小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

7月31日

 

 

【黄昏時】

 

 

 

シロ「・・・ふー。」ふかーく息吸いっ

 

テオドール「おおっ」どきどきわくわくっ

 

 

 

くわっ!

 

シロ「だおりゃりゃりゃりゃりゃあっ!!!」ズガガガガッ!!


氷ピシパキ パキキーン!!

テオドール「Σおおおお庭木がみるみる氷浸けに!」おおおおっ!!

 

 

 

蒼月「はいはい鍛練も良いけど
植木やるとジジイに怒られるよー」すたすたっ

シロ「Σあ」はっ!

 

ぱりんっ!

 

テオドール「あ。砕けまして御座いますね
修復不可に御座います」ありゃ

シロ「Σしまったああ!」うわああっ

 

 

テオドール「いやーお見事に御座いました
やはり必殺技はそう言うお年頃の方に見せて頂くのが1番に御座いますね」ぱちぱちっ

シロ「Σ他人事感半端ないな!
お前が見せろと言うから その だなっ」あわあわっ

 

 


魄哉「ただいまー。 また大騒ぎで聞こえなかったみたいで

あれ? 何かえらく見晴らしが」おや。

シロ「」冷や汗どばあっ!

 

 

テオドール「では。良いお勉強になりました
頑張ってくださいませ」ごきげんっ

シロ「Σちょっ こらあああ!!!」うわああっ

 

 


間。

 

 


粋「あのー シロが正座でじゅくだんりょこう?とかって100回書き取りさられてるんだけど
マジで何?」


テオドール「熟慮断行。

物事をよく考えて行動しよう って意味に御座いますね」へー。

粋「だからなんで日本人より日本語知ってんのお前」

 

 

テオドール「日本に来る際お勉強致しましたので

良し。出来た」メモ帳ぱたんっ

粋「ん?何それ」

 

テオドール「幼少の頃より書き貯めた必殺技案集に御座います」ずず黒ノートっ

粋(Σ表紙からもうすっげえ解りやすいテンプレ中2ノートっ!!)ひええっ

 


テオドール「シロさんのを見て これは!とインスピレーションを得る事が出来ました故 
まとめて居たので御座います」にこにこっ

 

粋「ふ、ふーん。
そうなんだ。お前 そう言うの好きだよなホント

(うっわ そういやそう言うトシだった。
やめて誇らしげにめくるな 何年かしてからふとした瞬間思い出してああああ!ってなるからっ
うおドイツ語読めなくて良かった雰囲気だけでもう Σぎゃっ手書きの挿し絵やめてやめてえええー!!)」ひええっ

 

 

テオドール「コレとか結構実用的だと思うので御座いますが。いかがで御座いましょう?」指差しっ

粋「Σマジで使う気なの!? この色々黒い必殺技!!」えええっ

 

テオドール「私達は それが可能な生き物に御座いますし」きょとん。

粋「Σいややめよう!?
このノートから生み出される技ってホント後々座布団かぶって悶絶する事になるから!! 」

 

テオドール「座布団?
粋さんは普段そう言う事をなさっておられるので「Σうっさい歳上には色々有んの!!」

 

 


テオドール「?

やたらと人の目を気にするのがジャパニーズに御座いますからね

つまり恥ずかしいと」ほう。

粋「いや このセンスは恥ずかしいだろ
何この表紙の十字架」指差しびっ!

 

テオドール「吸血鬼に御座いますから。
つかそれ 海外で言うとリンチからの火炙りくらいますのでお気をつけくださいませ

デリケートな問題で御座います」


粋「Σえ。海外こわっ!」びくっ

 

 


テオドール「十字架モチーフは日本ウケはしないので御座いますか?
あー やはり日本はジャパニーズ大仏  ん?」

 

 


千様「Σあ! 二人共居た居た!
白君知らない!?」

 


粋「へ? 兄貴なら あー 見ないからまた何処か此処入れたのかよって隙間見つけて潜り込んで寝てんじゃねえ?」

千様「ああもう!こう言う時動物気質困るわねっ!」きいいっ


テオドール「あの?どうかされましたので?」

 


家康「いやそれがね

Σうお。光った」びくっ

粋「何が?
向こう? Σぎゃっ!?」びくうっ!

 

 


暗闇に浮かび上がる光る目ずもももっ

 

 

 

粋「Σ何あれ何あれ 何の妖怪!?」ひえええっ!

 

家康「Σ解らないからお宅のお兄ちゃんに聞きたいんでしょ うわやっぱこっち来たあ!!」

粋「Σなんで!?なんで毎度俺等の方来るの!?」

 

テオドール「力の有る妖怪は 己より強力な妖怪の気配に惹かれる物に御座います。
此処は家主が鳳凰様に御座いますのでしゃーないかと

と言うか 我が主に聞いても あの方多分御存じ有りませんよ?」

千様「Σあ それもそうね
聞くとしたら彬羽君だわ!」はっ

 

粋「カラスはまだバイトだし!
うわわどうしよどうしよっ!!」ひえっ

 

 

 

蒼月「落ち着けよ
さっきその『鳳凰』様 帰宅したろ」ほんとにもー。

 

魄哉「おやおや うちに殴り込みとはたいした根性です。

見た所 ダイダラボッチの亜種。
酷暑で疲れた町の皆さんの陰気に当てられて寄ってきた物の怪の集合体 と言った所でしょうか

敵とみなすなら加減はしませ


Σうっ !」

 

家康「Σ天海どうしたの!?まだ何も!」

 

 


魄哉「暑さで酒の回りがっ

帰りに一杯ひっかけたのが行けませんでしたかっ」うぷっ

家康「Σ袈裟姿で何やってんの生臭坊主!!」

魄哉「しゃーないでしょう!政務って神経使うんですよストレス発散  Σうぐっ お、桶下さい」よれれっ

 


千様「生臭鳳凰ダメねこりゃ」あーあ。

 

蒼月「酒乱の癖に外で飲むなよクソジジイ。

参ったな   俺の蛇目は視神経無い奴には聞かないしなあ
あの半透明なの視神経有るの? 
あ、無理ぽいな」うーん。

 


ずざざっ!!


シロ「おのれ木偶の坊めが!
汚名返上!  日頃の鍛練の成果見せてくれる!!」くわっ

 


粋・家康・蒼月「Σえ。背 届く?」

シロ「どういう意味だああ!!!」氷ぱきぱきーん!!

 

 

石燕「あ。ダメっすね
足元半透明なんで ダメージ通ってないっす」ひょこっ

千様「Σ石燕さん起きてた!
じゃあ石燕さんのガシャドクロは!?」


石燕「んー。あっしのは具現化っすから 物理あるっすね。
あのデカさだと法術とかで無いと 殴っても効かなさそうっすし」ちらっ

 

魄哉「す。すみません 」桶かかえっ

石燕「水飲んだ方が良いっすよ?」

 

 


テオドール「解りました。
私参ります」よしゃっ

粋「Σ待て待て待て待て!早まるなつかノート置けっ!!」ひえっ

 

 

テオドール「何を慌てておいでですか

要はあのデカブツの動きを封じれば良いので御座いましょう?
あれだけノロノロ鈍いなら私でも可能に御座います。」


粋「Σどっから出てくるのその自信!
絶対ダメな予感しかしないっ!!」ひいいっ

 


テオドール「失礼な。

百聞より一見で御座いますっ」手袋外しっ

千様「Σえ。テオ君?何する気!?」

 


テオドール「日が落ちていて良う御座いました」

手の平ぴっ!


家康「Σ 指パッチン失敗!?
スパッて行ったよ!?」ひえっ

 


テオドール「いえ。
シロさんの怒涛の氷結アタックからヒントを得まして

私、血液アンプルさえ使えば 己の血液及び、相手の流した血液を武器とする事が出来ます故

血液アンプル使わずとも 少量なら普段から血液使えんじゃね?と。」

 


シロ「俺のどこからそれを思い付いたか解らん」ぜーぜー。

テオドール「なんとなくで御座います。

お帰りなさいませ。」

 

 


蒼月「つか 素直に血液アンプル飲んで変化しろよ。
上の方寒天みたいなんだから ビュンビュン飛べるお前なら届くし たたっ斬れるでしょ」


テオドール「あまり血液アンプル使うと我が主がその都度恐怖の採血する事になりますし
何より新技試したいので御座いますよ」

 


家康「Σごめん!やるなら 急いでくれるかなあ!?」ひえええっ

小太郎「Σぎゃいいんっ!なんだこれ! でかいでかいいっ!!」ぎゃんぎゃん!

 

 


テオドール「Σうお。言ってる間に目の前
では

参ります!!」

ひゅんっ!!

 


千様「Σ糸!?」ええっ

粋「Σあ。 これなら確かに細いし最小限の出血で済む!」おおっ

 


ひゅるるる ぱしっ!!

 

ダイダラボッチ「Σ!」

 


家康「Σおお!しかも千切れないぽい!
何あの強度 テオちゃん凄い!!」おおおおっ

 

 

粋「あれ? でもこれ 挿音の持ってる対妖向け 特殊ワイヤーとほぼ同じじゃね?」

テオドール「Σあ"」


シロ「かぶっておるな」うむ。

 

 

魄哉「何処かで見た事が有るから 思い付いたって感じで いやでもその強度は Σうっ」

与一「あー解った解った。無理に喋るな」背中さすりっ

コマ『パピー大丈夫?』さすりさすりっ

 

 

テオドール「くっ! 名案だと思ったのにまさかの二番煎じ

Σあ。え ちょっ」ぐいっ


家康「Σしまった! テオちゃんと挿音じゃ決定的な差がっ!」はっ

 

 

テオドール「Σっわーーーっ!!」びゅんっ!!


一同「Σ振り回されたああ!!」ひいいっ

 

蒼月「Σあのヘタレ 重さも踏ん張りも効かないのにんな真似するから!!」ああもうっ

石燕「ああ言うのはテオさんみたいな小振りなヒト向けじゃないっすよねえ

 


ガシャドクロ。」

具現化ずもももっ!!

 

家康「Σ大降りなの出た!!」おおっ

 

 


テオドール「Σわー!だあああーーっ!!」びゅんびゅんっ!


粋「Σあああめちゃ振り回されてる!!」

小太郎「ダイダラボッチ怒ってる怒ってる!」ぎゃいいんっ

 

 

石燕「どっせい!」

ガシャドクロどすん!


ダイダラボッチ「Σ!?」ぐらりっ

 


石燕「貰ったっす」


がしっ。

テオドール「」目ぐるぐるっ

 


小太郎「Σ凄い石燕
怪獣大戦争だ!」わんっ!

 

 


彬羽「失神するなテオ
そのまんまその赤い紐繋げておけ。」

テオドール「へ? あれ?彬羽さん?」頭くらくらっ

 


白「俺飛べないからな。
それ伝ってくから 石燕しっかり支えとけ」

石燕「らじゃっす。」

血の糸ぐいっ!

 

 

 

とんっ すたたたっ!

 


ダイダラボッチ「Σ!!?」

 

 

 

ドゴシャアアアッ!!

粋「うわ。炎増し増しで脳天にグーで行った」うわー。

 


彬羽「扇子じゃ無い辺り
手加減無しだな」はーやれやれっ

千様「あの子 素手のが怖いのねえ」うわ。
彬羽「素で炎帯びてるからな」

 

 

テオドール「・・本当にお強い方と言うのは その場にある全てを上手く使われるので御座いますねえ」感激っ

粋「Σ頼むから真似すんなよ!?」ひいっ

 

 

 

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白「なんだかんだで役に立ったし

45点。」

テオドール「Σおおお!思ったより高得点頂きまして御座いますっ!」わーい。

 

 


粋「Σちょ 兄貴甘やかし過ぎ!
それで調子に乗ってまたやらかしたらどうすんだよ!!」えええっ

 

白「半人前がやらかすのは当たり前だ。
第一それ 周りでギャーギャー言ってただけで何もしてないお前が言うのおかしいぞ」冷ややかっ

粋「Σうっ 見てたのかよ」ううっ。

 

 


石燕「まだまだ詰めが甘いっすけど
チャレンジ精神素晴らしいっすよね」にこにこっ

彬羽(コイツはコイツでなんでこんなに手慣れてるんだ。)困惑っ

 

千様「石燕さんて 霊感強いだけの浮世絵師よね?」えーと。

与一「その霊感が強すぎてなあ。」引。

 

 

魄哉「まあ、今回少なくとも僕よりは活躍してましたし」苦笑。

蒼月「アンタ おええってなってただけだもんね」

魄哉「Σそう言う君こそ「俺ツッコミしたもん。」

 


シロ「まあ お前は物事を良く考えて行動する事だな」ふっ。

テオドール「熟慮断行に御座いますね!
さすが100回書き取りすると覚えるので御座いますね」ごきげんっ

シロ「Σうっ うむ」

 

 

 


粋「よしカラス 必殺技開発ちょい付き合ってくれ」けっ。

彬羽「何対抗意識燃やしてんだお前は。」困惑っ

 

 

家康「で、白はいつから見てたの?
あ。ひょっとして結構早くから下僕ちゃん達の成長見守ってた?」あははっ


白「いつからだろうな。 」しれっ

 

 


コマ『お昼寝してる間にダイダラボッチにそこら薙ぎ倒されて 
風景変わって方向解らなくなって迷子で拗ねてたの保護されました。

 

とか言えない』カタタッ

 

 

 

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