小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

9月19日

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【資料室(オカルト的に変な書ばっか置いてる部屋)】




粋「なあ。この部屋なんか怖くね?」びくびくっ

テオドール「怖い怖いと思われてるからでは?
確かにヤバ気な物ばかりでは御座いますが」

千様「あら? テオ君日本語読める様になったの?」

テオドール「読めませんが触るの戸惑うレベルに御座いますね
手を近づけるとピリピリします」むう

粋「Σやっぱ充分ヤバイじゃねーかよ!!」



石燕「いやーやっぱオモロイすねー」ほうほう

一同(オカルトマニア逞しっ!!)



石燕「あっしも大概色々読んで来たつもりっすが、やっぱ本物は違うっすねえ
昔のって本物の人の完全手書きだから文字からビンビン来るっす」

テオドール「Σ成る程」おおっ

千様「石燕さんそんなの触って大丈夫ー?」ええー

粋「こんなだけど一応人間だし そこは平気なんじゃねえの?」


石燕「一つ読み終わるのに晴明さん作の防災符が5枚焼き切れたったすね」符だった黒いもの。

粋「Σそこまでして読むなよ怖えな!!」ひいいっ




石燕「絵描きってのは物事の表面だけ見てちゃダメなんす
描く物の内面を理解しその中で一際映える一瞬を切り取り紙に写し出す

あっしの場合バケモノ絵っすからね。 この手の資料はヨダレが出そうなんすよ」じーっ


テオドール「陰陽道と呪いその他の資料が妖絵の足しになるので御座いますか?」

千様「人の知らない世界って事じゃない?
石燕さんの頭の中よく解んないから」うーん。



粋「あー無理
掃除頼まれたけど テオ頼んだっ
俺なんか鳥肌たってきた」そそくさっ

石燕「あ。粋さん」

粋「ん?」

石燕「この手のもんって 仲間呼び寄せちゃうんで そっち側の窓見ちゃダメっすよ?」

粋「Σああああ指差して言うからあああ!!!!」ぎゃああっ

千様「あら。お顔がいっぱい」うわー。



灰ざらっ


千様「テオ君もびっくりしちゃったのね」あらあ。

石燕「千さん意外と強いっすね」わお。





間。




千様「粋君のびちゃったわねー」つんつん。

粋「」きゅうっ


テオドール「みみみ見なければどうと言う事も無おおおお掃除頼まれたからにはっ」がくぶるさらさらっ

石燕「あの、足元から灰になってってるんで
ハタキ置いてて貰ったらあっしやるっすよ?」

テオドール「大丈夫です! みそっかすとは言えハイクラスヴァンパイアに御座いますっ
多少の化け物で動じて居ては


白「掃除終わったのか?
終わったならさっさと昼食べて片付けさせろって彬羽が煩いぞ」ひょこっ

テオドール「あ!もう少し御待ち下さ Σぎゃああ見ちゃった!!」くるり灰ざらあああっ!

白「へ?」

石燕「ハイクラスっつか 灰バンパイアっすねえ」あーあ。

千様「石燕さん オッサン臭いわよ」



白「あ、こいつ等か。
ほらしっしっ こんな所たまってたら燃やしちゃうぞ」

お化けわらわら蜘蛛の子散らしっ



千様「普通に言葉通じるから凄いわー」

石燕「普通ああなったら言語理解する理性残ってないんすけどねえ」うーん。



白「で、石燕 何見てるんだ? あ。なんか踏んだ」

ぐしゃ。

石燕「足元見てやってやりやしょ弟さんっすよ
魄哉さんのコレクションの中でもマニアックな奴っすね」

白「漢字多いな?」

石燕「そりゃ昔の人は漢字のみで書いてたっすからねえ」苦笑。

千様「Σあらっ 石燕さん何百年も前の文献なんで読めるの!?」

石燕「文字に霊力こもってりゃ結構読めるもんすよ?」

千様「相変わらず人間やめてるわねー」うわー




白「なんか絵の多い奴無いかな」がさごそっ


テオドール「Σあ!白さんダメです!
古い物は丁寧に扱わないと すぐに破けてボロボロに


白「あ。しまった」


棚から巻物古い書どささささっ!

テオドール「Σあー!!」灰ざらああっ

千様「Σぎゃっ!テオ君埋まったわ!!」

石燕「Σちょヤバイっす! 物によっちゃ下手に触ったら火傷みたいになるっすよ!?」

千様「Σ危険物じゃないのよおおおっ!!」ひいいいっ


白「よしテオ しばらくそのまんまな。」文献片付けっ

テオ(灰)「・・・。」


石燕・千様(Σ灰の間はノーダメージの万能さ!!)


千様「ん?白君素手で触って大丈夫なの?」

白「ん?何か煙上がってるけど大丈夫だろ」じゅううううっ

千様「Σ大丈夫なの!?」えええっ


石燕「あ、問題無いっすね
ほら白さん常にうすーい炎の膜みたいなの張ってるんで それが呪いガードして中和してるのが焼けてるみたいに見えるだけっす」


白「Σ俺そうなのか?」びっくり。

千様「石燕さん 怖いわもう」引っ

石燕「人より視力いいだけなんすがねー」あっはっは



白「絶対それだけじゃないと思 あれ?なんだこれ 」ボロい本。

千様「あら? 西洋ぽいわね
魄哉が海外行ってた時のお土産かしら?」ふむ。

石燕「ん?西洋

Σはっ!白さん開けちゃダ

テオドール「洒落にならないレベルのグリモア、魔道書に御座います!!開けたら強制的に悪魔と契約させられてしまいますよっ!!」気合いの高速復活っ

白「え?」本フルオープンっ

テオドール「Σあああ!遅かった!!」ひいいっ



千様「え?え? 契約したらどうなるの?」おろおろっ

テオドール「誰であろうが契約完了と見なされ 強制的に悪魔に憑かれ
願いを叶える代わりに対価として 死後の魂もしくは生きたまま精神を食らわれ もしくはとにかくえげつない事に
あああ私が着いていながらっ!」頭抱えっ

石燕「落ち着つくっすよ! 白さんは人間じゃないっす
バケモノの中でもずば抜けたバケモノっす その辺の悪魔程度に負ける人ではっ」



テオドール「いえアレ 昔何処ぞの貴族が借金のカタに売り払った 本物の洒落になんないレベルの悪魔のグリモアに御座います
高位の奴です会話通じない奴です

危なすぎて図鑑で見た事が有るのです。」冷や汗どぱっ

石燕「Σ外人なんちゅーもん売り払ってんすか!!」ひいいっ

テオドール「Σだから母国でも注意喚起されてるんですよ!!」


白「え?え?」困惑っ



千様「ちょっ そんななら魄哉か晴明さん呼ぶべき!?」

石燕「いや多分今からじゃ間に合わないっす!!」


テオドール「Σうわっ 出てきたっ」背筋ぞわっ




ずるるっ



悪魔「・・・Σ!!」はっ

白「ん?」


石燕「? 動き止まったすね?」おや。

千様「なんかテオ君見てない?」あら?

テオドール「Σへ?」



悪魔「・・・。」えーと。




ずぞぞぞぞっ

白「あ。帰った」

テオドール「Σ何故!?」えええっ



千様「え?良かったけどなんで?」

石燕「あっしに聞かれても」ええー




粋「あのー。 ひょっとしてテオのが悪魔として位が上なんじゃね?
ほら吸血鬼って悪魔の一種なんだろ?」

テオドール「Σあ。忘れてた」

粋「偉い悪魔が先に憑いてたから逃げたんじゃねーの?」

千様「成る程 悪魔って上下関係厳しそうだしねー」ふむふむ。

石燕「そういやさっき自分でもハイバンパイアとか」手ぽん。

テオドール「いやー 吸血鬼らしさ無さすぎて言いながら自分で解らなくなっておりました。」


白「テオって偉い奴なのか?」

千様「確か始祖の直系?とか言ってたわよねー?
あ、 血筋だけなら凄い子なのよね」納得。



白「そっか。じゃ今回はテオのおかげで助かったのか」ふむふむ。

テオドール「Σお役にたてました!?」おおおっ





襖すぱーん!!

彬羽「手前ら!遊んでないでさっさと飯食わねえか 片付かねえだろ!!」

テオドール「Σぎゃー!申し訳ございません!!」灰ざらああっ

千様「彬羽君 最近お母さんぽいわよ」

彬羽「煩い! 家主に留守中恃まれてんだ仕方ねえだろ!!」くわっ


石燕「掃除は後からにするっすかね

あれ?どしたんすか?」

粋「あ。いや
俺日本のオバケは駄目なのに 西洋の悪魔は平気なんだなって」

石燕「ん?
あー確かに そんな感じっしたね」ふむ。




粋「なあカラス 外国語って難しいか?」真顔。

彬羽「Σは? 留学でもするのか?」




白「オバケ怖すぎて海外逃げる気か。」うーん。

千様「海外のオバケが皆テオ君みたいだったら有りかもねー」

テオドール「そんなの海外のモンスター絶滅してますよ」ざらざら復活





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