小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

4月26日

 

 

 


粋「んじゃコラ 前見て歩いてねえのはどっちだコラいわすぞ!!」

襟首捻りあげっ

ちんぴら「Σうおおおすんませんしたああっ!!!」

 


粋「よしゃ終わりっ

すんませんしたってさ」ころっ。

 


白「うん。見てた」

粋「兄貴に因縁ふっかけるとか 100年早いっての」けっ。

テオドール「確かに身の程知らずにございますが
何とも 色々と相手が悪すぎと言うか」ちらっ

 

粋「・・だって、兄貴がキレた方が万倍偉い目に遭うと思わね?」

テオドール「異論は御座いませんが
貴方も大概に御座います」真顔っ


粋「Σマジで!?」がーん。

 

 

白(面倒くさくなくて良いけど
さすがにちょっとは自分で殴りたいな) むう。

 

 

 

彬羽「いや手前等 どんだけ絡まれてるんだ」引。

テオドール「おや 彬羽さん
店の買い出しに御座いますか?」

彬羽「だな。
お前等は芝居小屋帰りか」


粋「ホント最近やったら絡まれるんだよなあ。
この辺治安悪いからなあ」うーん。

 


彬羽「治安もだが
そいつのアホみたいな格好も大概絡まれる原因じゃないのか

どこのオナガドリだ手前は」

白「着替えるの面倒くさ「やっぱ舞台衣装か
それだけ目立ってりゃ絡んで繰れと言ってるも同じだ馬鹿野郎。」

 


テオドール「派手だから絡まれる と言うのも 突き詰めて考えればいかがな物かと思われますが」うーん。

粋「まあ 目が合ったら襲ってくる奴とか居るしな この辺。」うん

テオドール「どこのお猿さんに御座いますか」わお。

 

 

 


間。

 

 

白「涼しい。」身軽っ


テオドール「1度戻ってお着替えになられて正解に御座いましたね」にこにこっ

白「うん。それは良いんだけどな


やっぱ変わらないぞ 嘘つきカラスめ」ちっ

ごろつき「すんません すんませんしたああっ!!!」土下座ぺこぺこっ

粋「おう。次来たらマジで泣かすぞゴラア!!」くわっ!

 


テオドール「相変わらずの元ヤンフル稼働に御座いますね
何故に御座いましょう?」はて。

粋「うん。お前の派手な番傘+洋装に
兄貴の白髪と謎の存在感。

後 俺も当社比だから目立たねえと思ってたけど 人間にしちゃ髪色薄いわ」茶髪っ


テオドール「私達 素でどうにもなんないくらい目立つので御座いますねえ」おやまあ


白「俺もどうせ目立つならって役者業やってるし」しれっ

テオドール「Σそうで御座いました!マイナスをプラスにっ
さすがに御座います!!」おおっ

 

粋「そっか 冬の間は皆大人しくしてたからあんま絡まれなかっただけで
言われてみりゃ毎年こんな

ごろつきB「おうコラそこの派手な兄ちゃん達 金持ってねえ?」

 

 


テオドール「そろそろ一回シメられて お顔を覚えさせてはいかがに御座いましょう?」

白「あいつが変な気回して先に殴るから 俺が殴る所無いしな」すたすたっ

テオドール「それでこれだけちょっかいかけられるとは 
お猿さんのが利口に御座いますねえ」すたすたっ

 


粋「Σあ。ちょ 置いてくなよ!」

ごろつきB「」ボコボコ失神っ

 

ごろつきC「あいつ 意識飛んでねえ?」ひそひそっ

ごろつきD「な。
ああやって記憶飛ぶまでぶん殴られるから 何度も喧嘩売っちまうんだろな」ひそひそっ

ごろつきE「俺等はあいつ等相手にしないでおこ
しっかり顔覚えとけよ?」こそこそっ

 

 

 

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【夕方 反物屋前】

 


テオドール「ほらほら いつまでも店長さんとお話しして居るから日が暮れてしまいまして御座います!」

粋「しゃーねえだろ
兄貴の次の演目の衣装の柄よ
役のイメージに合うの2つあってよー

衣装係としては 悩むだろコレ」むう。

 

テオドール「それ着る御本人は 待ちくたびれてその辺徘徊されておりしたが」

粋「マジか。
つか兄貴はその辺無頓着だからなあ
正直本人の意見も聞きたかったのに「まだ迷う気に御座いますか」


粋「だって 反物って良いのはマジで高いんだぞ
ほれ見ろあそこにかかってるのの値段」ほれほれっ

テオドール「日本語微妙にしか読めないので御座いますが
あの桁が え、うっそ」 わお。


粋「今度にすっか
あれ?んでその兄貴は?」きょろっ

テオドール「へ?

Σああ たった今までそこでカエルつんつんしておられましたのに!!」きょろきょろっ

 

 

 

 

【路地裏】

 

粋「兄貴ごめーん! ほれもう晩飯晩飯の時間ー! 腹減ったろー?」おーい

テオドール「暗くなって参りましたよー
良い子は帰る時間に御座いますー!」

 

 

粋・テオドール(待ちくたびれて拗ねた?)うーん。

 

粋「マジか。 兄貴1度拗ねると面倒なんだよ   ん?」

テオドール「どうされました?」


粋「あ、いや
今向こうに入ってった 二人連れ」


テオドール「暗くなってきた路地に男女2人連れ
お察しに御座いましょうが」真顔っ

粋「ゴリゴリ未成年がそう言う事さらっと言うなよ」引。

 


テオドール「出歯亀するならご自由に。
私は我が主を探さねば

何処におられますかー?弟さんが変質者に身を落とそうとされておりますよー!!」

粋「Σうおお名誉毀損!!
やってねえしやる気ねえええ!」

 


テオドール「しかし我が主は何処に行かれたので御座いましょう?
おられますかー?」ゴミ箱ぱかっ

粋「いや、そこ居たら問題ねえ?」

 

 

 

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【路地裏 更に奥】

 


女「やめとくれよ!アタシはもう足洗ったんだよ!」手ぱしっ!

男「はあ?何抜かしてんだよ

お前の仕事は あの大店に入り込んで 内側から鍵開ける事だろが
またほだされやがって」ったくよー。

 

女「やめとくれ!あの店の人達はホントいい人なんだよ
アンタ等ドブに肩まで浸かってる奴らにゃ解んないだろけどさ

とにかくアタシは どんな目に遭っても引き込みなんてしないよ!
これでアンタ等は押し込み出来ない ザマミロだ! 」ははんっ

 

男「ほうほう。

じゃあもういいわ。次の引き込女入り込ませるだけだし」

女「Σえ」

男「お前ね。甘いんだよ
言う事聞かなくなって来た時点で 代えなんてなんぼでも用意してるに決まってるだろ?」にやにやっ

女「え。あのっ」冷や汗っ


男「女は考えが浅くていけねえ。次はもうちょい賢い奴を育てねえとな
て事で 古いのはここで終ぇよ!!」ドスちゃきっ!

 


ごいんっ!!

男「Σぶっ!?」

 

下っ端AB「Σアニキいいい!?」ひいいっ

 


白「うん。男も大概頭悪いな

後ろに人が隠れられる場所が有るのに なんで誰も居ないと思った」よいせっと。

 

女「あの、助かったけど なんででっかいゴミ箱に?」おそるおそるっ

白「ムカついた事があって拗ねてたら 張本人達が探しに来たから困らせてやろうって」ゴミはらいっ。


一同(こいつが一番バカだろ!!)

 

 

下っ端A「と、ともかく アニキっ大丈夫ですかい!?」

男「手前 いきなり顔面に拳とはやるじゃねえか」鼻血ぼたぼたどぼどぼっ

 

白「うん。一応加減したけど
ストレス溜まってたからその辺ごめん
ごりって言った 骨逝った多分。」


下っ端A「Σ医者どこだあああ!!」ひいいっ

下っ端B「アニキやばいっす!
鼻の骨は1度潰れたら 元に戻んねえっす!!」

男「Σなにいいいい!!」がーん。

 


白「お前等が襲ったら 店も元に戻らないだろ
そう言う事だ 覚えとけ」しれっ

女「Σあ。聞いてたの!?」

 

 

男「こんのアホガキャア

人を舐め腐りやがって!
ワシ等を誰と思ってる 此処等の偉いさん全てがダチで同士よ!

どこのガキか知らんがその気になりゃ何時でもお前とその女、その周り全員潰すのなんぞ余裕じゃあ!さあ泣いて詫びろ!後悔しても遅いがな!!」ぎゃはははっ

 


白「そうか。お前が何時でも誰かを潰せるのと同じで

こっちも何時でも お前等の骨1本残さず闇に葬り去るの余裕だけどな」


男(Σ何この圧!!) ひいっ

 

 

下っ端A「お、おい」冷や汗だらだらっ

下っ端B「よ、よく解らんけど

格が違うっ!」だっ!

下っ端A「Σちょ 置いてくなよ!!」ひいいっ

 


男「Σああ!お前らこら!!」置いてきぼりっ

 

 

粋・テオドール「せーのっ」


ドゴシャッ!!

下っ端AB「Σごふあっ!?」 べしゃあっ

 


テオドール「仮にも主を置いて行くとは それでも下僕に御座いますか」番傘どすんっ!

粋「助けねえ時点で同罪だろってんだ
なあ?」


女「Σえ。あ はい そうですねっ!」びくっ

 

 

白「じゃ帰るか
ちょっとスッキリしたし」すたすたっ

テオドール「おや。あの親玉は
って失神しておりますね」おや。

粋「何したの兄上」わお。

 

 

女「Σえ!えっと、あのー」

白「ん? 

ほっとくなり番所につき出すなり好きにしたら良いと思うぞ
自分の事もな。

俺等 詳しく解らないし」

女「Σあ。
ありがとう御座いますっ」ぺこりっ

 

 


テオドール「全く 何をされておられるのかと思いましたら
あーあ。こんな汚れられてしまいまして」苦笑。

白(拗ねこいてたら何か始まった とか今更言えないな。)むう


粋「けどよ、
人間に手出しすんなって 他の妖怪達に言ってる兄貴がこんな真似良いのかよ
カラスとかに見つかったら怒られねえ?」


白「今居ないだろ?
治安悪いから 夜にそんな人間歩いてないし
他誰も見てない

だから問題ない」しれっ

テオドール「成る程に御座います
見つかんなきゃオッケーに御座いますよ」にこにこっ

 


粋「あーうん

俺等にゃ これくらいタチ悪い街のが向いてんだなあ」苦笑。

 

 

 

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