小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

11月2日

 

 

 

千様「大嶽君みかん取ってー」ごーろごろっ


大嶽丸「まだ11月に入ったとこなんだが」みかんほれっ

蒼月「思いっきりコタツに入って言っても説得力無いよ」ぬくぬくっ

家康「お前もね。」

 


晴明「なんだ この惨状は。

おい、そこちょっと詰めよ」ほれっ

蒼月「何人の家で でかい顔してんだよ」むっ

 


晴明「喧しわ。私はここの家主の依頼で1つ片付けて来たのだ
もっと敬え
お。みかん」剥き剥きっ

家康(また どんな霊的トラブルがあったの 江戸城関係者。)冷や汗っ

 

 

大嶽丸「依頼なあ。

やはり凄腕陰陽師は違うんだな。」さむっ

晴明「なんじゃ 仕事したいのか?

御主も素質は有るのだが

あ。汁飛んだ」みかん汁ぶしゅっ


大嶽丸「Σ目があああ!臭いがああーーっ!!」ふぎゃあああっ!

 

 

千様「Σ大嶽君落ち着いて!
目を洗っ え?臭い?」へ?


晴明「あー 猫は柑橘系の匂いダメじゃからの」みかんもぐもぐっ

蒼月「さりげに酷いなアンタ」うわ。

 


粋「お?みかんの匂いっていかにも冬

Σ大嶽どうした 誰にやられた!?」ひえっ

 

 

 

間。

 

 

 

大嶽丸「うう。 まだ鼻が」鼻ちーん!

 

小太郎「犬猫にみかんはダメだぞ!」がうっ

晴明「普通番犬けしかけるか?」ボロッ。

 

 

白「この家 大嶽丸だけじゃなく俺の猫も居るし」むう。

晴明「くっ!態度のでかい居候めがっ 「煩い 余所のオッサン。」

 


テオドール「あ。我が主が戦闘モードに御座います」おや。

粋「普段ポヤっとしてる癖に
ああなったらと息をする様に罵詈雑言出てくるぞ 兄貴は」うええっ

 

大嶽丸(味方だから良いんだけど。
ホントろくでもないな あの魔王) 鼻ぐしゅっ

 

 

 

小太郎「言っとくけど 
お前より此処の飼い犬の俺のが立場上だからな」わんっ

晴明「Σくっ!犬はすぐ順位をつけたがるっ」くうっ


蒼月「いや 下なのは文句無いのかよ」

 

 


家康「まあね。
ぶっちゃけ小太郎 私より立場上だしねえ」うん

粋「お前は納得しちゃダメじゃね?」

 


家康「と言う事で 小太郎の言う事は聞いたほうが良いよ?

天海の忠犬だし お利口だから自分が上と思ってても悪さしないし。
ほーら お手お手っ」

小太郎「わんっ。」ぽすっ

 


晴明「おい。思いっきり頭に前足乗せられとるが?」

大嶽丸「見下されてるってレベルじゃないな。」ああうん。

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

 


晴明「殿よ。 御主な
犬に見下されておるのは さすがに人としてどうかと思うぞ」怪訝っ

家康「狐の晴明さんが言う?「細かい事は気にするな

 

と言う事でな 此処に本日の仕事の収穫、と言うか ぶっちゃけ処分を任された物なのだがな」ごとんっ。

 


家康「何この いかにも重厚ですよーって見た目の壺。

しかも 見てくれはそれっぽいけど 別に陶器としては良い物じゃ無さそう」ふむふむ

晴明「御主即座に目利きは出来るのか。
有能なのか無能なのか解らん奴よの

これはな。
人の心を操る呪いの壺

待てこら何処に行く」がしっ

 

家康「Σすみません! うち仏教です!!」じたばたっ

晴明「Σその手の勧誘ではないわ!話を聞け話を!!」ああもうっ!

 

 

 

 

間。

 

 


晴明「ーーーーと言う事でだな

これであの生意気なワンころの記憶を改竄し、御主が奴の犬ピラミッドの頂点にだな」ふふふっ

 

家康「あのそれ

私って そんなの使わないと 犬にも見下されたまんまの男って事?」

 

晴明「なんぞ不満か?」むっ

家康「不満と言うか これでも一応侍だし

そこまでして敬われるより 犬の座布団で居る方がマシだよ」

 

晴明「Σくっ!
武士は食わねど高楊枝と言う奴か!!」ぐぬぬ

 

 

粋「犬の座布団の時点で 武士も何もねえ気がするけど」苦笑。

テオドール「てか晴明さん そげな物まで使おうとは
ワンワン吠えられたの どれだけムカついたので御座いますか」


晴明「Σこちとら狐じゃぞ!

犬の鳴き声が苦手で当たり前であろうがっ」むかっ


家康「てか こんなの何処の誰が使おうとしてたの?

もし使われてたら幕府転覆の危機でしょ こんなの
天海キレてただろうなあ。」うわー。

 


晴明「いや。幕府の重鎮共が はしゃいでハロウィンパーティーしようと 海外からそれっぽい装飾取り寄せた所
うっかり本物が混ざっておったらしくてな。」

家康「Σうお怖っ!!」

 

テオドール「あー。西洋では 没落した王家や貴族なんかが 生活の為に愛用品を片っ端から質にいれられますからねえ」はいはいっ

粋「Σ あ。前にお前が西洋のアンティーク品は買うなって言ってたの そう言う事!?」はっ!


テオドール「で御座いますね。

有名所だと 持ち主がパタパタ召されるので 常に所有者の変わってる宝石とか 「Σいや有名なら買うなよ!!」

 

 


家康「西洋は怖いなあ」うわ。

晴明「うむ。ピー助も 輸入品の入国チェックに陰陽師駆り出すと言っておったわ」


家康「あ、それ良いね
今の陰陽連の人等 暇持て余して変な事しがちだし

てか そんなヤバいの持ち歩いて大丈夫?」

 

晴明「あのな。私を誰と思っておるか。

安心せい、あの手の物はただ置いておっても何の効果も無い
それなりの術者やら何やらが 相当の呪術を使ってこその

 


テオドール「あのー

常に火の魔力を帯びておられる魔王様が

めちゃぺたぺた触っておりますが 大丈夫で御座いますか?」

晴明「Σうおおお前いつの間 いや何しとんのじゃお前!!」ひえ

 

 

白「ん? ほったらかされてるけど この壺なんだろなーって」ぺたぺたっ


粋「Σおい!これヤバいんじゃ!?」ひええっ

 

 

家康「Σほらほら! だから言わんこっちゃない!!」

粋「Σどうなんの!? これどうなんの!?」あわあわっ

 


晴明「この手の精神に作用する系は

書き換える前にまず催眠状態に陥る。
と言う事は 

Σ大嶽丸!!」巻物うりゃあっ!!

 


大嶽丸「Σにゃー!」ばしっ!

晴明「Σ良し 釣れた!!」よしゃあっ

 

粋「Σこのタイミングで何してんだよ!」

 

晴明「聞けい!

至近距離で呪い食らったので 私はもうすぐパーになる。
しかし 100%妖怪のお前等は この手の物に耐性が有る
故にしばし猶予があろう その間にそのカンペの通りその壺を廃棄せよ

あ、くれぐれもそれ以上寄るな触るなよ」

 

大嶽丸「Σいきなりショッキングかつ立て続け!?」えええっ

 

 


テオドール「Σえ。そのニャン公に任せて大丈夫なので御座いますか!?」

晴明「安心せい コイツは確かに打たれ弱いし、アドリブも利かん

しかし 裏を返せば Σう゛」くらっ


家康「Σあああ頭がボーッとする!
パーは嫌だああっ」ひええっ

 

 

白「あ。 そうか

自分で考えないで、
真面目に説明書通りにやれば出来るって事か」手ぽんっ!


大嶽丸「よっしゃ!開いたあ!!」 

謎穴ブオンッ!

 

粋「Σ何あれ!?」

 

 


晴明「く、空間転移 的な?」よろっ

粋「Σ思ってた数倍凄いの使ってる!」ひええっ

 


テオドール「Σお早くその穴に その壺ぽーいで御座います!!」

白「これにか?」ぽいっ

 


晴明「良し! あとは説明の通りそこ閉めるのだ!

きっちり閉めんと色々漏れ出して来るぞ」くらくらっ

 


テオドール「あの、閉めるは良いので御座いますが

転移ってアレ 何処に不法投棄したので御座いますか?」怪訝っ

 

晴明「安心せい この世ではないわ。
いつもこういう 始末に困る物は此処に捨てておるでの。」ふっ


家康「晴明さん。 そんな凄いのに なんでそんな人間的に残念なの?」

 

 


大嶽丸「えーと、閉める 

閉める?」巻物あたふたっ


白「落ち着け。

後始末のは多分後ろの方だぞ」


大嶽丸「Σ成る程!」おおっ

 


粋「ホント 才能あんのに自分で考えんの苦手なんだなあ」苦笑。

 

 

 


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ーーーーーーー

 

 

小太郎「見損なった」わんっ。

 


晴明「Σ普通本人に言うか!?」


家康「いやー。今回のはさすがにどうかと思ってね
洗脳は良くないよ」うん。


晴明「Σお前っ

この前 戸棚の饅頭盗み食いしとったのを黙っててやった恩を忘れたか!」

家康「だから私も 晴明さんが足で障子開けようとして 
よろけて蹴って空けた穴 知らないふりしてあげたでしょ?」えー。

 

 

白「なんでこの組み合わせなんだろと思ったら そう言う事か」ふむ。

テオドール「家主にバレたらお説教コンビなので御座いますね」成る程。

 

 


蒼月「まーたしょうもない事で 大事おこしかけてさ
俺等もヤバかったんじゃん それ。

ジジイにチクってやろ」


家康・晴明「Σ!?」

 


千様「今回はさすがに 家主に内緒は問題あるわよねー」うんうんっ

 

 

晴明「蛇っ子よ。

実は そこの飲み屋の半額券が有るのだが」

蒼月「良し。俺何も聞いてない知らないね」きらーん。


家康「助かるけど早すぎ

って そういや私もおでんの屋台の 1杯無料券が」

蒼月「おっ!」

 


テオドール「微塵も反省しておられませんね。」うわ

粋「つか家康 今回マシだったのに
今どんどん株落としてってんなあ」

 

白「これ魄哉が帰ってきたら怖いぞ

 

ん?」

 

 

『あーはいはい そうですか。
お二人揃っていい度胸してますねえ!!』

 


家康・晴明「Σ!!」びくううっ!

 

蒼月「あ、俺冬眠しまーす」ぱたっ

粋「Σまさかの死んだふり!?」えええっ

 


千様「Σああちょっとこらー!

2人共 逃げないの!
何歳児よ ちょっと!!」ああもうっ

 

 

 


白「声真似 上手いな」わお。

挿音「おう。忍だしな

おやじにゃ怒鳴られなれてるからお手のもんよ」キセルすぱーっ

 


千様「Σえ?今のアンタ?」ぎょっ

挿音「おう。

依頼の品の始末の確認頼まれたんだけどよ。
報告書にキッチリ全部書いとくわ

あ、蒼月 お前の事もな。」報告書さらさらっ

蒼月「Σえ」

 

挿音「こういうせっこい真似してっから 毎度小遣い減らされんだぞ

学習しろよ。クソガキ」すたすたっ

 


粋「お前 まだ小遣い貰ってんの?」ええー。

蒼月「当たり前だろ!無職だもん!」ふんっ

 

 

白「魄哉が甘やかすから 元相棒も今の相棒もあんなんなんじゃないかな?」

小太郎「有り得るな」わおんっ。

 

 

 

 

 

 

 

 

彬羽「お前等 いい歳して何やってんだ?」困惑っ

晴明「Σしーっ!!」納屋でぼろ笠かぶりこそこそっ

 

家康「あれ? でも天海にしては 追撃も無いし大人しかったような?」あれっ

晴明「ん? 確かに

いつものあやつなら 怒鳴ると同時に飛び蹴りも来ると言うのに
今回おかしいのう?」おや。

 

家康「だよね?
えー トドメ刺しに追いかけて来ないって 本気で怒った?
うわ 怖いなあ」

 

 

彬羽「いや。 怖いのはどっちだ
どんないつもなんだ お前等」引。

 

 

 

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