小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

11月25日

 

 

 


【某神社】

 

神主「と言う事で

正月はかき入れ時。
それに向けて色々準備をしているんですがね」ため息っ


白「生臭いな。」
テオドール「生臭う御座いますね。」

彬羽「神社も商売なんだ
言ってやるな」

 


神社「神社も存続の為に必死なんです
んなわけで沢山お客さんに来て貰わないといけないんですが」

粋(Σそこせめて参拝客って言って!!)

 


神社「そこの幸薄そうな貴方。
1つどうぞ」おみくじささっ

粋「うん。俺絶対此処には参拝来ねえ

何?引けば良いの? 」

 

 

 

『大凶』


粋「Σそんな気したよどちくしょおおお!!」

 

 

神主「この通り、おみくじの中身が全部大凶にされると言うイタズラが 連日続いてまして」

テオドール「あ、今回は素で大凶引き当てたわけじゃないので御座いますね。」

 


白「あいつだと 本気で大凶ひいてるだけの気もするからややこしいな。」うーん。

 

 

テオドール「やはりコレ妖怪の仕業なので御座いますかね?

もしそうなら 地味にタチが悪いと思われますが。」

彬羽「だな。正月からの大凶ラッシュは気分悪い上、立派な営業妨害。
下手な暴力より厄介だな」うーん。

 


粋「こんなイタズラする妖怪いんの?」えー。

白「どっちかと言えば こう言うしょーもないイタズラする妖怪のが多いぞ

蒼月とか」な?

粋「・・納得した。」ああうん。

 

 

神主「通りすがりのお坊さんに愚痴ったら あなた方に相談しろとの事でしたのでお話ししましたが

その、あなた方いったいどういう?」えーと。


彬羽「正規ではない役人みたいな物 というか」うーん。

神主「Σなんと!」おおっ

 

テオドール(確かに魔王の副官と下僕は 役人と言えなくも無い
嘘は申されておられませんね )おおっ

 


粋「つか 坊さんて仏教だけど、その辺仲良くして良いの?」

神主「寺も神社もにたような物でしょ」しれっ

 


テオドール「この方 マジで神社を商売道具くらいにしか思ってなさそうに御座いますね。」うわ

 

 

粋「もう奉られてる神様が可哀想なんだけど

ん? つか此処マジで神様居るの?」

白「奥にぬらりひょんなら居るな」覗きっ


彬羽「・・こう言うのは 気の持ち用だからな

こら手振るな」

 

 

ーーーーーーーーー

 

 


白「なあ。コレ ホントに妖怪の仕業かな?」

 

粋「Σ隅っ々まで調べ回らせてから言う!?」ぜーぜー!

テオドール「どんだけ稼いでんで御座いますか
境内ひっろ」ぐったり

 


白「俺の頭の回転の遅さなめるな。

ほらこれ見ろ  さっきのおみくじ。
この箱から出た棒に番号が書いてて、
その番号の引き出しからクジ出すんだよな?」えーと。


彬羽「見てたのに それ理解するのに今までかかったのか?」

白「おみくじって どんな仕掛けなのかな?ってずっと不思議だったからな

思ったよりただのクジ引きでがっかりしてた」

 

粋「ガチ神にガッカリされてるよ おみくじ」うわー。

テオドール「もっとこう 面白からくりとか、晴明さんの術みたいな不思議なの期待されておられたので御座いましょうねえ」ああうん。

 

 


白「で、思ったんだけどな

此処の引き出しの全部大凶に入れ替えるって
妖怪じゃなくても出来るよな?」

粋「Σあ」

テオドール「しかし!鍵はあの神主さんがお持ちなのでは!?

それにすり替える大量の大凶のおみくじは何処から」えええっ

 


彬羽「ふむ。
何らかの方法で 鍵さえ手に入れれば人間でも充分可能だな」

粋「Σそうなの!?」

 

彬羽「まあな。
ある程度の神社の知識と 此処に忍び込み、鍵を手に入れる手段さえ有れば・・・」

 


ぬらりひょん「Σ!」はっ!

 

テオドール「え。どっちで御座いますか?」えっと。

彬羽「神社に上がり込んでる ぬらりひょんか。

確かに内情知ってそうだが」うーん。

 


ぬらりひょん首ぶんぶんっ!


白「ただ人の家で寛いでるだけの妖怪だし
悪い奴じゃ無いと思う」うん。

彬羽「8割手前じゃねえかそれ」


白「だから悪い奴じゃないんだぞ」真顔っ

 


テオドール「まあ確かに。
ぬらりひょんは人の家で勝手に寛ぐ妖怪
イタズラ系では御座いませんね」ふむ。

 

ぬらりひょんこくこくっ!

 

粋「つか 此処に住み着いてるんなら
大凶にしてる犯人見てんじゃねえの?」あれっ

 

 


一同「Σあ。」

粋「いや普通 目撃者優先だろ!?」えええっ

 

彬羽「Σしまった!初っぱなから推理に全力投球をっ」くっ

テオドール「私、何も考えておりませんでした」どやっ


白「やっぱあの時 ぬらりひょんんに声かけときゃ良かったな」むう。

 

 

 

間。

 

 

 

 


隣の神社の宮司「Σぬっわあああ!!」

どしゃずぼーっ!!

 


テオドール「よっしゃあ!罠にかかりまして御座います!!」

神主「Σ落とし穴でかっ!うちの庭あああ!!

あっ でもってアンタ 隣の神社のっ!」えええっ


隣の宮司「Σちいっ!しくじった」ぺっ

粋「Σツバ吐くな! 何この聖職者 ガラ悪っ!」

 


彬羽「成る程、同業なら大凶みくじくらいいくらでも手配出来るか

同じ業者に注文すれば良いだけだしな」ふむ。

粋「へ? おみくじって神社で作ってんじゃねえの?」


彬羽「神社によってはそうだろが
この手の商業特化となると」ちらっ

神主「もちろん外注です。」はい


粋「Σありがたみよ!!」

 


白「じゃあこの 数字書いてるおみくじ棚も 鍵とか其処らに売ってる奴か?」

神主「ですねー。

神社あるあるセットがお買い得だったんで 買ってそのまま使って

Σあ 安い量産型なら鍵も同じか」はっ!

 

彬羽「ガバガバじゃねえか」おい。

テオドール「むしろ何で 今まで犯人解らなかったので御座いましょうねえ」

 


隣の宮司「ふんっ!そんなの 儂が上手くやってたからに決まってるだろ。
派手な建物の癖に 毎晩毎晩侵入されても解らん様なガバガバセキュリティ! おのれ神社を護る気はあるのかっ」けっ

テオドール「いやアンタが申されますかそれ」

 


彬羽「毎晩」うわ。

白「どれだけ嫌がらせしたかったんだ」

 


隣の宮司「あんた等も見たろ!此処の神職神職と思わん 生臭な経営!

絶対うちのが神様ちゃんと奉ってるのに 何この差!
近くにこんなのあるせいで うち全っ然参拝客来ないんだけど!! 」

 


白「神職が 商売仇の家に毎晩嫌がらせしてるような神社だからじゃないのか?」

隣の宮司「Σう」

 


粋「うお。容赦ないカウンター」おおっ

テオドール「ただの正論に御座います」うん

 

 

隣の宮司「くっ!お前がおると うちの神社の建て直しが出来んのじゃ!失せろ生臭!!」うがあっ

神主「Σ何を!こそ泥に身を落とした奴が何抜かす!

うちの神様のが格上だから 人来るのは当たり前ですー!!」へへーん。

 


ぬらりひょん「・・・。」

彬羽「厚顔無恥ぬらりひょんが申し訳なさそうになってるぞ」おい。

 

 

ぺたっ。


白「ん?」

 

 

河童ぺこりっ

 

テオドール「あ。ひょっとして あの宮司さんの所の?」おや

彬羽「まあ。水の眷属として奉りはするが」ふむ。

 

 


粋「なんか

お互いうちの子がすんません見たいになってんだけど。
ぬらりひょんと河童」ええー。

白「こいつ等 単にそこに住んでるだけなのにな」

 

 

神主「くっそ!役人に突き出してやる!」うがああっ

隣の宮司「おう!やれるもんならやってみろ!!
お前がうちにした営業妨害の数々も ぜーんぶ表に出してやらあっ!!」うおおおっ

 

テオドール「あ。他にもあったので御座いますね」わお。

 


ぬらりひょんすたたたっ

粋「ん?」

 

 

川の水ざっぱん!!

 

一同「Σぎゃーー!!」

ざぷーん


彬羽「Σ気持ちは解るが 落ち着け河童!!」ひええっ

テオドール「有る意味天罰 Σがほっ!」ざばーっ

粋「Σあああ兄貴! また音もなく流されてる!!」ひえっ

 

 

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