小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月23日

 

 

 

テオドール「今日も皆様お忙しゅう御座いますね」買い出しメモッ

粋「だなー。年末年始は稼ぎ時だし これからもっと忙しくなるけどな
つかコレ 8割兄貴の菓子じゃねえ?」荷物ずしっ

テオドール「甘い物は疲労回復に良う御座いますし

芝居小屋の皆様全員で消費されてるみたいに御座いますよ?」

粋「マジか。
もうお前がまとめて作った方が早くね?「間に合いません」きっぱり。

 

粋(芝居小屋スタッフの成人病が気になるなあ) うーん。

 

 

町人A「Σあ!居たあいつだ!」指差しっ

テオドール「はい?」

町人B「Σああっ!この外国人
ヤキ入れたるヤキ入れたるううう!!」うおおおっ

テオドール「Σぎゃ どちら様に御座いますか!?」ひいっ

町人C「問答無用!うちの娘を返Σぐはああ!!」どしゃー!

 

 


白「誰だって聞いてるんだから名乗れ
躾がなってないな」生ゴミ見る目。

町人トリオ「Σ!!!」蛇に睨まれた蛙っ

 


粋「おお!兄貴 すっげえタイミング「菓子が切れた。」

テオドール「Σあ。お菓子待ちで御座いましたね
申し訳御座いませんっ」


町人C(Σ普通菓子の為に人蹴る!?)えええっ

 


白「で、何だお前等。 年末忙しいんだ 今から午後の部なんだ幕開くんだ 30秒で説明しろ」

町人A「Σえ。ちょ短過ぎ」


白「いーち。にー。さーん。 もがっ」


粋「うん。餌食ってる間はカウント止まるから 
出来るだけ簡潔に頼むわ」どら焼ねじ込みっ

白「・・・。」もぐもぐっ

 

テオドール「あのー。ホントにどちら様に御座いましょう?
知らない人に怒られる様な事をした記憶は無いので御座いますが」


町人B「あれ?ひょっとして マジで無関係?」ひそっ

町人C「まあうん。外国人だからって全員グルとか無いだろうしなあ」ひそひそっ


粋「ん? アンタ等外国の奴になんかされたの?」

町人A「Σえ。えっと それはその

不審な外国人をその見掛けた後にその色々と有りまして」

白「お前それ 日本人見て ほら相撲取りだって言ってるみたいな物だぞ」もぐもぐっ

 


テオドール「蹴り倒して良う御座いますか?」はあ?

町人A「Σぎゃーすんませんでしたあっ!!」

 

 

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【割烹春一】

 

 


彬羽「すると何か

このクソ忙しい時期に 若い女が次々行方不明になってると?」

白「らしいぞ。
お前 何か聞いてるか?」

彬羽「そう言う話は聞いてないな。
と言う事は 異形が外国人に見えたとかではなく、やはり人間側の犯罪の話か」ふむ。

 

町人B(Σいや何の話!?)冷や汗っ

 


彬羽「で、詳細は?」ずいっ

町人A「はい?」

 

彬羽「大事になってるんだろうが 、上の奴等に話つけてやるからさっさと話せこっちも忙しいんだ」くわっ

白「ビビらせたら余計話しにくいと思うぞ「お前が言うな」

 


粋「えっとそのー
ほら、俺等役人と友達なんだよ うん。」

町人C「Σあの人こそ何人か殺ってそうな目付きしてますけど大丈夫ですかね!?」ひええっ

テオドール「年末の飲食店は大変に御座いますからねえ」苦笑。

 

 

ひな「あまり板さんの手を煩わせないで下さい
シメますよ?」包丁ちゃきっ

町人C「Σわー!話します!話しますからああっ」ひいいっ


主禅「こらひな 店の評判また落ちるだろ。」どうどうっ

 

 


間。

 

 


テオドール「えー。要点をまとめますと

舶来物がお好みの 海外に興味を持ってる系の娘さんが 外国人と接触
その後消息を絶つ という事件が連発していると」

町人A「はい。ですんでそちらさんも人攫いの一味かと」頭かきかきっ

 

テオドール「んなもん拐って どうするんで御座いましょうかね?」はて。

粋「うん。人をんなもんとか言うなよ」

 

白「この場合 拐われた奴ってどうなるんだ?」

彬羽「そうだな。徳川忍軍も居るし国内じゃすぐに足がつく
となると、大概は外国に売り飛ばされるだろうな。」

粋「Σマジで!?」うええっ

彬羽「国にもよるが、海外じゃ日常茶飯事らしいぞ。
だから幕府も外国人の入国はきっちり管理してるんだ」

テオドール「あーそれで 私も密入国はやめて下さいと軽く叱られたので御座いますね」手ぽんっ

 

ひな「したんですか? 密入国。」

テオドール「1人で外国に旅行とか恐ろしかったので、棺桶に入ってそのまんま江戸城宛の荷物になりまして御座います」

庵「うん。そりゃ注意されるわ」ああうん。


町人B(Σやっぱ人攫い並にヤバい奴だった!)

 

粋「つかそれ 犯罪だから次からやんなよ?」

テオドール「そもそも里帰りする気も御座いませんがね」真顔。

 


白「えっと。つまり

そいつ等取り返すには 外国に話つけないとダメって事か?」えーと。

彬羽「だな。また年末のややこしい時に外交問題か。
あいつ等 対応しきれるのか」うーん。

町人A「あの、行方不明者にはうちの娘も居まして
外国ってその お知り合いの役人さんには何卒早い解決をお頼みしたくっ」あわあわっ

 

白「ん?娘拐われたのってこの辺か?
それなら」ふむ。

彬羽「とりあえず これ以上被害者が増えない様にだけ対処しておいても良いか」うむ。

 

 


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庵「よっしゃあ!誘拐犯取ったどーー!!」ガッツポーズっ

外国人A「ジャ、ジャパニーズゲイシャガール

・・クレイジーっ」かはっ

 

粋「なんて物を囮にしてんだよ」うっわー。

彬羽「あいつならそこらの男じゃまず勝てんしな。」


粋「あっちもな。てか怖え」

 

地獄大夫「女の敵は滅んで良しにござんす」髪の毛にょろにょろうぞうぞっ

外国人B「ΣNooooooo!!」髪でぐるぐる巻きっ

九尾「ほほほほほ。己が狩られる側とは思っておらなんだろ?食うか?食らってやろうか?」くすくすくすっ

外国人C「」顔面蒼白がたぶるっ

 


テオドール「我が主はお仕事に戻られましたし

この方達は挿音さんにお渡しすればよろしいですかね?」

彬羽「だな。
秒で仲間の詳細吐くだろ」

粋(忍の拷問やだなあ) うわあ。

 

町人A「こらああ!お前等 うちの娘はどこやった!!」襟首掴みがっくんがっくんっ

外国人A「i don't know what」ははんっ

 

粋「Σやべ!ほら妖怪組は正体バレないように!!」しーっ

九尾「なんじゃ手伝ってやったのに」

庵「私も妖怪カウント?」えー。

地獄太夫「心配せずとも あのお人、周りなんぞ見えておりんせんよ」

 

 

庵「で、外人なんて?」

彬羽「しらばっくれてやがるな」ふむ。

 

酒呑童子「おう。カラス
頼まれてたの調べて来たぞ

此処等の海から外国に出た船はここ数日で1隻。
もちろんコソコソと人間共の許可はとってねえって感じだったてよ。」ひょこっ


彬羽「それで間違いなさそうだな。」ふむ。

酒呑童子「何がだよ?
つか俺を下っ端みたいに使うんじゃねえよ」舌打ちっ


粋「え? お前なんでそんなの調べられんの?」ええー。

酒呑童子「鬼族はなんだかんだでこの国中に居るもんよ

俺も鬼ヶ島出身て言ったろがよ」

 

町人B「え。鬼って
テオドール「あの方が属しているヤンキー軍団のアダ名に御座います」

町人C「ああ、自分で族とか言っちゃう系の」成る程

 

酒呑童子「手伝ってやったのに俺バカみたいじゃねえ?」むかっ

彬羽「すまん。お前も頼むから人の前でべらべら話すな」

 


粋「えーと。んじゃその船の行き先調べて  ってそっちはどうすんの?」

彬羽「調べ様が無いだろそんなの」

粋「Σえ。じゃあどうすんの!?」

 

彬羽「それはだ
お。調度終わったか」

白「仕事帰り疲れたダルい。
よしテオ 

お前の親父に連絡しろ」

テオドール「はい?」きょとんっ

彬羽「Σばっ!」

 


テオドール「ああ。国の主様の事に御座いますね

挿音さんのような言い方をされるので驚きまして御座います」のほほーん。

 


彬羽「このバカタレがああっ」ひそひそっ

白「痛い痛い痛いっ
うっかりだ うっかり。」


※西洋の魔王ルシファーさんはテオドールのパパです(隠し子故、本人にも内緒です。)

 

 

粋「Σえ。そっちに相談してどうにかなんの!?」

白「そりゃな
西洋って人の王様と化け物がズブズブらしいし

化け物側の力借りて国護ってるのも少なくないから 人間側は逆らえないはずだ。」

彬羽「なんで、裏側から圧をかけて貰う

入国さえさせなきゃ船は海に浮かんでるしかない。そうなりゃ幕府の方が迅速に片付けるだろ」


テオドール「だ、そうで御座います。」水晶玉っ

ルシファー『おや 東のも大変だね
成る程成る程。良いよー脅しとこう。』あっさり

粋「Σ軽っ!」

 

町人C「あのー
海外は西洋だけじゃ無いと思うんですけど」おそるおそる挙手っ

白「だな。けど、そこもコネあるし」うん。

彬羽「お前の爺さんのダチだったか?
確か白澤とか言う」

白「それそれ。
大陸で顔が利くからあっち方面は任せとけって」

彬羽「成る程。その辺抑えりゃ その手のルートはほぼ全部抑えたも同じだな」ふむふむ。

 

 


酒呑童子「お宅の兄貴 意外とマジで魔王してんだな」ほー。

粋「うん。思ったより 海外組とも連携取れててビビった」うわあ。

 

 

テオドール「で、あのー」冷や汗っ


町人A「気にしないで下せえ。
俺等 娘が戻ればそれで良いんで」

町人B「人間の為に ここまでしてくれる妖怪達ありがてえっ」くううっ

町人C「おしずー!無事で居ろよおおおっ」うおおおおっ

 

 

 

酒呑童子「Σやべ!人間居たんだっけか!
うわ、魔王が1番人の前で正体バレる様な事してねえ!?」ひええっ

粋「うん。やっぱ兄貴は兄貴だったわ」ああうん

 



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