小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月1日

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【某守護結界内】




晴明「ほう。外はかような大雨であったのか」扇ぱたぱた。

魄哉「いやー大変でした
やんで良かったですよ」ちょっとげっそり

晴明「?

何があったのか知らんが
まず、あの童共はなにをしておるのだ?」


白「ここなら外で雨降っても流れて来ないな
常に晴れてるし」うん。

粋「あー。すっげえ洗濯物乾きそう」ほうほう


家康「ごめんね。どうも雨で溺れそうになったら避難できる所探してるみたいでさー
いやー 大概怖かったんだねえ」あっはっは。

晴明「そもそもここは島国ぞ?
周り海で囲まれてるのだぞ?
お前らが住んでるの山の上だろうに ただの雨でそうそう溺れんと思うが」



白「世話に時はこれと別にちゃんと手土産持ってくるから。」老舗味付け油揚げの包みっ

晴明「よし。何時でも歓迎してやろう」コロッ


家康「あ、良いんだ。」わお。

白「成る程 手土産ってホントに効くんだな
じじいの言うこと聞いてて良かった」うん。

家康「うん。ひとつ賢くなったね
あのお爺ちゃん孫に何教えてんの」




魄哉「しかしこの晴れっぷりは
あー。梅雨場の洗濯物ここに干せば」ふむ。

晴明「Σこらそこ! 聖域をなんだと思っとる!」

家康「Σこらお母さん!よその庭に洗濯干しちゃダメでしょ!!」




蒼月「へー、このおっきくて池良いねえ
うちの庭のちっさくて使いにくいんだよねー

脱皮するのに調度良「Σ他所でやれ蛇小僧!!」くわっ




魄哉「ダメですよ その池何やかんやの術式に必要なのでめちゃ清められてるんですから
妖怪の君がどっぷり使ってたら汚れ倒して再起不能になります」

蒼月「えー。洗濯物は良いのかよ」ちえー

魄哉「洗濯物は何も汚さないから良いんです」

晴明「良くない 精神が汚染されるわ」




白「あれ? そもそも聖域なら 俺らみたいな妖怪入って良いのか?」はて。

晴明「いや、そういう問題が有るからこの場所 現在進行形で立ち入り禁止なのだがな」

粋「え?マジで!
俺ら普通に出入りしてた!!」


晴明「お前達は手土産有るから良し」きっぱり。

家康「実際の所どうなの?」

魄哉「言ってもこの人も狐妖怪のジュニアですからね。
必要以上に荒らしたり汚さなきゃ問題じゃ問題無いと思います」



蒼月「ん? ちょっと待てよ!
何俺穢れの扱い!?」

魄哉「先程 僕宛に何やら桃色の請求書が届いたんですがねえ?」

家康「まーた天海の名前でツケて遊んだのお前?」うわあ



晴明「調伏するか?」

魄哉「いえ、こちらでやりますので」ふっ

蒼月「Σうおう死亡フラグ!!」ひいいっ

粋「お前何回死亡してんだよ。」ため息。


晴明「ま、言うても神も根っこはあやかしと大差無いのでな

特にこの・・ 毎度なんぞ差し入れ持ってくる気の聞いた白いの「そのまんま白君ですよ。」

粋「見事に土産しか頭にねーのな。」ああうん。


晴明「まあこの白いのが来ると 式神もやたらと調子が良くなるのでな
結界張ってて肩がこらぬと言うかな。」


魄哉「そりゃ、その子どっちかと言うと神様の分類ですから」

粋「うん。兄貴が邪悪なのは性格だけ Σぐはっ!!」



蒼月「何?マジでそんな大差無いの?」

晴明「一線退いてから長いのでな。耄碌したか
まさかのそっちだったか。」うーん。

白「えーと。 一応土の属性で中央の守護でって奴で

基本何殴っても怒られない そんなんらしい」

晴明「おい、本人も良く解っとらんぞ」

魄哉「五行の中心、当代土の行の黄龍として この世の生命全ての捌きを一認されて居る限りなく神様に近い妖です。 」


晴明(とてもそう見えん。)うーん。


蒼月「バカラスのサポート無いとボケッぷりが目立つよね この人。」

粋「つか、あいついつも絶妙な所で補佐してくれてんだなあ」しみじみ

家康「バイトで居ないと 白がどんどんアホの子に見えてくるよね」うん。





晴明「ふむ、まあ良いわ
そういう事なら 結界内が穢れる事も無かろう

豪雨の時はいつでも避難してきて良いぞ」

家康「Σ話ループした!!」


魄哉「あのー洗濯物は「良いワケ無かろうが」


蒼月「えー。何これ 俺だけ穢れ扱い
なんか腹立つなあ」ちえー

晴明「爛れたガキは好かん」きっぱり

蒼月「Σなんでこの世代ってこんなんばっかなの!?
年寄りならその辺寛容になれよ!!」むかあっ

魄哉「いや君 誰が見ても遊びすぎなんですってば」

蒼月「健康なオスとして普通だもーん」ふんっ

粋「お前のはある意味病気だろ」けっ



蒼月「はあ?精神お子様が偉そうに
自分がガキなだけじゃ

あ。こんだけ良い天気なら鏡子ちゃんも呼んじゃお」うきうきっ


晴明「切り替え早いな」

家康「切り替えても女の子絡みなんだよね」うん。


蒼月「あれ?なんか調子悪いな」

白「鏡子寝てるんじゃないのか?」

粋「お前また変な事してガン無視されてんじゃねーの?」

蒼月「えー・・・ 多分 大丈夫?」


白・粋「多分か。」うわあ。




晴明「あれは何をしておるのだ?」

家康「あ、そっか。知らないよね
鏡子ちゃんは鏡の中に取り憑いてる幽霊でね
鏡を通して移動出来るから ああやって手鏡を持ち歩けば

晴明「幽霊を。
この結界内に呼んだのか?」扇ぽろっ


魄哉「Σ式神の皆さん!術式ストーップ!!

鏡子さんが吹き飛んでしまいますううう!!!」ひいいっ





間。






鏡子「いっぺんくたばって下さい」ぜーぜー。

一同(さすがは年期の入った平安幽霊。)おおっ



蒼月「ごめんごめん。 俺が入る時何も無かったもんでさ」

鏡子「いいえ今回は許しません! バラッバラになるかと思いましたよ!!
さっさと桃色のお店にでお姉さん達に慰めて貰ったらどうですか!」ふんっ

蒼月「Σうわ やっぱバレてた!」




晴明「どういう関係だあの2人。」

魄哉「よく解りませんが 出来てはいません。」きっぱり。

晴明「時代が変われど 男女の複雑さは変わらず か。」しみじみ。



粋「あれ? 平安時代って事はさ
鏡子って晴明知ってんじゃねえの?

ほれ陰陽師安倍晴明」指差しっ

鏡子「へ?

ええええ!!本物ですか!?
あの魑魅魍魎だらけだった都を人の住める様にした晴明様っ!?」感激っ

家康「Σえ。そんな凄かったの?」

晴明「今のこの国もあれだけ戦の後ぞ?
私の結界無くしては 人なんぞ住めんぞ」しれっ

家康「Σうっそおお!お世話になってますっ」ひいいっ



鏡子「あのあの、サイン下さいっ
この鏡のこの辺に」きゃああっ

晴明「いや、良いが
鏡として使いづらいのでは」

鏡子「そこじゃないと私が見えないんです よろしくお願いしますっ」きゃっきゃっ




蒼月「釈然としない。」むー。

魄哉「まあ しゃーないですね
あの時代 妖の類が溢れ過ぎてて人の生活脅かしてましたし
それとおピンク小僧ではね」

蒼月「Σフォローのふりしてトドメ刺すなよ!!」



魄哉「嫌なら慎みなさい

で、そちら大丈夫ですか?」


粋「大丈夫つか どうしよ」うーん。

白「結界破れば止まると思ってぶっぱなしたもんな」結界に大穴っ




晴明「なんじゃ、開けたのに閉じれんのか
早く閉じんと平安京の二の舞になるな」はーやれやれ

魄哉「開けたってか 叩き壊してますからねえ
ま、今回はしゃーないです。手伝いますか」やれやれ




家康「お。ダブル陰陽師 凄い凄い」ぱちぱち。


白「ごめんな。次は何か好きなの持って来「ホタテのひも。」

魄哉「犬科があんま食べると良くないですよそれ」




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