小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

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9月17日

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【大通り】


テオドール「鼓お上手なのですね」へー。

粋「1人じゃイマイチだけどなー。
つか人前じゃ上がっちまうから舞台袖とかでやるのならどうにかなんだよなあ」てくてく

テオドール(完全に裏方向きなので御座いますねえ) ちょっと哀れみっ



粋「しっかし兄貴 何も喋らねーのに良く常連からお呼びかかるよな」

白「呼び出しても来るのがレアだから呼ばれてるらしい
お飾りなんだろな」すたすた

テオドール「ファン心理に御座いますかねえ
その分粋さんが鼓とか頑張っておられましたが」ふむ。

白「ん?お前座敷ではノリノリなのに何で舞台はダメなんだ?」あれ?

粋「え? えーと

人の目の数?」

白「10以上数えられ無くなればラクだぞ」真顔。

粋「兄上ちょい待ち え?数えらんねえの?」えええっ

テオドール(弱味を強味に変えるその考え方っ さすがに御座います!)おおおっ

粋「お前はなんで感動してんの?」



白「今日はこのまま直帰で良いけど
小腹空いたな」きょろっ

粋「いや俺鼓持ったまんまなんだけど」

白「安心しろ 俺もド派手な衣装のまんまだ」どやっ

テオドール「もはやこれ以上目立ち様が御座いませんねえ」苦笑。




白「俺等より目立ってるの居たぞ」指差しっ



神主「お狐様! お戻り下さいいーーっ!!」どどどどどっ

子狐「もういやー!」ただだだたっ


粋・テオドール「Σ何事!?」



どかっ!

神主「Σぐはっ!?」



テオドール「Σちょ 荷車に跳ねられましたよ!?」

粋「うっわ 角飛び出すから
おーい、オッサン生きてるかー?」







間。





粋「えっと。つまり秋祭りの主役のお稲荷が逃げたと」ええー。


神主「お恥ずかしい所をお見せしてしまいました
我が家では代々お狐様の一族をお祀りしており
この時期特に厚くもてなす事で五穀豊穣を約束頂いております。」包帯ぐるぐる巻きっ

テオドール「結構そこいらでも人間と妖が共存しておられるのですねえ」ほうほう

神主「Σお狐様は妖怪等では有りません!」くわっ

テオドール「Σひいっ申し訳ござませんっ!」びくっ

粋「めっさ大事にされてんな」わお

神主「乱世でも密かに細々と続けて来たこの神事。途切れるかもしれないとは 私の不徳の致す所
いったい何が御不満なのか解りませぬ」くっ



白「三食いなり寿司に飽きたんだと思う」きっぱり。

神主「Σなぜそれを!?」

白「見れば解るだろ」指差しっ

粋「Σぎゃっ なんだこれ山積みのいなり寿司!?」ひいいっ

テオドール「社の中がやたら酸っぱいと思ったら!!」




粋「ええー。毎日三食これ?
あのチビにゃキツイだろそりゃ」うっわー

テオドール「狐ならイワシや旬の果物等もつけてあげた方がよろしいかと」

神主「Σええ! 歴代のお狐様はそのようなっ

ほらそれにいなり寿司だけでなくこの様に御神酒もっ!」

白「子供に酒飲ましちゃダメだろ」きっぱり

神主「Σ人外でもダメなのですか!?」えええっ


白「人外でも飽きるぞ。
代々って事は あのちっさいの最近稲荷になったんだろ?
今までのはもてなされてるしって我慢してたんだと思う」

神主「Σ喜んでると思ったのに!」がーん。




テオドール「悪気は無かったので御座いますねえ」おやまあ

神主「お狐様に申し訳ない」ずーん。


粋「で、どうするよ兄貴?」

白「んー。 俺等も人助け集団じゃないけど
あのチビ迷子してるだろしな」うーん。



神主「え?あの 霊能者か何かで?」

テオドール「みたいなもの だと思います」えーと。




白「よし。狐捜してやるから報酬はここのいなり寿司全部でどうだ?」

神主「Σのし付けてどうぞ!!」おおおっ


粋「抜け目ねえな」うわあ。

テオドール「お腹空いたと言われておられましたからねえ。」うんうん






間。






白「よし 満足。頑張って捜すか」ごきげんっ

テオドール「前払いで申し訳ございません」

神主「いえ、なんかもういなり寿司なんて まとめて捨てようかと思っておりましたし」ふっ

粋「それこそバチ当たんぞ」うわあ。




白「じゃ手っ取り早く
この事内緒だぞ」しーっ

神主「へ?」

粋「Σえ。まさかフルオープンで行くの!?」

白「めんどいし。」


バサバサバサササッ!


神主「Σうっおカラスの群れっ!」ひいいっ

テオドール「あれ?これは彬羽さんの舎弟では?」

白「あいつの舎弟は俺の舎弟だ

て、事でちっさい狐急いで見付けろ
町中で迷子になってるだろから」

カラス「カーッ!」バササッ


神主「Σ会話してる?!」えええっ

粋「うん。俺等もあれはどうやってんのか解んねーわ。」



白「お。早速見た奴居た

とりあえず行ってみるか」すたすたっ

テオドール「Σちょ白さんツノ出てますツノ!!」

白「あ、しまった
うっかりうっかり」引っ込め。



神主「あの。」困惑っ

粋「お宅のお狐と似たようなもんだから気にすんな」ヤケクソっ




ーーーーーー


【町 裏通り】






テオドール「小動物が隠れられそうな所だらけに御座いますねえ」廃屋覗き込みっ

白「この辺で見失ったのか」

カラス「カー。」


粋「んー。臭いも酷えな
獣居てもこりゃ解らんねえなあ」むう。




白「そこの宿無しぽいオッサン
この辺で狐見なかったか?」

オッサン「あ? んなもん居たら食っとるわ」けっ

テオドール・粋(Σ色々と躊躇ゼロっ!)



白「そっか。この辺居たはずなんだけどな」チラッ

テオドール「?」


粋「あ。成る程

ほれ オッサンの前よ 小銭入れて貰える様泥まみれのボロい桶置いてんだろ?
で、結構水溜まってる。 前に雨降ったの昨日か一昨日だろ?

あのおっちゃん何日も前から此処に居たんだよ」

テオドール「Σ成る程!」おおっ




白「もっかい聞くけど 小さい狐見掛けなかったか?」小判きらーん。

オッサン「見かけました」キリっ。


粋「Σ嫌な事手慣れてんなあ!!」


オッサン「いや捕まえて毛皮にしようとしたんすがね すばしっこくて捕まんなくて
他の奴が捕まえんのしゃくだなーって思ってたんすよー
あ。向こう行きました」指差しっ

白「そっか 助かった」すたすた。


テオドール「いきなりめっちゃ喋りました」わお。

粋「なんでスラム育ちの俺よか手慣れてんの うちの兄貴」困惑っ



白「挿音が 『情報は金になる。正確な物が欲しけりゃ対価出せ』って言ってたし」

粋「Σプロの教え!!」おおっ

テオドール「何故にその様な話になったのかめちゃめちゃ気になりますねえ」うーん。


オッサン「あ、ちょいと」


白「ん?」


オッサン「此処等は儂等の縄張りですんで また何か有りましたら是非御用命を」ずいっ

白「有ればな」

粋・テオドール(Σ傘下増えた!?)



オッサン「あ、何なら一緒にお探ししましょうか?」いそいそっ

白「いい。人数足りてるし」

オッサン「いやいや 人出は多いに越した事なし。
代金分働きますぜ?」


テオドール「これ たかられてませんか?」

粋「だな。
だから安易に大金渡しちゃいけねーってのに」あーあ。



彬羽「人手なら足りてるって言ってんだろが
何度も言わせるな」くわっ!

オッサン「Σすんませんでしたああ!!」ひいいっ



テオドール「Σ彬羽さん何処から生えたんですか!?」

彬羽「こいつから知らせ聞いてな
また何かやらかすんじゃねえかとな。」

カラス「カーッ!」羽ばさばさっ

白「チクられたか」むう。


粋「お前も大概過保護だよなー」

彬羽「いや今のはあのオッサンの為だ」きっぱり。

粋「・・確かに 兄貴キゲン損ねたら怖えよな」ああうん。

白「俺そんな酷いか?」むう。




彬羽「細かい事は置いといてだ。
こっちは俺に任せてお前は稲荷の方行っとけ 狐が戻ってるかもしれん

此処等に居るならカラス共使えばすぐ見付かるだろ」

粋「あ。成る程」おおっ



テオドール「あれ?彬羽さんバイト中では?」

彬羽「お前ら放置して安心してバイトなんざ出来るか!」 割烹の制服のまんまっ

白「相変わらず裾丈つんつるてんだな」



粋「見慣れたらそう言うデザインかと思うけどなー
飲食店有る有る半端丈?」

テオドール「大きいと大変に御座いますねえ」あーあ。

粋「だなー。兄貴にちょっと分けてやって欲し Σごぶはっ!!」

テオドール「Σ鉄扇でアッパーカット!!」ひいいっ


白「平均身長以上は有る。」くわっ

粋「Σまさかの気にしてた!? ごめーん!!」ひいいっ

白「どいつもこいつもニョキニョキ伸びるから」ぶつくさっ





子狐(何あの人等怖っ!
はよ何処か行ってっ!!)物陰がくぶるっ






ーーーーーーーーー




【稲荷神社】




神主「Σあああしまった! 稲荷様に気を取られて神楽の手配忘れてたあああ!!」ひいいっ

粋「Σちょっと落ち着け!!」

神主「あああどうしよう! まずい!神事グッダグタとか神社から人が離れてしまうううっ」パニック!




テオドール「あれ? 粋さん 鼓なら行けましたよね?」ふと。

粋「Σえ」

神主「Σえ!?」おおっ

テオドール「で、確か神楽と言うのは横笛ですよね?
そちらも心当たりが御座います」ちらっ



蒼月「へーお姉さん達、神楽見に来たの?
え?始まんない? やだね段取り悪いなあ」へらへらナンパっ



粋(Σなんで居るんだよ!!)絶望っ



テオドール「えーと。後は舞ですか

・・プロですし白さんならお面かぶればバレませんね。」ふむ。

粋「Σ兄貴に巫女役やれと!?」ひいいっ

テオドール「行けます行けます

あ、あの方プロのなのでお高くつきますが大丈夫ですか?」

神主「どうにかなるならこの際何でも!!」おおおおっ!

テオドール「では私 ちょっと呼んで参りますねー」たたたっ


粋「Σ俺やりたくないんだけどおおお!!!」







ーーーーーーーーーーーーー




彬羽「なんでこうなった。」困惑っ


子狐べっったり。

白「お前 幼女たぶらかすプロか」うわあ。




テオドール「あ!居た居た おお!お狐様も見付かったのですねっ

でもって白さんちょっと緊急につき巫女役お願いします!!」

彬羽「Σは!?」




白「ちっさいからか?」けっ

テオドール「Σどんだけ気にされてるんですか!けして小さく御座いませんから拗ねないで下さいませっ!!」




ーーーーーーーーーーーーー






蒼月「お。さっすが俺 貸衣装似合うー

ほらさっきのお姉さん達見てるじゃん。
俺と組むからにゃミスんなよ」神楽衣装ノリノリ着込みっ

粋「Σ何でお前は平気なんだよ!?」

蒼月「え?注目されんの大好きだもん」きっぱり。

粋「Σ強い!」

蒼月「頼むから恥かかせんなよ
ミスったら生皮剥がすからね?」

粋「Σあ、俺終わった」背筋ぞわっ










彬羽「考えたらこの神楽とんでもねえメンツだな。」

テオドール「確かに 神獣2体に白蛇に御座いますか」おや。

彬羽「めでたい事この上ねえが 何の神社だこりゃ」うーん。



神主「あのー そろそろうちのお狐さん返して頂けな「剥がれねえんだ むしろどうにかしてくれ。」







野次馬「おや?今年の巫女さん、何か激しいねえ」


蒼月(Σさりげに髪の毛黒にしてる!!) 笛ピーヒョロロッ

粋(Σなんだかんだでノリッノリかよ兄貴!!) 鼓ぽんっ





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