小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月10日

 

 

 

大嶽丸「つまり その言葉自体に効果があるのか?」興味津々っ

 

晴明「左様。いわゆる言霊ぞ
下手に術式使うよりこちらの方が早い事もある

ゆえに言葉には気を付けねばならんぞ」

 

大嶽丸「ふむ。いまいちピンと来んが
ネガティブな言葉を口にし過ぎると余計に記聞が沈むから 嘘でも楽しいと言え的な」ほー。

晴明「・・・ある意味それもそう

か?」えーと。

 

 

 

千様「あらあらまた晴明さんの陰陽術講座ー?」

家康「大嶽丸が大雨で帰れなくなったらしくってね」苦笑。

 

 

 

蒼月「いやそれ気分の問題でしょ?
陰陽道関係ないんじゃないのー?」ええー。

 

晴明「いや陰陽道は関係なくとも
言葉が持つ効果と言う点では間違っておらぬのではと

化け猫おぬし 着眼点が面白いな」ほうほうっ

大嶽丸「面白いか?」へ?

 

 

 

白「晴明って ひょっとして天然なのか?」

粋「うわ。兄貴に言われた」わおー。

テオドール「頭良い方は 考え過ぎておかしくなりがちに御座いますねえ。」しみじみっ

 

 

 

晴明「さほどおかしくは無かろう
ほれ この符も結局そう言う言葉を書いた物だしな」御札ぺらっ

大嶽丸「ん?そう言えば急急如律令はどう言う意味だったか?」

晴明「俗に言う『40秒で仕度しな。』ぞ」どやっ


蒼月「普通に言って良くないそれ?」

 

 


白「石燕の部屋の『徹夜明け。 起こしたら呪うっす』って貼り紙みたいな物かな?」

テオドール「リアルタイムの石燕さんに御座いますね」はいはいっ

粋「陰陽師の札って思ったよりしょーもねえな。」へー。

 

 


晴明「良し 汚名返上。

コツを教えてやるので使いこなして あのアホ兄弟を見返してやれ」

大嶽丸「Σ俺がか!?」えええっ


晴明「私がやっても目新しさが無かろう
素人同然のお前が使いこなしてこそ おおっ!てなるのであろうがっ」

 

 


彬羽「また傍迷惑な。」困惑っ

テオドール「てかこの方 暇なので御座いますかね?」


千様「其処らでゴロゴロしてるとお掃除の邪魔って 座敷わらしちゃんにお家叩き出されたらしいわー。」

彬羽「片付けられん爺だったな。そう言えば」納得

 

 

 

間。

 

 


コマ『赤外線センサーに反応有り。

パピーのデータベースによると豆狸 別名トマッコ の群れ


いわゆる飯よこせ。食いつくし系妖怪です。』カタタッ

 


晴明「良し。 調度良い実験台が来たわ

迎え撃つぞ」

大嶽丸「Σえ。ちょ待て待て!まだ暗記が「語呂合わせで捩じ込め」

大嶽丸「Σ試験直前の学生か!?」えええっ

 

 


彬羽「豆狸か。
この米蔵襲って中身食いつくしてたのシメたからだな。」

白「だな。
今回は晴明達に任せた方が良いかもな」うん。


粋「へ?珍しい?
いつもなら四の五の言わずにグーパンなのに」

 

白「いや 豆狸はな」うーん。

彬羽「見れば解る」うむ。

 

コマ『とか言ってる間に もうそこまで。

先頭 目視可能です』カタタッ

 

 

 

豆狸「きゅーっ!」 ちんまり2頭身っ!


粋「Σうおお無駄に可愛い!!」

豆狸BCDEFH以下略「きゅーきゅーきゅーきゅー」わらわらわらわらっ

 

テオドール「Σあああこれは殴りにくいっ!!」うわああっ

 

 

彬羽「だろ?」

白「この前も 仕方なく目隠しして泣かしたもんな。」うん。

 

 


蒼月「いや ほだされないでよ魔王様

こんな解りやすくあざといのなんてさー。
つかちっさいからって手加減するタイプじゃないでしょ?」


豆狸B「きゅ?」

蒼月「ん? 何だよ俺はんな演技に騙される程 心綺麗じゃないからね
むしろあざとくて嫌いなんだよお前等みたいなの。
こっち見んなウザいんだよ」しっしっ

 

豆狸C「きゅ?」ちょろっ

豆狸D「きゅ きゅきゅー?」じーっ

 

 


蒼月「・・んな透き通った邪気の無い目で 穢れ切った俺を見んなよっ!」ううっ。

 


粋「Σ蒼月がやられた!!」ひえっ

テオドール「心身共に汚れ切った腐れ蛇には小さき無垢なふわふわの
ガラス細工のごとき眼差しは 眩しすぎ 「Σぶっ飛ばすぞ コウモリ野郎!!」

 

 

 

 

白「あ。そいつ等見た目そんなんだけど
別に綺麗な生き物じゃないぞ」

 


豆狸E「きゅーっ!(訳:隙有り!!)」

ザクザクザクッ!


粋「Σあだだだだだ!爪伸びた!」ひええっ

テオドール「Σこの毛玉 アイアンクローを仕込んでおります!」ひええっ

 

 

 


彬羽「こんなわけで 物理で撲るのはやりづらい
言霊で一気に鎮圧頼む」真顔っ

晴明「お主 意外と小めき物が好きよのう。

まあよい 私は助けんぞ
大嶽やるが良い」ほれ


大嶽丸「Σいきなりか!?

えっちょ アレに呪いの言葉を吐くのはちょっと」あたふたっ

 

 


コマ『痛い痛い痛い』

がりごりごりごりっ


テオドール「Σうわコマさんがド偉い数の豆狸に噛られております!!」ひえっ

白「こら、しっしっ。」ぺしぺしっ

 

粋「Σコイツ等 木も食うの!?」ひえっ

彬羽「ノリ的にはイナゴだからな。」

粋「Σ見た目可愛いイナゴたち悪い!!」

 


晴明「ほれ からくり娘が哀れと思わんか 気張れ。」

大嶽丸「い、いやでも
悪い言葉は思う数倍呪いとなるって教わったばっかだし」うーん。

晴明「しまった 思った数倍真面目であったか」

 

 

 

彬羽「とか騒いでる間に 備蓄食糧が食いつくされたか。
昼に買ったばかりの鮮魚が全滅だな」桶空っぽ

大嶽丸「ノウマク サバンダ バザラダンカン!」くわっ!

 

豆狸「Σきゅーっ!!」

 

 

粋「Σ食い物の恨み強え!!」

 


白「のうまく?
何だあれ」

晴明「不動明王の って説明しても解らんな

大嶽の奴 怒っても加減しおるわ。
とことんお坊ちゃんと言うか」苦笑。

テオドール「と言うと あまり強くない言葉なので御座いますか?」

 

 

晴明「まあアレ 邪気避けじゃしの。」うむ。

 

 

豆狸軍団「・・きゅ きゅううっ」ぴくぴくっ

 

白「めちゃめちゃ効いてるな」

彬羽「どれだけ邪悪なんだコイツ等。」引。

 

 

大嶽丸「すまん。
いくら邪悪と言えど 小動物相手にはこれが精一杯だっ」くうっ

千様「嬉々として動物虐待するよりいいんじゃないかしらー?」のほほーん

蒼月「害獣は駆除して良いんじゃない?」よろっ


晴明「なんでお主までダメージ受けとんじゃい」

 

 


家康「邪悪だからだろうねー。」


パンッ!

豆狸E「Σきゅっ!?」

こてんっ


蒼月「Σうお!? いつの間に後ろに回られてた!?」ひえっ

 

 

粋「Σうお 容赦ねえ!」ひえっ

家康「相手が可愛いからって加減してたら戦国生き残れないからね。
あ、大丈夫
人間なら致命傷だけど 妖怪にはさほど効かないからこの弾。」銃じゃこっ


テオドール「前半と後半が見事に反発しておられますねえ」

 

 


家康「だって戦国もう終わったし
出来たら血見たくないんだよね

て事で早く退いて退いて もっと怖いのが来るよ」ほれほれっ

晴明「待てい。この流れは」はっ

 

 

じゃこっ!

魄哉「狙いをつけて撃つのはさすがに心が痛みますので

まとめて乱射で一気に仕留めるとしましょう。」 ずるりっ


一同(Σライフルを片手銃の如く2丁持ち!!) 

 


家康「天海が海外暮らししてた時に 生活費を稼ぐ為バイトでやってたヴァンパイヤハンター時代の愛銃達。
長年使い込んでるから 逐一狙い定めなくても当たっちゃうって怖いアイテムだよー」あっはっは。


テオドール「そういや昔吸血鬼狩ってたとか何とか」はいはいっ

粋「Σ同じ吸血鬼としてそれ良いの!?」

テオドール「吸血鬼は同族でも血族以外はどうでも良いって生き物に御座いますし」

 

 

魄哉「さあ。退くか蜂の巣か
どちらを選びます?」くわっ

豆狸軍団「Σ!!!」がたがたぶるぶるっ


晴明「お前はそれでも坊主か。」うっわー

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー

 

 


魄哉「全く 許可なくうちの娘に齧りつくとは良い度胸です」ぷんすかっ

コマ『まさかのそれでキレてたパピー』カタタッ

魄哉「はいはいカンナかけますんでじっとして」しゃーこしゃこっ

 

 

 

晴明「結局物理で解決か。

まあ、今回は教える相手を間違えた私が悪いか」ため息っ

 

大嶽丸「Σうっ だってアレはっ 

そもそも人の悪口は言うなと母上に言われて育ってるのでそのだなっ!」

晴明「うむ。やはりもっと育ちの悪いのに伝授すべきであった」

 

 


千様「じゃあ良い言葉ならおまじない出来るのよね?

調度良かったわー。 食材食いつくされたから 彬羽君が晩御飯有り合わせで作るかってなっててー

お料理に美味しくなあれ。的な言葉かけてあげてくれない?」

大嶽丸「いやそれ根本的に違うな。」

 

 

 

魄哉「え?僕が夕飯担当の時やってますよ?」ヤスリがけっ。

蒼月「Σマジかよジジイ!」うげっ


魄哉「ボジティブな言葉かけてると料理も美味しくなるんですよ?」

 

 


大嶽丸「そんなのも有るのか。
気張って色々覚えたが
使いこなせる気がしない。」くううっ!

白「多分だけど
あれ 言霊でも何でもないぞ。」

 

 

 

くろねこ太郎の落書き部屋 [フォレストページ+] 夢小説対応・簡単オシャレな創作サイト作成サービス <サイトトップへ戻る