小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

4月16日

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粋「最近この手の多いなあ」うええ。

テオドール「蜘蛛の呪いに御座いますかね?」わお。


町民蜘蛛の糸でぐるぐる巻きっ

粋「つか何がしたいのコレ 嫌がらせかよ
Σうおベタベタっ! 」ひいっ

テオドール「取るのが大変に御座います
取ってもベタベタ 厄介に御座いますねえ」糸ねばーっ



白「鬼蜘蛛とかその辺かな?」

彬羽「いや あの辺は食うのが目的だ
確かに人間を食うなと言われて反感買ってるとは思うがな
あいつ等なら 捕まえたならしっかり食らうだろ」



粋「それはそれで大問題だけどな。」糸ねばねばっ

テオドール「あーもうコレ取れません!
刃物で切った方が Σうわあ小刀にまでねばーっと!!」ひいっ





家康「うっわ 思ったより凄い事になってるねえ」わお。

テオドール「家康さん助けて下さいませ ねばねばがっー!」ひいいっ

家康「何やったらそんな絡まれるの?」困惑っ

粋「マジで取れねえんだよ! でもって大概切れねえんだよ
だおりゃあっ!!」ぶちーん!


白「やっぱ普通の蜘蛛の糸じゃ無いな」うん。

彬羽「だな。南米産の巨大蜘蛛でも紛れ込んで来たかと思ったが」ふむ。

家康「此処島国ですけど。」

彬羽「虫は船の荷とかに紛れ込んで結構入ってくるぞ?」


粋「この量の糸吐く奴とか紛れらんねーだろ


よっと!」ぼぼっ

テオドール「Σお! 糸切れましたっ
熱には弱い様に御座いますっ」おおおっ



家康「被害者皆失神してて良かったねー

じゃ、天海にも報告しとくか。」ふむ。

彬羽「だな。 ひょっとしたら何人か食われてるかもしれんしな
骨も残って無きゃ此方は調べ様が無い」

テオドール「また怖いお話を」ひええっ




粋「で、2人とも 何で全く手伝ってくれねえの?」ジト目。


白「ネバネバ嫌だ」即答っ

彬羽「すまん。俺も蜘蛛の糸は鬱陶しくて好かん」きっぱり





間。






石燕「そんで あっしに相談っすか?」

家康「石燕ちゃん 妖怪より妖怪に詳しいでしょ?
あの子等が何か解らないって相当だし 蜘蛛系でそういうイタズラするの知らないかな? 」

石燕「解らないってか 次々新しい形のが生まれてくるのが妖怪っすからねえ
何か解らないってか どれを基準に考えて良いのか解らんのかも知れないっす」ふむ。

家康「そういう物なの?」へ?


千様「そうよー。 ほら付喪神にしても 鏡子ちゃんみたいに 地縛霊拗らせて物に取り憑いちゃった子も居るしー。
与一さんみたいに 消えかけてた残留思念が石燕さんに取り憑いて意思と自我を再び持ったパターンも有るしー」

与一「ん?俺は付喪神の分類なのか?」

千様「え?知らないわー。」のほほんっ



蒼月「モヤシに取り憑いて延命したって事考えたら 有る意味付喪神?」

石燕「延命つか かなり昔に亡くなってる人なんすけどね」

家康「ややこしいなあ」苦笑。




蒼月「ま、気を付けなよ
こんだけ頻発してたら アンタ等も何処で襲われるか解ったもんじゃないよ
今 喧嘩慣れしてるメンツが皆仕事で留守なんだしさ」

石燕「ん?蒼月さんは何処行くんすか?」


蒼月「ジジイが留守の間に出かける時点で解らない?」にやりっ

石燕「女に騙されに行くんすね。
またツケ溜めて説教食らっても知んないっすよ」うわー。


蒼月「細かい事言うなよ 生き甲斐なんだからさー

ヒト型の女の子は良いよ? 女の子になら補食されても良い」ふっ

家康「一般の人の女の子はオス蛇食らいません」きっぱり。

石燕「つか人っすけど 人の女なんてドロドロしてて無理っす」


千様「石燕さん甘いわ
女は人外でもドロドロしてんのよー」お茶ずずーっ

石燕「Σぐ」

与一(全く遊んどらんのモロバレだな。)うわー。



蒼月「ま、いいや 行ってきまーす」ごきげんっ


石燕「変な病気貰えば良いっすのに」けっ。

家康「八つ当たりやめようね」苦笑






千様「しかし蜘蛛の糸ねえ

と、なるとー
蜘蛛が居るとしたら廃屋とか草むら?
案外普通の蜘蛛と同じ様な所に居るかもー?」うーん。

家康「ちょっと捜しに行ってみる?」

石燕「Σえ。 戦闘向きの人等居ないんすよ!」

家康「だからちょっと捜すだけだよ
民衆に被害出てる以上 あの子等に丸投げもなんか気持ち悪いしさ

危なくなったら石燕ちゃんの妖怪絵具現化で時間稼いで逃げよ」へらっ

石燕「んー。まあ あっしもその妖怪見たい気持ちは有るっすが」うーん。

家康「大丈夫だって
蒼月じゃないんだから 食われる前にトンズラすりゃ良いんだよ」




千様「何か有ったら 芝居小屋まで飛んでね。」

与一「うむ。迷わず魔王召喚だな」







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妙齢の御姉さん「あのう。すみません
鼻緒が切れてしまいまして」しなっ

家康「いえいえー私こう言う細かい仕事得意なんで」鼻緒直し直しでれっ


石燕(即効女に引っ掛かった この熟女マニアっ!!)



与一「蒼月の事を言えんな」あーあ。

石燕「いやでも確かに 歳上の色気ってのも結構「Σえ?お前もか!帰ってこいいい!!!」




御姉さん「あの、お連れさん何か大騒ぎされてる様な」

家康「Σへ? あ。与一ちゃん
見える人ですかっ」ええっ

御姉さん「Σあらっ あーあの方幽霊ですか
普通に見えるタイプなので」おほほっ



石燕「めっさこっち見て言ってるっすけど
あっしはナマモノっす。」

御姉さん「Σえ
あ、幽霊こっち!?」

与一「お前のがガリガリで不健康だからな」うむ



家康「へー。意外と見える人って居るんだ

あ、鼻緒直ったけど 足首痛めちゃってるみたいだし送りましょか?」にこにこっ

御姉さん「あら。これはご親切に
お言葉に甘えてもよろしいでしょうか?」しなっ



与一「おい。ぐいっぐい行っとるぞ」

石燕「よっぽど好みなんじゃないっすかねえ
仮にも殿様1人で行かせるワケにゃ行かないっすし ついて行きやすか。」ため息っ





間。





御姉さん「うちは此処ですの。」おほほっ


見るからに廃墟っ。



石燕「え?あれ?」

与一「これは まさかっ」嫌な予感っ




女郎蜘蛛「そう言う事じゃ バカな男よ!
ちょっとシナを作ればホイホイホイホイとっ!!」

大蜘蛛変化どろんっ!



家康「うん。だろうね」しれっ

女郎蜘蛛「Σ驚かんのか!?」ええっ

家康「んーだってほら

私が逆ナンされるとか あり得ないから」真顔っ


石燕「家康さん マジで悲しいから言わなくて良いっす」うわあ。



与一「ちょっと待て!お前の霊感で解らんかったのか?」

石燕「この町もののけ多いんで いちいち反応してたら疲れるんすよ
普段はセンサーオフみたいなもんっす」あちゃー




家康「いやー良かった良かった
蜘蛛なら天海の使い魔で慣れてるからね。でかいとちょっとキショいけど」

女郎蜘蛛「Σキショい言うな! だから男は嫌なんだ!!」きいっ


石燕「あ。ひょっとして
人間の男引っかけても 正体出したら拒否られるからキレてぐるぐる巻きとかしてたりするっすか?」

女郎蜘蛛「Σなぜ解る!!」ええっ


与一「そりゃ 蛇の癖に人の女しか好かん奴もおるからな」




女郎蜘蛛「よく解らんが どいつもコイツもバカにしおってえええ!お前らもスマキにしてやるわ!!」きいいっ


家康「Σうおやっぱ怖い! 石燕ちゃん!!」

石燕「うっす! 今何ぞ出すんで




ぺたっ。


しゅるんっ

与一・家康「Σあ。」



石燕「Σあああ毛有毛現の筆取られたっすーっ!!」ひいいっ

与一「Σアホーッ!!」



女郎蜘蛛「そりゃ今から攻撃しますで懐から出されたらな。
しかし 筆かコレ?」はて。


与一「なんぞ事前に描いておらんのか!」

石燕「家康さんがナンパしてるとしか思ってなかったんでまだ1枚も用意して無いっすよ!

あ。落書きなら確かっ」はっ

与一「もうこの際それでいい!何でも良いから出せ!!」




ぽんっ



蝶々ひらひらっ


与一「何故に蝶だ」

石燕「あっしもたまには可愛いもん描きたい時が有るんす」ふっ

家康「うわー 無駄に可愛い」わお。


しゅるるっ

ばくんっ


石燕「Σあああ蝶々ーーっ!!」あああっ


女郎蜘蛛「味がせんな」もぐもぐっ

与一「蜘蛛の前に餌出すからだ阿呆っ!!」ああもうっ




女郎蜘蛛「何をしたいのか解らんがチマチマちょろちょと
なんか腹立ってきたぞお前ら」むすーっ

石燕「Σあ。ヤバ
いらん事して無駄に刺激しちゃったみたいっす」
与一「お前がな」



女郎蜘蛛「決めた お前らは喰う!
人を食らうなと御触れは出とるが 骨も残さず食らえば証拠なんぞ残らんわ!!」糸びゅるるるっ!


与一「Σうおおヒスった!!」ひいっ

石燕「与一さん 糸ッす! 糸の壁片っ端からぶち抜いて


びょいんっ


与一「は 弾かれたっ」がーん。

石燕「Σ弾丸レベルの与一さんの弓を!!」えええっ



家康「ほんじゃ本物の銃はどうかな?」ちゃきっ


ズガンッ!

石燕「Σお!煙が 」おおおっ

家康「この糸熱には弱いらしいからね
銃弾は火薬で打ち出すし」

石燕「Σあ、いやでもダメっす

どんどこ糸出てくるんで開きかけた穴塞がるっす!」


女郎蜘蛛「飛び道具なんぞ効かん効かんっ
私の糸の壁は鉄壁ぞ
少しくらい傷つけたとて すぐに糸で補修してやるわっ」ほほほっ



石燕「うっわ。コレどうしたら

こら与一さん呆けてんじゃ無いっすよ!」
与一「Σだっ! お前モノノフの頭をぶったな!?」むかっ

家康「さーて。どうしようかなあ よいせっ」

ガウンっ!



女郎蜘蛛「無駄無駄無駄無駄っ!
弾が尽きたらお前等終わりぞ?」おほほほほほっ


石燕「うっわ。アホな事から思わぬピンチっすね
逃がして貰えそうもないっすし」

与一「お前の陰陽師仕込みの見よう見まね術式は!」

石燕「防御特化の晴明さん仕込みっすよ!?攻撃系なんて使えないっすよ!」

与一「Σうおおそれもそうだ 詰んだーー!」ひいいっ



家康「戦場で諦めたらそこで終わりだよ」銃どむっ!

女郎蜘蛛「ほほほ。効かんなあ
私の糸に弱点等無いぞっ」おほほほほっ



与一「Σん?石燕 家康の撃った所ちょっと『視て』みろ!」

石燕「へ? らじゃっす!」開眼っ



家康「お? 何か有りそう?
ほんじゃ、もう1発!」

ズドンっ!


与一「どうだ?」

石燕「糸の壁 ほんの一瞬、一瞬すが 銃弾1発で思ったより えーと壁の半分くらいは破損してるっすね
即修復されてるっすが」ふむ。

家康「意外と行けてるね。」おおっ

女郎蜘蛛「Σいや即修復しとるのに 何その余裕!」



家康「んーとね。 半分行けてるなら
数秒置かないでもう1発同じ所に撃ち込んだらどうだろ?」

石燕「理論上は可能っすね」うん


女郎蜘蛛「へ? あの
同じ所って」えっえっ?



家康「連射出来る銃で良かった
じゃ。出来るか試してみようか
ワンホールショット。」

銃じゃこっ







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ーーーーーーー







白「危なくなったら俺等呼べって言われてたんじゃ無いのか?」むう。

与一「Σ忘れておった!!」あああっ




千様「与一さん お馬鹿ちゃんなの忘れてたわ」あちゃー。

石燕「ま、自信喪失して呆然してたっすからねえ」苦笑


彬羽「話聞く限り弓じゃどうにもならんしな。
弓だとどう頑張っても速さで銃には勝てん」ふむ。

与一「鍛練有るのみだああ!!」どちくしょおおおっ

シロ「お?何だ やる気になったか?
稽古なら手伝うぞ?」わくっ

小太郎「傍迷惑だから他所でやれよ 御前等」わんっ





蒼月「で。なんでこんな事になってんの?」



女郎蜘蛛「糸ブチ抜いたのに わざと外した優しさが好き」べったり。


家康「いや今回は 私等も失礼だったし
てかあの 食べないでね?」

女郎蜘蛛「蜘蛛の女は男を食べるものなのじゃ「Σごめんなさい 色々無理です!!」ひいっ



粋「家康がモテてら」うわー

テオドール「」灰っ。

コマ『でかい蜘蛛 苦手な人には駄目ですよね』筆談っ



女郎蜘蛛「あら?じゃあ人の姿になれば良いのか?」

蒼月「Σえ。何それ羨ましい!」きらーん!

千様「やめなさい。」





家康「いやぶっちゃけ
人の姿でも プラス20歳は欲しいかなって」

女郎蜘蛛「Σいやいやこっちの難易度高い!!」えええっ



一同(思ってたより重症だった) うわあ。

家康「て、事でごめんね。
子供に手出すみたいで無理」

女郎蜘蛛「Σ人間の男マニアック過ぎるうう!!」うわーん!






魄哉「なんですかコレ」 ドン引きっ

粋「おかえり。
家康がモテたけど色々無理が有ったって話かな」困惑っ







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