小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

9月23日

 

 

 

 

テオドール「一気に冷えまして御座いますねえ」へくしっ

家康「朝晩はね。
てか大丈夫?」

テオドール「涼しくなってからは寝る時は棺に御座いますし、
加湿出来ておりますのでセーフで御座います あ、失礼」鼻ちーん!

家康(どっちかと言えばアウトじゃないかなあ)

 


白「なんだテオ 風邪か?」ひょこっ

テオドール「Σあ!いえいえ
単にちょっと鼻がむずむずに御座います
何で御座いましょう!?」ぴしっ

白「バカラスが急ぎで大江山に使い頼みたいって言ってるんだけど
具合悪いんなら「Σつまりは緊急事態に誤差いますね!かしこまりましたっ」たたっ!


白「大丈夫かな?」

家康「まあ あれだけ走れたら大丈夫じゃない?風邪も軽いなら多少動いた方がスッキリする事も有るし

で、今度は何が有ったの?」

白「なんでも京の方で どこかの祓い師が何か間違ったぽくて 鬼門全開になってるって閻魔が言ってて
家康「Σそりゃ急がないと!
テオちゃん動員するわけだ」ひいいっ

白「血さえ飲めばめちゃめちゃ速いからな」うん。

家康「だよねえ うわ都大丈夫かな

あれ? 今日もう1人のお付きは?」きょろっ

白「ん?
あれ あいつ今日まだ見てないな」はて。

 

 

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【粋の部屋】

 

粋(Σやっべえええ!声出ねえええっ) けほっ


カイコ「?」畳てくてくっ


粋(マジか!? 朝方なんか寒いって思ったけど まさか1発で喉逝った!?
あ、昨日朝冷えそうだからって掛布団厚くしたんだっけ
あああ! 厚苦しくて蹴っ飛ばしてる俺の馬鹿ーッ!!) ひいいっ


ひんやりっ


粋(Σやべ!着こんで寝たから汗びしょびしょっ すっげえ寒くなってきた!!)ぞわっ

 

カイコ「?」前足てしっ

粋(Σおお!お前心配してくれるの!?)じーん。

 

カイコごそごそっ

粋(Σえ。ちょ) げほっ

 

朝の生体エネルギー補食っ!

 ※いつもの朝御飯。

粋(Σだああああああ!!!!)ひいいっ

 

ぱたりっ。

 

カイコ「Σ!?」


粋(ヤバい 今の体調でこれはっ) かはっ

 


カイコあわあわオロオロぱたぱたっ!


粋(やべえ 気が遠くなってきた)寒気ぞくぞくっ

 

 


襖すぱーん。

白「カイコが助け求めて来たけどどうした?」

粋(Σうおおお兄貴!普通に会話出来るのさすがっ!!) 感涙っ


白「? なんで泣いてるんだ?
いい歳しておねしょでもしたのか?」はて。

粋(Σんなワケ有るかああ!!)げほっ


白「お前の飼い主どうしたんだ?
魚みたいにパクパクしてるけど。」

カイコ小首かしげっ

 

粋(あー カイコ元から喋れないから声とか解らねえよな

いや 兄貴どうやって会話してんのマジで。)

 


白「困ったな

今みんな 京が魔界になりそうだから朧車で向かったし
俺しか居ないぞ」うーん。

粋(Σどういう事!?)ゼスチャーばばっ

 


白「?

ちなみに俺は 朝ちゃんと食べてからじゃなきゃ動けないって言ったら留守番してろクソ魔王って置いてかれた
バカラス短気だよな」やれやれっ

粋(Σカラスごめーん! 兄貴が食欲の秋でマジごめん!!) ひいいっ

 


白「で、なんでパクパクなんだ?

あ、ひょっとしてお前風邪か」手ぽんっ

粋(Σひょっとして声出ないのも解ってなかった!?)

 


白「そうか声出ないのか 何かと思った。
言えば良いのに」ため息っ

粋(素で思ってそうな所が怖えええっ) 疲労ずーん。

 


白「えっと。
風邪って何すれば良いんだ?」はて。

粋(Σえ) けほっ


白「声が痛いって事はノドが痛いんだよな?

よし。水飲め 確か痛いのって冷やすだろ」

キンッキンに冷えた井戸水っ。

粋(Σ腹も下す予感しかしねえええ!!)ひいいっ

 


白「ん?

水要らないのか
えーと。じゃあ」桶ぽいっ

粋(Σいや水は置いといて!
常温に戻ったら飲める! むしろめっさ欲しいいいっ)

 

白「病気って食べたら治るよな?」カイコに確認っ

カイコこくこくっ

粋(Σ死亡フラグーーっ!!!) げっほごほっ!

 

白「大人しくしてた方が良いぞ。
拗らすと大変って言うし

俺風邪ひかないからどんなか解らないけどな。」

粋(Σこう言う時だけ優しさ出すのやめて なんか辛い!!)げっほごほっ

 

 

間。

 

 

白「よし 食べろ。
栄養満点だぞきっと」

生肉。

粋(Σなまにく!)

 

カイコぱたぱたドン引きっ

粋(Σ何!?何処から持ってきたの!?
なんか湯気上がってるけどとれたて!?)ひいいっ

白「さっき置いてきぼりされて暇だからウロウロしてたらな

一気に秋で焦ったぽい冬眠前の熊が襲って来て」

粋(Σまさかの熊の肝!!)ひいっ

白「冬眠前のはやらなきゃ何度でも襲ってくるから仕方ない

けど、それで栄養になるならだ
ほら熊を無駄にすんな」びちゃちゃっ

粋(Σ元気でも無理無理むりむりっ!!血が滴りまくってる!!)じたばたっ

 

白「?
あ、生肉は消化に悪いんだっけ
焼くか」

粋(Σおお! 正直肉キッツイけど生よりは!!)

 

しゅぼっ!!じゅわっ


白「・・・。」

粋「・・・。」

 

 

 

白「少し焦げたけど 行ける行ける」うん。

粋(Σいやほぼ炭!!)首ぶんぶんっ

 


カイコぱたぱたっ


白「ん?
あ、先に頭冷やすべきなのか
熱有ると食べられないのか
良くしってるな」へー。


粋(Σカイコナイス!
解らんなりに助けつつ正しい看病へと導いてくれてるっ!)おおおっ

 


白「冷やすとなると  池か。」ふむ

粋(あ、正しい看病 絶対無理だ) 察し。

 

カイコぱたぱたオロオロっ


白「ダメなのか?
風邪は熱いけど寒いから投げ込むな? なんだそれ」はて?

 

粋(あ。言われたらマジで寒い
つか元から寒かっ やば目眩が) くらっ

 


白「クラクラするのか?食べないからだぞ」炭の塊よっこらせっ

粋(Σもう気絶した方がラク!!)


ばたーん!!

 

 


白「・・あれ?」えーと。

 

 


襖すぱーん!

石燕「なんすか今の音! Σうおお粋さん大丈 Σべっしゃべしゃで熱すごっ!!」うわああっ


白「あれ?お前も留守番か?」

石燕「朝の冷え込みで体調崩してて寝込んでたっす
モヤシっすから。」

与一「うむ。キッツイので中身代われとか無茶言うので取り憑いたら さっさと治りよったわ
どんな体質だ。」やれやれっ

石燕「与一さん相手だと風邪菌も逃げてくんすよ

粋さん おーい。生きてるっすかー?」ぺちぺちっ

 

与一「ほう。私は風邪菌なんぞにも怖れられておるのか」ほほうっ

白「馬鹿は風邪ひかないの方だと思う」

与一「Σんなっ」かちーん。

 


石燕(つーか あっしが出てきた時点で丸投げって
どんだけ途方に暮れてたんすかこの人) あーもうっ

 

 

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粋「梅茶漬け うめええっ」けほっ

 

石燕「声出る様になって良かったっす」ほっ

白「石燕料理出来たんだな」へー。

石燕「アレを料理と言って良いもんすかねえ」苦笑

 


飛天「そもそも 声が出ないなら筆談とかさ」往診セットがさごそっ

粋「Σあ」

石燕「マジで頭回んなかったんすね」

粋「いやだって 色々とほらそのっΣうげほっ」げほごほっ

 

飛天「あーはいはい大人しくとけ

そうそう、西洋医学には座薬ってのも有るんだぞ?」

粋「すんません。大人しく寝ます」土下座けほっ

 


白「医者って凄いな」

与一「ともあれ 生きておって良かったな」チラ見っ

白「何だ「何も。」

 

 


石燕「ま、風邪は万病の元っすからねえ

若いっすし、あっしと違ってさっさと治るっしょけど。」わははっ

粋「お前もそんなトシじゃねえだろ」けほっ

 

飛天「ちなみに熊の肝は薬にしてから与えよう
高級品だから そのまんまじゃなくうちに持ってこような?」

白「そうなのか」へー。

粋「Σ肝自体は合ってたの!?」えええっ

白「当たり前だ」えへんっ

飛天「生はトドメになるからやめような?」はいはいっ


与一「どんな会話だ」引。

 


石燕「しっかし 皆帰って来たらビビるっしょねえ
見るからに風邪引き寝込んでますの光景っすし」苦笑。

飛天「ん? 噂をすれば かな」

 

 

玄関がららっ

 


テオドール「あの、申し訳御座いませんっ

熱冷ましを頂けないでしょうか」けほっ

一同「お前もか。」

 


白「やっぱダメだったか」あーあ。

テオドール「申し訳御座いま Σげっほごほっ!」


飛天「あーはいはい お前もさっさと寝る!
めんどいから2人まとめて栄養剤射つぞ畜生っ」

粋・テオドール「Σ!!」びくっ

 

石燕「あ、あっしもお願いしていいっすか?」へらっ

飛天「え?風邪ひいてんの?」あれっ

石燕「あーまあ今朝のみっすけど」

飛天「うん。どういう事?」

 

 

 

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