小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

4月1日

 

 

 


【町の茶屋】

 

酒呑童子(あーダッリい。

この時期眠いし眠気覚ましに酒飲むと怒られるしよ
用心棒なんて飲んでナンボだろ
つかよく鬼叱れんな あの蛇女房。)むすーっ

 

茶屋の娘「あの、 ご注文は?」おそるおそるっ

酒呑童子「あー 脳ミソに響くくらい甘ったるい団子と渋っい茶。」眠っ


茶屋の娘「はーい お団子ひとつー。」

 


酒呑童子「とっととバイト終わらせて帰  ん?」

 

 

 

彬羽「ん?」

酒呑童子「・・・何してんのお前。」

 

彬羽「江戸城の方の手伝いに行ってきたんで ちょっと休憩をな。」茶ずずっ

酒呑童子「いやお前 甘いの壊滅的にダメだろ」ええー。

 

 


メジロちゅんちゅんっ。

 

 

 


彬羽「居候の身で言うのも何だが
あの家は人が多いんでな
こうでもせんと落ち着けんと言うか肩の力が抜けないと言うか」ため息っ

 

酒呑童子「あー成る程。
お前の場合 普通の子育てに加えて魔王含め化け物軍団育ててるみたいなもんだしなあ」団子もぐもぐっ

彬羽「言うな。
帰ったらまたど偉く散らかしてんじゃねえかと「疲れたお母さんかよ。」

 


彬羽「副官てのは色々面倒なんだ
上がアホだと尚更な」

酒呑童子「あー何となく解る解る。
ぶっちゃけ茨木のが落ち着いてるし 場数踏んでるし
俺よかボス向きじゃねえ?とか思うし
だからと言って 今のあいつのポジションとか俺にゃ無理だわ」


彬羽「いや 茨木はそういうタイブじゃないだろ」

酒呑童子「おう。No.2で責任無しで好き放題やる方が良いって言われたわ」けっ

彬羽(江戸城にもそんなの居たな) ああうん。

 

 

 

【その頃江戸城


魄哉「へぷしっ!」

 

女中「お風邪ですか? 天海様」あら。

魄哉「花粉 ですかねえ?」うーん。

 


ーーーーーーーーーーー

 

 

 

茶屋の娘(でっかい人が2人して 所帯染みた話してる) こそっ

 


彬羽「まあ何だ。
ちょうど気候も良いしな
たまにこうやって1人で毒素を抜いてるって感じだ」茶ずずーっ

酒呑童子「常に肩凝ってそうだなお前。
せめて甘えの食えりゃナンボかマシなんだろけどよ」

 

彬羽「体質的にダメなんで解らんが そんなに良い物か?」

酒呑童子「んー何だろ?
疲れた頭に効くって言うか?」えーと。


彬羽「Σ疲れる程 頭を使うのか手前!」ガタッ!

酒呑童子「どういう意味だよ おい。」


彬羽「・・まあ 見かけによらず気遣いだと言うのは知ってるが」ふむ。

酒呑童子「その言葉そのまんま返すわ
気遣いで胃に穴空けてる奴に言われたかねえ」けっ。

 


彬羽「多少無理でも 甘いの食えば胃の負担もマシになるか?」団子じっと見。

酒呑童子「Σ気色悪くなってぶっ倒れんだろが!無理すんなよ  
力み過ぎてて逆効果だろ!!

つかんな嫌々で甘味に失礼だと思わねえのか 板前だろお前!!」

 


彬羽「慣れれば行ける

・・かもしれん?」大真面目っ

酒呑童子「Σ俺が言うのも何だけど 真っ昼間から酔っ払いか!?

Σあ、桜!? あそこの桜?
なんか桜の花って頭ラリホーになる成分出てるってあれか!?」はっ!

 

彬羽「よく知ってるな。

ちなみにあの家の周りの木は全部桜、
今調度満開だ。」

酒呑童子「Σあの家の奴等 春先常にヤバい薬キメてる状態かよ!!」ひいっ

彬羽「あいつ等は年中大差なく キメてる奴並に壊れてるがな」

酒呑童子「Σそれもある意味凄えな!」

 


彬羽「しかし これも良い機会か
苦手克服してみるか。」ふむ。

酒呑童子「Σえ、マジでやんの?」うげっ


彬羽「テンション高い時でもなきゃ挑戦する気も起こらんだろ

おい。こっちに団子1つ」

酒呑童子(こんな淡々としてんのにテンション高いのかよ。)ええー。

 


茶屋の娘「どうぞ。気持ち悪くなったら こっちにペッして下さい。」桶。

彬羽「Σえ。あ 気を遣わせてすまん」びくっ

茶屋の娘「いえ。好き嫌い克服は立派です」きりっ

 

 

酒呑童子「うわ。聞かれてたのかよ」何となく恥ずっ

彬羽「俺等大概声デカいからな」うーん。


酒呑童子「で、マジでやんの?

え?流し込める様に 茶用意してた方が良くねえ?」冷や冷やっ

彬羽「お前ホントに変な所気遣いだな。

ちゃんと冷ましたの用意してる 気にするな」お茶スタンバイっ

 

 

酒呑童子(いや 何この状況過ぎて混乱してんだけど。

なんで何人か殺ってそうな目付きの大男の食い物克服チャレンジ始まってんだ。) 冷や汗っ

 

 

茶店の娘(頑張れ黒いお兄さん!!)拳ぐぐっ。

茶店の店主(うちの団子オエッとかやめて欲しいなあ。)うーん。


茶店の娘「ん?」

茶店の店主「お?どうし Σひいっ!?」

 

 

酒呑童子「ん?どしたよ店員

Σうおお!?」びくっ

 

杜和「Σぎゃああ退いて下さいましーー!赤兎の耳にカナブンちゃんが飛び込んでパニックですわーーっ!!」きゃあああっ

赤兎「Σぶひひひーんん!!」

頭ふりふりどどどどどどどっ!

 

店主・娘「Σ暴れ馬だあああ!!」うわあああっ!

 

 

 

酒呑童子「うおちょいカラスΣうおお団子睨んで固まってる! おいこら戻ってこい!
どんだけ覚悟してんの!?」えええっ


杜和「Σちょ 避けて下さいましいいいー!!!」いやあああっ

 

 

ずむっ!!

 

土煙もうもうっ


店主「Σ店ーーっ!!」うわああっ!!

娘「Σ黒いお兄さんーーっ!?」きゃあああっ!!

 

 

酒呑童子「・・・


いや 避けろよ。」


彬羽「避けたら店が大破するだろ」

赤兎片手で担ぎ上げっ。


赤兎「ぶるるっ」ひひんっ

ブーン。

杜和「あ。カナブンちゃん 出ていきましたわ」あら

 

 

店主「Σおお。店が無傷!」おおおおっ

茶店の娘「うわ。凄い力持ち」うわー。


彬羽「騒がせてすまん。
詫びといっちゃ何だが いくつか土産用に包んで貰えるか」

茶店の娘「あ。はーい 喜んでっ」包みがさがさっ

 

杜和「お話の前に そろそろ降ろして下さいな」赤兎にしがみつきっ

赤兎「ぶるるっ!」

 

酒呑童子「あ。どっかで見た事有ると思ったら
あのヤクザ忍の妹かよ。」

杜和「どちら様でしたかしら?
私 兄様意外の殿方には興味が御座いませんの」ふっ

酒呑童子「あの家の関係者こんなんばっかかよ

ま、いっか。
俺もあいつ等に土産でも買って

Σ て多いなおい!!」ひいっ


茶店の娘「まだ行きます?」団子包み包みっ

彬羽「こんなもんで良いか」ふむ。

 


酒呑童子「おいお前
まさか本気で甘いの苦手なの克服する気かよ

こんなん苦手じゃなくても気分悪くなんぞおい」うわ。

 

彬羽「ん? そんなのやるわけ無いだろ

体質はどうにもならん」きっぱり。

酒呑童子「Σは? 頭でも打ったのか!?」ええっ

 


彬羽「鈍いな。
今日は何日だ?」ふっ

酒呑童子「へ? 4月1日・・

Σえ!?」

 

 

彬羽「そう言う事だ。 これは俺のじゃねえ

手前みたいのは騙されやすいから気を付けろよ」すたすたっ

酒呑童子「Σお前そう言うの乗るタイプ!?」えええっ

 


杜和「あの方 クソ真面目なのにたまーにはしゃぎますのよねえ

あ、桜咲いてますわ」あら。

酒呑童子「Σやっぱ頭ラリホーしてんのかよ!!」

 

 

 

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