小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

4月21日

 

 

 

【妖怪横丁】

 


粋「ここも久々だなー」きょろっ

テオドール「よくヤバ気な物が 無許可で売られておりますよね
宝探しみたいで面白う御座います」にっこにこっ


シロ「わざわざこんな所まで 本物を見に来るとは お前も酔狂な」むう。

石燕「ここならマジ物の妖怪のヒト達が自然体で見れるっすからね
妖怪描きとしちゃ 天国っすよ」へらっ

与一「人間バレしたら即襲われるので程ほどにな」冷や汗っ

 

白「だから俺引っ張り出されたんだと思う。

で、シロは何探してるんだっけ?」はて?

シロ「砥石だ。
やはり妖刀には 魔属の砥石を使った方が良いのではとな」腰の鬼切ちゃきっ。

粋「・・砥石はさすがにヤバくねえよな?」不安っ

 

 


テオドール「にしても
前も気になったので御座いますが
あの灰色の半透明のブヨブヨした方達はいったい?」

粋「言うな指差すな 。
そう言う妖怪だろ妖怪「全力で目を反らしながら言われましても信憑性が。」むう

 

石燕「大丈夫っすよ
精霊とかそんな感じの 形を保つのもムズい儚いタイプの人達っす

・・三割くらいは」霊視モードっ

粋「Σ後の七割何!?」

 

 

与一「おお! あちらにりんご飴が有るぞ!
石燕っ」くるり

石燕「いやアンタ 何歳児っすか
実体化出来るのそんな嬉しいもんすか?」

与一「当たり前だろう! 幽霊なめるなよ!!」

石燕「なめてないっす。
つかあっしが払うんすか」えー。

 


テオドール「与一さん大はしゃぎに御座いますねえ」

白「幽霊は鬼門の中でしか実体化出来ないって言ってたし。」うん

テオドール「あー横丁も鬼門内に
御座いましたね」

 

粋「Σいやスルーやめて!7割何なのあれ!!」ひええっ

白「んーとな
あいつ等が向かってる先にやたら豪勢な料理有るけど つまみ食いするなよ
名前取られて働かされるぞ」真顔。

粋「Σどこまで本当!?」

 

 

 


間。

 

 

 

与一「しかし あの半透明のブヨブヨ
本当に多いな いつも居るのか?」げふっ。

粋「いつもはあそこまで居ねえんだよ 
時期的な物かなあ」びくびくっ

 

白「あれ?ホントにバカラスから聞いてないのか?
さっき言ってた コイツ等への料理が用意されてるからだぞ」

粋「Σ初耳なんですけど!?
つか本当だったのあれ!?」えええっ


石燕「あっしが聞いた話だと
なんか高い所 あ、あれっすかね?ブヨブヨの人等が列なして上がってくあの丘の上」指差しっ

粋「Σまた多いし!」ぎょっ


石燕「何でも気難しいヒト等をおもてなしして大人しくしといて貰おって言う

ん?何か変っすね」おや。

 

与一「何がだ?」ん?

 


粋「あれ?なーんか あの辺のブヨブヨ融合してね?
なんか でかくなってね?」冷や汗たらりっ


シロ「良い砥石が買え ん?どうしたお前等」

 

 

テオドール「ブヨブヨが融合合体して キングブヨブヨに進化途中に御座います」大真面目っ

シロ「すまん。解る様に説明してくれ」

 

 

白「合体だけじゃないかもしれない」

与一「Σえ」

粋「Σまだ何か怖 Σあいてっ!」

与一「Σおいお前 血出とるぞ!?」

粋「Σえ。なんで!?今の何!」きょろきょろっ

 

 

石燕「テオさん シロさんの頭斜め右上っす! 頑固な寝癖の辺り!」霊視モードくわっ!

テオドール「心得ました!」

ぱしっ!


与一「Σおお!さすがは速さが売りの吸血鬼!!」おおおおっ

 

シロ(Σ反応出来んかった!!)がーん。


石燕「恥じる事ないっすよ
鬼門の中じゃ 妖怪は能力アップするんすから」

シロ「いや 生身の人間のお前に言われてもな」ずーん。

 

粋「で 何それ何それ」おそるおそるっ

テオドール「虫?に御座いますね

しかも普通の虫では無いような」ふむ。


白「あれ? 山の精霊とかそんなのが変な事になってて  今度はめちゃ速い虫か?」ん?

 

 

通りすがりの妖怪「人間の臭いがする」ぴくっ


与一「Σ!?」ぎょっ

石燕「あっしじゃないっすよ
出掛けに晴明さんの人間隠しの香。 お買い得価格で買いやしたんで」


テオドール「と、言うことは」おや。

 

 

 

紛れ込んだ人間「Σぎゃあああ!こっちにも妖怪が沢山!!」ひいいっ

一同「Σげ。」

 


ごんっ!

人間「Σげふっ!?」

白「よし捕まえた。

お前何処から入った」

人間「いやあのアンタ今 下駄投げΣあああツノおおお!!」ひいいっ


白「質問に答えろ
じゃなきゃ向こうの腹ぺこの奴等の中に放り込むぞ」ほれ。

妖怪うろうろっ

人間「Σひいっ!」

 

粋「あのー 兄上?

仮にも 可能な限り人間との争い避けようって言ってる張本人だよな?」

テオドール「ここは妖怪のテリトリーに御座いますからね

てか 我が主が捕獲しませんでしたら 今頃半分くらいは食われております」

 

人間「Σだああすんませんすんません!!
ちょっと仲間内で肝試ししようってなって 御禁制の森に入って気づいたら此処にっ!」ひええっ

石燕「白さん それそのままポイして良いと思うっす。」

人間「Σあああこの化け物っ!!」うわああっ

与一(このメンツで唯一の人間なのだがコイツ。)ええー。

 


石燕「でも 御禁制って幕府がヤベーから入るなって言ってる所っしょ?
そこに入った時点で 人間としてもバレたらブタ箱行きっすよねえ」

 

テオドール「この際 躾のなってない馬鹿たれはどうでもよう御座います

貴方 他に何か致しませんでしたか?」

人間「Σ馬鹿って「いえあの 時間無さそうなので急いで下さいませ

あちらの半透明のスライムもどきが完全にキング化しております
しかもめちゃ速で此方に突進して来ております」

粋「Σうおおおマジだああ!」ひええっ

与一「Σ手足生えとる! うおおおキショい!!」ひいっ

 

 

人間「す、すみません

その腹が減ってた所に 偉い旨そうな料理が放置してあったんで

白「俺でも人のは食べないぞ」察し。

人間「Σいや誰も見てないんで少しくらいと!!」

 

 

石燕「だいたい解ったっす

食われた飯の代わりに こん人差し出せばキゲン直んないっすかね?」やれやれっ

白「あの手の奴等って すごく気難しいから
1回キゲン損ねたら やらかしたのの10倍はもてなさないと無理ってバカラス言ってたぞ
だから気を付けろって。」


シロ「ちなみにだが
いかほど摘まんだのだ?」

人間「えっとその
1口食ったら止まんなくなってつい そのー」

テオドール「あ、完食致しましたねコレ」

 


粋「ごめん。俺も捨てて良いかなって思えてきた」

人間「Σそんなああ!!」うわああっ

 

 


白「今更そいつエサにしても収まらないだろし 後で 食べた分働かせる

石燕、確か人間隠しの香買った時に 晴明からフダ買ってたよな」

石燕「へ?数枚っすが。

Σえ。ちょ あのでかいの相手にするんは無理っすよ!?
ここじゃ狭くて下手に絵の具現化出来ないっすし!」

白「うん。攻撃はいらない

出来るだけ全力で護り頼んだ」

 

石燕「Σすんません指示がザックリ過ぎっす!どの方面で全力っすか!?「固さ?」

 


粋「あれ? この感じは」嫌な予感っ

テオドール「おお!やる気に御座いますね!!」おおっ

 

シロ「Σはああ!?加減ド下手であろうお前!
しかも鬼門の中って 横丁消し飛ぶぞ!? しかも相手の速さが Σうっお!またデカくなっておるし!!」ひいいっ


白「うん。だから火無しで行くけど

吹っ飛ぶなよお前等」

一同(Σまた無茶な!!)ひええっ

 

 

横丁の妖怪A「Σうおお何だあれ! 雪崩!?」ぎょっ!

横丁の妖怪B「Σぎゃああでかいのが突っ込んで来るうう!!」ひいいっ!

 


シロ「Σお前等伏せよ!! 巻き込まれたら吹っ飛ぶぞ!」氷の壁ぱきぱきぱきーん!


横丁の妖怪C「吹っ飛ぶって Σぎゃああ魔王殿戦闘モード!!」ひいっ

 

 


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一二三「あ。 湯飲みがひとりでに真っ二つになっただ。」

家康「不吉だねえ」おや。

千様「彬羽君?」あら?

 

彬羽(やはり着いてくべきだったか) 嫌な予感冷や汗だらだらっ。

 

 


ーーーーーーーーーー

 

 

ぼとっ。

ぼとととっ。

 

 

 

粋「・・・えっと うわ怖」ひえっ

与一「滴っておるな
ドロドロ」うわ。

 

石燕「横丁1本分 相手の体ぶち抜くってどんな破壊力っすか。

半透明のプルプルトンネルみたいになってんじゃないっすか」うげっ

白「でも ぶち抜かないと 此処までは突進して来てたんだぞ?」な?

 


シロ「Σうおお!向こうに吹っ飛ばされた中身が!」ひええっ

テオドール「ところてんみたいに御座いますねえ」おやまあ。

 

 


白「お前等存在曖昧なら
多分これくらいならまたくっつくだろ

コイツは俺がしっかり食べた分働かせるから そう怒るな」な?

人間「」がたがたぶるぶるっ。

 


石燕「返事出来るんすか?プルプルのヒトの方。」

白「わからない」

 


シロ「どちらにしても逆らえんだろ
こんな目に遭わされてはな」うむ。

与一「これで刃向かえたらもはや尊敬するわ」冷や汗っ

 

 

 

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魄哉「おやおや
入るなと言われた場所に入った上 人のご飯を盗み食いと

それはいけませんねえ。代わりのお食事はこちらが手配しますので
その代金分きっちり働いて下さいね。」にこっ

 


人間「Σえ あのお坊様は何故此処に「色々事業に手を出してるんですが、実は此処で妖怪温泉を経営しておりまして

貴方にはそこで働いて貰いますね。 なあに すぐ慣れますよ」にこにこっ

人間「Σこんな所で!?」えええっ

 

 

粋「あの。兄貴?」

白「だから 言ったろ?
盗み食いしたら 名前取られて働かせられるって」

与一「Σ本当だったのか!?」えええっ

 


魄哉「人間だとバレたら 即貴方がお食事ですよー
あ、お名前も人間ぽいといけませんよね。適当につけますか

では 代金分きっっちり働いて下さいね?」穏やかな笑みっ

 

石燕「真面目なヒトだけに くっそ怖えっす。」ひええっ

シロ「まず 容赦は無いだろうな」

テオドール「南無で御座います」手合わせっ。

 

 

 

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