小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

9月9日

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魄哉「だああもう!なんでややこしい時に限って次から次へとっ」

彬羽「落ち着け。 面倒だからと外部に委託したのが間違いだ
今からこっちをこうすりゃ予算は最低限に抑えられる」


千様「何これ。」

蒼月「民間に丸投げした工事の案件が なーんか費用中抜きで手抜き?
駄目な感じで進んじゃってて大混乱らしいよ」



魄哉「あー 全く。外はようやく秋めいて来たと言うのに」遠い目。

彬羽「現実から目を背けるな」

魄哉「背けたくもなりますよ

やっぱ、多少無理しても僕が全部目を通すべきですねえ」


千様「あらやだ。過労フラグ立ったわ」

蒼月「人間っていい加減だからねー。
このジジイが真面目すぎるだけかもしんないけどさあ」



白「受けたからには仕事は手抜きしちゃ駄目だろ
そいつらバチ当たらないといいけどな。」ボソッ

蒼月「何やらかす気?」


魄哉「Σ当てなくていいです!こっちでちゃんと処理しますからっ」ひいいっ

彬羽(そういやこの馬鹿。人間もまとめて最悪の場合生殺与奪の権利持ってんだったか。)


白「プロ意識が足りない」ぷんすか。

蒼月「あ。やっぱあるんだそういうの」

粋「兄貴は役者業ではその辺口うるさ「お前はプロ意識ゼロだから見習いなんだぞ」

粋「Σぐはっ」

千様「精神に会心の一撃入ったわねえ」うわあ。



家康「まあまあ。
信頼裏切られてムカつくのも解るけどさ
彬羽や蒼月も あれやこれやの費用の計算しなおし手伝ってくれてるんだしどうにかなるって

お茶でも飲んで落ち着こうよ」玉露


魄哉「梅昆布茶がいいです。」けっ

家康「Σ私に八つ当たりしないでくれる!?」


蒼月「いやそれ本気でメンタルヤバイんでしょ
ジジイ ストレス限界になると梅昆布茶で落ち着く癖あるし」

千様「あら?そうなの?」へえ

粋「お前はなんで知ってんの?」

蒼月「俺に説教する時よく一気飲みしてるもん」きっぱり。

彬羽「どんだけストレス与えてんだ手前。」



魄哉「んー。イライラしてダメですね
ちょっと庭に出て気分を変えてきます」

千様「その方が良さそうねー。」


白「モフるか?」猫差し出しっ

猫「にゃん。」



魄哉「ありがたくお借りします。」猫抱っこ

一同(あ、本気でヤバイなこれ)






家康「さーて。どんなもん?
被害額が結構出ちゃったし 今から特急で工事やり直しとなると高くつくよねえ?」

蒼月「だね。
冬までにやんないと 雪国ヤバイらしいしさあ

あ。ジジイ 裏庭で猫あやしてる」

千様「人命かかっちゃうとそりゃ焦るわねえ」うんうん。




彬羽「ん?何してるんだ?」

白「んー。魄哉の座ってた所なんだけどな


凄い羽落ちてる」

両手にごっそり。

家康「Σ落ちてるどころの騒ぎじゃないいい!!」ひいいっ


粋「え?え?ちょい待て。
ストレス感じると今までも結構尾羽とか飛び出してたし こんな状況なら多少鳥化しても不思議じゃないけど

けど、これ」冷や汗っ




蒼月「ひょっとして ストレスでハゲてる?」うっわあ。

千様「どんだけストレス与えたら一気にここまで抜けるのよおおっ!!」ひいいっ


彬羽「ふむ。人型ならまだ何も支障は出てないようだが」裏庭チラ見


粋「えっと。コレ
本人に言わない方がいい?」おそるおそるっ

家康「うん。 気にして余計抜けるだろうね」

白「皆 顔ひきつってるぞ」


粋「んなショッキングなもん抱えて 兄貴はなんで平気なんだよ」

白「めちゃめちゃびっくりしてるんだけどな
俺、顔にでないから

あ。ここにも落ちて」

彬羽「飛天に育毛剤注文してくる。」すたすた。



家康「おおお!お願いねー!」


粋「育毛剤って
飛天のなら効くと思うけどさ

本人に教えちゃダメで どうやって使わせんの?」

千様「んー。そうねえ どうにかやんわり話す?」

蒼月「ジジイハゲかけてるから 早めにハゲ薬使えって?」

家康「やんわりの意味調べて来なさい

んー。やんわりでも気にするだろうなあ。神経細かいから」うーん。


千様「いっそ挿音にこっそり天井裏から垂らして貰うとか?」

粋「忍者の使い方間違ってねえ?」

蒼月「てか、あの人なら まどろっこしい!とかって 全部本人にぶちまけそうだよね」うーん。



鏡子「あの、お話中すみません

その魄哉さんについてなんですが」どろんっ

千様「Σはっ そっか
鏡子ちゃんなら 気付いてたわよね
黙ってるの辛かったわよねー!よしよしよしっ」

鏡子「Σへ?いえそうではなくっ」




襖ガラッ

魄哉「すみません にゃんこにくしゃみさせちゃいました。
いやー 一気に涼しくなりましたからねえ」

一同「Σぎゃあああっ!」わたわたっ


魄哉「?

なんで鏡子さん 鏡カバーかけられてるんです?」

千様「あ、秋の日差しは シミソバカスの原因になるのよっ!
男には解らないでしょうけどっ」おほほほほっ

魄哉「Σえ。幽霊にそんなのあるんですか?


あれ?白君それ」



白「何も持ってないぞ」目そらしっ

一同(Σ抜け羽座布団の下に無理やり捩じ込んでるっ!!)ひいいっ

粋(粗い!隠し方粗いっ めちゃめちゃはみ出してるっ)おろおろっ





魄哉「おやおや。これはこれは」座布団ひょいっ

白「Σあ。」




魄哉「いやー。すみません
仕事に気を取られて 抜けてるの気がつきませんでしたねえ」

白「・・・・ん?」


魄哉「今凄い抜けるんですよ いやー思ったよりゴッソリですねえ」うわあ。

粋「なんか ノリ軽くねえ?」あれ?



魄哉「換羽期です。

ほら 一気に涼しくなりましたからねえ」にこにこ。

蒼月「Σハゲてんじゃないのかよ!!」

魄哉「Σハゲっ!?
ちゃ、ちゃんと新しいの生えて来ながら抜けてますよ!!」



千様「あー成る程。
そう言えばそうだったわ」

粋「タイミング悪過ぎだろ
あー 一気に疲れた」ぐったり。


家康「良かったねえ
髪は長い友達だよ」うんうん。

魄哉「殿が言うと 深みがありますねえ」

家康「ハゲてません。」きっぱり




白「あれ? バカラスはなんで気がつかなかたっんだ?」ふと。

千様「へ?
あらホント 彬羽君も同じ鳥なのにね」あらまあ。






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【幕府公営診療所】





飛天「ほれ 自分ので確認してみろ
俺らもこの時期筆毛だらけだろが」

彬羽「Σう。確かにっ」羽確認っ

飛天「換羽期は痒いし体調崩しやすいし 見なくても解るようなもんだけどなあ
お前細かい癖に変な所適当「Σお前にだけは言われたくねえ!!」


飛天「とりあえず羽毛の育成助ける栄養剤出しとくか
気が向いたらお前も飲んどけよ。 夏の疲れたまってるだろし」

彬羽「そりゃ有り難いが
ひとつ質問がある。」

飛天「ん?」


彬羽「俺らはそんな一気にゴッソリ抜ける事はないが
一気に換わるタイプは やはり体力その他もかなり使うのか?」

飛天「そりゃなあ。
お前の得意な普通の動物と同じだよ


ま、痒いし疲れるし、場合によっちゃ凄いイラついたりとか 集中無くなったりとかあるかもなあ」

彬羽「全て納得した。」うん







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