小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月28日

f:id:t00c:20220226094440j:plain






シロ「武士たるもの 飛び道具になぞ怯まんっ!!」くわっ

与一「なんの! 鎌倉武者の矢は弾丸をも凌ぐわ!!」弓すちゃっ




千様「そなの?」

家康「そだよー マジ物の弓は火縄より怖いよ」へらっ

蒼月「お前。銃使いとして良いのそれ?」ええー。

家康「何処でもガンガンぶっぱなせるのはコッチだからねー」のほほーん。


粋「競争心とか そう言うのねえんだな」うん。




小太郎「お子様コンビ喧嘩か?」わんっ

テオドール「いえ 手合わせだそうに御座います。
与一さんが色々試したい様で調度良いかという話になりまして」


小太郎「え。でも与一って弓だろ?飛び道具だろ?
シロが不利過ぎ
シロ「ふははは甘いわ!! 直線で飛んでくる弓など恐るるに足りんっ!!」

氷の壁ぱきーん!!

与一「Σんなっ!?」がーん。



小太郎「あ、うん。こっちも大概反則だったな」わんっ





与一「ふっ。

甘いわチビ助があああ!!」くわっ

ずどどど弓連射っ!

シロ「Σ何い! 同じ所にひたすら撃ち込む事で氷の壁をくり貫いて!?」がーん。



テオドール「シロさん解説役までやってくれるので解りやすう御座いますね」しみじみ。

千様「てかアレ 与一さん本物の弓使って無い?」あら?

粋「じゃなきゃシロとなんてやり合えねえだろ?
何か事故りそうなら兄貴がスタンバってるから強制終了で

Σ寝てるし!!」

白「すやー。」すぴー


蒼月「今日ちょっと暖かいもんね」あーあ。



粋「Σ兄貴ちょっと!俺あんなの割って入れねえよ!事故起きたら大変こらちょっとおおお!!」がっくんがっくんっ

小太郎「寝てるの叩き起こしたらそれはそれで怖いぞ」わおんっ

家康「だねえ。寝ぼけたりしたら私らも丸焼けだ」うーん。

粋「Σうっお 取り扱い注意なの忘れてた!!」手離しっ


ごんっ!


一同「Σあ」





与一「おのれちょろちょろと いい加減当たらんかっ!!」イラッ

シロ「当たってたまるか!!
おのれこそ 遠距離だからと気を抜くで無いわっ」鬼切抜刀っ


小太郎「Σぎゃいん!こっちはこっちで!!」ひいいっ

家康「Σこら やめなさい!手合わせで相手にケガさせちゃダメでしょ!!」


テオドール「Σあ、シロさん 危なっ」ひいいっ



シロ「刀とは斬るだけにあらず!!」どりゃあっ!

矢弾きっパキャッ

与一「Σんなっ!?」


小太郎「お。凄い」おおっ

テオドール「咄嗟の判断力と集中力 さすが日頃から ん?」

チカッ。


シロ・与一「へ?」








挿音「なんか裏山の方 爆発してねえ?」

魄哉「何か霊的エネルギー同士がぶつかったみたいですねえ
まれに良くある事です
さて、お仕事お仕事。」書類がさがさっ



石燕「あのー。奥で仕事してたら いきなり熱風と全身どっかに叩き付けられた様な衝撃が」血だばだばっ

挿音「・・与一の奴 散歩紐でもつけてた方が良くね?」うっわ

魄哉「石燕さん 意外とタフですね。」






間。





石燕「与一さんが受けたダメージはあっしにも来るんすからね
今度アホな真似したらマジで怒るっすよ」んっとにもー。

与一「ダメージのみ行くのか?」ふむ。

石燕「多分 命の危険的な物は共有するんしょね
元があっしに取り憑く事で存在維持してた人っすから。」むすーっ

魄哉「文字どおり運命共同体なんですねえ」苦笑。



白「俺も頭痛いのなんでだ?」後頭部さすりっ

粋「Σな、なんでだろうなあっ?」声うわずりっ




魄哉「資料有るんで家のが仕事捗るかと思ったんですが
めっちゃ気散ると言うか でも留守にするのも恐いと言うか」うーん。

家康「あー 幼児が家に居る感覚だろねえ
与一「誰が幼児か。」



石燕「自分の特性すら解ってない時点で赤ん坊同然っす
そこそこ人の世の知識が有るんで 良くてはいはいしてるチビっ子くらいじゃないっすかねー」傷薬ぬりぬりっ

与一「Σそこまでか!?」がーん。

石燕「悔しかったらちゃっちゃと1人で立てるようになるっすよ
あ、ケガは無しで あっしがきっついっすから」


千様「石燕さん 与一君には厳しいわよねー」

蒼月「そもそも勝手に取り憑かれてただけだしね」



与一「すまん。幽霊のイロハを教えて欲しいのだが」正座っ

鏡子「私も鏡から出られませんので教える様な事はそのー」えーと。





焔「お? そいつもとうとう歩き出したか」ひょこっ

与一「Σだから赤ん坊扱いやめんか!」むかっ



千様「あらおじいちゃん いらっしゃーい。」

石燕「とうとうって事は あっしから分離するの解ってたんすか?」おや。

焔「そりゃあな。俺ぁコイツの前の化け物大将だぞ」

白「頭ぐりぐりやめろ そこ痛い痛い」むっ

焔「ん? あれ何だこのコブ」ぐりぐりっ
粋「Σななな何でもねえっての!!」あたふたっ




家康「毎度お馴染みお孫さん達に遊んで貰いに来たの?」

焔「おうよ。 敬老の日に貰った肩たたき券使わせて貰おうかとな」どやあっ


小太郎「お前。 いくつだよ」うわー

粋「Σ何で俺ってバレたの!?」えええっ

蒼月「ちゃんと読める字で書いてるからだね」うん。

焔「ちなみにコイツは手前でやりやがれと言わんばかりにツボ押し棒くれたわ。
なにげに効くから助かる助かる」あっはっは。

白「そもそもそんなの要るトシに見えないけどな」


一同(何この のほほん家族。)


挿音「こんなんが最強クラスの化け物一家なんだよな」キセルすぱーっ

魄哉「魔王が所帯染みていてはいけないって決まりはありませんからねえ」



与一「そうか。長寿で元化け物大将
色々知っておるのだよな?」ふむ。

焔「お?そりゃ 大概の事はな」

与一「Σおお!それなら幽霊の特性について色々教えて貰えまいかっ!!」

焔「Σうっお 若いのに始めて教えを乞われたっ!」感動っ



小太郎「お前等 もうちょい爺ちゃん構ってやれよ。」

粋「肩たたき券で弄られるのにどうしろってんだよ」

千様「方向性の問題じゃないかしら?」


蒼月「・・・。」

コマ『蒼月さん。何故にぶーたれておられるのですか?』カタタッ

魄哉(敬老の日に僕も肩たたき券貰いましたとか言えないっ) 書類書き書きっ





彬羽「Σげ。なんぞデカイ声がすると思ったら」

焔「お前 げ、はないだろ
小さい頃遊んでやったろが」


千様「あ、そういやおじいちゃん 昔カラス天狗の里に居たのよねー」ふむ。

彬羽「散っ々虐められたな。」けっ

テオドール「Σえ。」2人見比べっ

粋「多分お前の思ってる虐めじゃねーから」どうどうっ



焔「いやーまさかあの泣き虫小僧が うちの孫の副官になるとは思って無かったなあ」しみじみ。

彬羽「Σ喧しい!悪意の有る昔話やめろ!!」くわっ


白「え?こいつ泣き虫だったのか?その辺もちょい詳しく」にやり。

焔「お。釣れた釣れた
それがなー なんせ坊っちゃん育ちだからな
ちょっとつつくとすぐ泣くっつかな」にやにやっ



蒼月「あのさ。
バカラスが真面目こじらせてストレス溜めてテロリストになってたのって 主にあのマイペースイトコのせいだと思ってたんだけどさ」

家康「この人のせいも有るかもしれないねえ」あちゃー。




魄哉「彬羽君 あの仕事出来ないんでちゃぶ台投げないで下さい。」

彬羽「Σあ すまんっ」はっ





テオドール「Σお二人共 生きておられますかああっ!!」ひいいっ


白「ちょっと痛かった」更にたんこぶっ

焔「避けなきゃケガしてたろ 危ねえな」あーあ。

ちゃぶ台壁にぶっ刺さりっ




一同(爺孫ダブルでいたぶられるってそうそう無いよな )うわあ。


与一「俺放置か」むすーっ






間。





焔「まあアレだ。
色々面倒臭くなって コイツに跡継がせたは良いが なんせ世の中知らねえからなあ。
裁くのが仕事みたいなもんだし大丈夫なのか不安はあったんだけどよ」

蒼月「よくそんなので 跡目継がせたよね」

焔「万一判断間違っても 身内の俺ぁそうそう巻き込まれねえからな。」どやっ

挿音「他の生物はアンタ等の匙加減で滅ぶんだけどよ?」

焔「いやそこは やらかしても基本ごめんなさいすりゃ忘れるだろ?コイツ
相手が謝れる奴ならそうそう滅ばねーわ」

粋「Σ確かに」

白「俺物凄いバカ扱いされてないか?」むう。



千様「ふーん。何だかんだで見込んだって奴なのね
黄龍様』って別に血縁じゃなくても跡目譲れる物だって聞いたし 結構適当にポイっと投げつけられたんじゃないかって思ってたけどー」


焔「あー その辺は結構適当?
何気に責任重大だから 早く誰かに押し付けたくてよ」しれっ

挿音「そんなだから孫に避けられんじゃねーの?」


焔「じゃ 其処らの爺共並に猫っ可愛がりすりゃ良いのかよ」えー。

白・粋「そっちのが嫌だ」きっぱり。



テオドール「なかなか濃いお祖父様に御座いますね」うわあ。

小太郎「この兄弟の原材料だからなあ」うん。




焔「コイツは別に重みに感じてねえみたいだし良くね?」

家康「私なら責任に押し潰されて 身動き取れなくなっちゃうけどねえ」苦笑。

蒼月「だね。だから政務も軍師に丸投げなんだし」うん。

魄哉「つくづく 君、動じない性格で良かったですねえ」

白「そもそもちょいちょい肩書き有るの忘れてるからな」


焔「ま、若い内は俺もそんなもんだったよ」うんうん。

一同(Σまさかの遺伝!?)



焔「でよー。お役目適当過ぎて 事有る事に嫁が尻蹴っ飛ばしてくれっからどうにか上手く回ってたんだけど
ほれ、先立たれてから そっちもやる気がどっか行ってよ」ため息。

魄哉「あー成る程
奥さんが上手くサポートしてくれてるから助かってたワケですか」ふむ。



焔「で、もうひたすらダリぃから 元気余ってそうなお前に投げたと」

白「怒っていいかな。」火の玉ぼぼぼぼぼっ



焔「まあそう言う事だ。
世の中何がどうなるか解らねえ物で あの泣き虫小僧がうちの孫の補佐についてくれたしよ

俺似ならほっとくとホント何もしねえから よろしく頼むわ」わははっ

彬羽「頼む気有るのか?」イラッ

家康「まあまあまあまあ。」どうどうっ




テオドール「お祖母様 苦労されたのでしょうね」しみじみ。

粋「いやどうだろ? 兄貴結構ばーちゃん似らしいから」

蒼月「あ、蹴っ飛ばすの楽しんでたよね 絶対」納得。




彬羽「どっちにしても こっちは前科持ちで逃げられねえし。 補佐するしかねえんだがな」ふかーいため息っ

粋「兄貴の補佐は刑罰なのかよ」

小太郎「ごめん。凄い納得した」わんっ




焔「って事で お役御免になったらなったで暇でしゃーねえんだわ
構え孫共」わははっ

白「役目返すからもっぺんやれ。」むかっ

焔「返品不可。年寄りにゃー重すぎんだよなあ」



千様「まさかの肩書き押し付け合い始まったわー」あらあ。

家康「普通取り合いになる物だと思うんだどねえ」おやまあ

魄哉「アンタが言うんですか?それ「私 将軍とか向いてないからね。」





与一「結局 私を忘れておるな」むすーっ

シロ「仕方有るまいて 他所のガキより孫優先になるのが爺であろう
天気も良いしこう言う団欒も良いではな




ズガンッ!!

一度「・・・。」


家康「あ、ごめん。
ちょっとそこの木にくせ者がね。」銃しまいっ

シロ「う。うむ」心臓ばくばくばくばくっ



家康「いやーごめんごめん
ほら 早撃ちなら銃のが良いでしょ?」

粋「ひょっとしてお前 与一に張り合ってる?」ええー

家康「えー まさか。
そんな若い子じゃ有るまいし」あっはっは





焔「トシ食っても 男の意地っつかプライドは健在なもんだからなあ」

白「そうか。じゃもっぺん意地でお役目やれば良「お前は意地無いのかよ え?ちょっとそんな嫌?」ええー。



魄哉「うららかな昼下がりですねえ
春も近そうです」書類揃えとんとんっ

挿音「曲者 木からダランってなってっけどな。」茶ずずー






>サイトトップに戻る