小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月20日

 

 

 


白「お前 昨日夜中に徘徊して人脅かしてたか?」真顔っ

粋「俺は情緒不安定なバカですか兄上」真顔。

 


白「季節の変わり目だし お前なら変になっててもおかしくないかな?って」

粋「Σ俺んな不安なイメージ!?」えええっ

彬羽「こいつくらいになると 最早心配も無くなるんだが」うーん。

テオドール「私なら そうなる前に灰になるかぶっ倒れまして御座いますし」うんうんっ

粋「Σ心配でしかねえよ!!」ひいっ

テオドール「尚、そうなる直前に意味なく泣きま「Σごめんこっちのメンタルまでやられるからっ!」

 

白「どっちも安定してるみたいで良かった良かった」うん。

彬羽「良いのか?

しかしそうなると あの話はいったい」ふむ。

粋「あの話って?」

 

白「駄菓子屋のおばちゃんがな。
昨日の晩 夜中に寄声上げながら褌一丁で走り回ってるお前を見たって 心配して芝居小屋の方にコッソリ知らせてくれ
粋「Σ どんな不安定ならんな真似すんだよ! 人違い人違い!!」

 

テオドール「秋はアンニュイになりやすい物に御座いますし?」ね?

粋「Σ何ちょっと 話して良いんですよ的な感じで言ってんの!?
やってねえよ!寝てたし
嘘だと思うならカイコにでも聞いてみろよ!!」うがあっ

 

蒼月「ぷぷー!夜のアリバイがペットって さすがー」コタツからもそっ

粋「Σうっせえ色ボケ蛇野郎!」冊子丸めてべしっ

蒼月「甘い!」コタツにしゅっ!

粋「Σだああ 出てこーい!!」うがあっ


テオドール「もぐら叩きに御座いますか。」

 

 

カイコもぞもぞっ

彬羽「何て言ってる?」

白「昨日は確かに居たって
寝返り派手でタンスの角にスネぶつけて 夜中に煩かったって言ってるぞ」

 


千様「あら。ホント
スネに青アザ」あらー。

粋「Σ姉ちゃんいきなり着物の裾まくんのやめて!!」ぎゃああっ

千様「男の子が細かい事気にしないのー」おほほっ

 


テオドール「あの方に褌一丁徘徊は無理が有るのでは?」

彬羽「だな。 顔見知りが間違う程似てる奴が居るって事か」ふむ。


白「そもそもあいつ すぐ下痢ピーなるから年中ステテコ履いてるけどな」うん。

 


千様「つまんないわねー。」ぴらっ

粋「Σだから捲んなってば!!」うわああっ

 


間。

 


九尾「化ける系の妖怪の仕業かのう?」こんっ

彬羽「やはりそう思うか」

九尾「そらーのう
知り合いがこやつだと言うたのだろう?

此処等にそこまで似とる奴がおるなら 兄であるだーりんが有名人なんじゃ 誰かの耳に入っておってもおかしくなかろ?」


粋「んー。俺自体が万年見習いだし どうなんだろと思うけど」苦笑。

九尾「甘いわ
身内そっくりなのがおったとしてみ? そんなのオモロイじゃろ? 話かける口実じゃろ? おなごはそこを見逃さん」まじめっ


白「そんなのお前くらいじゃないのか」

九尾「だーりん甘いぞえ
競争率の高いオスを狙っとるメスなんてそんなものよ
て、事でそろそろ落ちてくれんかの?」こんっ
白「やだ。」即答っ

九尾「狐じゃし一気に双子くらいは産めるぞ「やだ。」

九尾「ほう。そうじゃな新婚ほやほやはやはりしばらく二人っきり「嫌だ。」


九尾「・・シャイじゃのう」ふっ。

 


彬羽「あの狐 打たれ強いなおい」引。

テオドール「物凄い会話に御座いますね」わお。

 

粋「んであの、その化ける系の俺の偽物に関して心当たりは」おそるおそる挙手っ

九尾「知ってても知らん。」つーん。

粋「Σだああこのタイミングで拗ねさせるから!!」

白「お前の為に 俺に狐に婿入りしろってのか」むう。

粋「Σそうは言ってねえけど!」

白「もう面倒臭いから 大人しく変態扱いされてろ」ふんっ

粋「Σあああ こっちまでふて腐れたああー!!」ひいっ

 

 


魄哉「さーて。今のうちに晩御飯の買い出し行って来ますかね」そそくさっ

千様「あら?アンタさっき帰って来た所じゃないの?」

魄哉「いえあの、今日は早く帰って来ちゃったんで暇なんですよね」あっはっは

コマ『パピーは一応僧侶ですので色恋沙汰が苦手なのです。
荷物持ちましょ』カタカタっ

 

 


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魄哉「九尾さんにも困った物ですねえ
と言うか 人前であんな話をどうどうと」ため息っ

コマ『パピー 江戸城勤務で正解。』カタカタッ

魄哉「それはどういう『Σあ』

魄哉「はい?」

 

コマ『パピーがもう1人居る』

魄哉「察しました。人の顔で奇行に走られる前に!」暗器じゃららんっ!!

 

偽魄哉「Σ!?」びくっ

 


朱禅「Σちょ!お前等町中で何やってんだ! 人目人目っ!!」明日の買い出し中っ

魄哉「Σはっ!」

 

 

コマ『あ。やば』

 

ランチャーどむっ!!


魄哉・朱禅「Σうっわ直撃!!」ひいいっ

 

 

 

 

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幽霊「すみませんすみません
生前影が薄かった物で 死後くらい目立っても良いかなーって」土下座っ

魄哉(既に死者で良かった。)心臓ばくばくっ

 

粋「Σなんでそれで俺に化けて変な真似すんの!?」

幽霊「町で見掛けて あ、この人なら恥知らずっぽいから良いかと」

粋「Σシバくぞ手前!自分の顔でやれや!!」

幽霊「Σ嫌ですよ!恥ずかしいっ!」きいいっ

 


テオドール「てか目立ちたいのに恥ずかしいので?」困惑っ

彬羽「価値観は人それぞれだな」

 

幽霊「良いじゃ無いですか!
アンタずーっと役者見習いなんでしょ!
目立った物勝ちでしょほらギブアンドテイク!!」くわっ

粋「Σむしろデビューが遠退くわ!」

 

魄哉「あのー それで心残りはその目立ちたいってのなんですか?
それが満たされたなら何で僕の顔に?」


幽霊「偶然派手な坊さん見つけたんで、あれ?こっちのが目立つんじゃね?と」

魄哉「何する気だったか知りませんが 強制的にあの世までぶっ飛ばして良いですか?」数珠じゃらっ

 


家康「まあまあまあまあ。」どうどうっ


コマ『これ以上パピーの肖像権を侵害するなら 霊体が消滅するまで何発でも撃ち込みます』内蔵ランチャーがこんっ

幽霊「Σぎゃーすんません!すんませんしたああっ」ひいいっ


彬羽「やめろ。 この辺が更地になる」

 


幽霊「うう。
もうちょいパッとした見た目に産まれてればっ
生きてる内に浮世絵とかに描かれたかったなあ」ずーん。

 

白「ん? 何だ そう言うので良いのか?」

幽霊「そりゃアンタはお役者様ですから そんな気軽に言えるんでしょけど」ため息っ

テオドール「やたら詳しゅう御座いますね?」

幽霊「Σあ」はっ

 


テオドール「言っておきますが、我が主の肖像権を侵害した場合 1本2本では済みませんよ?」

幽霊「Σうおおおやらない!やらないから 額にダイレクト五寸釘はやめてえええええ!!」うぎゃあああっ

 

 

白「よし。被害が大きくなる前に

石燕 仕事頼めるか?」

石燕「はいはい? 調度締め切り終わった所っす」ひょこっ


白「じゃ、こいつモデルに1枚頼む
依頼料 俺が払うし」

石燕「らじゃっす。毎度っ」おおっ

 

幽霊「え? え?」きょろっ


彬羽「こいつは目立たんから知らねえか
こんなんだがプロの売れっ子絵師だ」

幽霊「Σマジで!?」おおおおっ

 

千様「あらー。良かったじゃない
これで平和的に成仏出来るわねえ」のほほーん。

家康「だそうだから 私の銃返して
ね?
てか発砲しないの」どうどうっ


魄哉「はあ。それなら良いんですけど

あの、大丈夫なんですかね?」

粋「へ? 何で


Σあ。」はっ

 

 

 

 

幽霊「あの、こう言うホラーテイストのじゃなくてですね」えーと。

石燕「あっしの画風はこんなんっすから。」

毎度お馴染みおどろおどろしい幽霊絵っ

 

 

白「細かい注文つけるの忘れた」うっかり。

石燕「後出し条件のリテイクは受付けないっす」

 


コマ『もう面倒いから それで成仏せいや』カタタッ

幽霊「Σ妥協で成仏しろと!?」

彬羽「ちなみに 正規でコイツに依頼するとなるとこれくらいだが」ソロバンぱちんっ

幽霊「Σうお凄っ
やば 大事にしますっ!!」


どろんっ!

 


千様「Σあら?成仏した!?」ええっ

家康「金額って強いなあ」ええー

コマ『地獄の沙汰も金次第。』カタタッ

 

 

彬羽「で、お前の悪評はどうするかだが」

粋「Σやっべ忘れてた!!」ひいっ


白「人の噂も四十五日だ」うん。

石燕「弟さん成仏させてどうすんすか」

 

 

 

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