小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月20日

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魄哉「あのー 蒼月君?
何故に僕の部屋でコタツに入ってるんです?」
困惑。

蒼月「だって、一人コタツとか贅沢じゃん。
居間のコタツ 皆居るから落ち着けないんだよねー

ねー。鏡子ちゃん。」にへっ



鏡子「日差しが強いので鏡カバーお願いしまーす」

魄哉「はいはい。反射で目がーってなりますからねえ」カバーかけかけ


蒼月「最近拒絶の仕方がスマートだよね。」ふっ




魄哉「チャラ男やめて真面目に就職して夜遊びやめて真人間になれば見込み0、00001%くらいはあるかも知れませんよ?」

蒼月「それもう俺じゃないじゃん。
有りのままで勝負してこそだろ」きりっ

魄哉「有りのままでコバエ扱いされてるのいい加減受け入れて下さい。」きっぱり。



蒼月「コバエっつかさ。
なんでこの部屋室内に竹生えてるの?
夏場とか蚊が凄いんじゃない?」

魄哉「おや。言いませんでしたっけ?
畳突き破ってタケノコ生えてきたんで愛でてたら 立派な竹に育っ

蒼月「いや。いい加減伐れよ」



鏡子「その竹存在感あるんで 魄哉さん愚痴吐きに調度いいんですよね。」ボソッ


蒼月「Σ政務の愚痴 竹にグチグチ話してんの!?」ひいいっ

魄哉「だって、君らに愚痴ったら秒で胃袋破裂しますよあんなの。」

蒼月「Σいやいやいやどんだけストレス貯めてるの!?」



鏡子(お化けじゃなかったら私も破裂してたでしょうねえ。)しみじみ。

魄哉「まあその。そんなエグいの鏡子さんに延々聞いて貰うのも悪いですし、 緑に癒されようかと。」

蒼月「癒され方間違ってんだろ 怖いな。」ドン引きっ


魄哉「それと蚊についてですが、僕の血吸うとその場で絶命しちゃうので 差程問題ありませんねえ」

蒼月「ちょい待て。 何その体質」

魄哉「おそらく普通の蚊には猛毒なのかと。
あ、でもごくごくたまーーに吸っても生きてるのが居ますね」

鏡子「あー。何故かあれ めちゃ動きが速くなって叩いても結構復活するんですよねー」うんうん。



魄哉「まあでも8割と言うか9割は死滅しますので差程問題は

あれ?蒼月君?」きょろっ

鏡子「あら?居ない」





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【図書室】



家康「あれ?蒼月何調べてるの? 珍しい」ひょこっ

蒼月「うん。ちょっとね
バカラスがバイト中だし自力で調べなきゃって。

ねえ馬鹿殿。
確か鳳凰の生き血って不老長寿になるんだよね?」真顔っ

家康「ん? そういう言い伝えはあるけど 天海の血にはそんな効果無いらしいよ」



蒼月「うん。それなんだけど

なんかさ。妖怪の中にはそうい言い伝えがある奴って他にも結構居るんだよね
んでさ、 調べてみたんだけど

不老長寿になるのってのはごくごく一部で 後は体が耐えきれず絶命しちゃうってのも結構有るんだよね」冷や汗ダラダラ

家康「あの、このヒンヤリしてるのに 汗すごいけど大丈夫?」


蒼月「んでさ、その不老長寿もさ。
色々パターン有るけど

そのまんまじゃなく これでもかって化け物になった上での不老長寿だったりするんだよね」

家康「あの。 何?うちの軍師誰かに血吸われたの?」



蒼月「俺の思い過ごしならいいんだけどさ。」ふっ

家康「Σえ。ちょっと 本気で怖いんだけど
何!?何がそんなバケモンになりそうなの!?」






千様「あ。居た居た。
二人とも暇なら小太郎君 診療所で診て貰ってー

ほら蚊の媒介する犬の病気。今月までは念のため検査するって事らしいからー」

蒼月「俺行く。」すくっ

家康「Σ青天の霹靂過ぎる!」ひいいっ


千様「へ? あ、うん。
行ってくれるなら有り難いけど。なんか意外ね」目ぱちくり。

蒼月「ちょっとね。色々怖くってさ」


家康「あの!何か解らない殿も大概こわいんですけど!!」

蒼月「バカラスのイトコの所だよね
んじゃさっさと行ってくるね 今日暖かくて良かったー」すたすた。

家康「Σガン無視ーーっ!!」


千様「? ホント何なのかしら。」






がたたんっ!




千様・家康「ん?」


粋「うおっ!二人共なんでこんな所居んの!?
ここヤベエから早く母屋に!!」

千様「え?ちょっと ホントに何!?」



粋「超特大サイズの蚊が 血を求めてすっげえホバリング音出しながら襲って来たんだよ!!」涙目っ

家康・千様「Σこっわあああ!!」ひいいっ

粋「おうよ!マジでキモいいっ!!」鳥肌っ

家康「Σそっち!?」




石燕(与一)「あんなでかいのに吸血されたら一発であの世行きだぞ
世間には恐ろしい物の怪も居る物だ」むう。

千様「与一さん! 弓なら近寄らないで仕留めら「でかくても蚊なので弓の風圧でこう フワッと言うかクニャッと避けてしまって致命傷にならんのだ。」

家康「Σ虫こっわああ!!」ひいいっ




挿音「問題ねえわ。 皆ちょっと間口元隠せ もしくは息とめろ。」天井からすたっ


千様「へ?」





挿音「ほれ!引火!!」火薬玉。

粋「Σへ? あ、了解。」ぼぼっ



家康「Σうお煙 げほっ!これ何!?」

挿音「凝縮蚊取り線香」ふっ

千様(ちょっとじゃないわよね。息とめるの。)けほっ




挿音「ちなみに母屋では 白の野郎が蚊取り線香山積みにして燃やしてるから行くと危ねえぞ。」

粋「Σえ。蚊取り線香って一気に燃やして良かったっけ?」

挿音「お前の兄貴は大概の毒は効かねえだろ。
死なねえ死なねえ」

家康(忍なのにほんと荒いなあ) ごほっ






間。








小太郎「うお何だ!? 家が線香くさいっ!!」ぎゃいいんっ


シロ「いや 今回のは恐ろしい敵であった。
下手を打てば一気に体中の血を抜かれかね
蒼月「聞かなくても大体解るよ」きっぱり


魄哉「世間は広いですねえ あんなの初めて見ましたよ
念のため 虫除け効果のある植物家の周りに植えときますかねえ」

蒼月「いや、それより竹引っこ抜こう?」

魄哉「Σえ!?嫌ですよ!竹に何の罪があるってんですか!」

蒼月「竹っつか 原因アンタだよ!頼むから色々自覚して!!」

魄哉「Σ何を!?」







白「あれ? さっき退治したのに またプーンて聞こえる」ぴく。

一同「Σ!?」




家康「あー 思ったより確率高いみたいだねえ」

蒼月「察した?」

家康「察した。 頭いいけど天然な軍師でごめんね。」ふっ




挿音「おいおい、もう蚊取り線香ねえぞ?
普通にやるしかねえぞこりゃー」



魄哉「仕方ありません。血を吸われる覚悟で参りましょう」ずいっ

家康・蒼月「いや。引っ込んでて。」

魄哉「Σ何故に!?」




コマ『作戦 火炎噴射。
飛び回ると山火事になるので最高火力で一瞬が良いかと。』筆談。

粋「あー。まあ一番安全かな?」うんうん。

白「漢字読めない。」うーん。






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