小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

4月30日

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粋「もう梅雨だっけ?」

シロ「早くないか? 四月だぞ」



雨どじゃー。




小太郎「散歩にいけないいい」きゃいんきゃいんっ

蒼月「雨続きとかマジ無理 あー脱皮しそう」ぐてっ

家康「動物系は辛いねえ」うーん。



一二三「大丈夫だか?」

石燕「低気圧で頭痛いっす。」ずーんと頭痛。

彬羽「お前は肩凝りと疲れ目のせいじゃないのか?」




魄哉「ありゃ 皆外に出られないと鬱々してますね
若いと行動力持て余して大変ですねえ」おやおや

家康「お前は平気な「肩凝り腰痛に加え神経痛で泣きそうなんです。思い出させないで下さい」即答っ


彬羽「しかし妙だな」空見上げっ

家康「何が?」

彬羽「瓦版屋に聞いた話では、この異常な大雨はこの辺だけなんだそうだ。
本来雨雲ってのは上の方の気流に乗って流れてくから 一ヶ所に留まるものでもない
多少なら雨が落ちきれば雨雲は消えるが
『この辺りだけ』 三日大雨続きってのもおかしな話だ」

千様「あらー。何かのタタリ?」

彬羽「そんな噂も出始めてる様だな」



粋「マジかよ。うわ、この雨の中兄貴は居ねえし
なんだまさか迷子じゃないよな」うーん。

小太郎「あー このじゃんじゃん降りの中捜索はキツいな」わおんっ

彬羽「その時は庭であんころ餅でも焼いてりゃ戻ってくるだろ」

粋「Σう 否定出来ない!」





白「呼んだか?」ひょこっ

シロ「む。無事帰って来たか


ちょっと待て誰だそれは」

白「雨女。」


家康「Σぎゃー室内なのに雨!なんでなんでなんでえええ!!」

魄哉「Σ畳が腐るーー!!」ひいいっ





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雨女「すみません。私が泣くと辺り一帯大雨になるもので。」くすんっ

家康「あー成る程 そう言う」苦笑。



千様「畳良いの?」傘さしっ

魄哉「諦めました。
てか泣いてる女の人に怒っても逆効果でしょう」ずぶ濡れっ



シロ「つまりこの女を泣きやませれば 雨はやむのだな?」

白「のはすだ。」うん。

小太郎「おお。さすがバケモノ大将 ちゃんと異変に気がついてたんだな」おおおっ

白「団子買いに行く途中 偶然見つけただけだけどな。」うん。

彬羽「お前この悪天候の中 わざわざ団子買いに行ってたのか」引。




石燕「で、この中に 泣いてる女の人泣き止まられる様な器用な人居るんすか?」

一同「」目そらしっ




白「とりあえずアニマルセラピー」小太郎ひょいっ

小太郎「わ、わんっ」

雨女「あら可愛い」ぱああっ



家康「おお!雨が和らいだ!!」

一二三「小太郎さんさすがだべ!!」おおおっ


雨女「ごめんねお嬢ちゃん。
おうちびしょ濡れにしちゃって」くすんっ

一二三「大丈夫だー。辛い時は誰だってあるだよ
お姉さんもがんばったんだな。よしよしよし。」なでなで



雨どばっ

粋「Σどしゃ降りーっ!!」

千様「Σ悲しく無くてもダメなの!?」

シロ「一二三それは今は逆効果だ!!」ひいいっ



白「我慢するのがダメなんだ。
いっそ悲しいなら全部出しきっちゃえばスッキリするかもしれないぞ」キリッ

魄哉「いえ、なんでタンスの上に避難してるんですか?」

白「洪水対策だ」真顔。

彬羽「山の上だぞ此処。」



粋「マジで水怖いんだな兄貴「怖くない濡れたくないだけだし」ふんっ

シロ(カナヅチだから水が苦手なのではなく、水が苦手だからカナヅチなのか。)納得。




蒼月「ふーん。じゃ此処は俺の出番かなー
ねえお姉さん 誰がそんなにお姉さん悲しませてるの?」ずいっ


家康「うわ出た。」苦笑。

魄哉「まあそっち関係だとしたら 他に突っ込んで聞ける人居ませんし」



雨女「聞いてくれますかああっ!」

どばしゃあっ!

蒼月「Σうぐっ
び、美人の悩みなら喜んでっ」ぐぐっ


シロ「Σあの水圧に耐えただと!!」

石燕「女好きで足腰ブースト半端ないっすね」わお。






間。








雨女「はーー

すっっきり。」ふう。


白「良かったな。」

一二三「白さん相当水怖かったんだべな」

彬羽「人に登るな手前!こら降りろ!!」



家康「まあ確かに安全だよね」うん。

千様「約2メートルだものねー」




粋「しっかし とんでもない男も居たもんだよなあ」はーやれやれ

魄哉「ですよ。
見つけ出して無理矢理出家させたげましょうか全く」袈裟絞りっ


千様「妖怪でも何でもいいよってまで言っときながらすっぽかしはねー
そりゃ泣くわ てかアタシなら助走つけて下駄で殴るわ」ぷんすか!

蒼月「皆が皆千ちゃんみたいなら この世はある意味平和だね」ぐったり。

石燕「あの滝行の中 よく最後まで聞いたっすね」

シロ「今回ばかりはご苦労であった。」うむ。




粋「お。外も雨やんでら」おおっ



雨女「お騒がせしました。
ホントに全部出しちゃったらスッキリするんですねえ」にこにこ。

家康「で、どうすんの?
相手の所在知りたいなら探せるけど?

探して殴る?」

挿音「何ならオマケで代わりにどつき倒しとくぞ」キセルすぱーっ

雨女「あ、いえ。
これだけ騒ぎ起こしといて何ですが

その、もうちょっと待ってみようかなって」

千様「Σえええ!何で!?」


雨女「ひょっとしたら 来るに来れない事情が有ったのかなーと。
ですので もう少しだけ待ち合わせの場所に居たいと思うんです」




粋「あれ?これ 未練タラタラじゃね?」ひそっ

家康「だねえ。
裏切られたの解ってるみたいだけどね」うーん。

小太郎「あー。急には踏ん切りつかないのか」

蒼月「そりゃあんだけ号泣するくらいだもん
んな簡単に割りきれないでしょ

って事でお姉さん 次の相手候補は此処にも居たりして」キリッ

石燕「あんた女絡むとタフっすね」



雨女「すみません。チャラいの苦手です

私はあの橋でもう少しだけあの人を待ちます」きっぱり。

蒼月「Σ意外とスパスパ言うよね!!」



家康「あの橋?」

白「ほら あの団子屋行く時通る大きい奴
結構古いの」

彬羽「ん?ちょっと待て
あの橋は数日前に確か」




魄哉「Σあ。老朽化進んでるんで 雨がやみ次第解体 建て直しの予定のですね」

蒼月「まさかのこの前の会議のかよ!」



小太郎「Σあ、こっちから見える
ほら あれ早速解体作業始まってないか?」

石燕「あ。あの赤いのっすか?
うわーマジっすね」



蒼月「あ、あの雨女ちゃん?」おそるおそるっ


雨女「Σいっやあああ!!」ひいいっ

魄哉「Σすみません今は泣かないで下さい!人命がああ!!」


白「ほら。猫猫 あ、狐も居るぞ」

九尾「だーりんの頼みとあらば仕方無い さあモフるが良い」ずいっ

雨女「ああああ居種族ラブラブー!」涙ぶわっ


シロ「Σいかん何を見せても逆効果だ!!」ひいいっ






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【麓の町。】




皐月「なあ。天気アレどないなっとん?」

つつじ「何やろ?雲があっちいったりこっちゃ
行ったり あっちなんて渦巻いとるような
降るんか晴れるんか忙しおすなあ?」うーん。






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