小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月10日

 

 

 

蒼月「ふんふーん」鼻唄っ

 

千様「あら蒼月君
またお出掛け? この寒いのに」

蒼月「ちょっとね
厚着してきゃ冬眠しないでしょ」襟巻きぐるりっ


家康「ちょっとなのに そんなぐるぐる巻きなんだね
蛇も大変だあ」うわ

 

 


粋「買い物なら俺ついでに行ってくるけど?」
蒼月「いらないいらない 俺じゃなきゃ意味ないしー」


粋「へ?」きょとん。

 

テオドール「お察しください
あの怠惰な蛇が あれだけポジティブになると言う事は」

 


一同(女か。)

 

蒼月「うん。揃って生ゴミ見る目やめてくれる?」

粋「極端過ぎなんだよ お前は」引。

 

蒼月「えー、健康だと言ってよ

じゃ いってきまーす」たたっ

 

テオドール「ホントそろそろ 変な病気で担ぎ込まれそうに御座いますねえ」うっわ

家康「同感だけど、
未成年がそういう事 さらっと言うのやめようね?」

 

 

 

与一「今度はどんな女なんだろうな」ふむ。

石燕「見る度違う人連れてるっすからねえ

・・ちょうど版元に用事っす。
ついでに後をつけてみやすか?
でもって良い所で邪魔してやりやしょ」にやっ

 

 

千様「石燕さんも大概 
嫌な時だけアクティブよねえ」あらー。

 

 


ーーーーーーーーーー

 

 

 

石燕「お?あれっすかね?」石垣に隠れこそっ

与一(何やってるんだ
この三十路男。) 

 


石燕「だって 見たくないっすか?あのエロ蛇カモってる女の顔。」

与一「Σうおお取り憑いてるせいで 微妙に意識共有しとるの忘れてた!思考筒抜け!!」ひえっ

 

石燕「いや、なんで忘れれるんすか。

ま、自業自得だとは思うんすがね
あんのエロ蛇 逢い引きの時ゃあ全額自分持ちとかやってんしょ?
それで毎度貢ぎ倒して金ねぇんしょ?

なんちゅーか あっしならそれで喜ぶ女は願い下げっつか
どんだけのもんなのか興味が


与一「要するに ダチ誑かすの大概にしやがれ 腐れアマ。と言ってやりたいんだな」あーはいはい

石燕「全然違うっすね

何聞いてたんすか こんガキャ」けっ

 

与一(ある程度意識共有してるからモロバレなんだがなあ。)うーん。

 

 

 

蒼月「お! お花ちゃーん 
こんな所で奇遇

お花「ごめん。ツケ払ってからにしてくれる?」冷ややかっ

蒼月「Σう  が、がんばりますっ」ううっ

 

 


与一「おい、秒でフラれたぞ」

石燕「お店のお姉さん相手で ツケ払ってなきゃそらフラれるっしょ」ああうん。

 

蒼月「ちえー・・

仕事関係無く仲良くしてくれても良いじゃん」

 

石燕・与一(Σいや 仕事だから相手されてるだけ!気付け!!)

 

 

 

蒼月「ま、いいや
遅刻しちゃうし」くるり


与一「ん? 待ち合わせの相手は他に居るのか
だよな。そりゃあな」ほっ

石燕「これから待ち合わせだっつのにナンパって
何考えてんすか あの人」ドン引きっ

 

 

 

 

蒼月「あ!こっちこっち」手ぶんぶんっ


女「え?」振り返りっ

 

 

蒼月「あーもう 何寝惚けてるのかなあ。
俺だよ俺」くわっ

蛇眼発動っ!


与一・石燕「Σえ゛」

 

 

女「えー・・ あ、久しぶりー
元気にしてた?」

蒼月「うんうん。やだなもう
小春日和だからって ボーッとしちゃってさあ」

女「あはは ごめんなさい」

 

 

与一「Σちょっ
今 蛇眼っ


ええええええーー!?」あわわわっ

石燕「あんのエロ蛇
まっさか そこらの娘さんに催眠かけて ナンパの手間省こうって

法にひっかからんだけで立派な犯罪者じゃねえっすか!!」くわっ!

 

通行人「Σ!?」どよっ

与一「Σおい落ち着け!
何大声で叫んで 「Σお子様は黙ってろてんすよ!
あの野郎! マジで妖怪の風上にもおけねえっす!!」だっ

与一「Σあああ変な所真面目!
これだからオタクは 「スレてねえと言いんさい!!」くわっ


与一「Σ三十路男 無駄に細かい!!」ああもうっ

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ずざざっ!

 

石燕「ちいっ!見失ったっす」ぜーぜー

与一(そして 三十路男、体力がない。)
石燕「ぶっ飛ばされたいんすかクソガキ」ぜーっ

 


与一「うわ。筒抜け面倒臭い

しかし蒼月の奴何処に。
ん?待てよ 女を引っかけたと言う事は」えーと。

 


石燕「成る程そこらの宿とかっすね!
さすが思春期! アレな事には察しが抜群っす!」だっ!

与一「Σあああ筒抜け辛い!!
そう言う事は読めても言うなああーーっ!!」うわああっ

 

 

 

間。

 

 


石燕「・・・ぜひゅー。」ぐたっ

宿の受付「あのー。
大丈夫ですか?」困惑っ

 

与一(私は相当頑張らねば 一般人には見えんしなあ

どうしたものか。)きょろっ

 

石燕「す、すんませんっ
ここにぜひゅー
眼帯のチャラい男と女の人の二人連れ 
万一来てたら 犯罪を阻止 げほっ!」

宿の受付「へ?
Σえ!?さっきの!?

え!犯罪って!?」えええっ

 

与一(Σ受付 口軽っ!)

 


石燕「Σうお!ビンゴっすか!
与一さ Σうごほっ!!」げっほげほっ

与一「Σだああ大人しくしてろ虚弱体質!!
行けば良いんだろが!」ああもうっ

 

石燕「げっほ !

半透明で宿の壁すり抜け倒しでゴー!!」指差しびしっ!

与一「うっわ いちゃこく所じゃない!
了解した!!」ひゅんっ!

 


宿の受付「?」

 

 


ーーーーーーーーーー

 

 


蒼月「ん? なんか騒がしいな此処
悲鳴? 何 昼間から皆何してんの?

ま、いっか。」


女「ねー。

けど、何年ぶり?
変わってなくて安心したわー」にこにこっ

 

 

蒼月「あーうん。

成る程ねえ。

そうやって 捨てきれない思い出とやらにつけ込んで 入り込んでとり憑いたって奴?」ふーん。

 

 


黒い影ずるるるっ


蒼月「うん。無駄無駄

蛇眼で上書き出来た時点で アンタじゃ俺には勝てな


Σぶっ!?」

がいんっ!

与一「こんの色魔がああ!!」うるあああっ!!

 


蒼月「Σちょっ!何すんのいきなり
つか何処から生えたのクソガキ! 此処18歳未満御断り
与一「Σ私かて好きでこんな所来るかああ!!」涙目っ

蒼月「何で泣いてんの!?

Σあ!さっきの悲鳴もお前!?
どんな部屋に乱入しちゃったの!!」ひえっ

 


女「え? あれっ?

久しぶり? え?でも 一緒に居たよね?」がくがくっ

 

蒼月「Σやば!バカが邪魔するから精神壊れちゃう!」はっ

与一「へ?」

 


黒い影ずおおっ!!

 

与一「Σうおお!何だ何だ!?」ひええっ

蒼月「あーもう
あ、でも実体化してるなら早いか」


与一「Σすまん説明を「うん。やってる間に あの子の頭壊れちゃうから

さっさと射ろ。」指差しっ

与一「ん?了解」

弓矢びすっ!

 

黒い影「Σぐっはあああ!!!」

 

 

じゅおっ!

しゅうううっ

 

 


与一「で、コレ何だったんだ?」あのー。

蒼月「いや、雰囲気で察せよ。

さて、女の子が目を覚ます前にとんずらしよっか」

与一「Σえ。何言ってるんだ 性犯罪者!良いのか!?

いや人の道的にはそれで良いが どうした変態!!」えええっ

 

蒼月「くおらクソモヤシ!!居るんだろっ
お前ガキになんて躾してんだよ!!」うがあっ!

 

 

 

ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー

 

 

【甘味処】

 

白「で、片付いたのか。

あれ?石燕?」あれっ


石燕「どもー。さっき偶然会ったんす」ひきつり笑いっ

白「ふーん?」

 

蒼月「そんなわけで、流れで駆除しといたけど
騒ぎになったから 魔王様には報告しとくよ」

白「そっか。 
大変だったな」ほうほうっ

 

 

与一「え? まさかコイツの頼みで?」ひそっ

蒼月「んなワケ有るかよ

たまたま通りすがりの好みの子に先客が居たの」ふんっ

 


与一(どんだけ捻くれてるんだ。こいつ) 溜め息っ

石燕(要は 人助けっすね。

んな事してるとか、この捻くれ者にゃ口が裂けても言えねえっしょ) うんうんっ

 

蒼月「お前等 今絶対何か話してるよね?」むっ


与一・石燕「さあ?」

 

 

 

石燕「ま、災難っしたねえ
結局宿代も自腹っしょ?」

蒼月「当たり前だろ
女の子に払わせるわけに行かないじゃん」ふんっ


与一(Σこいつ 常に金無いのって まさか!!) はっ

 

 

 


白「蒼月って年末
江戸城バイト入るよな?」包みこそっ

彬羽「バイト代に こっそり上乗せしときゃ良いんだな」察し。

 

 

 

くろねこ太郎の落書き部屋 [フォレストページ+] 夢小説対応・簡単オシャレな創作サイト作成サービス <サイトトップへ戻る