小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月1日

 

 

 

粋「ん? 珍しく奢ってくれたと思ったら また仕事手伝えって事?」もぐもぐっ

挿音「おうよ。こっちも人手足んなくてよお
忍軍は今回裏の方シメるので精一杯よ」キセルすぱーっ


店主「お客さん
喫煙は外でお願いしゃーす」

挿音「お。悪い」


粋(ガラは悪いけど 良い奴なんだよなあ)うんうんっ


テオドール「おや珍しい。春一で無いとは
ようやく見つけまして御座います」入り口がららっ

挿音「ち。めんどいのに

ややこしい事になるから 手前の主様にゃ内緒な」しーっ


テオドール「はい?
まあ危ない事で御座いませんでしたら」


挿音「よし。じゃ頼んだ

おやっさん、此処置いとくぞ」小銭じゃらすたすたっ

テオドール「危ない事なので御座いますね」ああうん。

 


粋(Σえ。危ないの!?)えええっ

 

 

 

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【賭場】

 


粋「まあなー。ガラは悪いっちゃ悪いけど

んな危なくもねえよな?」


ごろつき軍団「ああん?」ギロリッ

テオドール「Σ大概ヤバそうなので御座いますけど!?」えええっ

粋「いや俺が育ったの こういうのが普通だったし」

テオドール(Σそういやスラム育ちで御座いました この人!!)ひいっ

 

粋「つー事で 兄貴には内緒な?
兄貴が殴り込んでできたら隠密にとか無理だしよ」しーっ

テオドール「挿音さんも隠密任務丸投げはどうかと「しゃーねえって 徳川忍はもっとヤベえ仕事してんだしよ」


テオドール(これ以上に?)おそるおそるきょろっ

 


ごろつき「おう そこの外人さんよ
金持ってそうだな。小遣いくれねえかよ?」ずいっ

テオドール「Σえ」


粋「あ、ごめん。コイツ密入国してんだよ
で、ほとんど文無しだし いっちょ稼ぐかって引っ張って来たんだけどなー」あははっ

ごろつき「ちっ。お仲間かよ」すたすたっ

 

 

粋「ふっ。」親指ぐっ!

テオドール(こう言う所ではめちゃめちゃ頼もしい!!)おおおっ

 

 


間。

 

 

 

粋「・・なあ。いくらか持ってねえ?」すってんてんっ


テオドール「兄上様に御借りして参りま「Σやめて! 賭場で文無し借金とかマジで怒られる!!」ひいいっ

 

テオドール「仕方御座いません。
かしこまりました

では 代わりに有り金で丁!!」びしっ

粋「Σうおおやめろ!すってんてんが増える!!」ひいいっ

 

 

 


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【賭場の前】

 


シロ「なんだ。あの人集りは?」買い出し中っ

彬羽「賭場だろ
どんだけ規制されてもこの辺は次々とな。
関わるな 面倒な事になるぞ」すたすたっ

 

 

 


ごろつきA「Σ嘘だろおい」えええっ

ごろつきB「Σあの外人どうなってんだ!?」

 


テオドール「よっしゃあ!また勝ちに御座います!」わーい。

粋「Σなんでえええっ!!」ええええっ

 


テオドール「タネ明かしは簡単に御座います。

実は御正月のすごろくの時に蒼月さんがこっそり作っていた 両面偶数のサイコロを 先ほどすり替えておきまして御座います」にこっ


粋(Σダイレクトイカサマーーッ!!)ひええっ

 


テオドール「バンパイアのスピードをなめて貰っては困ります

あ、次も丁で。」

粋「それは良いとして
え? ひょっとして お前さっきから丁だけって」冷や汗っ

 

テオドール「丁しか存じませんので」しれっ

粋「Σそれで勝ち続けとか 不自然にも程があんだろ!!」

 


元締め「うん。不自然だねえ。

お兄さん達 ちょっと裏まで来て貰おうか?」肩ぽんっ


粋「」

 


ごろつきA「Σああっ!このサイコロ 仕掛けがしてある!!」

壺振り「Σいつの間に!!」えええっ

 


テオドール「申し訳御座いません

穏便に行きそうも御座いません」あちゃー。

粋「Σ馬鹿野郎おおお!!」どちくしょおおおっ

 

 

 

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テオドール「あのー、私達は何処へ連れて行かれるので御座いましょう?
此処地下に御座いますよね? 元炭鉱とかに御座いますか?」てくてくっ


ごろつきA「何で余裕なんだ。この外人」ええー。

元締め「状況が解ってねえんだろ
見せ物にゃ調度良い」すたすたっ

 

粋(まあうん。奥に入り込めって言われてたし
結果オーライだきっと 多分!) 自分に言い聞かせっ


元締め「あ、そっちの兄ちゃんは場馴れしてそうだし
きっちり拘束しとけよ」

ごろつきB「うっす。」がちゃん。

粋「Σうおおおごっつい手枷!」ひええっ

 

テオドール(その他大勢の人間等どうなっても構いませんし
最悪 変化して全員血祭りにいたしますか)すたすたっ

粋(Σコイツ絶対ヤバい事考えてる!
おっさん等 やめろ変な事すんなアンタ等の命が危ねえええ!!)ひいいっ

 

 

テオドール「おや?」ん?

粋「ん? 急に明るく」えっ

 

 


【地下闘技場】

 


テオドール「よくこんな物 地下に作りましたね
さすがは器用なジャパニーズ。」ほう

粋「Σ器用過ぎんだろ

つか 人凄っ!!」えええっ

 

 


元締め「金持ちってのは常に刺激に飢えてるからねえ

外人さんにも解る様に言うと、
アンタ等みたいに ルール違反した人は罰として此処で働いて貰うって言うね」

 

テオドール「おや?日本には普通にお白州が御座いますよね?」

元締め「うちは 自分の生張り内のは自分で片付ける派なんだよ」

テオドール「はあ 成る程

他所は他所。うちはうちで御座いますか」

元締め「そうそう。いや日本語が堪能だね
じゃ アンタから言ってみよっか?」 わははっ


粋「わー!たんまたんま!!

俺行く 行っきまーす!」はいはいっ

 

 

元締め「活きの良いのは演出的に後にしときたいんだけど?」えー。


粋「いやだって闘技場だろ!?
ほら 勝てば解放って奴だろ!それなら俺にやらせろよ」なっ?

元締め「ふむ。お友達を助けたいってか

まあ、それも良いか」ふむ。

 

 

テオドール(正当防衛になるのなら 
勢い余ってお客も全員首切り落として差し上げますのに。) むー。

粋(コイツこう言う所悪魔過ぎる いや悪魔だけど!!)背筋ぞわっ

 


元締め「じゃ、茶髪の方 

せいぜい頑張れ」 蹴りっ


粋「Σあだっ!背中蹴んなよ!!」うがあっ

 


テオドール「Σん? ひょっとして対戦相手って あの檻の中の!?」はっ

粋「へ?檻?

暗くて良く見えねえけど」え?

 

テオドール「気のせいか

物凄く 獣臭いような?」嫌な予感っ


檻の扉がこんっ!

 

熊「グルルルルっ」のそっ


粋「Σでかああああっ!!」

 

 


元締め「露国から買い付けたアラスカヒグマのルーシィちゃんだ。

さあ せいぜい頑張ってくれや」にやにやっ

 

 

 


【賭場 入り口】

 


ちんぴらA「Σうお 何だおまΣごふっ!」

ちんぴらB「此処から先は関係者以外 あ。ちょ Σあだだだだごめんなさいいいっ!」ひいいっ

 

 

白「で、此処にあいつ等2人共入ってったまんまなんだな?」

庵「って 春一の向かいのお婆ちゃんが言ってたよ

で、彬羽等の話だと 他にも結構な数が後から入ってったって事だし

地下室とか隠し部屋とか有ると思うよ?」

 

白「なんで賭場なんだ。

手っ取り早く稼ごうとしたのか あの馬鹿」ため息っ

 

ごろつきC「手前等何者だ!此処から先は Σおぶっ!」


庵「はい此処は任せて 行って行って」

白「そうか頼 Σあいた。」がいんっ!


庵「Σあ。抜け道のフタが急に閉まった」

白(庵の貧乏神体質、これだけ離れてても無理か) たんこぶっ

 


ごろつきC「Σ何コイツらつかこの女  Σぎゃああいだだだだだああーーっ!!」ひいいっ

 

 


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白「ん?どういう状況だコレ」あれっ


テオドール「Σあ! いらっしゃったので御座いますか!?」ひえっ

白「うん。詳しくは後で聞くけど
なんだこれ?」えーと。

 

 

 

粋「こんなもん 兄貴に比べたら毛シラミ程も怖くねえわ」ふんっ


熊「」きゅうっ。

 

 


元締め「Σアラスカヒグマを素手で!?」ひいいっ!

 


白「そりゃあいつ
人間ベースなのに 俺を半殺しにした事有るしな」うん。

テオドール「普段は大人しくしておられるだけで 充分に化け物なので御座いますよね」うっわー

 

元締め「Σいえあの!手枷つけたまんまなんですがね!?」えええっ

 

 


挿音「お。良い感じにパニックじゃね?

よしゃ観客も動くと首飛ぶぞー。
徳川忍だ尋常にお縄につけや!!」


徳川忍わらわらわらわらっ!


観客「Σ!!」

 

 

粋「Σえ」

テオドール「あ、またエサにされた様に御座いますね」おやまあ。

 


挿音「おう マジで助かったわ
俺等だと見た目イカついんでよ、警戒して 中まで案内してくれそうになかったもんでよー」わははっ


粋「Σ鰻重1杯で良い奴と思った俺が馬鹿だったああ!!」どちくしょおおおっ

挿音「おうよ。忍者なんて汚ねえんもんよ」キセルすぱーっ

 

 

 

 

テオドール「この熊さん。お国に帰れますでしょうか?」

白「んー。日本のじゃないなら幕府がちゃんと帰してくれると思うぞ。

ほらお手。」

 

熊「Σがうっ!」びくびくお手っ

 

 

 

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