーん。

白「・・・。」

 

ダミアン「すまん。悪気は無いのだ」冷や汗っ

 

 


飛天「んー。サンプル結構取れたけど こう言うのって種類は多い程良いしなあ

不老長寿伝説のなら 何処ぞの鳳凰のも有るけど
もちょい欲しいなー?」チラッ

 

彬羽「Σは?鳳凰って
採血したのか!?

この時期に!?」えええっ

飛天「したけど?」きょとんっ

 


白「あいつ痛みで 政務グダグダになってないかな?」

人魚「へー。そんなに痛いんですか」ほう

 

粋「Σあ。ますます採血させてくれなさそう」

 

 

飛天「仕方ない

年末に食えと常連さんから頂いた秘蔵の鮭トバが有るんだけど」ふふふふっ

人魚「Σうっ! 何気に高いお魚!
そして 酒呑童子さんの好物!!」くっ!

 

 

白「病院の常連て何だ。」


テオドール「待ち合いで群れておられる お爺さんお婆さんでは?」

粋「飛天の治療いってえのに
よく通いに来れるよな」ひええっ

 

 

 

飛天「と言う事でどうだろう?
ほんのちょっと ちょっとだけだから
怖い事何もないから
ちょっと奥に行こうか」じりっ


ダミアン「飛天殿、最高に変態ぽいぞ。」引。

 

 

 


間。

 

 

酒呑童子「で、何で俺等まで呼び出されんだよ」あくびっ


粋「鮭トバ貰えるし、人魚の姉ちゃんもお前がやるならやるだろし
そうなんないと飛天が引かないだろうし

で、お前なら 血余ってそうって事になって」えーと。


酒呑童子「余ってても わさざ血出して くれてやる気はねえんだけどな」おい。


茨木童子「まあまあ、

そんな大事でも無いだろ?
ちょこっと針刺して終わりだし
こんなの針治療みたいな物だろ。
ほら 見てろって」袖捲りっ

飛天「お。さすが年長者
じゃ、失礼しまーす」おおっ


茨木童子「そりゃあこんなのでギャーギャー言ってたら 鬼は勤まらな


ぶすっ。

 

茨木童子「・・・。」

 


粋(Σ一瞬 眉毛がピクッて!!) 

テオドール(で御座いますよね!
飛天さんのアレ 針てか畳針ぶっ刺されたかと言うくらいの激痛に御座いますし!

てかよく あんな張り付いた笑顔をっ)ひええっ

 


飛天「よっし採れた
おー。凄い 血がサラッサラ?」 ん?

ダミアン「あー。茨木殿は菜食主義であるからな」ほう。

飛天「うわ。此処までなんのか。凄っ」ほー

 


茨木童子「な、何て事無かったな

ほら 次お前とっとと行けよ あ、くれぐれも声出

酒呑童子「何でポーカーフェイス貫いたのに 色々駄々漏れにしちゃうのお前。」

 

茨木童子「言わないとお前絶対騒ぐだろ!!」くわっ!

酒呑童子「Σ俺に当たんなや!
何!?そんな涙目なるくらい めためた痛いの!?」えええっ

茨木童子「おうよ!渡辺綱に腕切り落とされた時を思い出したわ!!「Σどんだけ!?」

 

 

ダミアン「この二人を呼んだのは失敗だったかもしれん。」うーん。

 

人魚「逆に皆さん 良く耐えられましたねえ」しみじみっ

粋「Σうおもう他人事丸出し!!」

テオドール「途中で灰になったら やり直しとか申されますとね」遠い目っ

 


白「なんで腕は良いのに こんな注射は下手なんだ?」むすっ

彬羽「だな。
大きい神経を避けて打てば さほど痛まんはずなんだが」うーん。

 


飛天「避けてないから?

そんなん無視して 大きい血管ねらった方が確実だし」真顔っ

粋「Σまさかの効率重視!!」

 

 

白「サンプル全部燃やして良いかな?」

テオドール「もっかい寄越せと言われるだけに御座いますよ?」どうどうっ

 


飛天「だってお前等 怖がって逃げまくるから 危なっかしくて。」えー

彬羽「Σお前のその思考のが危ないだろ!
動物は 医者=嫌な物と1度覚えたら後々面倒なんだぞ!!」


飛天「あ。そっか」しまった。

 


酒呑童子「あーもう 

この寒いのに寒い部屋でいつまで付き合わすんだよ。
俺あとっとと帰って寝たいんだよ

ほれ。逃げも隠れもしねえから マトモに採血しろ。


でもって それならお前も血くらいくれてやるよな?
それで解決だよな?」

人魚「へ?
あーまあ 痛くないなら良いですが」

 


ダミアン「Σおお! 酒呑童子殿
まさかのこの流れで男らしい!」おおおっ

茨木童子(痛くない注射も出来ると聞いて  俄然やる気になったな。) ほー。

 


飛天「んーじゃあ 神経避けて行ってみるか

うわ。部屋冷えてんのに血管凄い出てんなあ  さすがは鬼のボス。

じゃ。いっきまーす」

 

 

 

ぐさり。

 

酒呑童子「Σあっだああああーーっ!!」


パンッ!

 


ダミアン「Σうおお!筋肉で針が砕け散った!!」うぎゃああっ

粋「Σちょこれ 針血管の中入ってねえ!?」ひええっ

 

 

白「普通に 注射ド下手くそだったんだな。飛天」うわ

彬羽「だな。
そしてこれは」冷や汗っ

 

飛天「ごめん彬羽
これオペ要るわ
助手頼んだ」袖捲りっ

酒呑童子「Σ待てやゴラアア!!!」

飛天「ごめん。怒りの声は後で」麻酔ぶすっ!

酒呑童子「Σぐっ!」

 

 

人魚「Σいやああ酒呑童子さーん!
私をおいて逝かないでー!!!」うわーん!


ダミアン「だ、大丈夫であろう

Σあ!最悪人魚殿の血を使えば
人魚「成る程!絞ります!」ざくっ

一同「Σわーーっ!!!」ひええっ

 

 


魄哉「すみません やっぱ仕事になんないんで鎮痛剤下さ
Σうおお何事ですか!?」ひええっ

 

 

 

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ーーーーーーー

 

 

家康「で、酒呑童子は大丈夫だったの?」冷や汗っ


粋「んー まあ
人魚の姉ちゃんの血が増血剤になったつか」ぐったり。

千様「人魚の血って そういう使い方なのね」ああうん。

 

 

彬羽「血なら後から止めりゃ良いってんで、めちゃめちゃ切り開きやがってあの野郎。
こっちの寿命が縮む」げんなりっ

テオドール「それに耐えて助手出来る彬羽さんも大概と申しますか
いえお疲れ様で御座います」

 

 

千様「で、魄哉は?」せんべいぼりぼりっ

白「飛天が手術疲れでドロドロのまま寝ちゃったから 血の分析?てのやってる」


家康「今回血の収集頼んだのあいつだからね」うん。

粋「Σそうなの!?」えええっ

 

家康「天海は幕府の為になる事なら何でもするからねえ」うん。


白「諸悪の根源か」ふーん。

彬羽「飴玉貰ったんだろ
我慢しろ」

 

 

 

 

コマ『パピー

何を首傾げてるの?』カタタッ

魄哉「あーいえ

血の収集を頼んだ筈なんですがね。

 

樹液?」はて?

コマ『なんで?』はい?

 

 

 

 


茨木童子「お前の血見たけど 偉くドロッドロだったなー」わははっ

酒呑童子「Σうっせえ!心身共に植物属性と違って こちとら肉食なんだよ!!」


ダミアン「うむ。あれだけの手術の後 即食える辺り さすがだな。」

人魚「たーんと食べてくださいね
あ。焼き魚食べま「Σ要らねええ!!!」

 

 

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