小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月20日

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小太郎「ただい Σぎゃいん皆どうしたんだ!?」



粋「すやー。」床で爆睡っ

家康「ぐう。」ちゃぶ台に倒れる様に熟睡っ

一二三「すぴー。」廊下で行き倒れ寝。


小太郎「あ。春眠か」はっ

シロ「Σんなワケ有るか!雪降っとろうが!!」

小太郎「あれシロ どした物陰で?
ん あれ蒼月顔色悪

蒼月「Σうわ馬鹿犬こっち見んなああ!!」ひいいっ

小太郎「Σへ?」


かくんっ

ばたり。


小太郎「ぐう。」すぴー。


蒼月「Σあああ犬ううううっ!!」がっくんがっくんっ!

千様「蒼月君落ち着いて Σぎゃーこっち見ないでえええっ」ひいいっ

石燕「何の騒ぎっすかー?」ひょこっ

シロ「うおお石燕回れ右!
お前は特に来るなあああ!!」

石燕「Σなんすか 夜襲っすか!?」伏せっ

蒼月「昼だよ馬鹿!うわああどうしようっ」パニックっ




間。



【隣の部屋】



石燕「えっと。つまり
蒼月さんの催眠が暴走してる感じっすか?」うっわー

千様「なのよ。
精神崩壊レベルの幻見せられるとかじゃ無くて良かったちゃ良かったんだけど」うーん。


シロ「一瞬でも目が合えば 即座に眠られてしまうのだ
家康に至っては え?皆何で寝ちゃうの?とか本人に聞こうとして眠らされたわ」

石燕「基本人と話す時は目を見て話さないと失礼っすからねえ
あの人その辺徹底してるんで」うーん。




蒼月「あー どうしよ。いつもなら何も考えないでも制御出来るのに
今日はどんだけ頑張っても催眠漏れてる感じで 何これ俺どうなんの?」襖隔てっ

千様「心配しなくても言いわよー
魄哉の奴が仕事から帰って来たら治してくれるわよ」

蒼月「えー それまで待機?」

シロ「本日は江戸城忙しいらしいのでな。
下手に押し掛けて そこらの奴眠らせたりしたらそれそこ恐ろしいぞ」

蒼月「・・うん、大人しく待ってる」背筋ぞわっ


石燕「じっとしてるとかこの人にゃキツいっしょねえ

あ、確かお茶菓子が」ごそごそっ


千様「あら美味しそうなきんつば
ほーら蒼月君もお茶菓子食べて元気出してー」

襖がらっ!

シロ・石燕「Σこらああああ!!」


千様「へ? Σあ」


ぱたりすやー。




石燕「千さん。 大概天然っすよね」どてら着せっ

シロ「うむ。どんどん犠牲者が増えていくな」うーん。




玄関がららっ

テオドール「粋さーん? どうされました
忘れ物取りに行ったまんま帰らないから心配されて Σうお何で御座いますかこれっ!」ひいいっ


蒼月「Σぎゃああもう 被害増える気しかしないこっち来んなああ!!」

テオドール「へ?
あれ?蒼月さん 何故に横向いておられるのです? 目玉充血でも Σあ。物もらいに御座いますか!それなら見かけとかしにしてないで早く治療しませんと ほら目薬「Σ勘違いでぐいぐい来んなあああ!!」ひいいっ




シロ・石燕(また1人 か。) ふっ



蒼月「あれ? お前平気?」ええっ

テオドール「あの?ひょっとしてこれが蛇眼に御座いますか?」

蒼月「あ、うん そうそう制御できなくて え?何?マジでお前効かないの?」えええ



テオドール「いえめちゃめちゃ眠いので御座いますが。
本来私夜行性なのを無理矢理昼光性に強制致しましたので その時の事を思えば耐えられます」どやっ

蒼月「もう大人しく寝とけよお前。」引。

テオドール「嫌です。夜だと皆さん寝てるでは御座いませんか」きっぱり



シロ「凄い気力だな。」うっわ

石燕「メンタル弱そうなのに1度執着すると粘着力で押し切るタイプっすね」うわー。



テオドール「Σあ、でもやっぱ眠いかも」くらっ

蒼月「Σどっちだよ! ちょっとホッとしたのに!!」


テオドール「このまま放置だと危険に御座いますので晴明さん呼んで参ります」ずりずり這いずりっ

石燕「あー確かに専門家呼んだ方が良さそうっすね」


蒼月「いやアレ辿りつけんの?」

シロ「あやつは1度頼まれたとなると 何があっても任務遂行するからな。
下手に俺らが動くよりはマシであろう」



蒼月「襖盾にすんな腹立つ
あー時間かかりそう やだなー何でこんななったんだ Σぎゃ!犬ごめんシッポ踏んだ!」

小太郎「すやー。」ノーリアクション


蒼月「・・・メドゥーサってこんな感じなのかな」ボソッ

シロ・石燕(Σこっちのメンタルがヤバい!!)




晴明「ほうほう凹んでおるな蛇小僧。
レア能力だけに暴走すると手がつけられんであろうな」わははっ

シロ「Σおお!案外早かった!」

晴明「お前らの所の吸血鬼が 落っこちて来て寝たのでな
何かと思って急いで来たわ 成る程のう」ほうほう。

石燕「テオさん ナイスガッツす。」おおっ




晴明「で、どんな感じじゃ
ちょっと見せてみ

シロ「Σあ。馬鹿!!」




晴明「すやあ。」熟睡っ

蒼月「Σアンタ何しに来たんだよ!!」

石燕「あー 最近平和ボケしたとか言ってたっすからねえ」あーあ。

シロ「Σボケとる所じゃなかろう!起きんかプローっ!!」がっくんがっくんっ





石燕「よし。状況を整理するっす!
あ、蒼月さん襖閉めて」

シロ「うむ。もはやアマチュアでもオカルトオタクのお前が頼りだ」

蒼月「なんかもう ジジイ帰ってくるまで待った方が良くない?」

石燕「甘いっす。
魄哉さんも大概天然なんで晴明さんの二の舞になりかね無いっすよ」

蒼月「否定できないね。」うん。

シロ「そんなのが政務しとんのかこの国。」



石燕「ま、解る事だけ纏めといて損は無いっすよ
今解ってるのは まず、今の蒼月さんは格上にも蛇眼が効くって事っす。」

シロ「お。言われてみれば」

蒼月「あ、そっか。 基本格下か人間にしか効かないもんね
普段試した事無いけど術や呪いでこの人より上って事は無いよねそりゃ」晴明チラ見っ

石燕「そっす。能力自体がパワーアップしてる感じっすね」

シロ「ふむ。蛇にはテオの満月の様に何ぞ強力化する条件は無いのか?」

蒼月「えー?

弱体化するなら脱皮だけどなあ」うーん。

石燕「めっちゃ恰幅の良いネズミとか丸のみにしたりしなかったっすか?」

蒼月「俺グルメなんだけど。」むかっ

シロ「栄養の摂りすぎでも無いか」ふむ。



石燕「んー。粋さんの暴走みたいに精神的に異常って感じも無いっすし
何か原因が有って能力爆増し。んで、器から中身溢れてる状態だと思うんすけど」

蒼月「心当たり無いなあ
あ、最近寒くて町にあんま行けないから女の子と遊べてな「エロ成分足りないのでそんななるなら アンタ常に強力化してんしょが」

シロ「どういう話だ」引っ



蒼月「これだからガキは。
大人のオスってのはそう言う物なんだよ
つかお上品ぶってるけど お前のトシならよく解るんじゃ無いの
解らないならそれはそれで何処かおかしいしー? 」ぷーくすくすっ

石燕「こら お子様煽んじゃ無いっすよ」


シロ「貴様と一緒にするでないわ 下劣蛇が。」鬼切すちゃっ

石燕「シロさんもいちいちマトモに相手すんじゃ無いっす」ほんとにもー



玄関がらっ

白「なあなあテオと粋知らないか?
2人とも戻って来ないんだけど何かあっ
シロ「Σ最悪のタイミングで生えるなたわけええええ!!」

石燕「Σ格上でも今は危険っすー!!」ひいいっ


白「へ?

あ。ただいま
昼休みだからまだ芝居小屋戻るけどな」きょとん。

石燕「Σ挨拶無いの怒ってんじゃ無いっす!」

蒼月「Σ今ちょい忙しいからごめんそのまんま戻って!!」ひいいっ

白「へ?」



シロ「Σこら顔出すな! 蒼月向こう向けっ目を見なければ問題な

Σあ」

ばたーん!

石燕「Σシロさん 人を真っ直ぐ見ながら叱責するからあっ!!」ああもうっ


蒼月「Σだああ次から次に!
何!?最後は世界に俺1人になる奴これ!?」ひいいっ

石燕「Σこらパニクるんじゃないっす!!
大人しく引っ込んでりゃそんななんないんすから夕方まで1人で

蒼月「煩いな!物の数分で何人寝たと思ってんだよ!
てか隣の部屋寒いんだよ 夕方までとか冬眠しちゃうだろ!」くわっ

石燕「Σあ、馬鹿!こっち見んなああーーっ!!」 ひいいっ



蒼月「Σあ。」はっ


白「? ?」




どろんっ

石燕(与一)「なんのこれしきっ
戦場では眠れぬのも当たり前ぞ」ふんぬっ!

蒼月「Σ中身チェンジで耐えた!」おおっ

石燕(与一)「おのれ化け蛇めが! 大人しく出来ぬのなら動けぬ様 脳天に破魔矢撃ち込んでくれるわっ!」


蒼月「Σえ!ちょストップストップ お前のそれ普通に刺さるし眉間っ」わたわたっ

石燕(与一)「喧しい!自業自得だ多分死な
Σしまっ!狙い定めるのに凝視してし 無念っ」


ぱたり。





蒼月「・・・えー。」困惑っ



白「ん?おい 与一?
シロ?」きょろっ



蒼月(いや何皆自爆してんの
でもそっか。意外と話す時なんかも結構相手の目見ちゃうのか つまり今の俺は会話するだけでも危険。

と、なるとだ。 相手に目を合わせず何かの方法で封じて貰えば とりあえずの被害拡大は防げるって事だよね) ふむ。



白「おーい。 シロ?」ぺちぺちっ


蒼月(と、なると これしか無いのか。
やりたく無いけど) ため息っ


白「? 皆どうしたんだ。
なあ蒼月」


じゃきっ

白「ん?」


蒼月「振り返らないで はい!そのまんまっ」鬼切振りかぶりっ

白「Σ!」ぴくっ





どごメシャアアアッ!!!



粋「Σうおっ!?何々!?」はっ

家康「Σえ!?あれっ 私達寝てた!?」びくっ




シロ「成る程。こやつの攻撃されると脊髄反射でカウンターかます習性を利用したか
天晴れな心意気よ。」よれっ

石燕「下手したら自分が永眠っすけどね。

つか生きてるっすよね?」

蒼月「」白目っ。





晴明「いや 普通に目隠ししとれば良かったのでは無いか?」

シロ・石燕「Σあ」



千様「2人共大概パニクってたのねー」あらまあ。



白「何があったんだ?」困惑っ

粋「さあ?」





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魄哉「あ。コレやばいですね

寒波に次ぐ寒波で 蛇として生命維持がヤバイんで、生存本能が攻撃力マシマシにしてどうにか乗り切ろうと頑張った結果暴走したみたいです。」あちゃー

一同「Σげ」


千様「あら?それってー」あらあら




彬羽「ほれお前らはこっちの茶瓶の水片っ端から沸騰させろ!!」 水汲みまくりっ

白「普通に火焚いちゃダメなのか?」

彬羽「湿度だ湿度!
室温を上げるには湿度が大事だ!」


一二三「おら達はこっちで火焚くだよー」

テオドール「薪で御座いますね!承知致しましたっ!」だだっ







小太郎「なあ。今度は蒼月が全然起きないんだけど」ひえええっ

魄哉「飛天君に栄養剤注射して貰いますか」うーん。


家康「絶世の美女連れてきたら起きるんじゃない?」

千様「え?アタシ?」きらーん。

挿音「お前じゃ起きるもんも起きね Σあだっ!」



白「耳元で わっ!とか言ってみるか?」

彬羽「その方が平和そうだな」うむ。





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