小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

9月18日

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家康「天海 お客さんだよー。」ひょこっ

魄哉「あ、はいはい
話聞いてますので資料室の方に通してあげて下さい」仕事中っ


シロ「資料室?」ん?

蒼月「って あのふるーい文献や不気味な本ばっかあるジジイ専用図書室だよね?
学者か何かに頼まれたのかな?」



茨木童子「あ。お邪魔してます」会釈すたすたっ

蒼月・シロ「Σなんで!?」えええっ

魄哉「ちょっと調べたい事が有るらしくて
静かにしたげて下さいよー?」書類書き書きっ

蒼月「Σいやいやいや!!アンタ元陰陽師だろ!鬼に人間側のあれやこれやばらしていいの!?」


魄哉「君に教えたあれやこれやも結構陰陽道の秘術混ざってますけど?」

蒼月「Σうっおそうだった!!」

シロ「いやしかし 鬼はまずかろう。
今の所妖怪共を束ねとるのはあのアホではあるが
鬼族の頭である酒呑童子は あやつのやり方に不満を持ってるようであるし」むう。



白「あれ?茨木童子来てたのか」

茨木童子「あー。ちょっと陰陽道の資料漁りに」古い巻物じーっ

白「へー 勉強家だな」ふーん。


シロ「Σお前はもうちょい危機感持て!!」


白「危機感?」はて?

蒼月「アイツにあれやこれや教えたりして反旗翻されたらヤバくない?って話だよ」


魄哉「お友達なんですから大丈夫じゃないですかねえ?」

家康「どうなんだろ 妖怪って強い者が正義だしねえ」うーん。



茨木童子「ああそこは心配なく
怪獣軍団に喧嘩売る程 鬼もバカばっかじゃないし。」真顔っ

シロ「うむ。賢明で安心したわ」

白「怪獣?」

魄哉「なんで僕見るんです
一番怪獣なの君ですよ」


千様「皆大概よー
けど、ホントNo.2って 頭脳派多いわねー」

茨木童子「そりゃ多分 好き勝手やる奴じゃなきゃ大将なんてならないからで
それサポートなりセーブなり出来る奴がついてないと そもそも自爆してとっくに終わってるとかそんなんだと

あー成る程成る程」巻物ふむふむ。


小太郎「魄哉に彬羽に茨木童子

あーNo.2は皆そんなだなあ」うんうん。

テオドール「へー。ちゃんとしたNo.2って凄いのですねえ」ほうほう

家康「あれ?テオちゃんも西洋では確か「私ただのお茶くみに御座いましたから」きっぱり。


粋「えーとその、お前は今のが合ってるよ うん。」

テオドール「私もそう思います
肩書きなんぞ肩凝るだけに御座いますし
気楽な下僕が一番に御座います」晴れやかっ




茨木童子「よし!覚えた
いやー 術式とかどうしても人間のが得意だし
鬼の知識じゃ限界が有ってさ 感謝感謝」

魄哉「お役に立てて何よりです」にこにこ。



彬羽「ん?帰るのか なんだ偉く早いな」

茨木童子「のどかな昼下がりに人の家に長居したら迷惑だろ?
ましてや俺鬼だし」

彬羽「いや8割バケモノだから今更なんだがな
それはそれとして
お前が穏健派だから安心して普通に接しては居るが 万一こっちに牙を剥く事が有れば容赦するとは思うなよ?」

茨木童子「うん。こうやって警戒されてるからさっさと帰ろうと思うんだよなあ」うわあ。


白「バカラス いちいちギスギスするな」むう

彬羽「Σ喧しいパッパラ大将が!
お前な! 万一コイツ等に負ける様な事が有ってみろ
妖怪全般のバランス崩れて人間共も巻き込んで乱世になりかねねえんだぞ!?」


魄哉「そこは大丈夫です
徳川の世に牙剥くなら 誰であろうと肉片になって頂きますので」

家康「天海、まだ誰も歯向かってないからね?」どうどうどう。

茨木童子「だからケンカ売る気ないんだってのに」苦笑。



小太郎「あれ? そういやさ
白って 妖怪のボスとは別に『お役目』でもあるんだよな?
ほらあの 自分の目で見て判断して有罪と判断したんなら一存で虐殺しても良いって奴」わおんっ

白「虐殺とか言うな」むう。

粋「あれ?それって
仮に妖怪のボスが他の奴になった場合、つーかその座追われた場合って?」えーと。


茨木童子「その辺も考えて鬼族全員の為にケンカは売らないと決めている」真顔。

彬羽「すまん。警戒して悪かった」

茨木童子「良いって事よ アンタも大変だろうが補佐頑張れよ。」


シロ「変な友情生まれとるな」うむ。


蒼月「そこは別々だったんだねー」へー。

白「じじいに押し付けられたのと じじょーシステム?よく解らないけど何かそんなのだからな」

千様「そのお役目って何処の誰の任命されたの?」あら?

彬羽「10月の出雲大社 と言えば解るか?」

蒼月「Σマジで洒落になんないじゃん!」ひいいっ

一同(Σそういや神様に片足突っ込んでるんだったこいつ!!)ひいいっ

白「無言でリアクション凄いな」




テオドール「色々お背負いなので御座いますねえ」うわー

白「そういうの有るって覚えて無ければ結構ラクだぞ」しれっ

彬羽「忘れんな頼むから。」



千様「あら?つまり

仮に 仮によ?
酒呑童子君が白君に勝っちゃったりするとー
妖怪のボスは酒呑童子君になるけど それで白君がムカついて暴れても それって合法?」あらあ?

一同「・・・・。」



白「そもそも負けないだろ」むっ

茨木童子「うん、そこは冷静にうちの頭じゃ無理だと思う」うんうん。


千様「だから例えばよー?」



蒼月「え?ひょっとしてこの人ってかなりヤバくない?キゲン損ねたら何されても文句言えないって奴じゃん」えええっ

家康「まあね。そう考えると怖いけどね」うーん。



テオドール「大丈夫に御座います!その様な私怨で職権乱用等 我が主がなさる訳御座いませんっ
この方が負ける事等まず有り得ませんし 仮にその様な事になられましても分別のつく方と存じておりますっ!!」

絶対そんな事ありませんするはずが御座いません。下僕は主様を信じておりますからの曇り無き眼差しキラキラっ



白「・・Σあ、うん。 そうだな。」うん。


一同(Σ絶対負けられない上 キレても変な真似出来なくなった!!)





茨木童子干し柿要る?」懐から干し柿出しっ

テオドール「Σ何故急に!?」



千様「茨木君が心を開いてるわー」あらあ。

家康「何と無くホッとしたんだろうねえ」


粋「天然すっげえ」わおー。

彬羽「成る程 こいつにゃ理詰めで行くよりああいうのの方が効果があるのか」ふむ。

魄哉「Σ彬羽君 テオ君の真似するんですか!?」えええっ
彬羽「無理だな」鳥肌っ




茨木童子「よし 思った以上の収穫有ったしこの辺でお邪魔様

いやーホント助かった」上キゲンっ

テオドール「お気をつけてお帰り下さいませー」ハンカチふりふりっ




蒼月「そういやあいつ 何見てたのかな?」巻物開きっ

シロ「ん? 木行の呪術と書いておるな?
大江山に植林でもするのか?」はて。






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酒呑童子「Σぎゃっ!お前それええ!!」ひいいっ

茨木童子「おうよ。昔人間に切り落とされた俺の左腕な」左腕のミイラっ

酒呑童子「Σなんて物平気で持ち歩いてんだ!!」



茨木童子「持ち歩いてないって保存してただけで
さて、 これを地脈 えーとこの辺かな」ざくざく土掘りっ


酒呑童子「え?ちょ
今更埋葬?」ええっ



茨木童子「いや 山と一体化する呪法。」真顔。

酒呑童子「Σいやいやいやどういう事!?」

茨木童子「えーと。

ほら。木の蔦で柵が編める」
蔦うにょうにょ。

酒呑童子「Σきっしょ!!」ひいいっ



茨木童子「もう鬼が暴れ回る時代でも無いし 種族の為には防御に全振りしようかなーって。
ほら あの晴明って奴みたいに」
木の枝わっさわっさ。


酒呑童子「いやお前 それもう鬼じゃな「言うな。」





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