小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月25日

 

 

 

 

【冬の海】

 

波ざぶーん。

 


白「なんでまた海だ」むすーっ

粋「しゃーねえだろ
事が事なんだし」

 

 

テオドール「えーと、岩場岩場

Σああ居た! クラーケンさん 何と言うお姿にっ」洞窟覗き込みっ


クラーケン「きゅうっ!!」涙目っ

家康「Σうわ!足が全部ない」ひいっ

挿音「つか殿 なんで居るんだよ」

家康「へ?天海が忙しそうだから
下手すりゃ国際問題だし」きょとん。

挿音「頼むから大人しくしといてくれや将軍」あーもう


粋「うわ酷え 飛天でも治せないんじゃね?」うええっ

テオドール「いえそこは 時間が経てばまた生えて来ますので

頭さえ無事なら問題は無いので御座いますが」むう。

粋「Σ西洋の奴等って色々適当過ぎね!?」えええっ

 


家康「命に別状は無くても クラーケンさんはルシファーさんが海の警備にって好意で派遣してくれてるヒトだしねえ
誰がこんな酷い事するかなあ」困惑っ

挿音「ん?妖怪がらみなのに今回彬羽はよ?」きょろっ

 

白「バカラスなら 今日は割烹抜けられないからバイト終わってから来るって」

挿音「出だしからヤバいフラグ立ってねえか?」一抹の不安っ

 


テオドール「確かにヤバいのかもしれません。
クラーケンさん これ足食われております」

一同「Σ!」

白「皆揃って俺を見るな」

 

 

人魚「無いですよー。
白さんお水嫌いなのに わざわざ海に狩りに来ませんよ」ちゃぷんっ

家康「あれ?人魚ちゃん何で?」おや。

人魚「万一に備えてライフセーバー頼まれました」にこにこっ


挿音「さすがだな」キセルぷはーっ

粋「カラス留守だし そこはな」うん。

 

 

人魚「と言う事で 万一海に落っこちても怖く有りませんよー」のほほーん。

白「なんで俺に言うんだ」しれっ

一同(アンタがド金づちだからです。魔王様)

 

 

テオドール「しかしクラーケンさんが負けるとは いったいどの様な。
この方 西洋では海で絶対出くわすなと言われておられる生きる伝説なので御座いますよ?」むう。

 

家康「てか どんだけ食べてんだって感じだね
頭部でこれなら 足とか凄い量でしょ」

挿音「ん?テオお前 会話出来ねえのかよ?
同じ西洋のバケモンだろ?」

 

テオドール「不器用な私にイカ語が話せるとお思いですか?」真顔っ

挿音「Σあ。このイカが人語無理なのか!」はっ

テオドール「まず声帯が違われますのでどうにも」うーん。

 

 

 


白「ふーん。カニとシャコにやられたのか」ほうほうっ

クラーケン「Σきゅー!!」こくこくっ


人魚「普通に会話されてますね」あらまあ

家康「Σだから毎度なんで!?」えええっ

 


テオドール「さすがは我が主様っ!
未熟で御座いましたっ
会話は言語ではなく心と心と言う事で御座いますねっ
目から鱗に御座います!」ふおおおおっ!


クラーケン「きゅ?」引。

白「うん。いつもの事だから
で、カニの大群にでも絡まれたのか?」

クラーケン「Σきゅっきゅっ きゅううううっ!!」うごうごっ

白「ん?」


粋「え?なんて?」

 


白「んーとな。

人魚、この辺の生まれだよな?」

人魚「はい? いえ海は海ですけど この辺では「海なんてどこも同じだろ」


家康「ん?海の中でカニが大量発生でもしてるの?」おや

白「んーそれがな」むう

 


挿音(普通にカニに食われたんなら そこは国際問題とかにはならねえよなあ
ただの野生の王国で助かったわ。)キセルふーっ

 

 

白「なんかめちゃめちゃデカいカニとシャコにボコられて
足引きちぎられてむしゃむしゃ食われたとか言ってるけど。」はて?


岩場から巨大カニとシャコずずーん!!

 


挿音「まあ そうは問屋が卸さねえわな。」ああうん。

 

 


粋「Σえ。何これ何これ!」ひいっ

家康「Σ何食べたらこんな大きくなるの!?」うええっ


白「海には生き物が巨大化する場所とか有るのか?」

人魚「あー有りますよ」あっさり。

テオドール「Σ有るので御座いますか!?」ひええっ

人魚「巨大タコさんとか会った事有りますよね?

ほら、あのタコさん達の生息地です。
けど普通の生き物が近付くとタコさん一族に食べられちゃうので 普通は他のが巨大化する事はないはずなんですがー」あれれ?

 

 

白「あ、タコの奴等
今年異常気象で餌少ないから ちょっと間引っ越すって言ってたかも」手ぽんっ

テオドール「Σ留守中に入り込んで育っちゃったので御座いますか!?」えええっ

挿音「いや成長早すぎね?」

家康「海洋生物はあっという間に大きくなるからねえ」ひええっ
 

 


クラーケン「Σきゅー!きゅうううっ!!」ひいいっ


粋「Σやべ!クラーケン足が無いから逃げらんねえ!」

テオドール「頭食われたら終わりに御座いますっ
ていっ!!」

石コツンっ!


巨大カニ「Σ!?」


粋「Σえ。ちょっ」

テオドール「御安心下さい
私とてバカでは御座いません。
カニは真横にしか歩けません 故に前方もしくは後方に走れば

 


家康「ごめん。毛ガニは前にも歩けるよ?」えーと


テオドール「Σうわあああああ!!」どどどどどっ

巨大毛ガニがしゃしゃしゃしゃっ!!

粋「Σ何で俺までえええっ」ひいいだだだだだっ!

 

 


白「えーと。カニはアイツ等囮で良いか
シャコってこんなのなのか」見上げっ

巨大シャコそびえっ


挿音「あー 普通は寿司でしか知らねえよな」うん。

家康「Σいや美味しいからって油断しないで!
シャコは本気で洒落にならないっ」

挿音「ん? エビみたいなもんだろ?」

 

人魚「シャコのパンチは 通常サイズでもサザエの殻が砕け散りますよー!」


白「うわ危ない」ひょいっ

岩ボガンっ!!


家康「Σほら食らったらヤバいヤバ Σ痛いっ!」欠片びしっ

 


挿音「なんの!爆発力なら負けてねえ!!」爆弾ばららっ

家康「Σ張り合うのやめて!ここ洞窟なんだから!!」ひいっ

 


どむどむドドドドドッ!!


粋「Σうっお!天井がっ」ひいっ

人魚「皆さん早く水の中に!
そっち崩れますっ」あわあわっ

 

 

 

白「は?」半ギレッ

人魚「Σカナヅチなのは知ってますけど 危ないですって!
ちゃんと手引いてあげますから駄々こねないで下さい!!」ああもうっ

 

白「逃げる程じゃないし
崩れる前にコイツ等倒せば良いし」炎ぼぼぼっ

粋「Σいやクラーケン避難させんの手伝えよ!」クラーケン担ぎっ

テオドール「Σはっ!このパターンは

皆さん早く飛び込んで下さいませっ!!」

一同「Σはっ」

 


家康「Σ火炎爆発待った無し!!」ひいいっ

ばしゃんっ!

 

 

どむっ!!!

 

瓦礫ぱらぱらぱらっ

 

 

 

 

 

 

 

人魚「ぷはっ!皆さん生きてますかー?」ばしゃっ

 

家康「な、なんとか」げほっ

粋「あーもう もうちょいマトモに片付けらんねえのかよ」ぷはっ

クラーケン「きゅ。」


挿音「いや 終わってねえわ」ばしゃ

一同「Σえ」

 

 

白「硬いな」むう。

巨大シャコ「しゃああっ!」威嚇っ

一同「Σ嘘おおおっ!!」

 

 

人魚「岩場吹っ飛びましたけどねえ
さすがは海の荒くれ者 外殻の強度も桁違いですか」むう。

粋「Σ海洋生物怖っ!」


白「これ以上火力上げると この浜無くなるけど良いかな?」ぼぼぼぼっ

家康「Σ良いわけ無いでしょ! お前は下がって 私等頑張るから!!」

挿音「つか一応加減はしてたのかよ。」

 

白「頑張るって言っても

そっちも居るし」ほら

 

土煙から巨大毛ガニずずーん。


家康「Σこっちも無傷!!」ひいっ

挿音「マジか 甲殻類なめてたわ」うわ。

 


粋「Σあれ?テオは!?」きょろっ

人魚「あ。あちらに浮いてますね」


水面にぷかっ。

 

人魚「さては飛び込みの際に腹打ちして失神を「Σカニの真横おおお!!」うわああっ

 


家康「あ、やっぱ効かない」

殻で弾丸弾かれチュインッ!

 

挿音「継ぎ目だ継ぎ目!
足の付け根とか 「狙ってるよ! けどそこすら堅過ぎるんだよ!!」

 

粋「どどどどうし Σうおうっ!?」


シャコどしゃああ!!

 

白「燃やしてダメなら殴るしか無いけど痛いぞ」手ぶらぶらっ

人魚「Σしかも殻割れてません!」ひえっ

粋「Σ兄貴でそれってどうしたら良いんだよ!!」うわああっ


人魚「落ち着いてください!とりあえずはあっちのテオさんを回収  

ん?」

 

巨大毛ガニ「・・・。」じーっ

人魚「Σえ?」背筋ぞわっ

 

 

ばしゃしゃしゃしゃしゃっ!!


人魚「Σきゃーっ きゃあああっ!!!」ひいいっ


粋「Σだああ毛ガニが人魚の姉ちゃんを小魚と認識したっぽい!!」ひいっ

挿音「Σやべえ食われる!!」

 

家康「気を反らせるから逃げ
挿音「Σ家康後ろ見ろ後ろ!!」

家康「へ?」

 


真後ろにそびえる巨大シャコっ

家康「」

 

 

シャコパンチっ


風圧どむっ!!!


粋「Σ家康うううううっ!!!」うわああっ

 

 

 

 


彬羽「ったく 少し目を離すと毎度ややこしい事になってやがる」

みししっ。

家康「Σ彬羽ええええっ!!」

 

一同(Σ正面から受け止めてる!!)ええええっ!!

 


白「やっと来たか馬鹿力」ふう。

彬羽「手前が居てなんで苦戦してんだ。」めきめきっ

シャコ「Σ!?」

 

テオドール「うわ。握力でシャコの前足ヒビいっておりますね」けほっ

人魚「おはようございます」がくぶるっ

テオドール「?  あの なんか私盾にされておりません?」げほげほっ

 

 

白「継ぎ目も堅いし 燃やすとこの辺吹っ飛ぶしでうまく暴れられなかったんだ」むすーっ

彬羽「成る程。外皮の問題か Σうおっ!?」

シャコ振り払い飛び退きっ!

 

家康「Σおお!怯んだっ」おおおおっ

 


彬羽「あのな。せっかくシャコが居るんだ
頼むからもう少し頭を使え」

白「あ、そう言う事か」ふむ。


粋「え?何 Σうおうっ!?」

水中から巨大毛ガニざばあっ!


人魚「Σきゃー!また来たっ!!」きゃああっ

テオドール「Σぎゃー!盾やめて下さいませっ!!」じたばたっ

 

 

 

白「やーい ヘタレ」

扇子でぺしっ!

巨大シャコ「Σ!」むかっ


白「よし来た。」

 

挿音「おう。お前等伏せろ」

粋・テオドール・人魚「Σえ。」

 


怒りのシャコパンチ!!

白「ひょいっ」飛び退きっ

巨大毛ガニ「Σ!?」

 

 

ずどむっ!!

 

 

 

彬羽「海鮮が料理人に逆らうからだ」ふんっ

挿音「今回料理人関係ねえだろって気もするけど マジで助かったわ。」はーやれやれっ

 

 

家康「お前 ひょっとして副官が居ないと頭回らない?」ぶくぶくっ

白「頭使ってる余裕無いからな
大丈夫かお前」

家康「一応私人間だからね。
瓦礫痛い」ぶくっ。

テオドール「Σ人魚さーん!家康さんが沈みましたっー!!」うわああっ

 

 

 

白「あれ? よく見たらコレ岩じゃないな?」

彬羽「ん? こりゃ貝だな」


巨大サザエ「Σ!!」びくっ

挿音「悪さしないんなら放っておいて良くね?」キセルぷこーっ

 

 

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蒼月「おおっ お土産豪華だね」わーい。

 

家康「あの、アレってまさか」ひええっ

白「海に行くなら土産に海鮮って言われてたし」

 

蒼月「おっきくて食いでが有るー!」もぐもぐっ

粋「いや デカ過ぎるとか思わねえの?お前」ええー

蒼月「? お腹いっぱい食べれて良いじゃん?」

テオドール「さすがは蛇に御座います」うわ。

 

 

粋「つか あの海大丈夫かな
あんな巨大化海鮮わらわら出てきたら 今度こそ持たねえよ」一抹不安っ

彬羽「そこは問題ない」

 


大嶽丸「巨大化海域は封印しておいたぞ
ったくこれくらい自分等でやらんか」ふんっ

千様「あら。大嶽ちゃんさすが
何でも出来るのねー」撫で撫でっ

大嶽丸「この程度出来んのが理解出来ん」ふんっ

 


粋「あ、成る程。」

テオドール(綺麗なお姉さんに誉めて貰いたくて来られましたね)納得。

 

 

白「お疲れ様だな
お前も食べるか?」巨大カニ足っ

大嶽丸「ほう。海の珍味か
山暮らしなんでな ありがたく頂こう」きらーん。

 

家康(Σ人になんて物勧めてんのこの子は!!)ひいっ

挿音「まあ カニとシャコには変わりねえし
ちっと大味だがよ。」げふっ

家康「Σお前も食べたの!?」えええっ

 

 

 

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