小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月19日






挿音「つーかよ。確かに人手足んねーから手伝えって言ったけどよ」キセルすっぱー。

家康「よし、見張りは気を取られてる
今の内に侵入侵入っ!」わくわくっ

挿音「隠密任務に何で将軍が着いてくんだよ コラ聞けや家康」


家康「良いじゃない 私なら手貸せるし
同じ天海に色々叩き込まれた仲間じゃない」へらっ

挿音「そりゃそうだけどよ
論理的につか 万一何かあったら俺の責任じゃねえの?コレ」あーもう


粋「まあまあ 俺等も手伝うし」どうどうっ





テオドール「Wie komme ich hier hin? (訳:この場所へはどう行けば良いのですか?)」ちょっと緊張っ

見張りA「えーと。あのそのー」困惑っ

見張りB「外人さんよ。言葉解んねえよ。向こう行ってくんねえかなあ」うーん。


テオドール「ニホンゴワカリマセン」しれっ

見張りB「Σううっ!」

見張りA「あー でも。
タイミング的にこっちが言いたい事の雰囲気は伝わってんじゃね?」ふむふむ。

テオドール(Σしまった!)ぎくうっ




挿音「大丈夫なのかよ。あいつ」物陰っ

粋「大丈夫大丈夫。

二段構えだから。」



白「ん?何だどうした 此処に書いてる所に行きたいのか?
あれ? 此処って何町目だ?」あれっ


見張りB「Σ何か増えた!!」

見張りA「あああ コイツ迷子で有名なあの芝居小屋の白髪っ!!」

白「なら話が早い 迷ったちょっと道案内しろ」ふんぞりっ

見張りA・B「Σ何この人!!」



家康「お。さすが 目立つの上手いねー

よし、今度こそ今の内に」いそいそっ

挿音「つかお前の兄貴 有名ってそっちかよ。」

粋「・・俺も今のは うん。 そっちなんだ」複雑っ




テオドール(あ! うまく侵入されました!!)ゼスチャーささっ

見張りA「ん?外人さんよ 何してんだ?」

テオドール「Σへ!?」ぎくうっ



白「厠行きたいぽいぞ」

見張りA「Σそう言う事は早く言えよ! いや言われても解んねーけど!!」

見張りB「はいはいはい!こっちこっち!言葉通じないって大変だなもうっ」ほらほらっ

テオドール(Σえ?えええ?) あたふたっ

白(頑張れ。)親指ぐっ








粋「あの、ここの奴等 実はそんな悪い奴等じゃ無いんじゃ」

挿音「忍の仕事に情けは命取りだっつの」屋根の上ひょいっ

家康「まあ 下っ端は何も知らされてないとかあるあるだしねえ」ひょいっ

粋「Σえ。家康 身軽!?」えええっ

家康「あの 私一応戦国武将だからね?」えー。





間。






挿音「お。此処 やたら壁が薄いな」壁に耳当てコンコンっ

家康「ふむ。隠し部屋かな?」

粋「あ、そっか。
今回のって御禁制の武器密輸だっけ?」

家康「そうそう。こんなん国内で売られたら テロ起こされ放題だからね
売ってる方は既に海上で捕まえたんだけどねえ」

挿音「つか どうやって捕まえたんだよそんなの。
絶対武装してただろ」


家康「あれ?言わなかったっけ?
テオちゃん預けてるしって事で ルシファーさん。あ、今サタン様か
がね、日本の海の警護にってクラーケン1体貸し出してくれてるんだよ」へらっ

粋「Σ前それ兄貴が足何本か食った奴じゃ!?」ひいっ

家康「うん。だからうちの魔王には見つからない様にねって
あ、だからお前も知らないのか」あははっ


挿音(大砲ぶちこまれた方がまだマシだな。) クナイで壁掘り掘りっ









見回り「おい!お前等そこで何をしている!!」

一同「Σ!」



挿音「ちいっ!!」クナイじゃきんっ
家康「どっせい!」当て身っ

見回り「Σぐはあ!!」

ばたーん!



粋「Σうお凄っ 判断早え!」おおおっ

家康「いやー挿音より早くしないと 相手の命に関わるからさ」ふうっ



挿音「ひょっとしてアンタ その為に来たのか?」ああん?

家康「Σ!!」ぎくうっ


挿音「ほー。

こちとら幕府の為に心を鬼にして任務こなしてるってのによ
随分とまた優雅な御趣味だなあ?」

家康「Σだだだって!さっきも言ったみたいに 此処の家主は悪いかも知れないけど使用人とかその辺はほらっ」ひいいっ


粋「Σちょ こんな所で喧嘩すんなよ!!」






見回りBCDEFG「「「Σ何者だあああー!!!」」」わらわらわらわらっ

家康・挿音「Σしまった!!」はっ

粋「Σ当たり前だろ馬鹿野郎!」ああもうっ



挿音「あーやっぱ馬鹿殿なんて置いてくりゃ良かった」あちゃー

家康「Σこれ私!? 私のせいなの!?」えええっ

粋「つかどうすんだよコレ!
家康が使用人には罪ねえとか言うからやりにくいんだけど!?」

家康「Σあ。ごめん」

挿音「だからハンパな情けは命取りだっつってんだよ

ほれ、こうなったからには自分の命優先な。
ちゃっちゃとのして仕事終わらせてトンズラすんぞ」刀ちゃきっ

家康「Σえ。刃物!?」

挿音「Σだっから自分の命優先つってんだろが!!」うがあっ

粋「ううう。やりにくいっ」ひええっ




見回りB「? 何なんだコイツ等は」

見回りC「なんか知らんが 侵入者には違い無かろう
引っ捕らえるぞ!」

見回りDEFG「うっす!!」



粋「Σうわああ 頼むからやる気になんなあ!!」

家康(素手で行っても良いかなあ?)うーん。

挿音(ダメだコイツ等 完全に平和ボケしてやがる!)イラアアッ





見張りDEFG「Σぐはあ!!」

ばたばたばたーん!!

粋「Σえ。」


見回りA「新手か!? Σあだっ!? 」

ばたーん。




挿音「お?」きょとんっ


白「迷った。」むすーっ

家康「あ。本気で迷子になってたんだ」わお

粋「Σおおお兄貴ナイス!!」

白「ナイスじゃないぞ どんだけこの中迷ってたと思ってるんだ」


家康「あー助かった。

てか どうやって入ったの?」あれっ

白「テオが 連れてかれた厠から帰るのに迷子になったぽくて
見張り達が探してるから 表警備居なかったぞ」しれっ

粋「Σ何そのユルさ!!」えええっ

挿音「おい。潜入頑張った俺等の立場よ」

家康「てかテオちゃんもこの敷地の中で迷子なの?」ええー。





見回りB「お!おのれっ
だ、誰かー!!」だっ


粋「Σやべ!もう1人居たんだった」はっ

挿音「ちっ!」クナイじゃきっ



がいんっ!!

見回りB「Σぶっ!?」

家康「ん? この鈍器で殴られた様な音は」おや。



彬羽「手前。夜中は腹減るから弁当作れとか急に抜かしときながら何忘れてやがる!」くわっ
白「あ。忘れてた 照り焼き照り焼き」おおっ

家康「何この面倒見とガタイの良いお母さん」わお。




彬羽「まったく! 鳥を夜中に使うなってんだ Σあいた」ばきゃがさずずんっ

粋「あ。木に頭ぶつけたな」

白「鳥だから夜中は目見えないしな」うん。

家康「てか ホントにお弁当持ってきただけなんだねえ」


挿音「なあ。ストレス溜まるんだけどな?」イライラっ

白「? おにぎりならやるぞ?」

挿音「Σ腹減ってんじゃねえわ!!」うがあっ



粋「やる気になった途端 対象無くなるって来るよなあ」うん。

家康「まあうん それで人命が助かるなら」

挿音「ん? ちょい待て

お前さっき どんだけ迷ったと思ってるとか言ってたよな?
んでテオの奴はともかく お前はガッツリ不法侵入なんだよな?」

白「ん? だな」弁当もぐもぐっ



屋敷一同「曲者おおおーーっ!!!」
わらわらわらわらわらっ


家康「Σ何連れて来てくれてるの!!」ひいいっ!

白「さっき助かったって言ったくせに」むう。


挿音「殿よお。この数相手に流血無しとは言わねえよな?」ちらっ

家康「Σう。」

挿音「寸止めばっか食らって こちとら暴れたくてしゃーねえわ
アンタの警護も有んだ 少しくらい多目に見ろよ?」ふふんっ



白「お前 楽しそうだな。」もぐもぐっ

挿音「少しくらい頭おかしくねえと 徳川忍頭なんてやってらんねえわ」へへんっ

家康「あああっ 戦国はもう終わったのに!」頭抱えっ

白「まあな。喧嘩売ってくるなら 俺も反撃くらいするしな」うん。

家康「Σ!」

挿音「お。平和的に解決とか言わねえ辺り さすが魔王」にやっ

白「うん。お前等怪我したくなかったら脇に退け」しっしっ


屋敷一同(Σ何この人!!)


家康(Σこのままじゃ死人が出ちゃう!) ひええっ




粋「えっと。 これをこうして」がさごそっ

挿音「ん?」

白「あれ? 何か焦げ臭い」くんっ



粋「よしっ!
皆逃げろー! 爆弾だーー!」

導火線シューバチバチバチッ!!

一同「Σぎゃあああっ!!!」



挿音「Σおまっ
人の持ち物を何勝手に!」

粋「へへーん。これくらいなら俺でも使えるもんよ

要はこの中に ヤバい物が入ってるって大っぴらになりゃ良いんだろ?」

家康「Σあ!クナイで空いた穴に爆薬詰めてる」



挿音「Σばっ
何の為に俺がチマチマ掘ってたと思ってんだ!!」

粋「へ?」



白「今回のって武器探してたんだよな?
西洋の武器って 火薬ぎっしりじゃ無いのか?」あれ?

粋「Σはっ」

挿音「それ見ろ!あのアホ兄貴でも察してんぞどうすんだコラアア!!!」

家康「ととととにかく! 家の人もほら! 早く逃げてえええ!!」ひいいっ




閃光カッ!!


屋敷どむっ!!!





テオドール「・・・はい?」きょとん。

見張りAB「Σえええええーーっ!?」






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彬羽「で、爆発したのか」ふむ。

粋「うん。兄貴がとっさに地面に向けて炎オラア!かましたから 壁になって爆風も破片も食らった奴は居ねえけどよ」けほっ


家康「おかげであんな感じだよ」ほらっ


家臣「あ、あのー あなた様はいったい」びくびくっ

白「神様だ」即答っ

警備「いやアンタ 芝居小屋出てるよね?」

白「馬鹿だな 人の真似して化けるとか出来ないワケ無いだろ」しれっ

警備「Σ成る程!?」おおっ



彬羽(また適当に ゴリ押しで誤魔化してやがる。)うわ



女中A「しかし うちの旦那様 怖い物隠してたのねー」ひそひそっ

女中B「ねー。しょっぴかれるんじゃない?」ひそひそっ


粋「オッサン どこ行くの?」

家主「Σ!」びくうっ!







テオドール「あのー。被害が建物だけなら 始末書で済むのでは御座いませんかね?」おそるおそるっ

挿音「Σうっせえよ!
だああ暴れてええええ!!!」足だんだんっ





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